太陽光発電の発電量を監視できるおすすめの遠隔監視装置の選び方と無料一括管理システムを紹介
遠隔監視システムは太陽光発電投資を成功させるために必要不可欠なアイテムです。
毎日の発電量をスマホやPCで確認できるだけじゃなく、設備の故障や異常時にアラートを通知してくれることで損失を減らせるというメリットがあります。
この記事では、遠隔装置システムの種類・メーカー・選び方について解説します。
また、複数の太陽光発電所で複数の遠隔監視装置を使用しているオーナー様におすすめの一括管理システムについてもご紹介しています!
遠隔監視システムは太陽光発電投資を成功させるための重要アイテム
遠隔監視システムは、所有している太陽光発電の発電量を監視するツールです。
遠くの太陽光発電所でも遠隔で監視できるので、故障などの異常事態や発電量低下にいち早く気付くことができ、損失に繋がるリスクを最小限まで抑えられます。
太陽光発電投資を行う方にとっては遠隔監視システムは必要不可欠なアイテムと言えます。
遠隔監視装置の監視方法
出典:コンテック
太陽光発電所を遠隔装置で監視する方法について具体的に説明していきます。
パワコンとの通信で監視する方法
RS485方式の通信方法で、通信機能付きのパワコンと通信することでデータを監視する方法です。
後ほど説明するCTセンサーで計測する遠隔監視システムに比べて導入費用がやや高くなりますが、CTセンサー計測の遠隔監視装置よりもよりデータが正確で、回路ごとの発電量などのデータを収集することができます。
パワコンと通信してデータを集めるため、パワコンの故障なども監視することも可能です。
CTセンサーの計測で監視する方法
CTセンサーでの計測は、パワコンから電力系統へ送電するための電線に電流量を測る器具を取り付けることで発電量を計測する方法です。
パワコンとの通信で監視する方法と比較すると低価格での導入が可能ですが、収集できるデータ量がRS485方式の通信方法よりも少なくなります。
とはいえ監視に必要な発電量などはチェックでき、さらに、通信機能がついていないパワコンや遠隔監視装置に対応していないパワコンを設置している場合でも使用することができるので、利便性は良いです。
3G回線対応の遠隔装置システムは使えなくなる…!4Gへの切替を忘れずに!
遠隔監視システムは3G回線か4G回線、もしくは3Gと4G両方に対応しているシステムがあります。
しかし、3G回線2026年末に停波することが決まっています。現状3G回線しか適応していない遠隔監視装置の場合、2026年末をすぎるとデータの獲得ができなくなってしまいます。
これから遠隔監視システムの設置を検討する場合は、はじめから4G回線対応の遠隔監視装置を選択しましょう。
現状で3G回線のみ対応の遠隔監視システムを使用している場合は、4G回線への切り替えを忘れずに行ってください。
発電量などのデータが取得できないと、太陽光発電所の異常事態や発電量が低下していることに気づけず、太陽光発電投資で失敗してしまう可能性があるので要注意です。
遠い土地でも安心!おすすめの遠隔監視システム
ここでは、一般的に使われているおすすめの遠隔監視システムのサービスを紹介します。
企業 | 方式 | 特徴 | |
みえるーぷ | Looop | パワコン通信 | 低価格・高性能 トラブル時の駆け付けサービスあり |
エコめがね | NTTスマイルエナジー | CTセンサー パワコン通信 |
初期費用無料プランあり 50kW未満太陽光発電設備対応 |
ひだまりeyes | タケイエナジー | CTセンサー パワコン通信 |
シンプルでチェックしやすい管理画面 アラートメール送信機能 |
ソーラービュー コンパクト |
コンテック | パワコン通信 | 30年以上・4万サイト以上の実績 データの分析・共有可能 |
エルアイ (L・Eye) |
ラプラス・システム | パワコン通信 | 導入数2万件以上の実績 複数の太陽光発電所を一括管理 |
スマートPV (SmartPV) |
TAOKE | パワコン通信 | 費用が安価 スマホ専用アプリでいつでも確認 |
ソーラーモニター (Solar Monitor) |
エナジーソリューションズ | パワコン通信 | 画面が見やすく分かりやすい レポート・アラート機能あり |
①みえるーぷ
(出典:みえるーぷ)
太陽光発電の普及に力をいれているLooopが提供している遠隔装置システム「みえるーぷ」。
みえるーぷは、低圧だけではなく高圧の太陽光発電所まで使用することができます。
監視方法はパワコンと接続してRS485で通信する方法です。
30台のパワコンまで接続可能となっています。
②エコめがね
(出典:エコめがね)
エコめがねはNTTスマイルエナジーが提供する遠隔監視システムです。
対象となる太陽光発電所は50kW未満ですが、監視システムの種類が豊富なのでCTセンサーによる計測もパワコンに接続して監視することも可能です。
スマホからいつでも発電量や売電収入を確認することができ、毎月レポートとして記録してくれる機能や異常事態発生時にアラートを通知してくれる機能も搭載されています。
エコめがねの遠隔装置システムは、3G・4Gどちらの通信回線も使用でき、システム本体の費用と手数料、通信回線費用を含んだ10年プランと毎月費用を払うレンタルプランが適用されます。レンタルプランの場合、初期費用は無料でシステムの導入が可能です。
③ひだまりeyes
(出典:ひだまりeyes)
ひだまりeyesの遠隔装置システムには、
・低価格
・監視できるパワーコンディショナの台数がRS485通信なら最大30台、CT計測なら最大99台!
・シンプルで発電量をチェックしやすい管理画面
という特徴があります。
万が一の異常時にアラートメールを送信してくれる機能が付帯しているため、遠方にお住まいの方やこまめに管理画面を確認できない方でも安心です。
また電気工事士の資格は必要ですが、遠隔装置システムの設置自体は簡単に行えるので設置した当日から監視システムを利用することができます。
導入価格は、50kw未満の低圧案件の場合、年間払いで税別36,000円(月々3,000円)と、比較的低価格での導入が可能です。初期費用として、別途SIMカードの初期登録費3,500円がかかります。
また、価格は変わらずに監視カメラをセットで導入できるのも魅力的です。
④ソーラービューコンパクト
(出典:コンテック公式サイト)
コンテック社から販売されているソーラービューコンパクトは、RS485通信のパワコンでの監視が可能です。
コンテック社のパワコンはもちろん、オムロンやパナソニック、HUAWEIなどの約20社のパワコンと接続できます。(接続可能なパワコンの詳細はこちら)
他の遠隔監視システムと同様に、異常時にアラートを通知する機能やwebで履歴のチェックができる他、収集したデータをCSVに保存することでデータの分析や共有なども可能となっています。
⑤エルアイ(L・Eye)
(出典:ラプラス・システム公式サイト)
ラプラス・システムの「L・eye」は、パワコンごとの発電量を把握するPCS通信方式を採用。異常を感知するとメールで通知してくれるから、発電量の低下・停止にすぐ対応できます。
実績が豊富なのも特徴で、システム容量19.7GW、導入件数81,000件以上と、多くの事業者に選ばれています。(2023年12月時点)
監視画面の見やすさも人気の理由です。無駄な装飾のないシンプルなつくりで、異常を見つけやすくなっています。CSVデータの出力も可能です。
⑥スマートPV(SmartPV)
(出典:SmartPV公式サイト)
中国のメーカー「TAOKE」が販売している遠隔監視システムです。パワコン1台1台から15分ごとに発電量やエラーなどのデータを取得。専用のスマホアプリでいつでも確認できます。もちろん、異常はアラートで通知されます。
多くの発電所を1つの管理画面でチェック可能です。状況が色分けで表示されるから、所有している発電所の稼働が一目瞭然です。
比較的安価ですが、低圧からメガソーラーまで対応可能で、遠隔監視・出力制御がついたパッケージもあります。
⑦ソーラーモニター(Solar Monitor)
(出典:エナジー・ソリューションズ公式サイト)
エナジー・ソリューションズが提供する「ソーラーモニター」は、管理画面が見やすく、発電所の状況が一目で分かるのが特徴です。
日時・週次・月次・年次でレポートがメールで送られてくる機能があるので、きめ細やかな管理もできます。
パワコンごとの発電量に差があると、アラートメールで通知されるよう設定できるため、発電量低下による損失を見逃しません。
遠隔監視システムの選び方
遠隔システム装置の選び方・基準は下記の通りです。
①発電量が正確に分かるシステムを選ぶ
太陽光発電の遠隔監視で最も重要なのは、発電量が正確に分かることです。発電量の異常に早く気付くことでトラブルに対処でき、売電収入の減少を阻止できます。
実測値との誤差ができるだけ少ないシステムを選んでください。計測誤差が1~3%程度であれば高水準と言えるでしょう。
②コストパフォーマンスで選ぶ
太陽光発電設備の運営は20年以上の長期に渡ります。遠隔監視システムの料金も長く支払っていくことになるため、月々の負担はあまり変わらなくても、最終的には大きな差となります。
遠隔監視システムは機能が多いほど価格も上がります。まずは、自分に必要な機能がどのようなものかを考え、必要十分なサービスを選びましょう。
③必要なサービスがついているか
遠隔監視システムは発電量の監視と異常時のアラートが基本ですが、次のようなサービスがついていたり、有料でつけられたりします。
- トラブル時の駆け付けサービス
- パワコン単位での細かい監視
- 毎日・毎週・毎月・毎年のレポート
- 監視カメラの設置
太陽光発電設備が居住地より遠隔であるなら、駆け付けサービスやメンテナンス会社との連携ができるシステムが必要でしょう。また、パワコンごとに異常が計測できると、修理箇所の発見が早くなります。
前述の通り、サービスを増やせば費用も上がり、利回りが下がりますので、売電収入のシミュレーションと同時に検討が必要です。
④スマホで管理できるシステムを選ぶ
太陽光発電は太陽が昇っている時間帯は発電し続けます。24時間いつでもスマホで発電量を確認できれば、トラブルや故障に早く気付くことができます。
特に、副業として太陽光発電投資を行っていて本業が忙しい方の場合、毎日のチェックをスマホでできると、負担にならないのでおすすめです。
⑤管理画面の操作が難しくないか
遠隔装置システムで、発電量や売電収入を確認する際に、操作が難しいと監視システムを見るのが面倒になったり、エラーを見つけられなかったりといった問題が生じる可能性があります。
操作も簡単で管理画面が扱いやすいかも選択肢として考えましょう!
太陽光発電オーナー必見!すべての情報をまとめて見える化
遠隔装置システムは、太陽光発電所1基につき1台必要です。
複数太陽光発電を所有している場合は、1基ずつ登録し、1基ずつ管理画面を確認しなければなりません。
そのため、複数台所有しているオーナーからは「面倒くさい」「エラーの見落としがあってかなり損失を出してしまった」という口コミが聞かれていました。
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複数の太陽光発電を所有している場合は、1つずつログインして確認して、ログアウトして、またログインして…
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遠隔装置に関するよくある質問
太陽光発電の遠隔監視装置について、気になる点についてまとめました。
遠隔監視システムは太陽光発電設備が近隣にある場合には必要ない?
太陽光発電の遠隔監視は、太陽光発電設備が住んでいる場所の近所にあったとしても必要です。
毎日発電設備を見回ったり、発電量を日ごと・月ごと・年ごとに比較したりするのは、たとえ近くに住んでいても難しいでしょう。発電量をシステムで監視すると、外目には分からない配線やシステムの異常にも早く気付くことができ、売電収入の損失を抑えられます。
太陽光発電投資では売電価格が一定額で保証されているため、利益を上げるには発電量を増やす・減らさないための運用が大切です。
遠隔監視システムの耐用年数は?
遠隔監視システムの法定耐用年数は5年です。
ただし、5年で使えなくなるというわけではありません。太陽光発電システムの点検時に一緒にメンテナンスを行い、異常がないか確認しましょう。また、保証がついているサービス・メーカーを選ぶと、故障時の出費を抑えられます。
遠隔監視システムが故障したらどうなる?
メーカーや管理会社によって対応が異なります。契約時には、故障時の対応についても比較するようにしてください。
例えば、エコめがねでは10年保証付きです。保証期間中メーカー側責任の故障は無償で修理・交換対応を行います。(メーカーの責任でない故障には実費が発生)
遠隔監視システムが故障すると、監視モニターで異常が分かるため、メーカーに連絡を行いましょう。
太陽光発電の遠隔監視は義務?
遠隔監視システムの導入は義務ではありません。
2017年4月のFIT法改正により、太陽光発電設備の定期メンテナンスが義務化されています。しかし、遠隔監視システムの設置義務は記載されていません。
ただし、遠隔監視システムがあれば、維持管理を適切に行うのに役立ち、故障による損害を最低限に抑えられるため、設置するのがおすすめです。
太陽光発電の遠隔監視システムは自作できる?
小型のパソコン・スマホ・Webカメラなどを使用し、簡易的な遠隔監視装置を自作することはできるようです。
しかし、パワコンのデータ受信や、発電量の異常を検知した場合のアラート、発電状況をまとめたレポート出力など、細かな部分まで遠隔で監視するには、よほど専門的な知識がない限り自作は難しく、費用もかかってしまうでしょう。
まとめ
遠隔監視装置は太陽光発電投資を成長させるためには必要不可欠のツールです。
現状3G通信の監視システムを設置している場合は4Gへの切り替えを忘れずに行いましょう!
また、複数台所有していて管理が大変!面倒!という方はまとめてソーラーに登録し、より売電収益を増やしませんか?
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