太陽光発電は”やらなきゃよかった”と後悔する?失敗しないためのポイントを解説

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  • 公開日:2024.12.11
  • 更新日:2024.12.11
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新築で注文住宅を建てる予定の方や、既築の戸建てに住んでいる方は、太陽光発電の導入を考えることがあるでしょう。

投資にも、日々の節約になることでも話題の太陽光発電。地球に優しい電気が使えるのに加え、停電時の備えにもなります。

しかし、ライフスタイルや家屋の状態によってはデメリットの方が大きく、やらなきゃよかったと後悔する場合もあります。

今回は、太陽光発電をつけないほうが良い例を紹介していきます。一般的な戸建て住宅や注文住宅などで導入を考えている方はぜひチェックしてみてくださいね!

太陽光発電を”やらなきゃよかった”と後悔するパターン

では、今回のメイントピックである『太陽光発電発電』をつけないほうが良い理由について触れていきます。

設置後に日当たりが変わってしまった

太陽光発電の初期費用の回収はおよそ約10年〜12年と言われています。設置後に、「数年したら思ったよりも日が当たらなくなってしまった」ということがないように、今の場所で長期的に太陽が当たるのかを把握しておくことが大切です。

近年、東京オリンピックなどで土地開発が進み、タワーマンションやホテルなどが多く建設されてきています。

今後自宅周りにも建物が建つようになり、思うように自宅の屋根に太陽が当たらなくなる可能性が0とは言えない状況です。

屋根の形が特殊、あるいは小さい場合

太陽光パネルといえば、屋根にくっつけて設置できるように平面状の形をしています。屋根の形状によっては、設置できる太陽光パネルが少なくて「思ったより発電量が少ない」なんてことがあるかもしれません。

注文住宅が人気を集めている昨今は家のデザインも多様化してきているため、屋根の形が特殊だったり小さかったりと様々になってきていますが、そのような屋根の形をしているご家庭は注意です。

また、特殊な形の屋根に設置するとなると従来よりも工事費用がかさんでしまい、予想よりも高くついてしまったケースも少なくありません。

新築住宅や注文住宅の場合の準の設置費用は以下の通りです。

設備 3kWの場合 4kWの場合 5kWの場合
ソーラーパネル 44.2万円 58.9万円 73.4万円
パワーコンディショナー 14.2万円 18.9万円 23.4万円
架台 9.1万円 11.9万円 14.8万円
その他の設備 0.9万円 1.3万円 1.6万円
工事費 22.7万円 30.3万円 38.1万円

電気の使用量が極端に少ない場合

住宅用太陽光発電の大きなメリットは、昼間太陽が出ている間にパネルで発電して、電力会社からの購入電力を減らせる点です。

ほとんど家におらず、電気を使う機会があまり無い方は、設置してもあまりお得な感じがないかもしれません。

売電できる分が増えてお得だと思うかもしれませんが、近年は電気を売る価格電力会社から電気を購入する価格とでは電気を購入するほうが高いからです。

2024年度の売電価格(FIT価格)は16円です。

具体的に東京電力の、『従量電灯Bプラン』の1kWhあたりの価格をみてみましょう。

電気消費量(kWh) 1kWhあたりの価格(税込)
〜120kWh 29.8円
121〜300kWh 36.4円
300kWh〜 40.49円

このように、売電価格よりも、電力会社からの購入金額の方が高いことが分かります。つまり、自宅で消費せずにほぼ売る状態だと得しないのです。

ただし、蓄電池』を設置すれば、昼間発電した電気を夜に使ったり、台風などの災害で停電時に使ったりすることができます。昼間に電気をあまり使用しない方は、併せて検討するのがおすすめです。

将来引っ越したり家を取り壊す予定がある場合

将来引っ越しを考えていたり、リフォームなどで1回家を取り壊す予定があるのであればつけないほうが良さそうです。

太陽光発電はお得な反面、設置費用がかかります。

太陽光発電は話題になった2012年のときと比較すると、時代が進みパネルや変換器も性能が安価で製造できるものが増えたため、多少設置費用が抑えられるようになりました。

しかし、やはり太陽光発電は『長期的に見てお得』になるので、10年以上は設置できないと元が取れません。

設置費用だけでなく、もちろん撤去費用もかかるため回収しないうちにまた別の費用を払うことになるのは避けたいですよね。

初期費用の回収が遅れてしまう場合

一般的に、住宅用太陽光発電の設置費用は130万~200万円程度かかります。

設置後は、電気代の削減や売電収入でメリットがでます。しかし、初期費用の元を取るには、電気を多く使用する家庭であっても10年程度かかります。

つまり、電気使用量が少なかったり、昼間あまり在宅しなかったりする家庭の場合、電気代削減の恩恵を十分に受けられず、初期費用の回収がFIT期間の10年より長くかかってしまう可能性が高いです。

昔に比べると、技術の革新や太陽光発電を取り付ける家庭が増えたことで、初期費用は安くなってきています。また、低炭素社会の実現に向けた取り組みとして、自治体の補助金制度が新たに登場する可能性もあります。

しかし、設置時にコストが嵩むことに変わりはありません。一括で払えない場合は、ローンを組むことになります。

ちなみに、設置後にも保守・点検・修理などに費用が発生しますので、備えておかなければなりません。

売電収入が想定より低い場合

太陽光パネルに影がかかったり汚れてしまったりすると発電量が想定よりも低くなってしまうことがあり、発電量が少ないと売電収入が少なくなり、初期費用の回収も遅れてしまいます。

また、自家発電の量が想定より上がらない場合には、売電そのものができなくなります。2024年現在の買取制度で売電できるのは発電分の30%以上を自家消費している場合のみだからです。

自家発電の発電量が低下しないようにこまめにメンテナンスと確認を行う必要があります。

発電量は、事前のシミュレーションで周辺環境や屋根の方向などを考慮すれば、ある程度正確に分かるので、売電収入の見積もりをいくつかの業者に見積もりを依頼し、十分自家消費ができるかを確認してから設置しましょう。

太陽光発電を後悔しないための5つのポイント・選び方

太陽光発電は安い買い物ではありません。設置後に後悔することは絶対避けたいですよね。

ここからは、太陽光発電を設置する前に確認すべきポイントを5つ紹介します。

太陽光発電を設置する目的を明らかにする

まずは、何のために太陽光発電を設置したいのかを考えましょう。

電気代の削減、災害時の備え、地球温暖化の抑制に貢献など、何を重要視するかによって、設置するかどうかや、設置するパネル容量、メーカー、蓄電池の有無などが変わってきます。

例えば、災害時としての備えが一番の目的にするのであれば、初期費用の回収に10年以上かかったとしても、太陽光発電と蓄電池を一緒に導入するのが良いでしょう。

しかし、経済面を最重要に位置づける場合は、太陽光発電の導入は向いていないと判断できます。太陽光発電は初期費用が高額であるだけではなく、初期費用の回収に10年前後の年月がかかるからです

電気を使う量や時間帯を確認する

電気使用状況は、シミュレーションを行う際に重要な情報です。昼間に電力使用量が多い家庭では、太陽光発電のメリットが大きくなります。

昼間にどれくらい在宅しているか、使っている家電製品はどれかなどを確認しておきましょう。

スマートメーターが設置されている家庭の場合は、契約中の電力会社のマイページを確認すれば、時間帯ごとの使用量を詳しく確認できます。

設置場所の日照条件・面積を確認する

太陽光発電パネルは自宅屋根に設置することが多いです。高いビル・電柱・木など、周りに日光を遮るものがあるか確認しましょう。屋根への日当たりがあまり良くない場合、太陽光発電には向いていません。

屋根の方向・形状・傾斜・面積も重要です。方向は南向きで傾斜は20~40度、平らな形状で面積が広い屋根が太陽光発電に向いています。

新築の戸建てで屋根の形や設置場所が太陽光発電に適していないというケースが少なくありませんが、新築の注文住宅なら設置場所の条件だけではなく、屋根の形状も考慮できます。

新築の注文住宅で太陽光発電の設置を考えている方は、発電効率を考えて屋根の形を考えるのもおすすめです。注文住宅で太陽光発電を設置したい場合には、注文住宅を建てる業者や信頼できる太陽光発電業者に相談してより良い設置条件を確認しましょう。

信頼できる業者を選ぶ

信頼できる設置業者を選べば、設置時だけでなく設置後のメンテナンスも安心して任せられます。

太陽光発電業者の中には、発電量を実際よりも多くシミュレーションしてメリットが大きいように見せかけたり、相場よりも高い不当な価格を請求したりするところもあります。

信頼できる業者を選ぶためには、3つ以上の業者に見積もり・シミュレーションを依頼し、比較することが重要です。相場感が分かり、悪徳業者に騙されるのを避けられます。

設置業者には、設置後の太陽光発電のメンテナンスや修理も依頼することがほとんどです。比較するときは料金だけでなく、設置後のアフターサービスや接客も重視してください。

太陽光発電の知識があまりなくて不安な場合は、カスタマーサポートがある一括見積サイトを利用するのがおすすめです。中立の立場から相談に乗ってくれます。

使える補助金を確認する

自治体によって、太陽光発電の設置に補助金を出しているところもあります。

補助金は予算や受付締切日が決まっています。太陽光発電の設置を考え始めたら、まずは自治体のHPを確認して、補助金申請に間に合うように行動しだすのが良いでしょう。

設置業者や注文住宅メーカーでも把握されているとは思いますが、自分でも調べておくと確実です。

それでもやらないと判断したら太陽光発電投資も検討

太陽光発電は従来の戸建て住宅や新築の注文住宅の屋根につけるイメージがあるかもしれませんが、前述したようにつけない方がいいご家庭もあるのは事実で、こういった方がご自宅に太陽光発電を設置してもかえって損をしてしまい、初期費用の回収どころではない…という事態になりかねません。

  • 今後、太陽が当たりにくくなる可能性がある
  • 屋根の形が特殊、あるいは小さい
  • ほとんど家にいない
  • 将来引っ越したり家を取り壊す予定がある
  • 初期費用が高すぎる

上記にひとつでも該当する方は、太陽光発電で投資を始めた方がお得です。

太陽光投資でどのくらい儲かるかはこちらのページから無料でシミュレーションすることができます。

太陽光投資は、発電した電気を電力会社に売って利益を出す投資方法です。

住宅用太陽光発電と同じく、固定価格買取制度のもと運用するため、リスクを抑えながら長期間安定して収益を得ることができる点が不動産投資や株式投資とは違う点です。

太陽光投資を始める場合、住宅用太陽光発電ではなく、より規模の大きい産業用太陽光発電を購入するのが一般的です。

投資用の太陽光発電は、パネルの頭金が0円でも貯金がなくてもフルローンを組んで投資を始められることに加えて、節税対策として利用することもできます。

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おすすめの太陽光発電の仲介業者・見積もりサイト3選

太陽光発電のおすすめの業者を3つ紹介します。

ソルセル(SOLSEL)

ソルセル

会社名 エレビスタ株式会社
事業 中古太陽光発電所売買
取扱実績 1,300億円以上
取扱エリア 全国
手数料 無料
公式サイト SOLSEL

ソルセルは、太陽光発電の仲介業者です。特徴としては、中古の太陽光発電売買に強い点です。

そのため、新しい太陽光発電ではなく、値段を抑えて中古の太陽光発電を購入したい方におすすめの業者です。

また、必要な手続きをほとんど丸投げできるメリットもあります。

物件探しや売主探し、登記手続きにいたるまでワンストップで担当してくれるので、太陽光発電に詳しくなくても大丈夫ですよ。

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タイナビ

タイナビ

会社名 株式会社グッドフェローズ
事業 家庭用太陽光発電・蓄電池
最大5社に一括見積
取扱業者 180社以上
取扱エリア 全国
手数料 無料
公式サイト タイナビ

タイナビの特徴は、最大の5社の複数社から見積もりを取れる点です。

複数社で見積もりを取れるので、相場の適正価格を知りながら安全に購入できます。

またタイナビには、太陽光発電の専門スタッフがいます。

そのため、わからないことや不安などがあったときに、すぐに解消できる体制が整えられているのです。

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グリエネ

グリエネ

会社名 株式会社じげん
事業 太陽光発電・蓄電池
最大5社に一括見積
取扱業者 450社以上
取扱エリア 全国
手数料 無料
公式サイト グリエネ

グリエネもほかの業者と同様、複数社から見積もりを取得できます。

約450社の中から最大5社で見積もりを取れるので、相場を知りながら比較購入できます。

またグリエネは、窓口がこの会社のみなので、いきなり太陽光発電の業者から電話などが入ることもありません。

まずはグリエネを通して連絡が入るので、業者からの電話が多くてうんざりしている方にもおすすめの業者です。

さらにグリエネは、選定する業者に独自の厳正な基準を設けています。

「工事保険の加入」「健全な財務状況」など、厳しい審査に通過した業者のみをユーザーに紹介しています。

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まとめ

今回は、太陽光発電をつけないほうが良い理由についてご紹介しました。

注文住宅で屋根の形状が特殊だったり、設置場所の日当たりが悪かったり、昼間の電力使用量が少なかったりする家庭では、太陽光発電をしない方が良いでしょう。

すでに建っている戸建てや注文住宅に設置したい人は、事前に周囲の環境や電気の使用状況を確認し、シミュレーションを行って、太陽光発電に向いているかどうか確認してください。

自宅に太陽光発電を導入するのに向いていない場合は、太陽光発電投資を始めるのも1つの手です。再生可能エネルギーの普及に貢献でき、リスクを低く投資収入を得ることができます。

周りの環境と相談して、自分に一番合った方法を見つけましょう。

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この記事を書いた人

ikebukuro

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