太陽光発電投資の平均利回りはどのくらい?シミュレーションと損しないための注意点
- 公開日:2024.11.12
- 更新日:2024.11.12
太陽光投資を知っている人の中には、これから太陽光投資を始めても手遅れ、もう損するだけだと、ネガティブな意見も増えてきています。
しかし2024年時点でも太陽光投資の利回りは不動産投資の5〜7%よりも高く、利回り10〜12%ほどの発電所が市場に出回っています。
太陽光投資は儲からない!やめた方がいい!という意見は本当なのか、周りの人に流されず正しい計算方法と市場動向を見極めましょう。
目次
太陽光発電投資の利回り平均は7~10%
太陽光投資の利回りは平均7〜10%となっています。。
太陽光発電の「利回り」とは、太陽光投資における初期設置費用やメンテナンス費用といったランニングコストに対して、発電した電力の売電によって償却できる収益の割合のことです。
これは、売電収入からランニングコストを差し引くことで割り出すことができます。
太陽光発電投資では、発電量や初期費用にもよりますが、平均的に7~10%の実質利回りが見込めます。
2024年の利回りは下がってる?
太陽光発電投資の利回りについて、「昔と比べて下がった。」という印象がある方もいるかもしれません。しかし、利回りは昔も今も変わっていません。
実際、売電価格(FIT価格)は下がっています。その代わり、1kWhあたりのコストも比例して下がっています。
つまり、収入が減っているのは事実ですが、投資額も低くて済むため、利回りはほとんど変わらないのです。
強いて言えば、よりリスクが低い投資に変化したといえるでしょう。
太陽光投資は「表面利回り」と「実質利回り」で判断できる
太陽光発電投資の利回りは下記の2つで判断できます。
- 年間売電収入
- 初期投資費用
①太陽光発電投資における「表面利回り」
表面利回りとは、メンテナンス費用や機器の交換費用といったランニングコストを考慮せず、売電収入と投資費用だけで考える収益率のことです。
太陽光発電の表面利回りは、
年間収益÷初期投資費用×100(%)で計算できます。
(150万円 ÷ 1,500万) × 100(%)となり、表面利回りは10%となります。
表面利回りの算出には具体的な運用にかかる費用を一切考慮していないため、実際より多めの利益率が出てしまいます。そうなると後から「思ったより利益が出ないから、騙されたかもしれない……」と、見積もりを出した業者を恨むことになりかねません。
多くの太陽光発電の情報サイトに掲載されている物件の概要には、「〇〇費用は含まない」といった注釈が書かれているケースも多いです。
具体的に太陽光投資でどのくらいの収益が得られるか、複数社にシミュレーションを依頼するようにしましょう。
②太陽光発電投資における「実質利回り」
一方で、実質利回りは実際の数値により近い利益率を表しています。
計算方法は下記の通りです。
実質利回りは表面利回りと違い、売電収入から年間支出額を差し引いて計算します。「年間支出」にはメンテナンス費用だけではなく、税金や保険料、修繕費用などが含まれているので、より正確な利益率を出すことができます。
投資性を正確に判断するためには、表面利回りではなく「実質利回り」を参考にする必要があるということをしっかりと押さえておきましょう。
太陽光発電投資の利回りを計算する方法
上記で解説したように、利回りの計算には「年間収益」という指標が必要です。
まず、年間収益の計算に必要な「売電単価」には、太陽光発電を設置した年に応じてFITで定められている「買取価格」を設定します。(既にFIT適用期間が満了となり、各電力会社と個別に契約して売電を行っている場合は、各業者の指定する買取価格を設定します)
次に、「年間発電量」は下記の計算式で算出することができます。
この「年間発電量」の計算を誤ると、利回りが過剰に算出されてしまいます。
実際の発電量よりも過剰な量を算出する悪質な業者もありますので、正しい利回りを把握するためにも、自身でしっかりと計算方法を押さえておきましょう。
平均日射量は地域によって違いますが、最も多いのは九州地方や内陸部です。エリア毎の日射量は新エネルギー・産業技術総合開発が正式に提供する日射量データベース(NEDO)で確認できます。
損失係数とは、温度・汚れによるロス、回路の設計・ケーブル等の劣化、パワーコンディショナーによる変換効率の低下などを考慮に入れた数値です。
この損失係数は、通常0.8~0.87とされています。
売電単価 | 13円(2020年に産業用10kW以上50kW未満の太陽光発電システムを設置した場合) |
合計費用 | 350万円※土地代を含まない場合 |
設置場所 | 山梨県甲府市 |
設置角度 | 20度 |
発電出力 | 10kW |
13.3(平均日射量)× 10(㎾)× 365(日)× 0.8~0.87 = 38,836kwh~42,234kwh
となります。
そして、「年間収益」は先述した下記の計算式で算出することができます。
先ほど計算した年間発電量をもとに売電単価を掛けたいところですが、2020年度の売電価格を適用する場合、10kW以上~50kW未満の太陽光発電システム(低圧太陽光発電)であれば、売電できるのは全量ではなく、余剰買取かつ発電した電気のうち50%となります。
算出した年間発電量の50%となると、売電可能な電力は19,418kWh~21,117kWh。ここへ2023年の売電単価10円を掛けると、年間収益は194,180~211,170円という計算になります。
このように年間収益や年間発電量を計算すると、利回りを算出できます。
太陽光発電投資の利回りで失敗しないポイント
太陽光発電投資の収益をシミュレーションする際に最も重要なのが、物件の利回りをチェックすることです。
利回りが高い物件を選べば収益も大きくなるわけですが、ただ単に利回りの数字を見るだけでは不十分と言えます。
ここでは、利回りをチェックする際に確認すべきポイントについて解説します。
①太陽光発電のコスト内訳や相場をしっかり把握する
悪質な業者に実質利回りについて騙されないためにも、太陽光発電の運用にはどういったコストがかかるのか、業界の相場はどれくらいなのかを押さえておく必要があります。
<イニシャルコスト(初期費用/10kWの場合)>
- 太陽光パネル代:約200万
- パワーコンディショナー代:約30万
- 接続箱代:約4~5万
- 架台代:約26万
- 蓄電池代:約120万
- 土地代:約200万(※エリアによる)
- 遠隔監視システム費用:約25万円
- 工事費用:約30~50万・各種手続き・申請代行費用:3~5万程度
<ランニングコスト(10kWの場合)>
- パワコン買い替え費用:約30万円
- 蓄電池買い替え費用:約120万
- メンテナンス費用:約5~10万
- 固定資産税:約5万円
- 各種補償費用:自然災害保証、施工補償、売電補償など
- 草刈り費用
- 遠隔監視システム年間利用料金:約3~5円
太陽光発電は、運用方法によってコストが変動します。目安として上記の項目と相場を押さえておきましょう。
相場を知っておくことで、実質利回りを多く見積もった金額を提示された際に「この見積もりだと〇〇のコストが含まれていない」「利回りを過剰に見積もりすぎではないか」ということに気付き、正しい利回り計算を行うように業者に指摘できます。
②太陽光発電投資の利回りが良い物件を選ぶ
太陽光発電投資で利回りを上げるためには、発電効率のいい物件を選び、より多くの発電を行う必要があります。
利回りが良い太陽光発電所は、
- 太陽を遮る障害物が無い場所
- 日照時間の長い地域
- 積雪や雨量が少なく、年間発電量にばらつきの少ない地域
- 傾斜が無く地盤の強い場所
- 電柱が近辺にある場所
といった条件があります。これらの条件を満たし、年間の発電量をアップさせることで利回りを向上させることができます。
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まとめ
太陽光発電投資の利回りは、平均7~10%です。
売電価格(FIT価格)が低下していますが、イニシャルコストも安くなってきているので、依然として高めの利回りをキープしています。年間収益 は年間発電量 × 売電単価で出すことができ、日照時間や損失係数を含めて計算すれば、ある程度正確にシミュレーション可能です。
利回りだけでなく、太陽光発電設備の周辺環境もチェックすることで、より安定した収益を得られるでしょう。
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この記事を書いた人
ikebukuro