太陽光発電投資の平均利回りはどのくらい?シミュレーションと損しないための注意点

  • 公開日:2026.04.13
  • 更新日:2026.04.16
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太陽光投資を知っている人の中には、これから太陽光投資を始めても手遅れ、もう損するだけだと、ネガティブな意見も増えてきています。

しかし2025年時点でも太陽光投資の利回りは不動産投資の5〜7%よりも高く、利回り10〜12%ほどの発電所が市場に出回っています。

太陽光投資は儲からない!やめた方がいい!という意見は本当なのか、周りの人に流されず正しい計算方法と市場動向を見極めましょう。

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太陽光発電投資の利回り平均は7〜10%

太陽光発電投資の利回り平均は7~10%

太陽光発電投資の表面利回りは平均7〜10%、実質利回りは経費を差し引くと3〜6%程度が目安です。

太陽光発電の「利回り」とは、太陽光投資における初期設置費用やメンテナンス費用といったランニングコストに対して、発電した電力の売電によって償却できる収益の割合のことです。

これは、売電収入からランニングコストを差し引くことで割り出すことができます。

太陽光発電投資では、発電量や初期費用にもよりますが、平均的に7~10%の実質利回りが見込めます。

FIT制度で売電価格が国に保証されている

FIT制度は、2012年7月に経済産業省がスタートさせた再生可能エネルギーの固定価格買取制度の略称です。

FIT制度において、再生可能エネルギーで作られた電力を電力会社が一定価格で一定期間買い取ることを日本政府が定めているので、売電価格が国に保証されており、安定した売電収入を獲得できます

10kW以上の産業用太陽光発電の場合、買取期間は20年間です。

太陽光発電投資の利回りについて、「以前より厳しくなったのでは」と感じる方もいるかもしれません。たしかに産業用太陽光の売電単価は年々下がっており、近年のFIT価格はかつてより低水準で推移しています。

一方で、システム費用も同様に低下傾向にあります。

経済産業省の資料によると、事業用太陽光(地上設置・10kW以上)の2025年設置案件におけるシステム費用の平均値は20.3万円/kW、中央値は19.7万円/kWとなっています

かつては30万円/kWを超える水準だったことを踏まえると、設備費は大きく下がってきたといえるでしょう。

このように売電価格は低下していますが、初期投資額も圧縮されているため、利回りが一方的に悪化しているとは限りません。

実際の収益性を判断する際は、売電単価だけでなく、システム費用や運営維持費、借入条件などを含めた総合的なシミュレーションが重要です。

引用元:太陽光発電について|資源エネルギー庁

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太陽光投資は「表面利回り」と「実質利回り」で判断できる

種類 表面利回り 実質利回り
計算に含むもの 年間売電収入÷初期費用 経費・税金・メンテ費を差引
目安 7〜10% 3〜6%
使いどころ 物件の第一比較 最終判断

太陽光発電投資の利回りは下記の2つで判断できます。

  • 年間売電収入
  • 初期投資費用

①太陽光発電投資における「表面利回り」

太陽光発電投資における「表面利回り」

表面利回りとは、メンテナンス費用や機器の交換費用といったランニングコストを考慮せず、売電収入と投資費用だけで考える収益率のことです

太陽光発電の表面利回りは、

年間売電収益÷初期投資費用×100(%)で計算できます。

仮に、売電収入が150万円で初期費用が1,500万円だった場合、
(150万円 ÷ 1,500万) × 100(%)となり、表面利回りは10%となります。

表面利回りの算出には具体的な運用にかかる費用を一切考慮していないため、実際に手元に残る収入より多めの利回りがでます。

実質利回りよりも簡単に計算できるので、大まかな利益率を見たり、物件の比較に使ったりすることができるでしょう。

多くの太陽光発電の情報サイトに掲載されている物件の概要には、「〇〇費用は含まない」といった注釈が書かれているケースも多いです。

具体的に太陽光投資でどのくらいの収益が得られるか、複数社にシミュレーションを依頼するようにしましょう。

②太陽光発電投資における「実質利回り」

太陽光発電投資における「実質利回り」

一方で、実質利回りは実際の数値により近い利益率を表しています。

計算方法は実質利回り=(年間収益-年間支出)÷初期費用×100(%)です。

仮に、初期投資費用1500万円、年間売電収入が180万円、年間支出が40万円だった場合、
(180万円-40万円)÷1500万円×100(%)となり、実質利回りは9.3%となります。

以下は、発電する際に発生する年間支出の代表例です。

  • メンテナンス費
  • 保険
  • 土地賃料
  • パワコン交換費

実質利回りは表面利回りと違い、売電収入から年間支出額を差し引いて計算します。「年間支出」にはメンテナンス費用だけではなく、税金や保険料、修繕費用などが含まれているので、より正確な利益率を出すことができます。

投資性を正確に判断するためには、表面利回りではなく「実質利回り」を参考にする必要があるということをしっかりと押さえておきましょう。

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太陽光発電投資の利回りを計算する方法

太陽光発電投資の利回りを計算する方法

上記で解説したように、利回りの計算には「年間収益」という指標が必要です。

「年間収益」は、 年間収益 = 年間発電量 × 売電単価 で計算することができます。

まず、年間収益の計算に必要な「売電単価」には、太陽光発電を設置した年に応じてFITで定められている「買取価格」を設定します。(既にFIT適用期間が満了となり、各電力会社と個別に契約して売電を行っている場合は、各業者の指定する買取価格を設定します)

次に、「年間発電量」は下記の計算式で算出することができます。

年間発電量 = 平均日射量 × ソーラーパネル出力 × 365日 × 損失係数(通常0.8~0.87の間くらい)

この「年間発電量」の計算を誤ると、利回りが過剰に算出されてしまいます。

実際の発電量よりも過剰な量を算出する悪質な業者もありますので、正しい利回りを把握するためにも、自身でしっかりと計算方法を押さえておきましょう

平均日射量は地域によって違いますが、最も多いのは九州地方や内陸部です。エリア毎の日射量は新エネルギー・産業技術総合開発が正式に提供する日射量データベース(NEDO)で確認できます。

損失係数とは、温度・汚れによるロス、回路の設計・ケーブル等の劣化、パワーコンディショナーによる変換効率の低下などを考慮に入れた数値です

この損失係数は、通常0.8~0.87とされています。

太陽光発電の利回りシミュレーション

太陽光発電の利回りシミュレーションを行うには、以下の情報を揃えましょう。

  • 年間収益
  • 表面利回り
  • 実質利回り

年間収益の計算には年間発電量と売電単価が必要で、表面利回りには年間収益と初期投資費用が、実質利回りには年間収益と年間支出と初期費用の情報が必要です。

表面利回りの計算はこちら、実質利回りの計算はこちら、年間収益の計算はこの章の冒頭でご確認ください。

以下の条件で、年間収益・年間発電量・利回りを実際に計算してみましょう。

売電単価 18円
(認定年2018年・低圧)
合計費用 1,968万円(借地)
設置場所 三重県志摩市
発電出力 49.5kW(パワコン総容量)
過積載率 206%

このケースの年間発電量は、93,933kWhと予想でき、「年間収益」は先述した下記の計算式で算出することができます。

年間収益 = 年間発電量 × 売電単価

2018年にFIT認定された設備であれば、低圧でも全量売電が可能です。

そのため、年間発電量に売電単価をかけると、年間収益は約170万円という計算になります。表面利回りは約10%です

このように年間収益や年間発電量を計算すると、利回りを算出できます。

以下は、住宅・産業用ごとの初期費用や利回りの目安であるため、参考にしてみてください。

種類 住宅用(新設) 産業用(新設) 中古産業用
初期費用目安 150〜300万円 1,000〜3,000万円 500〜2,000万円
表面利回り 5〜8% 8〜12% 8〜15%
実質利回り 4〜6% 6〜10% 7〜10%
回収期間 10〜15年 8〜12年 7〜10年
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太陽光発電投資の利回りで失敗しないポイント

太陽光発電投資の収益をシミュレーションする際に最も重要なのが、物件の利回りをチェックすることです。

利回りが高い物件を選べば収益も大きくなるわけですが、ただ単に利回りの数字を見るだけでは不十分と言えます。

ここでは、利回りをチェックする際に確認すべきポイントについて解説します

①太陽光発電のコスト内訳や相場をしっかり把握する

悪質な業者に実質利回りについて騙されないためにも、太陽光発電の運用にはどういったコストがかかるのか、業界の相場はどれくらいなのかを押さえておく必要があります。

<イニシャルコスト(初期費用/10kWの場合)>

  • 太陽光パネル代:約200万
  • パワーコンディショナー代:約30万
  • 接続箱代:約4~5万
  • 架台代:約26万
  • 蓄電池代:約120万
  • 土地代:約200万(※エリアによる)
  • 遠隔監視システム費用:約25万円
  • 工事費用:約30~50万・各種手続き・申請代行費用:3~5万程度

<ランニングコスト(10kWの場合)>

  • パワコン買い替え費用:約30万円
  • 蓄電池買い替え費用:約120万
  • メンテナンス費用:約5~10万
  • 固定資産税:約5万円
  • 各種補償費用:自然災害保証、施工補償、売電補償など
  • 草刈り費用
  • 遠隔監視システム年間利用料金:約3~5円

太陽光発電は、運用方法によってコストが変動します。目安として上記の項目と相場を押さえておきましょう

相場を知っておくことで、実質利回りを多く見積もった金額を提示された際に「この見積もりだと〇〇のコストが含まれていない」「利回りを過剰に見積もりすぎではないか」ということに気付き、正しい利回り計算を行うように業者に指摘できます。

②立地が良い物件を選ぶ

太陽光発電投資で利回りを上げるためには、発電効率のいい物件を選び、より多くの発電を行う必要があります。

利回りが良い太陽光発電所は、

  • 太陽を遮る障害物が無い場所
  • 日照時間の長い地域
  • 積雪や雨量が少なく、年間発電量にばらつきの少ない地域
  • 傾斜が無く地盤の強い場所
  • 電柱が近辺にある場所
  • ハザードマップに該当しない場所

といった条件があります。これらの条件を満たし、年間の発電量をアップさせることで利回りを向上させることができます。

③中古太陽光発電所は利回りが高い

中古の太陽光発電所には以下のようなメリットがあります。

  • 初期費用が抑えられる
  • 売電価格が高い
  • 発電実績がある
  • 購入後すぐに売電開始できる
  • 低圧でも全量売電ができる

設備費用が安さに対してFIT残存期間の売電価格が高いため、利回りが高くなっています。

また、すでに稼働している設備であれば、契約手続き完了後すぐに売電を開始でき、売電収入を得られます。

これまでの発電実績があるため、投資計画がより精密に立てられるのも大きなメリットです

なお、2022年度以降に新設する低圧(連系出力50kW未満)は、制度上余剰売電のみが原則となり、全量売電は選べません。

低圧は50kW未満、高圧は50kW以上を指し、余剰売電は自家消費後の余りを売る方式、全量売電は発電分をすべて売る方式です。

2018年以前にFIT認定を受けている太陽光発電設備であれば、低圧でも全量売電が可能ですので、太陽光発電投資を始めたい方に向いています

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太陽光発電の利回りを他の投資と比較する

種類 太陽光投資 株式投資 不動産投資
想定利回り 3〜10% 変動大 3〜5%
収益の安定性 高(FIT期間中)
初期費用 中〜高
手間 中〜高

太陽光発電投資は、株式投資と比べて毎年安定した利益を生み出す傾向があります。FIT期間中であれば、堅実な資産の積み立てが期待できるでしょう。

ただし、最低でも数十万円程度の費用がかかるため、数百円から始められる株式投資と比べるとハードルの高さがあります。

不動産投資は100万円以上の初期費用がかかることが多いですが、長年安定した利回りを期待することが可能です。

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太陽光発電投資の利回り以外のメリット

太陽光発電投資には、利回りが高めで安定していることのほかにもメリットがあります。

  • 節税対策になる
  • 頭金ゼロ円からローンが組める
  • 使っていない土地が有効利用できる
  • 停電時の備えになる
  • 電気代が削減できる
  • 地球温暖化防止に貢献できる

太陽光発電設備を購入すると、購入費用を減価償却していくことで課税所得を減らし、所得税や法人税を節税することが可能です。

課税事業者になれば、初年度は消費税還付を受けることもできます。

また、太陽光発電投資は、その収入の安定性からローンが組みやすく、頭金ゼロ円からローンを組むことができます。

太陽光発電設備を自宅や自社の近くに設置して自家消費できるようにすれば、電力会社から購入する電気を減らせるだけでなく、停電時の備えとなります。

さらに、太陽光発電設備を運用することで、再生可能エネルギーの割合を増やすことができ、二酸化炭素排出量の削減が可能です。地球温暖化対策に貢献できるといえます。

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太陽光投資はどの物件を選ぶかによって収益が大きく変わりますが、SOLSELでは実際に施工会社と多くの物件を取り扱った実績がありますので、成功する物件の選び方をお伝えすることができるのです。

自分に最適な融資方法まで提案してくれるということなので、太陽光投資を検討し始めた方にぴったりのセミナーとなっています。

資料請求は無料で出来ますし、無料相談も行っているため、不動産投資と迷っている人や初めて投資をする方にもおすすめです!

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まとめ

利回りなども含めた太陽光発電投資の特徴は、以下のとおりです。

  • 表面利回り:7〜10%
  • 実質利回り:3〜6%
  • 中古は高利回りになりやすい

売電価格(FIT価格)が低下していますが、イニシャルコストも安くなってきているので、依然として高めの利回りをキープしています。年間収益 は年間発電量 × 売電単価で出すことができ、日照時間や損失係数を含めて計算すれば、ある程度正確にシミュレーション可能です。

利回りだけでなく、太陽光発電設備の周辺環境もチェックすることで、より安定した収益を得られるでしょう。

太陽光発電投資に興味があるけれど、何から始めたらいいか分からないという初心者の方は、無料のオンラインセミナーに参加してみるのがおすすめです。

当記事の監修者
馬橋聖生

馬橋 聖生(Mabashi Sei)
SOLSEL Unit マネージャー

【専門分野・領域】
・太陽光発電所の売買契約およびコンプライアンス実務
・プロダクトの全体マネジメント

【経歴】
2022年にSOLSELへ参画。
参画後はわずか1年半でユニットマネージャーに昇格。
現在はマネージャーとして、案件全体の統括から契約実務までを幅広く担当。
投資家にとって最も安全で収益性の高い資産運用モデルの構築を徹底している。

【メディア掲載・登壇実績】
2025.08.29:Forbes Japan 掲載(掲載記事

【編集・監修ポリシー】
当メディアでは、太陽光発電投資や節税対策を検討される投資家の皆様へ、実務に即した正確な情報提供を徹底しています。
自社で太陽光関連事業を多角的に展開しているからこそ、シミュレーション上の収益性だけでなく、投資判断に不可欠なリスクや前提条件を明示。
実数値に基づいた「持続可能な資産運用と確実な出口戦略」をお届けすることを約束します。

執筆者

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ikebukuro

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