本サイトにはPRを含みます。なお、掲載されている広告の概要や評価等は事実に反して優遇されることはありません。

太陽光発電で起こりうるトラブル事例から学ぶ事前対策の必要性

太陽光発電を設置・運用することで生じるトラブルには、設備の問題だけではなく近隣の住民に被害を加えてしまうケースもあります。

しかし、設置前の対策や正しい工事・メンテナンスによってトラブル発生のリスクを最小限に抑えることができるのです。

この記事では、実際に起きたトラブル事例や、トラブルを避けるポイントを解説していきます。

当記事の監修者:石野拓弥

監修:石野拓弥

エレビスタ株式会社(https://erevista.co.jp/)代表取締役。2009年から起業14年目のWEBマーケッター兼 連続起業家。2013年から太陽光発電所の売買仲介No.1プラットフォーム「SOLSEL(https://solsel.jp/)」を運営。累計の流通総額は1,400億円を超えている。

「世界をもっと”もっとも”に。」というミッションのもと、再生可能エネルギーと金融の分野でメディア事業を展開し、「業界No.1プラットフォーム」を目指して、日々奮闘中。

経済誌「Forbes JAPAN」や「ベストベンチャー100」「アジアの注目企業100」の選出などメディア掲載多数。

X(旧Twitter) Linked In

太陽光発電のトラブルにはどんなものがある?

太陽光発電を設置したことによって起こりうるトラブルがありますが、事前に知っておけば対策がとれるケースがほとんどです。

ここでは設備トラブル・近隣住民との間に生じる可能性があるトラブルを紹介します。

太陽光発電設備のトラブル

①太陽光発電設備の故障・破損

太陽光発電設備は屋外に設置されているので、台風や大雨、強風のなどの被害を受けやすいです。

しかし、太陽光パネルは風速60メートルの強風にも耐えることができ、さらには1メートルの高さから227グラムの硬球を落下させても壊れないように設計することがJIS(日本産業企画)によって定められています。

そのため、台風や落下物による衝撃でダメージを受けないようにはなっていますが、何かしらの原因で破損してしまう可能性はゼロではありません。

また、太陽光発電を設置している土地の地盤の水はけなどの整備をきちんと行っていないことによって、架台が傾いてしまったり、設備が水没してしまうこともありますよ。

②草や木に関するトラブル

草や木が太陽光パネルに影を落とすと、その部分だけ発電できなくなります。それが一瞬であれば問題ありませんが、その状態が続いてしまうと、発熱してパネルが保障してしまう「ホットスポット現象」の原因となってしまいます。

そうすると、発電量が低下してしまうだけでなく、修理費を負担しなければならず、損害を被ってしまいます。

またパワコンのファンの隙間から草が侵入することで、内部でショートし火事になってしまう可能性も考えられます。

近隣住宅に対するトラブル

①反射による光被害

太陽の光がパネルに反射し、その光が住宅の中に入ることで眩しさや暑さといった不快感を与えてしまうというトラブルもあります。

反射光は設計の際に計算することができるので、近くに住宅がある土地に太陽光発電を設置する場合はきちんと計算して、近所の人たちには事前に説明するようにしましょう。

②飛来物が人や物に当たって怪我や破損させてしまう

台風や強風などで太陽光パネルやその他の設備が破損し、その破損した部品などが風に舞って人や家にぶつかって怪我をさせてしまったり、家が壊れてしまうと治療費や修理費を支払わなければならなくなります。

実際にあった太陽光発電に関するトラブル

実際に太陽光発電を設置したことによって起こったトラブル事例を紹介します。

事例①太陽光発電所の排水計画の甘さが招いた土地トラブル

排水計画は太陽光発電所設計時の重要なポイントのひとつ。

土地の雨水処理が完璧な土地は問題ありませんが、地盤が弱い土地や大掛かりな開発をした土地は要注意です。

下の画像のように想定外の場所に雨水が流れることにより、もともとはなかった水路が新たにできて、地盤が削られてしまうケースがあります。

このようになってしまう原因は、事前の設計に問題があることが多いです。

しかし、全てが事前の計画通りに行くのはかなり難しく、購入前にここまでの判断を下すのは不可能だと言えます。

とはいえ、地盤が削られてしまうと架台が傾いたり、太陽光発電設備自体が水没してしまったりとかなり大きな被害になりかねません。

この問題を解決するためには、雨水の流れをコントロールする必要があるので、上の画像のように地盤の改良とU字溝を設置し、雨水の流れをコントロールできるように排水しやすい状況を整えました。

その結果、雨水の通り道が定まり、土砂の流出や土地の不安定さを払拭できたケースです。

事例②太陽光発電所の小さすぎた調整池が招いた雨水処理トラブル

太陽光発電所の中にある調整池の大きさ不足や、土留め処理が不十分なことにより、調整池が機能しなくなると、発電所の外に泥水が流れ出たり、鉄砲水のような雨水が流出してしまいます

このように雨水の処理ができていないと、近隣住宅まで浸水させてしまったり、行政指導が入ってしまったりといった思わぬ事態に発展してしまう可能性もあります。

そのため、雨水の流れるポイント(水路)を増やし、雨水の流れを分断して、複数箇所から雨水が流れ出る様に設計し、さらに調整池を可能な限り大きくしました。

また、雨水の出口になる場所には、上の画像のように土嚢を積んで泥が外に流れ出ないように対策しています。

水流を複数個所に分け、調整池に流れる水量を少なくすることにより、流れる雨水を振り分けることができるので、調整池にかかる負担が軽減されます。その結果、近隣トラブルに発展することも防ぐことができました。

事例③斜面の保護対策の甘さが招いた崩落危機のトラブル

最近は、山林を切り開いて太陽光発電所を開発している地域も多くなってきています。

そこで懸念されるのが、法面(人工的な斜面)の保護対策の甘さによる斜面の崩落です。

斜面に敷かれた芝がうまく根付かずに崩れ落ちそうになったり、このように完全に土地が空洞化してしまうと、土砂崩れの原因や設備の倒壊の原因となってしまいます。

このようなケースでは、まず土壌の改良が必要です。

土を盛り直して、その上から植生シートを使用し、土地を抑えるように覆います。

植生シートは、雨が降ると自動的に土にタネが撒かれて2~3ヵ月で根を張るので、先ほどの画像のように空洞化したり、斜面が崩落してしまうリスクが少なくなります。

太陽光発電設備のトラブルを避けるための3つのポイント

太陽光発電を設置したことによるトラブルは事前の対策と備えによってリスクを最小限に抑えることができます。

ここではトラブルを避けるための下記ポイントを解説していきます。

  1. 悪質な施工業者を避ける
  2. メーカー保証と保険の補償範囲の違いを知っておく
  3. 定期的にメンテナンス・定期点検をする

①悪質な施工業者を避ける

太陽光発電の施工業者の中には、施工に手を抜いたり、そもそも実績が少なくトラブルが発生したときに対応してくれなかったりするケースもあります。

そのため、太陽光発電の設置・建設は、実績のある施工会社に依頼するようにしましょう

また、施工会社を選ぶときは複数の業者に見積もりを出してもらい、施工内容や料金に不明確なものがないかを確認してください

このように比較することで悪質な業者を見破ることができますよ。

②メーカー保証と保険の補償範囲の違いを知っておく

メーカー保証の対応は、パネル自体のトラブルで破損・故障してしまった場合のみです。

パネルメーカーが修理や交換をしてくれるので、修理費や交換費用を自己負担しなくてもかまいません。

しかし、メーカー保証を受けるためには、メーカーの施工IDを持っている施工業者によって、メーカーが提示している設置方法に従ってパネルを設置する必要があります

見積もりの際には、施工業者がIDを持っているかを忘れずに確認してください。

また、メーカー保証では、保証対象外となるケースも把握しておきましょう。

台風や地震などによる故障については、基本的にメーカー保証では対応してもらえません。この場合、火災保険や動産総合保険という任意の保険に加入しておけば、補償を受けることができます。

万が一、保険に加入していなければ全額自己負担となり、多額の損失となってしまうので注意してください。

③定期的にメンテナンス・定期点検をする

4年に1度の定期点検が推奨されていますが、定期点検以外にもこまめに太陽光発電のメンテナンスやチェックをすることでトラブルを早期発見することができます。

点検を業者に依頼することはもちろんですが、毎日発電量をモニタリングするだけでも異常に気づけます

トラブルが起きないように日頃から気をかけるようにしましょう。

また、草や木、パネルの汚染などは、近隣トラブルの原因となるだけではなく、太陽光パネルに影を落としてしまうので、故障や発電量が低下する原因となります。清掃や草刈りを定期的に行うようにしましょう。

草刈りの目安は30cmです。

万が一トラブルが起きたときの対処法

対策を取っていてもトラブルが起きてしまうことはあります。トラブルの対処法について解説します。

太陽光発電設備が破損した場合

パネルが割れたり飛んだりしている場合は、ガラスや電線が危険なため、離れて現場を確認してください。

自然災害や経年劣化などで太陽光発電設備が故障してしまった場合は、設置を依頼した工事店に連絡しましょう。メーカー保証を使用できるかどうかを、現地で確認してくれます。

もしメーカー保証が使えなかったとしても、設備について把握してくれている工事店に修理を依頼するのがスムーズです。

また、自然災害による被害であった場合、火災保険で費用がカバーできる場合もありますので、保険会社に連絡してみましょう。火災保険は太陽光パネルを設置した際に、見直しておくのがベストです。

第三者に被害が出た場合

太陽光パネルが飛んでしまって隣人宅に被害が出るなど、第三者に損害を与えてしまった場合は、「賠償責任保険」が適用されます。まずは保険会社に連絡してみましょう。

2020年4月より、10kW 以上の太陽光発電設備では、「災害等による発電事業途中での修繕や撤去及び処分に備え、火災保険や地震保険等に加入する」ことが努力義務となっています。

産業用太陽光発電設備では、地域への被害が発生してしまう可能性もあるため、賠償責任保険へ加入するようにしてください。

破損や土地のトラブルがあった太陽光発電は売れない?

トラブルがあった太陽光発電設備の売却を考えている場合は、太陽光発電売買仲介サービスの「ソルセル」に相談するのがおすすめです。

ソルセルは、投資用太陽光発電設備取扱総額1,400億円を超える実績豊富な仲介サイトで、手厚いサポートと物件数の多さで人気を集めています。

トラブルの内容に応じて業者を紹介し、修繕してからの売却を案内してくれます。(トラブルによっては紹介できない場合もあります。)

売却が決まれば、その後の事務手続きなどは専任のコンシェルジュに全てお任せできます。相談や査定などの手数料は無料なので、気軽に連絡してみてください。

ソルセルに売却相談したい方はこちら

太陽光発電のトラブルに関するよくある質問

太陽光発電設備のトラブルについて、気になる点についてまとめました。

太陽光発電のトラブル件数は?

製品評価技術基盤機構(NITE)が公表したデータによると、2022年度の太陽電池発電所の事故被害件数は453件でした。

事故発生電気工作物は、逆変換装置(インバータ)が9割を占め、続いてモジュール・架台が多くなっています。

故障箇所の交換のみで、事故原因は特定されないことが多いため、原因不明の事故が6割以上です。

特定された原因では「設備不備-製作不完全」が62件、「自然災害」が61件となっています。自然災害の内訳では「雷」が22件、「氷雪」が20件と多くなっています。

出典:電気保安の現状について(令和4年度電気保安統計の概要)令和6年3月 独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE) 

太陽光発電が壊れる原因は?

太陽光発電設備が壊れる原因には、以下のようなものがあります。

  • 自然災害
  • 飛来物
  • 汚れや影によるホットスポット
  • 侵入者による盗難・いたずら
  • 雑草・木
  • 害獣・害虫

自然災害では、大雨で地盤が崩れてパネルや架台が破損したり、落雷でパワコンが故障したりなどの被害が起こりえます。

パネルの一部分が影になって起こるホットスポットは、発電量の減少だけでなく火災の原因となることもあるため注意が必要です。

その他、山の中に設置された太陽光発電設備の場合、害獣や害虫の営巣による被害も考えられるでしょう。

太陽光発電のトラブル時にやってはいけないことは?

太陽光発電設備に災害などのトラブルが起こった時、不用意に近づいて触ることは絶対にしないようにしてください。

太陽光パネルは破損していても、太陽光があれば300V以上の電気を発電しているため、感電する恐れがあります。立入できないように、ロープを張るなどの注意喚起が必要です。

やむを得ず近づかなければならない場合は、絶縁手袋などを使用してください。また、パネルが水没していたり足元に水たまりがある場合には、ゴム長靴を履いてください。

太陽光パネルが故障したら放置してもいい?

太陽光パネルの故障を発見したら、できるだけ早く修理やメンテナンスをしないと、さらに被害が大きくなる可能性があります。

パネルの一部分にひびが入った程度なら、そのままにしていてもいいと感じるかもしれませんが、間違いです。ホットスポットが発生する原因となり、最悪の場合火災を引き起こす可能性もあります。

もし重大な事故に繋がらなかったとしても、故障した分発電量が低下し、売電収入が減ってしまいますので、早めに対応してください。

太陽光発電パネルが破損すると有害物質が漏れる?

太陽光パネルには、鉛・セレン・カドミウムといった有害物質が使用されているものもあります。

パネルが割れたらすぐに漏れ出して危険なほど大量に含まれているわけではありませんが、破損したパネルが長期間野ざらしになってしまえば、土壌汚染の可能性も出てきます。

環境を守るためにも、破損の放置はやめてください。

まとめ

太陽光発電に関するトラブルのほとんどは、しっかりとした施工・メンテナンスにより防ぐことができます。

土地の整備をする場合は追加で費用がかかることもあり、初期費用を抑えて太陽光発電を設置したいという考えから、コストを削るために必要な工事をしないという選択をしてしまった、しようとしているという方もいるかもしれません。

しかし、太陽光発電の運用期間は20年間以上なので、長い期間耐えられる設備が必要になるのです。

「売電収入によって利益を得よう!」と太陽光発電を導入するのであれば、必要な工事やメンテナンスにはお金を出し惜しまないことが重要です。

最近では、このような欠点やトラブルがあった場合、FIT(固定価格買取)の売電権利自体が剥奪されてしまうかもしれないという話も出ているようなので、十分に注意しましょう。

関連記事

太陽光発電

記事一覧へ
記事一覧へ

節税・節約

記事一覧へ
記事一覧へ

資産形成

記事一覧へ
記事一覧へ

SOLACHIE presents

  • 太陽光投資の「失敗確率を下げるノウハウ」を一冊の本に!無料の限定資料をプレゼント

  • 投資スタートした場合の、実際の利回りシミュレーションをプレゼント

  • 太陽光投資プラットフォーム「SOLSEL」非公開物件をご紹介

SOLSELコンシェルジュに
太陽光投資の相談

コンシェルジュがサポートいたします。
まだサイトに掲載されていない投資物件も多数ございます。
ぜひお気軽にお問い合わせください。