太陽光パネルは定期的な掃除が必要!洗浄時の注意点や自分で行う方法を解説
- 公開日:2025.12.22
- 更新日:2025.12.22
太陽光パネルの汚れが発電効率に与える影響や、掃除の必要性について解説していきます。
太陽光発電の普及が進む中で、効率良く運用するためにはパネルの定期的な洗浄が欠かせません。しかし、実際にどれほどの頻度で、どのような方法で掃除を行えば良いのでしょうか。
日々太陽の光を浴び続ける太陽光パネルには、ほこりや汚れが蓄積し、それが発電効率に大きく影響を及ぼすことが明らかになっています。
効率的な洗浄方法やその頻度についても考察し、太陽光パネルを最適な状態で維持するためのヒントもお伝えします。
目次
太陽光パネルに洗浄・掃除が必要な理由

太陽光パネルは屋根上や屋外に設置するため、花粉・黄砂・鳥の糞・木の葉などで汚れていきます。軽い汚れはパネル表面のコーティングで雨に流れやすく、日常の掃除は最小限で済みます。
太陽光パネルが一部でも汚れると、発電量が落ちるだけでなく、ホットスポットを生じさせ故障を起こす原因となってしまうため、掃除は不可欠です。
太陽光パネルを定期的に掃除すると、主に3つのメリットを得られます。詳しく見ていきましょう。
発電量の低下を防げる
表面のホコリや汚れは微細ながらも太陽光の受け入れ効率を著しく損ねる要因です。これを放置すれば発電性能が低下し、エネルギー収支に悪影響を及ぼす可能性が高まります。
太陽光発電パネルの効率を最大限に保つためには、パネル掃除が極めて効果的です。
特に、山間部に設置されるメガソーラーでは、落ち葉や野鳥の糞などが原因でパネルがおおわれることが多々あります。
時間と共に堆積する汚れや異物は、パネルが太陽の光を受けて電力を生み出す過程を直接妨げ、期待される発電量の減少へと繋がります。
日々の発電データを観察することで、出力の変動傾向を早期に把握し、掃除が必要なタイミングが分かります。もし発電設備からの電力供給に異変を感じたら、まずはパネル表面の清潔状態を点検しましょう。
発電量の確実な測定方法や、汚れ除去の最適な対処法に関しては、太陽光発電に精通した専門業者に相談を行うと良いでしょう。
雨で落ちない黄砂などの汚れを落とせる
固まった黄砂や鳥の糞のように、雨では落ちにくい汚れも存在します。
汚れがこびりつくと、太陽光パネルが太陽から得るエネルギーの量が減少し発電効率が落ちるため、定期的な掃除が不可欠です。
一般的には、太陽光パネルは雨水によって表面の汚れを洗い流す機能を備えています。そのため、雨が降る地域では、太陽光パネルの掃除がいらないという見方もあるようです。
しかし、黄砂や鳥の糞などの汚れが太陽光パネルの上に固まってしまうと、掃除しなければとれません。
また、設置場所が山間部だと、鳥糞や虫の残骸、森林からの落ち葉などが太陽光パネルの表面を覆い隠すことがあります。
このような場所では、雨だけでは十分に掃除ができないので太陽光パネルの掃除が必要です。
ホットスポットが原因の故障が防げる
パネルの一部にゴミや汚れがあることにより発電できずに発熱してしまう現象をホットスポットと呼びます。ホットスポットを放置しておくとパネルが破損・故障してしまうだけではなく、火災の原因になることも。
太陽光パネルは屋外に設置されるものなので、土埃・落ち葉・花粉・火山灰・黄砂などの汚れがつきやすく、その汚れがホットスポットとなるため、洗浄・掃除をしてホットスポットの要因を取り除く必要があるのです。
太陽光パネルの洗浄・掃除の頻度の目安

太陽光パネルの洗浄は、適切なタイミングの見極めが重要です。
気候や立地などの条件にもよりますが、1年に1〜2回洗浄するのがおすすめです。
春先のタイミングはおすすめしない
春に洗浄を実施すると花粉や黄砂などの汚れがパネルを覆い、手強い掃除作業を強いられることになります。
また、洗浄してもすぐに汚れがついてしまうこともあります。
太陽光パネルの洗浄には1回ごとに時間や費用が掛かるので、汚れが付着しがちな春先は避けて洗浄するのがおすすめです。
発電量が増える時期の前に洗浄する
梅雨明けのまだ暑くなっていない時期が洗浄するタイミングとして最適であると考えられています。
夏の発電量が増える前に洗浄することで、発電効率も最大限の状態で運用ができます。
また、梅雨の時期は雨が頻繁に降り、さまざまな付着物が流れていくため、その後の掃除作業が格段に容易になります。
真夏になる前の時期のため、作業者にとって体の負担も少なく済むでしょう。
この時期を狙い専門の掃除サービスに依頼すると、料金の節約にも繋がる可能性があります。
太陽光パネルを洗浄・掃除する方法と費用

太陽光パネルの掃除には、自分で行う方法と、業者に依頼する方法の2種類があります。詳しく見ていきましょう。
業者に代行を依頼する
太陽光発電パネルの掃除は、専門に行う業者に依頼するのが最も一般的です。
プロに頼めば、定期的な掃除を行ってくれるだけでなく、洗浄によってパネルを傷める心配もありません。定期メンテナンスを行う業者に一括で依頼すれば、効率がよくなるでしょう。
もちろん費用は発生しますが、必要経費として計上することができるため、節税にもつながります。自分で掃除用具を用意するコストもかかりません。
業者に依頼する際には、基本料金とパネル枚数分の料金という形で費用を支払います。基本料金は約50,000円前後で、パネル1枚あたりの料金が500~1,000円前後というのが相場です。
自分で洗浄・掃除する
太陽光パネルは、ホースやブラシなどの道具を揃えれば自分で洗浄・掃除することも可能です。
自分で洗浄・掃除をする場合には、業者に頼まない分費用を大幅に節約できるというメリットがあります。
それに対して、業者が使うような特殊な洗浄剤や機材を使わないことで頑固な汚れを落としにくかったり、掃除の方法を間違えると太陽光パネルを破損する可能性があったり、屋根の上のパネルを洗浄する際には転落リスクがあるといったデメリットも指摘されています。
太陽光パネルを自分で洗浄・掃除する方法
太陽光パネルを自分で掃除する方法について解説します。
太陽光パネル専用の洗浄機器で掃除する

太陽光発電システムの効率を最大限に保つための一つの手段が、洗浄機器を利用してのパネル掃除です。洗浄ブラシを一式揃える場合の費用相場は、5万円から10万円となっています。
高い水圧を利用してブラシを動かし、太陽光パネルの表面に付着した汚れや塵を強力に除去します。洗浄機器のブラシ部分が、精密にパネルに接触し、ゆっくりと回転することで緻密な掃除を行い、目に見えない微細な汚れまで洗浄可能です。
洗浄機器を使用すると、人力による手洗いと比べ圧倒的な速さと均一性で汚れを落とせます。水の使用量を抑えつつ効果的な掃除が実現できるエコロジカルな面も見逃せません。
市場には様々な洗浄機器が出回っており、その使い勝手は多岐にわたります。コンパクトな作りのものは軽量で、女性や高齢者でも容易に操作できます。
商業施設やメガソーラーなどの大量のパネルを掃除するには、大型の産業用機器があり、時間をかけずに素早く洗浄し効果的です。
洗浄する太陽光パネルの範囲や面積、設置場所の特性などを考慮し、目的に適した洗浄機器を選択してください。
デメリットとして、初期投資の負担や設備の保守、そして洗浄に必要な水の利用が難しい場所で使えない点が挙げられます。
マイクロファイバーモップで洗浄する

太陽光パネルの洗浄でもっともシンプルでコストを抑える方法は、マイクロファイバーモップで洗浄することです。機器に頼ることなく人の手によって行います。マイクロファイバーモップの費用相場は、1,000円から2,000円です。
微細な繊維の組み合わせによって形成されたマイクロファイバーモップは、水分や油分をしっかり弾き、汚れを効果的に除去できる性質を持っています。
ただし、機器による自動洗浄に比べれば、人手による掃除作業は時間と労力を要します。それに伴う人件費も無視できません。
しかし、小範囲のパネル掃除、例えば個人宅や小規模施設の太陽光発電システムにおいては、大掛かりな機器を導入するよりも、この手法が効率的かつ経済的です。
マイクロファイバーモップは10kW未満の家庭用や、低圧で運用されている50kW未満の中小ビジネス向け太陽光発電に適しています。
太陽光パネル洗浄ロボットを使う
太陽光パネルの洗浄に特化した、お掃除ロボットを利用する方法もあります。お掃除ロボットの価格相場は150万円程度です。
最近は、人の手で水を流しながらモップでこする作業を自動でやってくれるロボットが開発されています。最小限の水の使用量で高い洗浄効果を実現し、効率よく洗浄してくれるのがポイントです。
導入する際のコストはかかりますが、洗浄の手間を軽減してくれます。
自分で太陽光パネルの洗浄・掃除を行う際の注意点

太陽光パネルの掃除は手作業で行うことができますが、注意深く行わないとパネルに傷をつけたり、故障の原因になったりする可能性があります。
落ち葉や目立つ汚れだけを掃除する
太陽光パネルは環境に左右されずに自然の降雨によって一定の自浄作用ができるようにデザインされています。
落ち葉やこびりついた黄砂や鳥の糞など目立つ汚れが発生した際にのみ水洗いを行うことが適当と言えます。中でも、落ち葉が付着すると発電効率が大幅に下がるので、必ず取り除きましょう。
洗浄作業をする際には、太陽光パネルの発電能率に影響を与えないように、汚れている箇所だけにとどめましょう。
無闇に全面をきれいにしようとする行為は、場合によってパネル表面のマイクロスクラッチを引き起こすとともに、効率も落とす可能性があり逆効果です。
水道水は使用しない
太陽光パネルの掃除に水道水をそのまま使用すると、塩素をはじめとする化学物質が、太陽光パネルの表面に白い斑点を残す原因となります。
太陽光パネルの性能を長期間にわたって維持するためにも、ガラス表面に適した洗浄剤を利用し、それを適切な濃度に調整して使うことが重要です。
弱アルカリ性あるいは中性の製品は、パネルに損傷を与えず安全に汚れを取り除くことができます。
屋根に設置した太陽光パネルは危険なので自分で掃除しない
太陽光パネルの洗浄は、設置されている場所によって危険度が高まります。
特に家屋の屋根に設置された太陽光パネルの場合は、高い場所での作業が伴うためリスクが高いでしょう。
掃除の経験が少ない人が屋根で作業を行うと、転落や滑落事故を引き起こす可能性があり危険です。
リスクを回避するためにも、太陽光パネルの洗浄は自分で行うのではなく、プロフェッショナルな業者に任せるのがおすすめです。
専門業者は適切な機器を用いて、安全かつ効果的に作業を完遂します。
自分で掃除した際の故障はメーカー保証外となる
自分で掃除をすると、道具を一通り揃えても業者に頼むより安くなります。
しかし、自分で掃除をした際に太陽光パネルや周囲の機器を破損して故障させたりした場合はメーカー保証の対象外になりやすいのでご注意ください。
通常通りに利用する過程での故障はメーカーが保証してくれますが、所有者の過失によって生じた故障や破損は保証の適用外になる可能性が高いのです。
自分での掃除で故障させた場合、修復費用を出すと、業者に掃除してもらうより高くつくケースがあるのを忘れないようにしましょう。
傷をつけないよう注意する
太陽光パネルの表面は想像以上にデリケートで、わずかな傷でも発電効率に影響を及ぼします。掃除の際は傷つけないように細心の注意を払いましょう。
具体的には、以下のポイントを意識して掃除することがおすすめです。
- 硬いブラシではなく、柔らかい素材を使う
- 勢いのある高圧洗浄を避ける
- パネル表面に直接乗らない
細かい傷はガラスが曇る原因となり、発電量の低下につながります。柔らかいスポンジやマイクロファイバークロスなど、柔軟な素材の使用を心がけてみてください。
まとめ
太陽光発電の効率を最大限に維持するためには、パネル表面の清潔さが重要です。
太陽光パネルには雨水を利用したセルフクリーニング機能が組み込まれており、表面のほこりを洗い流します。
しかし雨だけでは鳥の糞や厚いゴミ、強固な汚れは除去しきれません。
定期的なメンテナンスとして、実際の発電データを活用し、発電効率が低下していないか確認しましょう。
突然の発電量の減少はしばしばパネルの汚れに起因しています。
視覚的に汚れをチェックすることも同様に重要で、透明度の低下や目に見える汚れの蓄積が見受けられた場合は、パネルの掃除が必要です。
ただし、自分で掃除することに自信がなかったり、パネル設置場所が屋根の上など安全上の問題がある場合は、太陽光発電システムの専門業者に依頼するのがよいでしょう。
この記事を書いた人
ikebukuro



