【2026年最新】太陽光発電の保険料の相場はどのくらい?値上げの背景や補償内容を解説

  • 公開日:2026.08.04
  • 更新日:2026.08.04
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太陽光発電設備の保険の詳細や、2026年の最新情報について解説します。

相次ぐ自然災害で、いつ何が起こるかわからない中、保険に入らずメーカー保証だけで安心していませんか?

太陽光発電所の自然災害における被害は、パネルやパワーコンディショナーの修繕費だけではありません。メーカー保証でカバーできない損害は、保険に加入して備える必要があります。

しかし、2022年10月から保険の値上げが行われ、2023年夏より免責金額の設定がなされるなど状況が変化が顕著です。ここ数年は火災保険の高止まり・値上げが継続しています。

この記事の概要

・太陽光発電の保険料相場は、家庭用では補償追加で年間1万〜2万円程度、産業用では設備価格の0.3〜1%前後が目安です。
・太陽光発電の保険料は、自然災害や盗難被害の増加を背景に上昇しており、免責金額の引き上げや契約期間の短期化も進んでいます。
・太陽光発電の保険は、保険料だけでなく、自然災害・盗難・休業損害の補償範囲や免責金額、更新条件まで比較して選ぶことが重要です。

当記事の監修者
当記事の監修者
石野 拓弥(Ishino Takuya)
エレビスタ株式会社 代表取締役

【専門分野・領域】
・再生可能エネルギー・カーボンニュートラル戦略
・太陽光発電プラットフォームの構築・運営
・デジタルマーケティング・経営戦略

【経歴】
2009年より起業家としてのキャリアをスタートさせ、現在は起業17年目を迎える連続起業家。
2013年より、国内最大級の太陽光発電所売買仲介プラットフォーム「SOLSEL(ソルセル)」を立ち上げ、運営。
WEBマーケティングの知見と再生可能エネルギー市場を融合させ、これまでに累計流通総額2,800億円以上という圧倒的な実績を築き上げる。

【メディア掲載・登壇実績】
経済誌「Forbes JAPAN」掲載
クラウドファンディング「CAMPFIRE Owners」インタビュー取材
「ベストベンチャー100」選出
「アジアの注目企業100」選出

【編集・監修ポリシー】
当メディアでは、再生可能エネルギーの普及および太陽光発電を活用した節税・投資対策を検討される皆様へ、実務に即した正確な情報提供を徹底しています。
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太陽光発電の保険料の相場はどのくらい?

太陽光発電の保険料は、家庭用か産業用かによって大きく異なります。産業用太陽光発電では、設備価格の0.3〜1%前後が年間保険料の目安です。

たとえば、初期費用2,000万円の発電所であれば、年間保険料はおおむね6万〜20万円程度と試算できます。

【初期費用2,000万円の場合】

  • 2,000万円×0.3%=年間6万円
  • 2,000万円×1%=年間20万円

ただし、この金額は設備の損害を補償する火災保険・動産総合保険などを中心とした概算です。地震危険補償、施設賠償責任保険、休業損害補償などを追加すると、年間の合計保険料はさらに高くなる可能性があります。

実際の保険料は、発電所の所在地や設備規模、補償範囲、免責金額、過去の事故歴、防犯対策によって変わるため、上記の金額を目安として複数社から見積もりを取りましょう。

家庭用太陽光発電の保険料相場

家庭用太陽光発電では、住宅の火災保険に設備の補償が含まれているケースが多く、太陽光発電だけの保険料を分けて示すのは難しいのが実情です。既存の火災保険へ補償を追加する場合は、年間1万〜2万円程度が一つの目安とされています

ただし、屋根に固定されたパネルは建物、蓄電池などは家財として扱われる場合があり、契約によって補償対象が異なります。

新たに保険へ入る前に、現在の火災保険で火災や風災、落雷、ひょう災、雪災などが補償されるか確認しましょう。地震や津波による損害は、通常の火災保険だけでは補償されない点にも注意が必要です。

産業用太陽光発電の保険料相場

産業用太陽光発電の年間保険料は、一般的に設備価格の0.3〜1%前後が目安です。前述のとおり、初期費用2,000万円の発電所では年間6万〜20万円程度となりますが、補償内容や発電所のリスクによって実際の金額は異なります。

低圧発電所では年間数万円から十数万円程度になることが多く、設備容量が大きい高圧・特別高圧の発電所では、年間数十万円から数百万円に達する場合もあります。

さらに、設備の損害を補償する火災保険だけでなく、発電停止中の売電収入を補う休業損害補償や、第三者への損害賠償に備える施設賠償責任保険を付けると保険料は上がります。

近年は保険料の値上げや免責金額の引き上げも見られるため、保険料だけでなく事故時の自己負担額も確認しましょう。

保険料は設備規模や補償内容によって異なる

太陽光発電の保険料は、設備容量や取得価格だけで決まるわけではありません。台風や洪水、積雪の危険性が高い地域では、自然災害による被害が起こりやすいため、保険料が高くなる可能性があります

また、設備の経過年数や架台の強度、防犯設備の有無、過去の事故歴なども審査に影響する要素です。火災や風災だけを補償する契約より、水災や盗難、電気的・機械的事故、売電収入の減少まで含める契約のほうが保険料は高くなります。

相場だけで判断せず、補償対象や免責金額、支払限度額をそろえたうえで、複数社の見積もりを比較することが大切です。

太陽光発電の保険料を左右する要素

太陽光発電の保険料は、設備の規模や補償内容だけでなく、発電所の立地や事故リスクによっても変わります。どのような要素が保険料に影響するのか、見積もりを取る前に確認しておきましょう。

設備の規模・評価額

太陽光発電設備の規模や評価額は、保険料を決める基本的な要素です

設備容量が大きく、太陽光パネルやパワーコンディショナー、架台などの総額が高いほど、事故が起きた際に保険会社が支払う金額も大きくなるため、保険料は高くなる傾向があります。

保険金額は、設備の購入価格だけでなく、同等の設備を再取得するために必要な費用を基準に設定する場合もあります。

保険金額が実際の価値より低いと、事故が起きても復旧費用の全額を受け取れない可能性があるため注意しましょう。設備の増設や交換を行った場合は、契約内容の見直しも必要です。

発電所の所在地と自然災害リスク

発電所の所在地によって、台風や洪水、落雷、積雪などの自然災害リスクは異なります。

災害が発生しやすい地域や、ハザードマップで浸水リスクが高いと判断される場所では、保険料が高くなったり、水災補償に条件が付いたりする場合があります

日本損害保険協会の調査では、太陽光発電設備に支払われた保険金の約8割を自然災害が占めており、特に水災や雪災は1件当たりの損害額が大きい傾向です。

山間部やゴルフ場跡地なども大口事故が多いため、所在地だけでなく地形や周辺環境まで確認される可能性があります。

盗難補償や休業損害補償の有無

基本となる設備の損害補償に加えて、盗難補償や休業損害補償を付けると、補償範囲が広がる分だけ保険料は高くなります。盗難補償は、銅線ケーブルやパワーコンディショナーなどを盗まれた際の損害に備えるものです。

休業損害補償では、火災や自然災害によって発電を停止した期間の売電収入を補える場合があります。ただし、盗難の対象となる部品や休業補償の支払期間、待機期間は契約によって異なります。

必要以上に補償を広げるのではなく、発電所の収益や復旧にかかる期間を踏まえて選びましょう

免責金額と過去の事故・保険金請求歴

免責金額とは、事故が起きた際に契約者が自己負担する金額です。免責金額を高く設定すると保険会社の支払負担が減るため、一般的には保険料を抑えやすくなります。

一方で、ケーブルの一部盗難やパネルの部分破損など、損害額が小さい事故では、修理費の大部分を自分で負担する可能性があります

また、過去に事故や保険金請求が繰り返されている発電所は、今後も事故が起こる可能性が高いと判断され、保険料の引き上げや補償条件の変更につながる場合があります。

保険料だけを見るのではなく、事故発生時に無理なく負担できる免責金額を設定しましょう。

フェンスや監視カメラなどの防犯対策

フェンスや監視カメラなどの防犯対策は、盗難リスクを判断する際の重要な材料です。敷地を囲うフェンスに加えて、出入口を施錠し、監視カメラや侵入検知センサー、警報装置を設置すれば、侵入やケーブル盗難を防ぎやすくなります

日本損害保険協会も、盗難対策として高さのあるフェンスや監視カメラ、各種センサーの設置を例に挙げています。十分な対策が取られていない場合は、盗難補償を付けられなかったり、免責金額が高くなったりする可能性があります。

ただし、防犯設備を導入すれば必ず保険料が下がるとは限らないため、契約前に保険会社へ確認しましょう。

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太陽光の保険料は年々値上がりしている

太陽光発電設備の保険では、自然災害や盗難による保険金支払いの増加を背景に、保険料や契約条件の見直しが続いています。

2025〜2026年に全国一律の値上げが実施されたわけではありませんが、新規契約や更新時に保険料が上がるほか、免責金額の引き上げや盗難補償の縮小が行われるケースもあります。

近年の主な動向は、以下のとおりです。

  • 2024年10月以降、火災保険の料率改定や水災リスクの細分化が反映されている
  • 2025年以降も、新規加入や更新時に保険料・補償条件の見直しが続いている
  • 銅線ケーブルの盗難増加により、盗難補償の条件が厳しくなっている
  • 2026年時点では、保険料だけでなく免責金額や補償範囲の確認が重要である

以下では、2025〜2026年の最新動向を含めて詳しく解説します。

2024年10月の火災保険改定が2025年以降の契約にも影響

損害保険料率算出機構は、住宅向け火災保険の参考純率を全国平均で13.0%引き上げました

損害保険会社では、この改定を踏まえた保険料や商品内容の見直しが2024年10月以降に行われ、2025年以降に新規加入や更新を迎える契約にも影響しています。

また、水災補償では、市区町村ごとの水災リスクを5段階に区分する仕組みが導入されました。洪水や土砂災害のリスクが高い地域では、保険料が高くなる可能性があります。

ただし、全国平均13.0%という数値は、住宅向け火災保険の参考純率に関するものです。産業用太陽光発電所の保険料が一律に13.0%上がることを意味するものではありません。

2025〜2026年は発電所ごとのリスク評価が重視されている

2025〜2026年の太陽光発電設備向け保険では、全国一律の値上げ率よりも、発電所ごとのリスクに応じて保険料や契約条件を決める傾向が強まっています

産業用太陽光発電所では、所在地や地形、設備の構造、過去の事故・保険金請求歴、防災・防犯対策などが審査されます。

自然災害や盗難のリスクが高い発電所では、保険料の引き上げだけでなく、免責金額の増額や一部補償の除外、支払限度額の設定を求められる場合もあります。

前年と同じ保険会社で更新する場合でも、同じ保険料や補償内容で継続できるとは限りません。更新案内が届いたら、保険料だけでなく、免責金額や補償範囲の変更点も確認しましょう。

銅線盗難の増加で盗難補償の条件が厳しくなっている

産業用太陽光発電所では、銅線ケーブルを狙った盗難被害の増加が、保険契約にも影響を与えています

日本損害保険協会の調査では、太陽光発電設備の盗難による発生保険金は、2022年度に2017年度の約20倍まで増加しました。

保険金の支払いが増えていることから、新規契約や更新時に盗難補償を対象外としたり、高額な免責金額や支払限度額を設けたりするケースがあります。

盗難補償を付けるために、フェンスや施錠設備、監視カメラ、侵入検知センサー、警備会社の駆け付け体制などを求められる場合もあります。契約前に、必要な防犯対策や補償対象となる設備を保険会社へ確認しましょう。

参考:損害保険料率算出機構 火災保険参考純率改定のご案内

休業損害補償も保険料と支払条件を個別に確認する

休業損害補償は、火災や自然災害、盗難などの補償対象事故によって発電を停止した場合に、復旧までの売電収入の減少を補うものです

ただし、2025〜2026年に休業損害補償の保険料が全国一律で約6倍になったことを示す公的な資料は確認できません。実際の保険料は、発電所の設備規模や売電実績、所在地、過去の事故歴、補償期間、支払限度額などによって異なります。

休業損害補償を付けていても、補償開始までの待機期間や支払日数、支払限度額が設定されている場合があります。

見積もりを比較するときは、保険料だけでなく、どの事故による休業が対象になるか、復旧までの売電損失をどこまで補えるかも確認しましょう。

契約期間の短期化や更新時の条件変更にも注意する

太陽光発電設備を対象とする保険では、長期契約ではなく、1年ごとに更新する契約も増えています。

契約期間を短くすることで、保険会社が自然災害や盗難の発生状況、過去の保険金請求歴などを保険料や補償条件へ反映しやすくなるためです。

更新時には、前年より保険料が上がるだけでなく、免責金額の引き上げや盗難補償の除外、休業損害補償の支払期間短縮などが行われる可能性があります

自動更新であっても、前年と同じ条件で継続できるとは限りません。満期の数か月前から契約内容を確認し、必要に応じて複数の保険会社や代理店から見積もりを取りましょう。

太陽光発電の保険加入は義務?入らなくてもよい?

太陽光発電の保険加入は、設備の種類や制度の利用状況によって位置づけが異なります。加入しない場合のリスクやメーカー保証との違いを理解したうえで、必要な補償を検討しましょう。

太陽光発電の保険加入は原則として努力義務

太陽光発電の保険加入は、法律ですべての設置者に強制されているわけではありません。ただし、FIT・FIP制度の認定を受ける発電事業者には、火災や自然災害などのリスクに備え、損害保険へ加入するよう努めることが求められています。

努力義務であるため、未加入だけを理由に直ちに罰則が科されるものではありませんが、事故後も安定して事業を続けるためには加入を検討すべきでしょう。

なお、住宅ローンや事業融資を利用する場合は、金融機関から火災保険への加入を融資条件として求められることがあります。契約前に金融機関や保険会社へ確認することが大切です。

保険に加入しない場合のリスク

保険に加入していない状態で台風や大雪、洪水、落雷などの被害を受けると、設備の修理や交換にかかる費用をすべて自己負担しなければなりません

産業用の発電所では、復旧まで売電できない期間が続き、修理費と売電収入の減少が同時に発生する可能性もあります。また、強風で飛ばされたパネルが周辺の建物や車を壊した場合は、第三者への損害賠償責任を負うこともあるでしょう。

設備の規模が大きいほど損害額も高くなりやすいため、貯蓄だけで対応できるかを確認し、火災保険や施設賠償責任保険などを検討する必要があります。

メーカー保証で補償されるケース

メーカー保証では、製造上の不具合や通常の使用環境で発生した故障などが補償される場合があります。代表的なものは、太陽光パネルやパワーコンディショナーの製品保証と、パネルの出力低下を一定範囲まで保証する出力保証です。

保証期間内に対象となる不具合が発生した場合は、部品の修理や交換を受けられる可能性があります。

ただし、補償内容や期間、工事費の扱いはメーカーや製品によって異なり、交換部品だけが無償で取り付け費用は自己負担となるケースもあります。保証書を保管し、対象設備や申請条件を事前に確認しておきましょう。

メーカー保証では補償されないケース

メーカー保証は製品そのものの不具合を対象とするため、台風や落雷、洪水、大雪、地震などによる損害は原則として補償されません

ケーブルやパワーコンディショナーの盗難、第三者による破損、施工不良が原因の故障なども、メーカー保証の対象外となる場合があります。

また、設備が故障して売電できなくなっても、休業中に失った売電収入までは通常補償されないでしょう。

自然災害や盗難、損害賠償、休業による収入減少へ備えるには、メーカー保証とは別に保険を検討する必要があります。保証と保険は役割が異なるため、両方の補償範囲を照らし合わせることが重要です。

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太陽光発電に関する保険の種類・補償内容

太陽光発電のリスクに備える保険には、設備の損害を補償するものだけでなく、第三者への賠償や売電収入の減少を補うものもあります。各保険の役割を理解し、設備の規模や設置環境に合った補償を選びましょう。

火災保険・動産総合保険

火災保険や動産総合保険は、火災、落雷、台風、ひょう、大雪などによって太陽光発電設備が壊れた場合に、修理費や再取得費用を補償する保険です

契約内容によっては、水災や盗難、物体の衝突、電気的・機械的事故なども対象に含まれます。

住宅の屋根に設置した設備は建物の一部として火災保険で補償されることがありますが、産業用設備では企業向け火災保険や動産総合保険へ個別に加入するのが一般的です。

ただし、経年劣化や故意による破損、地震による損害などは通常補償されません。対象となる設備や事故を契約前に確認しましょう。

地震保険・地震危険補償特約

一般的な火災保険では、地震や噴火、それらによる津波で発生した損害は原則として補償されません。

住宅の屋根に固定された太陽光パネルは、住宅用地震保険において建物の一部として扱われる場合がありますが、損害の程度や契約条件によって保険金が支払われないこともあります。

一方、野立ての産業用太陽光発電所は住宅用地震保険の対象にならないため、企業向け火災保険に地震危険補償特約を付ける方法などを検討します

地震補償には支払限度額や免責金額が設けられることが多いため、想定される復旧費用を確認しておきましょう。

施設賠償責任保険

施設賠償責任保険は、太陽光発電設備の所有・管理に不備があり、第三者にけがをさせたり、他人の物を壊したりした場合の損害賠償責任を補償する保険です

たとえば、強風で太陽光パネルや架台の一部が飛ばされ、近隣住宅や車を破損させたケースなどが考えられます。補償の対象となれば、被害者への賠償金に加えて、争訟費用や事故対応に必要な費用が支払われる場合もあります。

ただし、設備自体の修理費は施設賠償責任保険では補償されないため、火災保険などとの併用が必要です。施設の管理状況や補償限度額も確認しましょう。

休業損害補償保険

休業損害補償保険は、火災や台風などの補償対象事故によって発電設備が停止し、売電収入が減少した場合に、その損失を補う保険です

設備の修理費を補償する火災保険だけでは、復旧するまでに得られなかった売電収入までは通常補償されません。休業損害補償を付けておけば、契約内容に応じて休業期間中の利益や固定費などを受け取れる可能性があります。

ただし、単なる故障や経年劣化、出力低下、日照不足による売電収入の減少は対象外となるのが一般的です。支払対象となる事故や補償期間、待機期間、限度額を確認して選びましょう。

太陽光発電の盗難被害は保険で補償される?

太陽光発電所では、銅線ケーブルを中心とした盗難被害が増えています。ただし、盗難が補償されるかは契約によって異なるため、対象設備や支払条件、防犯対策に関する規定を確認しておきましょう。

銅線ケーブルやパワコンの盗難が補償される場合

火災保険や動産総合保険に盗難補償が含まれている場合は、銅線ケーブルやパワーコンディショナーなどの盗難による損害が補償される可能性があります

契約内容によっては、盗まれた設備の再取得費用に加え、切断された配線や周辺設備を元の状態へ戻すための修理費も対象です。

また、盗難によって発電が停止した期間の売電収入は、休業損害補償を付けていれば支払われる場合があります。

ただし、防犯設備を新たに設置する費用など、再発防止のための追加工事費は通常の復旧費用に含まれないことがあるため、補償範囲を確認しましょう。

盗難が補償対象外になるケース

保険へ加入していても、契約で盗難が補償対象から外されていれば、ケーブルなどを盗まれても保険金は受け取れません

近年は盗難被害と保険金の支払いが増えているため、新規契約や更新時に盗難を原則不担保としたり、支払限度額や高額な免責金額を設定したりする動きが見られます。

また、フェンスの施錠を怠っていた場合など、契約時に求められた防犯対策を実施していないと、保険金が支払われない可能性もあるでしょう。

経年劣化による断線や設備の紛失は盗難とは認められないため、被害後は速やかに警察へ届け出て証拠を残すことが重要です。

保険会社が確認する防犯対策

保険会社は盗難リスクを判断するため、発電所の立地や過去の被害歴に加えて、防犯設備の設置状況を確認することがあります

主な確認項目は、フェンスの高さや強度、出入口の施錠、監視カメラや侵入検知センサーの有無、警備会社による駆け付け体制などです。

銅線ケーブルを地中へ埋設しているか、配管をコンクリートで覆っているか、ハンドホールに特殊な鍵を設けているかも判断材料になります。

対策が不十分な場合は盗難補償を付けられない可能性があるため、契約前に必要な設備を保険会社や代理店へ確認しましょう。

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太陽光発電の保険を選ぶときの比較ポイント

太陽光発電の保険は、保険料の安さだけで選ぶと、事故が起きた際に十分な補償を受けられない可能性があります。補償範囲や免責金額、更新条件などをそろえて比較しましょう。

保険料と免責金額をセットで比較する

保険を比較するときは、年間の保険料だけでなく、事故時に自己負担する免責金額も確認しましょう

保険料が安い契約でも、事故1回につき数十万円以上の免責金額が設定されていれば、小規模な破損や盗難では保険金をほとんど受け取れない場合があります。

一方、免責金額を低くすると補償を受けやすくなりますが、保険料は高くなる傾向です。見積もりを比較する際は、同じ補償内容と保険金額、免責金額に条件をそろえる必要があります。

想定される修理費や手元資金も踏まえ、事故が起きても無理なく負担できる契約を選びましょう。

自然災害・盗難の補償範囲を確認する

火災保険に加入していても、すべての自然災害や盗難が自動的に補償されるとは限りません。台風、落雷、ひょう、大雪、水災などが対象に含まれるかを、一つずつ確認しましょう

特に水災補償は、洪水や土砂災害が想定される発電所で重要です。また、盗難被害の増加を受けて、新規契約では盗難を補償対象外としたり、ケーブル盗難に高額な免責金額を設けたりするケースもあります。

保険会社が指定する防犯対策を実施しなければ補償されない場合もあるため、対象設備や支払限度額、補償条件まで確認することが大切です。

休業損害補償の有無と支払期間を確認する

自然災害や盗難によって発電が止まると、設備の修理費だけでなく、復旧までの売電収入も失われます。こうした損失に備えるには、火災保険に休業損害補償や売電収入補償を付けられるか確認しましょう

契約時は補償の有無だけでなく、保険金が支払われる期間や支払限度額、補償開始までの待機期間も重要です。部品の調達や工事に長い期間がかかっても、補償期間を超えた分は受け取れません。

また、日照不足や経年劣化、補償対象外の故障による収入減少は通常補償されないため、どの事故を原因とする休業が対象になるか確認しましょう。

契約期間と更新条件を確認する

太陽光発電設備向けの保険では、長期契約ではなく1年ごとに更新する契約も増えています。更新時には、過去の事故や保険金請求の状況、自然災害や盗難の発生傾向をもとに、保険料や免責金額、補償範囲が変更される可能性があります。

前年と同じ保険会社であっても、盗難補償が外れたり、支払限度額が下がったりする場合があるため注意しましょう。

自動更新だからと確認を省かず、更新案内が届いたら新旧の契約内容を比較することが大切です。満期直前では選択肢が限られるため、更新日の数か月前から代理店へ相談しましょう。

複数の保険会社・代理店から見積もりを取る

太陽光発電の保険は、保険会社によって引受基準や補償できる災害、盗難への対応が異なります。そのため、1社だけで決めず、複数の保険会社や代理店から見積もりを取ることが大切です

比較する際は設備の評価額や所在地、免責金額、特約などの条件をそろえ、保険料以外の違いも確認しましょう。

太陽光発電設備の保険を扱った実績が豊富な代理店であれば、発電所の立地や設備規模に応じた補償を提案してもらいやすくなります。

ただし、加入できる保険が限られる場合もあるため、契約満了の直前ではなく、余裕を持って見積もりを依頼しましょう。

太陽光発電の保険に入れない・更新できない原因と対処法

太陽光発電の保険は、発電所の立地や事故歴、管理状況によって加入や更新を断られる場合があります。主な原因を把握し、引受条件を改善するための対処法を確認しましょう。

自然災害や盗難のリスクが高い地域にある

洪水や土砂災害、豪雪などのリスクが高い地域では、大規模な損害が発生しやすいため、保険への新規加入や更新が難しくなる場合があります

近年、銅線ケーブルの盗難が集中している地域も、保険会社から高リスクと判断されやすい傾向です。加入できたとしても、水災や盗難が補償対象外になったり、高額な免責金額が設けられたりする可能性があります。

対処するには、ハザードマップや過去の被害状況を確認し、排水設備、架台の補強、防犯設備などの対策を実施しましょう。実施した工事や管理方法を資料にまとめ、保険会社へ説明することも大切です。

過去に事故や保険金請求が発生している

過去に自然災害や盗難などの事故が発生し、保険金を繰り返し請求している発電所は、再び損害が生じる可能性が高いと判断されることがあります

その結果、更新時に保険料や免責金額が引き上げられたり、一部の補償を外されたりする場合もあるでしょう。事故歴を隠すのではなく、原因や被害状況、その後に実施した再発防止策を正確に説明する必要があります。

ケーブルの埋設や架台の補強、排水設備の整備など、事故原因に合わせた改善を行いましょう。事故後の対応記録や工事写真、点検報告書を用意すると、現在のリスク管理状況を示しやすくなります。

防犯対策や管理体制が不足している

フェンスや施錠設備がなく、定期的な巡回や遠隔監視も行われていない発電所は、盗難や設備異常を発見しにくいため、保険会社から管理体制が不十分と判断される可能性があります

特に盗難補償では、監視カメラや侵入検知センサー、警備会社の駆け付け体制などが引受条件となる場合もあるでしょう。加入や更新を目指す場合は、敷地への侵入を防ぐ設備と、侵入後に早期発見する仕組みを組み合わせることが重要です。

設備を設置するだけでなく、映像の保存期間や警報発生時の連絡体制、巡回記録なども整え、継続的に運用していることを示しましょう。

補償範囲や免責金額を見直す

希望する補償内容のまま加入できない場合は、補償範囲や免責金額を見直すことで引き受けてもらえる可能性があります

たとえば、発生リスクが高い水災や盗難の支払限度額を設定したり、事故時の自己負担額を引き上げたりする方法です。休業損害補償についても、支払期間や補償割合を調整すれば、保険料や保険会社の負担を抑えられる場合があります。

ただし、補償を減らしすぎると、事故時の修理費や売電収入の減少を自己資金で負担しなければなりません。削減できる保険料だけでなく、自社で負担できる損害額を計算したうえで見直しましょう。

太陽光発電に詳しい保険代理店へ相談する

一般的な保険代理店では、太陽光発電所特有の自然災害やケーブル盗難、売電収入の減少まで十分に把握していない場合があります。加入や更新が難しいときは、再生可能エネルギー設備の保険を扱った実績がある代理店へ相談しましょう

発電所の所在地や設備容量、事故歴、防犯対策などを確認したうえで、引受可能な保険会社や改善すべき点を提案してもらえる可能性があります。

相談時には、設備一覧、配置図、保守点検記録、過去の事故資料、防犯設備の写真などを用意するとスムーズです。ただし、代理店へ相談しても必ず加入できるとは限らないため、満期の数か月前から動きましょう。

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太陽光発電の保険を取り扱う主な保険会社・保険代理店

太陽光発電設備は、企業向け火災保険や動産総合保険、休業損害補償などを組み合わせて補償するのが一般的です。主な損害保険会社としては、東京海上日動、三井住友海上、損保ジャパン、あいおいニッセイ同和損保などが挙げられます。

区分 主な会社・相談先 特徴
損害保険会社 東京海上日動 企業向け火災保険や太陽光売電収入の減少を補う休業補償などを取り扱う
損害保険会社 三井住友海上 企業向け保険のほか、再生可能エネルギー事業者向けの商品や補償を扱う
損害保険会社 損保ジャパン 企業向け火災保険や賠償責任保険などを通じて設備・事業リスクに対応する
損害保険会社 あいおいニッセイ同和損保 企業向け保険に加え、再生可能エネルギー事業に関する商品開発実績がある
保険代理店 太陽光発電保険を扱う専門代理店 複数社の商品を比較し、設備の立地や事故歴に応じた提案を受けやすい

ただし、保険会社が太陽光発電関連の商品を扱っていても、すべての発電所が加入できるわけではありません。

設備容量、所在地、過去の事故歴、補償内容などによって引受可否が異なるため、個別の審査と見積もりが必要です。商品名や条件も変更される可能性があるため、最新の取扱状況を保険会社または代理店へ確認しましょう。

太陽光発電の保険金を請求する方法・流れ

事故が発生した場合は、被害の拡大を防ぎながら、保険会社や代理店へ速やかに連絡する必要があります。証拠を残さずに修理や処分を進めると、損害を確認できず、保険金が減額される可能性があるため注意しましょう。

保険金請求に必要な書類

保険金請求では、一般的に保険金請求書、事故状況報告書、被害箇所の写真、修理見積書、設備の所有や取得価格を確認できる資料などが必要です。火災では消防署の罹災証明書、風水害では自治体の証明書を求められる場合があります。

盗難の場合は、警察へ被害届を提出し、受理番号や盗難された設備の一覧を用意しましょう。休業損害を請求する際は、売電明細や発電実績、復旧までの期間を示す資料も必要になることがあります。

事故や契約内容によって提出書類は異なるため、自己判断でそろえる前に保険会社や代理店へ確認しましょう。

保険金を請求する手続きの流れ

事故が起きたら、最初に人の安全を確保し、可能な範囲で応急措置を行います。その後、保険会社や代理店へ事故の日時、場所、原因、被害状況を連絡しましょう。盗難の場合は警察、火災の場合は消防にも届け出ます。

次に、発電所全体と被害箇所を複数の角度から撮影し、修理業者へ見積もりを依頼してください。必要書類を提出すると、保険会社による現地調査や損害額の査定が行われます。

査定結果と支払金額を確認し、問題がなければ指定口座へ保険金が振り込まれる流れです。大規模な事故では審査に時間がかかる場合もあります。

事故発生後にやってはいけないこと

事故後に保険会社へ連絡せず、被害設備を撤去、廃棄、修理すると、事故原因や損害の程度を確認できなくなる可能性があります。安全確保に必要な応急措置を除き、本格的な修理を始める前に保険会社や代理店へ相談しましょう。

また、実際より高い修理見積もりを作成させたり、事故と関係のない設備まで請求したりしてはいけません。

保険金を受け取る目的で被害を大きく見せる行為は、不正請求と判断されるおそれがあります。第三者へ損害を与えた場合も、保険会社へ相談せずに賠償額や示談内容を決めるのは避け、指示を受けながら対応してください。

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中古太陽光発電所の購入・売却時に保険を確認するポイント

中古太陽光発電所の売買では、設備の所有者が変わるため、既存の保険契約も手続きが必要です。購入後に無保険の期間が生じないよう、売買契約を結ぶ前から保険会社や代理店へ相談しましょう。

既存の保険契約をそのまま引き継げるとは限らない

太陽光発電所を購入しても、売主が加入している保険契約が自動的に買主へ引き継がれるとは限りません

保険契約は契約者や被保険者、設備の所有者などを特定して締結されているため、名義変更には保険会社の承認や所定の手続きが必要です。

発電所の所在地や設備が同じでも、新しい所有者の事業内容や管理体制をもとに再審査される場合があります。

近年は保険の引受条件が厳しくなっており、売主と同じ補償内容や保険料で契約できない可能性もあるでしょう。売買契約の締結前に引継ぎの可否を確認し、難しい場合は新規契約の見積もりを取りましょう。

購入前に補償内容・免責金額・事故歴を確認する

中古発電所を購入する際は、現在の保険証券や補償明細を確認し、火災、風災、水災、雪災、盗難などがどこまで補償されているか把握しましょう。保険料が安く見えても、高額な免責金額や支払限度額が設定されている場合があります。

また、過去の事故や保険金請求歴は、購入後の保険料や更新可否に影響する可能性があるため、売主へ開示を求めることが大切です。

設備の修理履歴や被害箇所、実施済みの再発防止策も確認してください。購入後の保険料を収支計画へ反映するため、引渡し前に買主名義で見積もりを取得しておきましょう。

売却時は保険の解約・変更手続きを確認する

発電所を売却するときは、引渡し日を基準に、現在の保険を解約するのか、買主へ変更できるのかを保険会社へ確認しましょう。先に解約すると、引渡しまでの間に事故が発生しても補償を受けられない可能性があります。

一方、売却後も契約を残したままにすると、保険の対象や所有者が契約内容と一致しなくなるため注意が必要です。

保険料を一括で支払っている場合は、解約返戻金の有無や計算方法も確認してください。売買契約書には、保険の終了日や事故発生時の負担、買主が新しい保険へ加入する時期などを明記すると、引渡し前後のトラブルを防ぎやすくなります。

太陽光発電の保険に関するよくある質問

太陽光発電の保険料や加入の必要性について、よくある疑問へ回答します。設備規模や契約条件によって対応が異なるため、最終的には保険会社や代理店へ個別に確認しましょう。

太陽光発電の保険料の相場はいくらですか?

太陽光発電の保険料は、設備容量や評価額、所在地、補償内容によって異なります。家庭用設備は住宅の火災保険に含まれる場合があり、太陽光発電設備だけの保険料を分けにくいのが実情です。

産業用では、設備評価額に一定の料率を掛けて算定されることが多く、低圧発電所でも年間数万円から十数万円以上になる場合があります。

水災や盗難、電気的・機械的事故、休業損害まで補償すると保険料は高くなるでしょう。同じ設備でも保険会社によって条件が異なるため、免責金額や支払限度額をそろえ、複数社の見積もりを比較することが大切です。

太陽光発電の保険に入らなくてもよいですか?

太陽光発電設備の保険は、すべての設置者に法律で一律に義務付けられているわけではありません。

ただし、FIT・FIP認定事業では、火災や自然災害などに備えて損害保険へ加入するよう努めることが事業計画策定ガイドラインに示されています

保険へ入らない場合、設備の修理費、売電収入の減少、第三者への損害賠償などを自己資金で負担しなければなりません。

金融機関から融資を受けている場合は、保険加入が融資条件になっていることもあります。法的な強制の有無だけで判断せず、想定される損害を負担できるか検討しましょう。

太陽光発電の保険料を安くする方法はありますか?

保険料を抑えるには、複数社の見積もりを比較したうえで、補償範囲や免責金額を見直す方法があります。事故時に一定額を自己負担できる場合は、免責金額を高くすることで保険料を下げられる可能性があるでしょう。

また、フェンスや監視カメラ、侵入検知センサー、排水設備などを整え、事故リスクを低減することも重要です。ただし、防犯・防災対策を実施すれば必ず割引されるとは限りません。

保険料だけを優先して水災や盗難、休業損害を外すと、事故時の負担が大きくなります。削減額と自己負担リスクを比較し、必要な補償は残しましょう。

太陽光発電をやめたほうがよいのはどのような場合ですか?

保険料の上昇だけを理由に、すぐ太陽光発電をやめる必要はありません。ただし、売電収入から保守費用、税金、借入返済、保険料などを差し引くと継続的に赤字になる場合は、事業の見直しが必要です

保険に加入できず、自然災害や盗難による損害を自己資金で負担できない場合も、保有を続けるリスクが高いでしょう。

また、設備の老朽化によって修理が増え、今後も大規模な交換費用が見込まれるケースでは、撤去や売却を含めて検討します。発電実績と将来の支出をもとに収支を試算し、感覚だけで判断しないことが大切です。

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まとめ

太陽光発電の故障や破損は、製造の問題であればメーカー保証が適応されますが、それ以外はメーカー保証では補えないことがほとんどです。

保険への加入は任意で、追加で費用がかかる分、加入するかどうか迷う方もいるかもしれませんが、近年自然災害が増加していたり、感染症の流行で市場が不安定になっていたりと金銭面での不安が大きくなっています。

安心して太陽光発電を運用していくために、少しでもリスクを減らすことを目的に保険加入を検討しておくことをおすすめします。

執筆者

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ikebukuro

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