太陽光発電の詐欺に騙されるな!悪質業者が行う営業の怪しい特徴を解説

  • 太陽光発電投資
  • 公開日:2025.06.06
  • 更新日:2025.06.06
thumbnail

太陽光発電はローリスク・ミドルリターンで安定した利益を出せる、有益な投資のひとつで、太陽光発電投資を始める人は増える一方です

しかし、太陽光発電はまだまだ普及段階にあり、十分に知識がない方が多いです。

悪質な太陽光発電の売買業者がこのような知識のない層を狙って詐欺を働くため、残念ながら、大損の被害にあった・騙されたという口コミや報告を受けることがあります

この記事では、太陽光発電売買における詐欺にあわないように、実際の詐欺事件や騙されないための対策を解説していきます。

太陽光発電で過去にあった詐欺事件

地球温暖化や環境問題が深刻化し、石油や石炭のようなエネルギーを生み出す際に有害物質を発生する資源ではなく、環境に優しいクリーンな再生可能エネルギーを活用した発電所の普及が進められています。

再生可能エネルギーには太陽光や風力、地熱などがあります。

太陽光発電は近年少しずつですが導入が進められており、これからも普及率が増える見込みです。

このような状況を利用して、太陽光発電の売買詐欺を働く者が残念ながら存在し、騙されるケースが後を絶ちません。

太陽光発電は、優良な会社から購入すれば十分に利益を出すことができます。

これから太陽光発電の購入を視野に入れている方は、詐欺に遭わないため、大損しないためにも、よくあるケースや対策方法を知って備えておきましょう。

ここからは、実際に起こった太陽光発電詐欺を紹介していきます。よくあるケースを知っておくことで、騙されることがないよう対策しておきましょう。

初期費用が安いかのように見せかけて騙すパターン

太陽光発電設備は初期費用がかかりますが、「モニター価格で安い」「今日契約すれば割引する」といった文言で初期費用が安いかのようにみせかけて騙す悪徳業者がいます。実際には割高な料金であったり、後から見積もりに費用が上乗せされたりして、損をするパターンです。

特に住宅用太陽光発電の場合、以下のような手口が使われます。

  • 工事代無料
  • モニター価格で安い
  • 棟数限定キャンペーン価格で安い
  • 定価から値引きすると強調
  • 業者が用意している補助金をPR
  • 月々の収支の説明のみで総額を言わない
  • 「今日限り」など契約を急がせる
  • 後から高額な工事費用を請求

工事代無料と喧伝される場合、工事代以外の料金が非常に高いケースが多いです。

モニター価格」というのは悪徳業者のお約束の営業トークで、実際には高い料金を請求されます

「棟数限定キャンペーン」も同じく定番の営業詐欺で、この地域で実績を作るためなどと説明されてだまされやすいです。

また、国や自治体の補助金制度があるのは事実ですが、業者が独自の補助金を用意しているというのは完全な自作自演なので注意しましょう。

月々の収支しか知らせないのは総額が非常に高額だからなので、総額は必ずご確認ください

全ての見積もりを取らせる前に契約を急かしてくるのは、理由もなく高額な契約を締結しようとしている可能性が非常に高いので気を付けましょう。

見積もり内容に不要な工事を追加していたり、平均的な工事費用を上回る高額な費用を請求されて大損するケースもよくある詐欺のパターンです。

太陽光発電を購入する多くの方は初めてで、太陽光発電に関する知識があまりないということを逆手にとって、このような詐欺をするようです。

太陽光発電の設置や工事費用にどのくらい費用がかかるのかを自分で調べたり、他の会社で同じ規模の太陽光発電の見積もりを出してもらったりといった対策をしていれば騙されることを防げたかもしれない詐欺です。

投資用の太陽光発電設備の場合でも、複数社の物件や手数料を比べて、相場を理解してから購入を決定しましょう。

発電量やスペックを騙されているパターン

発電量やスペックを騙されている場合には、以下のパターンが考えられます。

  • 発電量を水増しして計算している
  • メンテナンス費用などランニングコストを考慮していない
  • 10年目以降も従来と同じ売電価格で終始計算している

最も良い条件のみで発電量のシミュレーションを行い、期待できる発電量・売電収入を水増しして騙そうとする悪徳業者もいるようです。

発電量は太陽光パネルの容量・パワコン容量・日照時間で計算できます。しかし、いつも100%の出力で発電できるわけではありませんし、経年劣化で毎年0.5~1%は発電量が落ちていきます。

また、住宅用太陽光発電の場合は10年目、産業用太陽光発電の場合は20年間、FIT制度で売電価格が保証されています。しかしFIT期間終了後は固定買取期間が終了するので売電価格が安くなるので、同じ売電価格で計算している見積もりは明らかな間違いです。

さらに、メンテナンス費用などのランニングコストや、自然災害・出力制御などのリスクを十分に説明せずに契約し、契約者は後から費用がかかることを知るといったパターンもあります。

メンテナンス費用などはかからないと言われたから契約したのに、いざ稼働してから諸々のコストがかかることが分かると、「騙されてしまった…」と残念な気持ちになってしまうことは間違いありません。

悪徳業者は、発電量やスペックは水増しし、かかるはずの費用は伏せ、実際よりも儲かるかのように見せかけて騙してくるのです

架空の投資話で騙されるパターン

太陽光発電があるといってお金だけ支払わせたあとに、実は太陽光発電そのものがなかったと発覚するパターンもあります

太陽光発電の架空の投資詐欺に引っかかって大損しないためには、その業者の実績や口コミを確認してから契約するようにし、その場で判断しないようにしましょう。

実際の太陽光発電設備を現地確認し、設備が実在することや設備の状態を確認できれば確実です。

太陽光発電投資は実際に存在する投資方法であり、FIT制度で売電価格が20年間保証されているので、リスクが低いと人気です。しかし、「儲かるらしい」という情報だけで投資話に飛びつくと、詐欺に遭うことがあるので注意してください。

ソルセルの太陽光投資セミナー

\設置価格とフォロー体制の満足度◎!/

過去に問題になった太陽光の詐欺業者一覧【2025年】

太陽光発電関連で詐欺を行っていた太陽光事業者の一部を挙げます。

  • エスピーシー:投資詐欺
  • アイワイエコシステムズ:架空工事契約
  • 太陽住研:モニター詐欺
  • フロンティアジャパン株式会社:景品表示法違反
  • 株式会社テクノシステム:融資詐欺
  • 株式会社ワールドエナジー:悪徳訪問販売・迷惑勧誘

参考:消費者庁

エスピーシー(太陽光発電投資)

エスピーシーは架空の太陽光事業で投資話を持ち掛け、工事の着手金として現金を振り込ませた詐欺の疑いが持たれています。

他人の土地を自社所有地と偽り、高利回りで早い者勝ちと呼びかけ、投資の勧誘を行いました。搾取金は運転資金や個人的な支出に充てたということです。

被害は30件、5億円以上とみられており、元取締役が逮捕されています。

アイワイエコシステムズ(住宅用太陽光発電)

アイワイエコシステムズは太陽光発電業者ですが、「オール電化の設置料金は無料でサービス」といった営業文句で100件以上の契約をしながら、実際に施工が完了したのは35件のみで、架空工事契約の疑いが持たれています。

その他は工事が途中で中断されたり、開始することもありませんでした。少なくとも1,000万円以上を騙し取ったとされています。

太陽住研(住宅用太陽光発電)

太陽住研は、「太陽光発電やオール電化機器を設置すれば、モニター料として5年間、月々35,000円分値引きする」などと偽り、手付金や設置料をだまし取った疑いで、関係者が2人逮捕されました。

約50件、総額約5,000万円の被害が発生しています。

太陽光発電の詐欺に遭わないためにとるべき対策

太陽光発電詐欺に遭って大損しないために、具体的にどのような対策をとればいいのか解説します。大きな金額が動く取引ですから、全ての項目をチェックして騙されることのないよう慎重に進めましょう。

①販売実績や業者の口コミを確認する

業者が悪質か良質かを見極めるための手っ取り早い方法として、販売業者の過去の影響実績や口コミ・評価を調べることが挙げられます。

口コミはインターネットで簡単に調べることができ、消費者のリアルな声が反映されているため信用できる情報です。

口コミサイトはもちろん、Yahoo!知恵袋やSNSなどあらゆる手段を利用しましょう。

②複数社にシミュレーションを依頼する

詐欺に陥れるような悪質な業者なのか、それとも優良で安心してお任せできる業者なのかを見極めるためには、他の業者であればどうするかを判断する必要があります。

そのため、一旦他社でも見積もりをしてもらうことを伝え、その場を回避するようにしましょう。悪質業者はその場での契約を勧めてきますが、騙されることのないよう断ってください。

施工にかかる費用や使用する設備のメーカー、工事内容を比較し、適切な価格なのか、必要な施工が見積もりに含まれているのかを確認しましょう。

比較してみて、費用が高すぎたり、不自然に安すぎたり、内容が悪質であれば、契約は断り安心できる業者と契約するようにしてください。

見積もりは最低でも2〜3社から出してもらうことをおすすめします。

③家族や友人に相談する

住宅用太陽光発電の設置や、投資用太陽光発電設備の購入は、安い買い物ではありません。信頼できる家族や友人がいれば、相談してみるのがおすすめです。

絶対に騙されないという自信を持っている方こそ、実は最も騙されやすいと言われます。「自分も騙される可能性がある」という視点を忘れ、油断しているのです。

第三者の立場から契約内容を見てもらえれば、不自然な点が明らかになることもあります。契約を急かされている場合には一度持ち帰り、相談してみると詐欺に騙される可能性が低くなるでしょう。

 

ソルセルの太陽光投資セミナー

\設置価格とフォロー体制の満足度◎!/

万が一太陽光発電の詐欺に遭ってしまった時の対応

契約後に悪質な詐欺業者だと判明した場合に有効な対応策は以下の通りです。

  • 公的機関に通報・相談する
  • ローン会社に連絡する
  • クーリングオフの適用条件を確認する

公的機関に通報・相談する

太陽光発電詐欺に遭った場合、自力で対応するよりも専門的な知識を備えている人に対応を依頼する方が解決しやすいです。

まずは国民生活センターや消費者センターに相談しましょう。状況によっては、弁護士に相談することも1つの手です。有効な対策を教えてもらえます。

悪質な詐欺を働く業者では、しつこく契約を迫ってくるパターンが多いです。特定商取引法といって、一度契約しないことを伝えれば、それ以上の勧誘は禁止するという法律があります。

契約前で、執拗な勧誘を行う悪質業者に困っている場合は、消費者庁が設置している消費者ホットラインに相談するようにしましょう。

ローン会社に連絡する

契約した際にローンを申し込んだ会社に支払停止を申請するのも有効な手段です。

専門機関などに詐欺の相談をしていたとしても、ローン会社への月々の支払いはそのまま引き落とされます。詐欺に遭ったと実感したときは必ずローン会社に連絡して支払いを停止してください。

クーリングオフの適用条件を確認する

悪質な詐欺業者だと判明したときはクーリングオフの適用になるケースがあります。

クーリングオフとは、一度契約をしてしまっても契約を再度考え直せるように、一定期間内であれば契約を解除できる制度です。

訪問販売の場合、クーリングオフできる期間は8日間となっています。

契約内容や契約書類に不備があれば、期間を過ぎていてもクーリングオフできるケースもあります

万が一「騙された!」と気づいたときは、最寄りの消費者センターに相談するようにしましょう。クーリングオフできるかどうか判断してもらうことができます。

クーリングオフが可能な日数を超過してしまった場合は、契約取り消しを請求できます。消費者契約法に基づいた契約取り消し請求も専門的知識が必要なので、国民生活センターや弁護士の力を借りましょう。

太陽光発電の詐欺被害に関するよくある質問

太陽光発電の詐欺被害に関してよくある質問を解説していきます。

太陽光発電の詐欺にはどのようなものがありますか?

高額な設置費用を提示されたり、渡された発電シミュレーションと実際のシミュレーションを比較したときに想定の発電量を大幅に下回るなどといった事例があります。

太陽光発電に関しての知見が少ないと思われると、こういった詐欺に騙される可能性が高くなりますので、事前に価格や発電量の計算式などは調べておきましょう。

太陽光パネルは有毒だと言われました。本当ですか?

太陽光パネルによっては、鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質が使われている場合があります。(日本製の太陽光パネルには有毒物質は使われていません。)

ただし、通常の使用方法では有毒物質が漏れだすことはなく、健康や環境に影響はありません。

しかし、破損したパネルを燃やしたり埋めたりするなど、不適切な処理を行った場合には有害物質が流れ出てしまう可能性もあります。太陽光パネルを処分するときには産業廃棄物として適切に処理してください。

太陽光発電は70%の人が損をすると聞いたけど、事実ですか?

太陽光発電について「70%の人が損をする」という噂がネットなどで流れていますが、実際の運用データを確認した結果、70%の人が損をするという情報の根拠となる数値はありませんでした

しかし、運用方法を間違えると損をするので、導入時には信頼できる業者を選ぶと共に事前のシミュレーションを行いましょう。

太陽光発電はどんな理由で失敗しますか?

太陽光発電の代表的な失敗例は以下の通りです。

  • 依頼した業者に詐欺まがいのことをされた
  • 初期費用・設置費用が想定よりも高かった
  • 雨漏りして修理費用がかかった
  • 想定やシミュレーションよりも発電量が少ない
  • 設置した業者が倒産したためアフターフォローを受けられなくなった

こういった失敗で太陽光発電設置を後悔する人も少なくありません。特に多いのは、悪質な業者の詐欺に遭って不当に高額な契約を結ばされ、必要以上の費用がかかるケースです

業者選びは慎重に行い、詐欺を始めとした失敗をしないように注意しましょう。

太陽光発電はどのくらいで元が取れますか?

太陽光発電を設置してから元が取れるまでの期間は約10年というのが定説です。元を取れるまでの期間が長いので、経済的にはおすすめできないという声も多いですが、蓄電池を設置したり自治体が独自に行っている補助金制度を利用することにより、10年未満で元が取れることもあります。

しかし、「短期間で元が取れる」という嘘で契約を取ろうとする詐欺業者もいるので、元が取れるまでの期間はシミュレーションなどを行うなどで冷静に判断しましょう

まとめ

太陽光発電に関する詐欺に騙される被害は、太陽光発電の普及に伴い少しずつ減ってきていますが、それでも訪問販売や投資の話を持ちかけて詐欺を働く業者が今も存在しています。

本来、太陽光発電投資は、国の制度の上に存在しており安心・安全に利益を出せる投資方法です。

詐欺が多いという情報に惑わされずに、優良な業者や仲介会社から購入すれば、長期に渡って資産を増やすことができます。

詐欺に遭わないよう、大損することがないように、あらかじめ太陽光発電に関する情報を得て対策をし、正しい方法で太陽光発電投資を始めましょう。

ソルセルの太陽光投資セミナー

\設置価格とフォロー体制の満足度◎!/

SNSシェア

この記事を書いた人

ikebukuro

関連記事