太陽光発電の設置費用と価格推移は?パネルの相場や今後の動きを解説
- 公開日:2024.12.11
- 更新日:2024.12.11
近年人気が高まっている太陽光発電。太陽光発電の売電単価が年々低下していることから「今から初めても遅いのでは?」と思う方もいると思います。
しかし、パネルの設置費用がどんどん安くなってきているということを知っていますか?
従来5kWの太陽光発電を設置すると200〜300万円かかっていたのが、今では100〜150万円程度で設置ができるようになりました。
産業用太陽光発電も同様に、1kWあたりの単価が低下していることから、規模が大きければ大きいほど価格を抑えて設置することができます。
この記事では設置費用の推移や2024年の価格相場、優良な太陽光発電業者の選び方について解説していきます。
エレビスタ株式会社(https://erevista.co.jp/)代表取締役。2009年から起業14年目のWEBマーケッター兼 連続起業家。2013年から太陽光発電所の売買仲介No.1プラットフォーム「SOLSEL(https://solsel.jp/)」を運営。累計の流通総額は1,400億円を超えている。
「世界をもっと”もっとも”に。」というミッションのもと、再生可能エネルギーと金融の分野でメディア事業を展開し、「業界No.1プラットフォーム」を目指して、日々奮闘中。
経済誌「Forbes JAPAN」や「ベストベンチャー100」「アジアの注目企業100」の選出などメディア掲載多数。
目次
太陽光パネルの設置に必要な費用相場
太陽光発電の1kW当たりの設置費用の令和5年度以降の相場は、太陽光パネルが14.5万円、パワーコンディショナーが4.2万円、工事・手続き・その他の諸費用が7.1万円、架台が2.3万円で、合計が25.9万円だと経済産業省の調達価格等算定委員会が公表しています。
上記の情報から割り出した太陽光パネルの現状でのサイズ別平均価格は以下の通りです。
太陽光パネルのサイズ | 平均価格 |
3kW | 43.5万円 |
4kW | 58万円 |
5kW | 72.5万円 |
6kW | 87万円 |
しかし、太陽光発電は、ただ太陽光パネルを設置しただけでは電気を作ることができません。太陽光発電をするには接続箱などの道具が必要になります。
この章では住宅用太陽光パネルの設置・導入に必要なものを簡単に説明していきますね。
太陽光パネル設置に必要な設備
太陽光をエネルギーに変換してくれる太陽電池が集結した太陽光パネルは、太陽電池の中にある電子が反応して電気を作ることができます。太陽光モジュールと呼ばれることもあります。
その太陽光パネルを設置するのに必要な設備は以下の通りです。
パワーコンディショナー | 太陽光パネルで造り出した電力を家電製品に対応できるよう『交流電力』に変換する |
架台 | 屋根・地面に太陽光パネルを設置する際に必要なもの 素材:ステンレス製・アルミニウム製・スチール製など 住宅の屋根に設置する場合は、屋根の素材や強度に合わせた架台を選ぶ |
接続箱 | 複数の太陽光パネルで発電したエネルギーをひとつに集約し、パワーコンディショナーに届ける役割を持つが、家庭用には設置しないことが多い。 |
蓄電池 (必須ではない) |
太陽光発電した電力を貯めるための電池で、昼間に太陽光パネルで発電した電気を貯められる。充電式で何度でも使用できる。 |
太陽光パネルの工事費込みの価格
太陽光パネルだけでは太陽光発電は動かないので、太陽光発電用の設備を太陽パネルの工事費込みで算出しなければなりません。
2024年時点での太陽光パネルの工事費込の平均価格は約121万円です。
設備ごとの費用を解説
工事費込みの平均価格から算出した設備ごとの費用は以下の通りです。
設備 | 平均価格 |
パネル | 約72.6万円 |
パワーコンディショナー | 約12.1万円 |
架台 | 約4.84万円 |
工事 | 約30.2万円 |
その他 (申請手数料や保険料など) |
約1.21万円 |
住宅用太陽光の平均パネル容量はどのくらい?
太陽光パネルの設置容量の平均は約3〜5kWで、東京電力は「太陽光パネル1kWあたりの1日あたりの発電量の目安は平均2.7kWh」と発表しています。
太陽光発電の設置費用と相場が低下している理由
(出典:太陽光発電について|資源エネルギー庁 20223年12月)
設置費用は年々下がっています。これは、太陽光パネルの発電効率とパワコンの変換効率が向上したことと、普及が進み大量生産でコスト削減できるようになったことが理由です。
まずは設置費用の推移と最新データの2022年度の1kWあたりの価格相場を比較していきましょう。
2022年に設置された10kW以上の太陽光発電の平均値(単純平均)は、23.9万円/kW(中央値は22.2万円/kW)です。
固定価格買取制度が開始した2012年より年々安くなっており、昔よりも安価で太陽光発電を設置できるようになっています。
設置価格が低下している理由
価格が低下している背景には、太陽光発電の普及に伴い設備や太陽光パネルを量産できるようになったり、技術開発が進み低価格でも高品質の太陽光パネルが販売できるようになったことが関係しています。
これまでの推移から、2025年度の地上設置産業用太陽光発電の設置費用の想定値は、50kW以上の場合11.3万円/kW、10~50kWの場合17.8万円/kWとされています。
太陽光発電は規模が大きければ大きいほど1kWあたりの価格が安く抑えられるので、住宅用太陽光発電の設置費用は少し割高です。
2025年度の住宅用太陽光発電の1kWあたりの設置費用想定値は25.5万円とされているので、仮に4.5kWの太陽光発電を設置するなら約115万円の費用がかかると計算できます。
参考:太陽光発電について|資源エネルギー庁 20223年12月
太陽光発電の設置が義務化されている
東京都では、2025年4月から太陽光パネルの設置義務化が開始されます。
すでに延べ床面積2,000㎡の新築建物には太陽光発電の設置が義務化されていますが、2025年からは2,000㎡未満の中小規模新築建物も対象です。つまり、一般の住宅にも太陽光発電の設置義務が課されることとなります。
日本は、2050年のカーボカーボンニュートラルの実現を目指しています。東京都の温室効果ガス排出量のうち、約7割が建物を起因としているため、太陽光発電を増やすことで温室効果ガスを削減できると考えられます。
当然、規模が小さければ小さいほど初期費用を安く抑えられるので低価格で太陽光発電投資を始められます。
しかし、その分1kWhあたりの設置費用は割高になるのと、発電できる電気の量も少なくなるので初期投資を回収できるまでの年数が長くなってしまったり、年間の利益が少額だったりとデメリットもあるのです。
もちろん設置する場所にもよりますが、設置費用の予算と年間利益を把握した上で太陽光投資を行うことをおすすめします。
太陽光発電の初期費用を抑えるための4つのポイント
太陽光発電を導入するのであれば設置費用をなるべく抑えたいところ!
太陽光発電の設置費用を抑えるための方法は、以下の4つです。
- 補助金制度への申請
- ソーラーローンの活用
- 見積もりサイトで設置費用を相見積もり
- PPAモデルの活用
ひとつずつ詳しく解説していきます。
①補助金制度への申請
住宅用太陽光発電を設置する場合、各自治体の補助金制度を活用することができます。
住宅用太陽光発電の設置には、各自治体の補助金制度を利用できます。
補助金制度は予算の上限に達し次第終了するものが多いので、自宅の屋根に太陽光発電を設置しようと思っている方は早めに各自治体のホームページを確認しておくようにしましょう。
東京都では太陽光発電システムの設置で以下のような補助金を受け取ることができます。
対象 | 住宅 | 助成額 |
---|---|---|
太陽光発電 システム |
新築 | 3.6kW以下:12万円/kW(上限36万円) 3.6kW超:10万円/kW(設置費用を上限) |
既存 | 3.75kW以下:15万円/kW(上限45万円) 3.75kWを超:12万円/kW(設置費用を上限) |
|
架台 | 既存のみ | 10万円/kW (設置費用を上限) |
防水工事 | 既存のみ | 18万円/kW (設置費用を上限) |
参考:令和6年度 家庭における太陽光発電導入促進事業・災害にも強く健康にも資する断熱・太陽光住宅普及拡大事業住宅用太陽光発電初期費用ゼロ促進事業
大阪府では補助金制度はないものの、低金利でローンを組める低利ソーラークレジット制度「おおさか低利ソーラークレジット事業」を展開しています。
こちらは大阪府と大阪市が共同で設置した「おおさかスマートエネルギーセンター」の事業で、再生可能エネルギー普及拡大を目指すと共に、住宅用太陽光発電設備などの設置に要する初期費用を軽減するため、緊急機関と連携して平成28年度から実施している事業です。
②ソーラーローンの活用
ソーラーローンとは銀行などの金融機関が提供している太陽光発電や蓄電池などの購入時に申請できるローンのことです。
ソーラーローンの特徴は低金利な点と、返済の期間を選べる点にあります。
太陽光発電や蓄電池を融資を受けて導入しても、8年程度で回収できるため、初期費用が高くて太陽光発電を導入できない、という方でも利用しやすいローンとなっています。
またソーラーローンは頭金が0円でも申し込み可能であるため、貯金や予算がない方でも利用できます。
ソーラーローンは銀行によって、変動金利もしくは固定金利に設定されています。
変動金利は低金利に設定されていますが、返済期間中に金利が高騰してしまう可能性があります。一方固定金利は、変動金利に比べて返済シミュレーションはしやすいですが、変動金利と比較して金利が高くなる可能性もあります。
ライフスタイルや返済プランに合わせて変動金利か固定金利のどちらにするかを決めましょう。
ソーラーローンを提供している金融機関一覧
ソーラーローンは銀行や信販会社で利用できます。
銀行の場合、メガバンと言われる大手銀行や、地方銀行、ネット銀行などでも取り扱っています。
信販会社は、銀行よりも少し金利が高い傾向がありますが、審査が易しく利用しやすいです。
③PPAモデルの活用
PPAモデルとは、設置費用0円で住宅用太陽光発電を設置できるビジネスモデルのことです。
そんな上手い話があるの?と思いませんか?
簡単に説明すると、PPA事業者と呼ばれる電力会社が所有している太陽光発電パネルを自分の敷地内に設置することで電力を買い取ることができるシステムです。
あくまで太陽光発電の設備自体は電力会社のものなので無料で使えるというわけにはいきませんが、自分たちで消費する分は無料で使用できるケースもあるのでお得に設置できる可能性があります。
PPAモデルには契約期間が決まっており、契約期間中は太陽光発電の所有権は電力会社となりますが契約期間が満了すると所有者がその敷地内の所有者になります。
契約期間中は、電気を安く買うことができるので、必然的に電気代を抑えることができるというメリットがあります。
- 初期費用0円で自宅に太陽光パネルを設置したい人
- 二酸化炭素排出量0の電気が使いたい人
- 電気代を節約したい人
- 引越す可能性がない人
太陽光発電システムの導入には通常100万円以上の初期費用がかかりますが、PPAモデルなら、自己負担0円で自宅屋根に太陽光パネルを設置できます。
PPA事業者から太陽光発電由来の電力を割安の単価で購入できるので、自家消費・電気代の節約が目的の方におすすめです。
また、PPAモデルは契約期間が10~20年と長いため、引っ越す可能性がない方が利用できます。
ぜひ初期費用ゼロ円で設置できるPPAモデル(屋根貸し)を活用してみてはいかがでしょうか。
④見積もりサイトで相見積もり
太陽光発電の設置を決めたらまず太陽光発電事業者や販売店を探します。
訪問販売や電話勧誘もありますが、これらは悪質な業者が多くあまりおすすめできません。(もちろん中にはちゃんとした優良企業もあります)
だからと言って、ご自身で業者を探して、口コミを調べて良し悪しを判断し、それから見積もりを出してもらい、ひとつひとつ比較して検討するのはかなりの労力と時間を必要とします。
優良な業者しか登録できない見積もりサイトを利用して相見積もりをしてもらうのがおすすめです。
相見積もりをした結果、設置費用を総額100万円以上安く抑えて契約できるケースもあるので、むしろ見積もりを利用しないのは損だとも言えますね。
太陽光発電の設置費用は回収できる?実際にシミュレーション
住宅用太陽光発電パネルの設置費用は、10年前後で回収できると言われています。太陽光発電の設置費用は、電気料金の削減と売電収入で元を取っていきます。
初期費用と実際の電力使用量や使用時間帯によって元が取れる期間は変わるため、見積もりを依頼した業者にシミュレーションしてもらうと確実です。
例えば、以下のような家庭で簡単にシミュレーションしてみましょう。
- 月の平均電力使用量:500kWh
- 昼間の電力使用量:多い
- 太陽光発電システム容量:4.5kW
4.5kWの太陽光発電設備を設置した場合、初期費用の想定値は約117万円です。年間発電量は1kWあたり1,000kWhが目安となっているため、年間で4,500kWhの発電量が期待できます。
月の電力使用量が500kWhの家庭の場合、年間電力消費量は6,000kWhです。このうち半分を昼間の電力使用量とすると、3,000kWhが太陽光発電した電力で賄え、1,500kWhが売電できるということになります。
2024年の現状を鑑みて、電力量料金を約40円/kWh・FIT価格16円/kWhで計算すると、年間約120,000円の電気料金が削減でき、約24,000円の売電収入が得られるため、年間で約144,000円お得になる計算です。
つまりこのような家庭の場合、初期費用は117万円÷14.4万円=8.125ですので、8~9年で元が取れることになります。
ただし実際には、初期費用の他にもメンテナンス費用や修理費用が発生するため、元が取れるのは10年前後と考えられるでしょう。
太陽光発電と蓄電池は一緒に設置した方がお得?
太陽光発電と蓄電池は一緒に設置する方がお得です。同時設置のメリットを見ていきましょう。
- 設置する際の工事費を節約可能
- 太陽光発電と蓄電池の一体型パワコンを選べる
- 電力を蓄積できる
- 自家消費率が高まる
太陽光発電と一緒に蓄電池を設置すると、蓄電池を後から設置するよりも、設置する際の工事費を節約できます。同じ施工会社で購入した場合、同じ日にそれぞれを設置できるので、工事の際の人件費・部材調達費・運搬費用などが1日分で済むからです。
太陽光発電と蓄電池の一体型のパワコンを選べば、太陽光発電と蓄電池を個別に設置するよりも設備費を抑えられます。
また、蓄電池を導入することにより、太陽光発電した電力を貯めて夜間や天候の悪い時や停電時に使えるようになるので、自家消費率を高められます。
おすすめの太陽光パネル3選
この章では、3社で提供しているおすすめ太陽光パネルを紹介します。
パナソニック「MODULUS(モデュラス)」
品名 | 太陽電池モジュール「MODULUS」 |
型番 | VBM410FJ03N |
価格(税込) | 351,780円/枚 |
最大出力 | 410W |
変換効率 | 21% |
機器保証 | 10〜15年 |
出力保証 | 25年 |
公式サイト | https://choshu.co.jp/ |
パナソニックが販売しているMODULUSは、変換効率と発電効率の高さ、耐久性の良さで人気を集めています。曇りの日や早朝など、日射が少ない時間帯から発電できます。雲の間から差し込む散乱光も発電に活用できるからです。
こういった性能を備えているため価格は高めですが、長期間運用できるので損はありません。
長州産業「Gシリーズ」
品名 | 太陽電池モジュールGシリーズ「PREMIUM BLUE」 |
型番 | CS-348G81 |
価格(税込) | 248,820円(本体価格) |
最大出力 | 348W |
変換効率 | 20.4% |
機器保証 | 10〜15年 |
出力保証 | 25年 |
公式サイト | https://choshu.co.jp/ |
1980年に山口県で創業した老舗メーカー・長州産業のGシリーズは、19.5%という高い発電効率を誇っており、電気代の節約だけではなく売電収益の増加も期待できる太陽光パネルです。
シャープ「NU-228AP」
品名 | 太陽電池モジュール「NU-228AP」 |
型番 | NU-228AP |
価格(税込) | 143,000円 |
最大出力 | 228W |
変換効率 | 20.0% |
機器保証 | 10〜15年 |
出力保証 | 20年 |
公式サイト | https://choshu.co.jp/ |
シャープのNU-228APは、より多くパネルを設置するために小型化されているので、パネルの設置面積が少ない人に人気の太陽光パネルです。変換効率も従来品より上昇しました。
まとめ
太陽光発電の設置費用はシステム容量にかかわらず年々価格が安くなっています。
とはいえ、住宅用太陽光発電であれば100万円以上、産業用太陽光発電なら1,000万円以上の費用がかかります。
高い利回りで多くの利益を出すためには、初期費用をできるだけ抑えて設置することがキーとなります。
補助金制度を活用したり、見積もりサイトで相見積もりをしてなるべく良いものを価格を抑えて購入できるようにすれば、太陽光発電の魅力をより感じることができるはずです。
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ikebukuro