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太陽光発電所の盗難被害は他人事ではない!事前の対策で防止できる!

投資目的で大規模な設備が設置されている太陽光発電所では、盗難被害が起こることも少なからずあります。

屋根に太陽光パネルを設置して小規模に発電を行う住宅用発電に比べ、パネルやケーブルを数多く並べて発電する産業用の太陽光発電所は、泥棒にとって格好のターゲットになってしまうのです。

太陽光発電所で盗難事件が起こってしまう理由や被害に遭いやすい太陽光発電所の特徴について説明したうえで、知っておきたい有効な盗難対策について解説します。

太陽光発電所での盗難被害が続出?!その目的とは

太陽光発電所の盗難被害について

太陽光発電で設備の一部が盗まれてしまう盗難事件は、2012年にFIT制度がスタートしてからたびたび発生しています。FIT制度によって太陽光発電所が増えたため、発電所を狙った盗難事件も増えたのです。

いたずらや嫌がらせ目的での盗難もあるようですが、盗難事件が起こる最も大きな理由はお金儲けになるからです。太陽光発電所にある太陽光パネルやケーブルなどは、高値で売却できます。そのため、人目がない夜間に太陽光発電所に忍び込み、太陽光パネルやケーブルなどの設備を盗む泥棒が減らないのです。

例えば、2017年7月には茨城県鈴鹿市にある太陽光発電所で合計1,900メートルものケーブルが盗まれました。盗まれたケーブルは、1,200万円相当にもなります。

また、2021年7月には埼玉県深谷市内ケ島にある太陽光発電所で約1,200メートルのケーブルが盗まれています。こちらも1,040万円相当と、ケーブルの費用だけで相当な被害を受けました。

このように、太陽光発電所の設備を盗むとお金儲けができるため、全国各地の太陽光発電所で盗難事件が起きています。

盗難被害に遭いやすい太陽光発電所の特徴

盗難被害に遭いやすい太陽光発電所の特徴として、まず人目につきにくい場所にあることが挙げられます。

投資目的で使用される太陽光発電所の多くは、周りに住宅や施設がなく人の出入りが少ない場所に設置されるため、夜間に敷地内へ侵入したとしても、誰かに見られるリスクが低く盗難事件が起こりやすいのです。

住宅用の太陽光発電システムよりも産業用の太陽光発電所が狙われやすいのは、誰かに見られず犯行に及べるからと言えるでしょう。

また、盗難被害に遭いやすい太陽光発電所は、大規模であることが多いです。

大規模な太陽光発電を行っている発電所では、太陽光パネルやケーブルなどの設備の数も多く、泥棒が目当てのものを一度にたくさん盗めます。

近くに数多くの設備が固まっていれば、泥棒が短時間で大量のケーブルを切断して逃げることもでき、大きな被害につながりやすいのです。

さらに、メンテナンスがされていないとわかる太陽光発電所は、盗難被害に遭いやすいです。

敷地内に雑草が生い茂っていたり、点検する人の出入りが見られなかったりする太陽光発電所は、見つかることなく盗難できるだろうと泥棒に思われてしまいます

また、メンテナンスがされていないと泥棒に思われると、犯行後すぐに見つかるリスクも低いと判断され、盗難されやすくなってしまいます。定期的にメンテナンスをすることは、効率的な発電だけでなく防犯にもつながるのです。

太陽光発電システムで盗まれやすい設備機器はどんなもの?

盗まれやすい設備機器はどんなもの?

太陽光発電設備で盗難されやすいのは、ケーブルや太陽光パネルです。

どうしてこれらの設備品が盗まれるのか、盗難されないための対策について解説していきます。

①ケーブル 

太陽光発電所で盗難が起こると聞いて、多くの方が太陽光パネルの盗難を思い浮かべるのではないでしょうか。しかし、太陽光発電所の設備のなかでも特に盗難されることが多いのはケーブルです。なぜならば、太陽光発電に使用されるケーブルは銅製であり、高く売れるからです。

近年銅の価格は高騰しており、銅製のものは高値がつきます。また、銅は換金しやすくケーブルにはシリアルナンバーなどもないため、盗んで転売したとしても証拠が残ってしまう心配が少ないのです。

さらに、ケーブルは太陽光パネルなど他の設備に比べて持ち運びやすく、スムーズに盗むことができます。太陽光パネルは重く、複数人で運ばなければならないため、盗難中に見つかってしまう可能性が高いです。一方ケーブルは素早く切断し1人でも持ち運ぶことができるので、盗難被害が多く報告されています。

実際に、太陽光発電所で起きた盗難事件の多くでケーブルを盗まれているのです。ケーブルが盗まれると修理や交換の費用がかかるだけでなく、無理な切断によって火災を招いてしまう恐れもあるため、盗難を防ぐ対策が必須です。

②太陽光パネル(ソーラーパネル)

ケーブルのほうが盗難されやすいですが、太陽光パネルも太陽光発電所で盗難されるもののひとつです。

太陽光パネルの盗難は、稼働中の太陽光発電所よりも建設中の現場の方が多いようです。

太陽光パネルは高額ですが、1枚が大きく重いため太陽光発電所から持ち出すのに時間と手間がかかってしまいます。また、太陽光パネルにはシリアルナンバーが記載されており、売却すると盗難品であることがわかってしまうというデメリットもあります。

ただし、シリアルナンバー対策として海外で売るケースもあるため、発電所から太陽光パネルが盗難される可能性もゼロではありません。

太陽光パネルの盗難が与える損害

ケーブルや太陽光パネルが盗難されてしまったあとも太陽光発電投資を続ける場合は、ケーブルや太陽光パネルなどの買い替えや修理が必要です。しかし、太陽光発電設備が盗まれた場合、失われるのは盗まれた設備分の費用だけではありません。

ケーブルや太陽光パネルなどが盗難されると、当然ながら発電ができなくなってしまいます。太陽光発電投資を行っている場合、本来得られるはずだった利益を得られず損をしてしまうでしょう。設備が復旧するまでの期間が長くなるほど、損害は増えてしまいます。

太陽光パネルの盗難は火災の原因にもなる

太陽光発電所で盗難が発生したときのリスクとして、火災などの災害を引き起こす可能性が挙げられます。ケーブルを無理に切断することで火災が発生し、太陽光発電所内の設備が焼けてしまった事件もあります。

悲惨な結果につながってしまう太陽光発電所での盗難を防ぐためには、正しく対策を行うことが大切です。ここからは、盗難対策として有効な方法を確認しましょう。

知っておきたい有効な4つの盗難対策

太陽光発電設備の盗難被害を避けるために事前にしておきたい盗難対策をご紹介します。

太陽光発電所の盗難被害は他人事ではない!事前の対策で防止できる!

①監視カメラを設置する

太陽光発電所での盗難被害を防ぐためには、こまめに巡回して怪しい人の出入りがないか確認することが有効です。しかし、近所に住んでいる場合を除けば頻繁に太陽光発電所を見回ることは難しいでしょう。

そこで、監視カメラを設置するのがおすすめです。監視カメラのなかでも、夜間でも人が侵入したことを察知できる赤外線監視カメラが特に有効です。

また、監視カメラを泥棒から見えやすい位置に置いたり、「監視カメラ作動中」などの掲示をしたりすることで、注意喚起もできます。監視カメラがあるという事実は泥棒にとって抑止力となり、盗難被害を抑えることにつながります。

しかし、監視カメラを四六時中作動させるとコストがかかってしまうのはデメリットです。注意喚起をするだけならば、実際に監視カメラを置かずダミーを置くのも良いでしょう。

ただし、ダミーだと気づかれてしまうと防犯効果はなくなってしまいますし、万が一盗難被害に遭ってしまった場合、ダミーの監視カメラは役に立ちません。盗難事件が起こってしまったあとのことも考えるなら、監視カメラを設置して犯人の早期逮捕につなげるのが良いでしょう。

監視カメラに加えて、遠隔監視システムを導入するのもおすすめです。

太陽光発電所に遠隔管理システムを導入することは、必須ではありません。しかし、遠くにいても日々の発電量を素早く把握できるため、盗難や事故などによって、発電ができなくなった場合速やかに気づくことができて便利です。

太陽光発電所が遠くにあると、盗難に遭ったことに気づけず対応が遅れてしまうこともあります。素早く異変に気づけるよう、遠隔監視システムの導入を検討しても良いでしょう。

②フェンスや有刺鉄線を設置する

太陽光発電所は外部からの侵入を防止するため、フェンスの設置が義務付けられています。

資源エネルギー庁の「太陽光発電 事業計画策定ガイドライン」では、太陽光発電所に第三者が容易に近づかないよう、適切な措置を講じなければならないと記載されています。

つまり、太陽光発電所にはフェンスが設置されており、これが盗難の防止につながるのです。しかし、フェンスを設置したからといって必ず盗難を防げるわけではありません。

盗難事件が起きた太陽光発電所では、フェンスが壊された形跡が残っていることもあるのです。

そこで、ただフェンスを設置するのではなく、フェンスに工夫を施しましょう。まず、フェンスの高さを高くするのがおすすめです。

フェンスが高いと侵入が難しいと判断され、盗難の可能性が少なくなります。また、フェンスを頑丈なものにしたり、有刺鉄線を巻きつけたりするのも効果的です。

フェンスが簡単に壊せないとわかれば、泥棒が侵入を諦めやすくなります。そして、フェンスの上部に忍び返しを設置しておくのもおすすめです。

忍び返しとは部外者が入ってこないように設置する針のようなもので、侵入者を威嚇することができます。

③遠方の場合は近隣住民に気にかけてもらうように依頼する

太陽光発電投資を行っている場合、家庭用太陽光発電と違って自宅近くで発電することは稀です。

基本的には、遠方の太陽光発電所を利用することになるでしょう。その場合は頻繁に発電所付近を見回ることができず、盗難対策が困難です。

そこで、太陽光発電所が遠方にある場合は、近隣住民に気にかけてもらうよう依頼しておきましょう。

近隣住民と仲良くなっておくことで、「最近発電所付近を不審な人がウロウロしている」などの情報を共有してもらえる可能性があります。

太陽光発電所を見に来てすぐに近隣住民と仲良くなることは難しいかもしれませんが、挨拶を交わしコミュニケーションを取っておくだけでも味方になってもらえる可能性が高まります。無理のない範囲で近隣住民との距離を縮めておきましょう。

④定期的にメンテナンスをする

太陽光発電所を定期的にメンテナンスすることも、盗難対策として有効です。

こまめに人が出入りして設備のメンテナンスを行っている発電所は、泥棒が嫌います。人の出入りが多ければ犯行中に見つかってしまう可能性があり、すぐに盗難がバレてしまう危険性も高まるからです。

人の出入りを増やすだけでなく、設備の周りに生えた雑草を刈ったり掃除をしたりすることで、管理が行き届いている発電所であることを泥棒にアピールすることができます。

メンテナンス内容は、契約した業者によって多岐に渡ります。そのため、自分が契約したプランではどのようなメンテナンスが行われるのか、契約内容を確認しておきましょう。

万が一盗難被害に遭ってしまったらどうすればいい?

太陽光発電所の設備が盗難被害に遭ってしまったら、まずは警察に通報しましょう。そして、メーカーや設置を依頼した業者にも相談するのがおすすめです。

メーカーによっては盗難費用を保証してくれることがあるため、盗まれたからと諦めず問い合わせをしてみましょう。

正しく対策をしたとしても、盗難被害を確実にゼロにできるとは限りません。

そこで、盗難被害に遭ってしまうのが心配な方は、事前に保険に入っておくと良いでしょう。太陽光発電所は保険に加入できるため、盗難保証が付いている動産総合保険や火災保険を選ぶことで、盗難のリスクに備えられます。

また、保険によっては盗難だけでなく、火災や水災といった自然災害による被害もカバーしてくれることがあります。気になる方は、保険会社に問い合わせをしてみましょう。

まとめ

太陽光発電所を狙った盗難事件は全国各地で起きており、設備が高価なことから被害額も大きくなりやすいです。

残念ながら、太陽光発電所の設備を盗難される事件を完全に防ぐことはできません。しかし、「この発電所は侵入しにくそうだな」と泥棒に思わせ、盗難のリスクを下げることはできます。

監視カメラの設置やフェンスへの工夫、こまめなメンテナンスなど、盗難事件が起こる前にできることはいくつもあります。有効な対策方法を取り入れて、太陽光発電所のケーブルや太陽光パネルなどの設備を守りましょう。

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