ファーウェイ(HUAWEI)パワコンの評判は?価格やメリット・デメリットを解説
- 公開日:2025.10.30
- 更新日:2025.10.30
ファーウェイのパワコンの評判やメリット・デメリット、価格相場や保証期間について詳しく説明していきます。
ファーウェイ(HUAWEI)のパワーコンディショナー(パワコン)は、高い変換効率とリーズナブルな価格で、太陽光発電を導入する方から評判です。住宅用・産業用の両方で幅広く使用されています。
ファーウェイのパワコンは高い変換効率と広い入力電圧範囲を有しており、ソーラーパネルから得られるエネルギーを最大限に活用可能です。
高性能であるにも関わらず価格が安いため、設備費用を抑えられ、早く元を取ることが可能です。
しかし、ファーウェイ(HUAWEI)は海外メーカーであることから、不具合時の対応に不安を感じるという声も見られますので、確認しておきましょう。
関連記事:パワーコンディショナー(パワコン)とは?太陽光発電を最大活用するための選び方やおすすめメーカー解説
関連記事:【太陽光発電のメリット・デメリット】住宅用太陽光パネルの設置や効果を解説
目次
ファーウェイのパワコンの特徴

(画像出典:HUAWEI)
| 社名 | ファーウェイ(HUAWEI) |
| 設立 | 1987年 |
| 本社 | 中国深圳市竜崗区 |
| 日本法人 | ファーウェイジャパン(HUAWEI JAPAN) |
| 事業 | 通信機器・装置の研究開発 ICTソリューション パワコン研究開発など |
| 代表 | 代表取締役会長 梁華 最高経営責任者 任正非 |
中国・深センを拠点とするファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、情報通信技術(ICT)インフラとスマートデバイスを提供するグローバル・リーディングカンパニーです。従業員は207,000人、170以上の国・地域でビジネスを展開している中国を代表する会社です。
ファーウェイは、特に通信分野において世界をリードしており、特に携帯電話や通信機器を中心としています。
それだけでなく、ファーウェイではパワーコンディショナーの生産も手がけており、こちらも太陽光の業界で世界でのシェアを広げ、世界中で30億人以上の利用者にサービス提供を行なっています。
ファーウェイのパワコン「SUN2000シリーズ」製品の特徴

ファーウェイのパワコン「SUN2000シリーズ」製品の特徴は、下表の通りです。
| 項目 | 特徴 |
| 高効率 | 最大98.9%の効率を実現し、発電量を最大化 |
| 高耐久性 | 厳しい環境にも耐えることができる高耐久設計を採用 |
| AI搭載 | AIにより、発電量を最大化したり、故障を未然に防いだりすることが可能 |
| 多彩な機能 | リモート監視機能、遠隔制御機能、など多彩な機能を搭載 |
ファーウェイの「SUN2000シリーズ」は、太陽光発電システムの導入に最適なパワコンです。高効率、高耐久性、AI搭載など、多くの特徴を備えているため、発電量を最大化したい方や、故障を未然に防ぎたい方におすすめできる製品です。
ファーウェイのパワコンのラインナップは?
ファーウェイ(HUAWEI)は、住宅用のハイブリッド型蓄電システム「LUNA2000」と、これに対応するSUN2000シリーズのパワコンをそろえています。
5kWhをベースに10kWh・15kWhへ増やせるなど後から容量を足しやすいのが特徴です。家庭の電気使用量が増えても柔軟に対応しやすく、太陽光と組み合わせた自家消費にも向いています。
産業・高圧向けには30kWや40kWクラスを中心に、より大きな60kW・100kW級までラインアップがあり、既存の高圧設備の更新でも使いやすいです。
低圧でよく使われる単相4.95kWモデルは比較的軽量で1人でも設置しやすく、価格も国産機より抑えやすいため、複数台を並べる案件でも採用されることが多いです。
分散設置で故障リスクを分けたい場合にも選びやすいパワコンだと言えるでしょう。
- SUN2000-50KTL-JPM1
- SUN2000-50KTL-NHM3
- SUN2000-125KTL-JPH0
- SUN2000-33/40KTL-NH
- SUN2000-111KTL-NHM0
- SUN2000-50/63KTL-JPM0
- SUN2000-188KTL-NHH0
- SUN2000-125KTL-NHM0
- SUN2000-62.5KTL-NHM0
- SUN2000-4.95KTL-NHL2
- SUN2000-20KTL-M3
- SUN2000‐4.95KTL-JPL1
- 住宅・低圧(単相)
SUN2000-4.95KTL-JPL1/NHL2:定格4.95kW。小型・軽量でAFCIやオプティマイザー対応。日本の低圧住宅での置き換えや新設に向くモデルです。 - 自家消費の小~中規模(工場・倉庫・店舗の三相200V系)
SUN2000-20KTL-M3(三相200V):定格20kW、4MPPT・8ストリング計測、IP66。三相200V設備の自家消費案件に適しています。 - 高圧の中規模(分散設置・屋根置きなど)
SUN2000-33/40KTL-NH:定格33.3/40.0kW、4MPPT・8回路、最大変換効率98.8%。分散型での高圧案件に向きます。
SUN2000-50/63KTL-JPM0:定格50/62.5kW、6MPPT・12回路。交換やリパワリング含め高圧での主力帯。
SUN2000-50KTL-NHM3:定格50kW、4MPPT。高電流パネルに配慮した設計。
SUN2000-62.5KTL-NHM0/125KTL-NHM0:定格62.5kW/125kWの同系統機。屋根・地上の高圧で容量を積みたい時に有力。
SUN2000-111KTL-NHM0:定格111kW、10MPPT・20回路で大面積のストリング管理に強み。
SUN2000-125KTL-JPH0:定格125kW、9MPPT・18回路、IP66。大規模C&Iや地上設置での主力機。 - 特別高圧・メガソーラー
SUN2000-188KTL-NHH0:定格188kW、1,500V対応、6MPPT・24回路。特別高圧の大規模設備向け。
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ファーウェイのパワコンの価格相場|他社と比べると高い?
ファーウェイのパワコンの価格相場は、他社と比べると飛び抜けて安いです。オムロン製も安いのですが、それよりもさらに低価格で高品質を実現しました。
以下表は容量5kW前後で比較します。
| メーカー | 価格相場 |
| ファーウェイ | 約10万円 |
| 安川電機 | 約45万円 |
| オムロン | 約16万円 |
| パナソニック | 約40万円 |
上述したファーウェイの単相4.95kWのパワコン(市場で最もポピュラーな機種)は、市場価格で10万円くらいと言われています。
この価格は、パワコン業界内においては、最低価格級と言えます。
つまり、他のメーカー(例えば、10kWのパワコンの価格:30万円〜40万円くらい)と比較しても価格が高いということはなく、ファーウェイも低価格なパワコンメーカーとして有名です。
ファーウェイのパワコンの評判からわかるメリット

ファーウェイは2010年からパワコンを販売しており、その歴史はまだ浅いのですが、2019年にはパワコン世界シェアNo.1を獲得するまでに成長しているパワコンにおけるリーディングカンパニーとなっています。
また、2015年〜2020年までの5年間の世界出荷量でも1位を獲得するなど、パワコンに関するナレッジやノウハウは超一流といってもよいでしょう。
ここではファーウェイのパワコンのメリットについて以下のように説明します。
メリット①高い変換効率(最大98.9%)
ファーウェイのパワコンにはエネルギーの変換効率が高いというメリットがあります。パワコンにおける変換効率とは、太陽光パネルで発電した電気をどれだけ効率的に売電できるのか?という指標のことで、パワコンの性能を決定する非常に重要な指標のひとつです。
変換効率が高いということは、太陽光パネルが発電した電力をほとんど家庭で使用できるということを意味しています。
具体的には、ファーウェイのパワコンは、太陽光パネルが発電した電力のうち、最大で98.9%を家庭で使用可能な機種(後述する「SUN2000シリーズ」など)があります。
この98.9%というエネルギーの変換効率は、家庭用パワコンの中でもトップレベルの数字です。非常に効率的なことが分かります。
メリット②超小型・超薄型で設置場所に困らない
続いて、ファーウェイのパワコンには、超小型かつ超薄型で設置する場所に困らないというメリットもあります。
具体的には、単相型パワコン4.95kw(SUN2000-4.95KTL-NHL2)という機種は1台の重さが11kgくらいのため、作業員が1人で設置することが可能であり、家の耐久可能をあまり気にする必要もありません。
また、ファーウェイのパワコン「SUN2000シリーズ」の製品は、横幅が35cmくらい、奥行きは15cmくらいなので、非常にコンパクトで狭くて小さな家に住んでいるような人にとっても安心して導入できます。
また、筐体に冷却ファンが装備されておらず(自然放熱式)なく超薄型なので、設置する場所に悩むことも少ないでしょう。
メリット③非常に高い過積載率(300%以上)を誇る
最後にファーウェイのパワコンは300%以上という非常に高い過積載率を有しています。
パワコンの過積載率とは、パワコンの定格出力に対する太陽光パネルの容量の比率を言います。パワコンの過積載率を上げると、発電量を増やすことができますが、一方で、過積載率を上げると、パワコンが故障する可能性も高くなるため、注意しなければなりません。
他メーカーのパワコンでも200%以上の過積載率を有する機種がありますが、ファーウェイのパワコンは300%以上という非常に高い過積載率を誇っています。
現時点ではこれほど高い過積載率を必要とする場面は考えにくいのですが、将来的に蓄電池併設の可能性がある場合には高い過積載率を有するパワコンを用意しておくメリットはあるでしょう。
メリット④重塩害地域でも対応可
ファーウェイのパワコンは、塩害が酷い地域でも問題なく稼働できる性能を持っています。
海岸などの塩害地域では太陽光発電設備の中でもパワコンが正常に機能しないという問題が発生しがちですが、ファーウェイのパワコンは、IP65の完全密閉構造によって、重塩害地域でも対応できるのです。
関連記事:「太陽光発電パネルは塩害の影響を受ける?海の近くに設置するデメリットや対策を解説」
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ファーウェイのパワコンのデメリット・イマイチな評判

ファーウェイのパワコンには上述したように多くのメリットがありますが、デメリット・問題点もいくつか存在します。
デメリット①不具合発生時は修理ではなく交換
不具合発生時の対応は他メーカーと異なります。他メーカーでは製品に不具合が発生した場合にはコールセンターに連絡して修理依頼をすることが一般的です。
しかし、ファーウェイの場合は原則として交換対応になり、修理よりも対応が遅れる場合があります。
カスタマーセンターに故障個所などの画像などを送信すれば、原則として2営業日以内に交換商品を発送してもらえるので、非常に迅速な対応をしてもらうことが可能です。
デメリット②不具合時の交換工事はメーカーでなく販売店が対応
交換に要する工事費や撤去に必要な費用などについては公式ホームページに記載されていません。パワコンを購入した販売店が対応する仕組みになっています。
独特のサポート体制になっているので、販売店と良好な関係を保っておくことが重要です。
デメリット③国家間の関係悪化によりサポートが滞る可能性
ファーウェイは中国企業です。中国は時折政治的背景から制裁として輸出規制を行うことがあります。
そのため、可能性は低いですが、パワコンの輸出が規制対象となった場合には、不具合時のサポートが滞ってしまいます。
長期のメーカー保証が本当に実施されるのか不安を感じる声もみられました。
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ファーウェイのパワコンに関するよくある質問
ファーウェイのパワコンに関するよくある質問を紹介します。
ファーウェイのパワコンの保証期間は?
ファーウェイのパワコンの標準の保証期間は、原則10年です。
なお、延長保証オプションを利用すれば、15年や20年まで延長できます。また、4.95kW以外の製品に関しては、保証期間は5年となります。
15年保証の対象となる機器は、蓄電池ユニット・パワコン・V2H、10年保証となるのはV2Hの充放電コネクタ・充放電ケーブルで、リモコンは5年保証対象です。
ファーウェイのパワコンの特徴は?
ファーウェイのパワコンには以下のような特徴があります。
- エネルギーの変換効率が高い
- コンパクトで置き場所を選ばない
エネルギーの変換効率が高いことや、コンパクトで置き場所を選ばないというのは、利用者に特に好評な特徴です。また、パワコンの中では低価格で導入しやすい点もメリットです。
ファーウェイのパワコンの過積載率は?
ファーウェイと他社のパワコンの過積載率の比較表からご覧ください。
| メーカー | 最大過積載率 |
| ファーウェイ | 300% |
| 安川電機 | 200% |
| オムロン | 250% |
| パナソニック | 290% |
ファーウェイのパワコンの過積載率は300%以上で、他の3社より高い過積載率です。蓄電池を合わせて設置したい方や将来的に蓄電池の設置を検討している方にもおすすめのパワコンです。
パワコンの交換費用はいくら?
産業用と住宅用では、パワコン交換にかかる費用や条件が大きく異なります。
住宅用は3〜6kW程度の機種が多く、本体価格が20〜35万円、工事費を含めると25〜45万円前後が一般的です。
寿命はおおよそ10〜15年で、メーカー保証は10年が標準です。保証期間を超えて故障した場合は、修理よりも新機種に交換する方がコストを抑えやすい傾向があります。
一方、産業用は出力20kW以上の三相タイプが主流で、交換費用は規模によって40〜250万円前後と幅があります。
50〜125kWクラスでは、本体価格だけで100万円を超える場合もあり、設置場所によってはクレーン作業や停止期間の調整費も必要です。
産業用の寿命も10〜15年程度ですが、保証期間は5〜10年と短めのケースが多く、延長保証や定期点検契約を組み合わせて運用されることが一般的です。
関連記事:太陽光のパワコンが故障する原因は?寿命や対処法、交換費用について解説
パワコンの交換はどこに頼む?
基本的には、パワコンを設置した工務店や太陽光業者に連絡をして交換を依頼するようにしましょう。
故障の可能性がある場合は、メーカーの保証が適応されるので、パワコンメーカーのカスタマーセンターに連絡して対応してもらえる場合もあります。
また、購入当時と価格が変わっているケースも多いので、無料見積もりサイトで交換費用や修理費用の見積もりを出してもらうのもおすすめです。
まとめ
ファーウェイのパワコンは世界的にトップのシェアを誇っている信頼性が高い製品です。高い効率性、超小型・超軽量、300%以上の高い過積載率、といったメリットがあり、住宅用・産業用ともに多く使用されています。
他メーカーよりも価格が安いため、設備費用を抑えて早く初期費用を回収したいという方におすすめです。
また、メーカー保証は10年ですが、延長オプションで20年まで対応可能なため、長期にわたって安定的な運用が期待できます。
しかし、中国メーカーならではの独特なアフターサービス体制となっている点には注意が必要です。きめ細かいメーカー対応を求める場合には、他のメーカーも比較検討するといいでしょう。
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- NISAやiDeCoなどの投資経験者
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参考文献:
・製品|ファーウェイ・ジャパン
・企業概要 – ファーウェイ・ジャパン
・メガソーラー向けソリューション-ファーウェイ・ジャパン
この記事を書いた人
ikebukuro



