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今話題のエコフレンドリーとは?3Rの考え方と企業の取り組み事例・私たちにできること

最近、エコフレンドリーという言葉をよく耳にします。

環境に配慮した取り組みや活動、或いは商品などに対して「エコフレンドリー」という言葉が使われているようです。

今話題のエコフレンドリーとは何か、3Rの取り組みとはどんなものか、私たちが身近で取り組みできることや企業の具体的な取り組み事例などを紹介します。

エコフレンドリーとは?

エコフレンドリーとは、その名の通り「エコ(ecology)=生態系」に「フレンドリー(friendly)=親しみやすい」こと、つまり、環境や地球に優しいことを言います。

エコフレンドリーとは具体的にどんな取り組みを表すのか、私たちが身近にできることは何なのか、簡単そうで中々答えが難しい問題です。

エコフレンドリーについてもう少し掘り下げて考えてみましょう。

エコフレンドリーと3Rの考え方

エコフレンドリーを考える時にポイントとなるのが「3R(スリーアール)」です。

日本では、2000年代から循環型社会を目指すために「3R」の考え方が導入され、2004年6月のG8サミットで、当時の小泉首相が「3Rイニシアティブ」を提案して広く知られるようになりました。

経済産業省のHPには、3R政策の専用ページがあり、以下のように説明しています。

  1. Reduce(リデュース):廃棄物の発生抑制
  2. Reuse(リユース):再使用
  3. Recycle(リサイクル):再資源化

(引用:経済産業省HP)

経済産業省では、般社団法人産業環境管理協会を通してリデュース・リユース・リサイクル推進功労者表彰制度を推進するなどして、3Rの啓蒙活動を行っています。

環境省でも、3R活動推進フォーラムやリデュース・リユース・リサイクル推進協議会などを通じて、3R活動に積極的に取り組んでいます

3Rとは

3Rとは、Reduce(リデュース)、Reuse(リユース)、Recycle(リサイクル)の3つの頭文字をとったものです。

Reduce(リデュース)

Reduce(リデュース)は、なるべくゴミを減らすことです。製造や販売の過程で工夫することで、使用済みになったものでも、ごみとして廃棄される部分を少なくすることができます。

Reuse(リユース)

Reuse(リユース)は、使えるものは繰り返し使うようにすることです。使用済みのものでも、工夫して転用したり加工したりすることで、再使用することができるようになります。

Recycle(リサイクル)

Recycle(リサイクル)は、ゴミを資源として再活用することです。再使用ができずにまたは再使用された後に廃棄されたものでも、再生資源として再生利用すること、ごみを資源として利用できます。

エコフレンドリーな商品についている「環境マーク」

環境に優しい商品についているいわゆる「環境マーク」、日本では「エコマーク」などが有名ですが、環境省によると主に以下の3つの種類に分かれます。

  • 第三者認証による環境ラベル(ISO14024)
  • 事業者による自己主張の環境ラベル(ISO14021)
  • 製品についての環境負荷の定量的データ表示によるラベル(ISO14025)

環境マークの種類は100を超える数と言われています。そのうちから、一部の環境マークを幾つか紹介します

エコマーク

今話題のエコフレンドリーとは?3Rの考え方と企業の取り組み事例・私たちにできること

ライフサイクル全体で環境への負荷が少なく、環境保全に役立つと認められた商品につけられる環境ラベル。(公財)日本環境協会が認証する、ISOの規格(ISO14024)に則った我が国唯一の第三者認証によるタイプI環境ラベルである。

参考:(公財)日本環境協会HP

バイオマスマーク

一般社団法人日本有機資源協会が認証する生物由来の資源(バイオマス)を活用した環境商品のラベル。生物由来の物質にしか含まれていない炭素(C14)の含有度などでバイオマス度を測定する。

参考:一般社団法人日本有機資源協会

統一省エネラベル

今話題のエコフレンドリーとは?3Rの考え方と企業の取り組み事例・私たちにできること

経済産業省が推奨する省エネ基準のラベル。エアコン、テレビ、ストーブ、冷蔵庫、照明、給湯器などの電気製品の省エネ性能を小売業者が評価し表示したもの

参考:経済産業省 省エネポータルサイト

MSC認証制度(海のエコラベル)

今話題のエコフレンドリーとは?3Rの考え方と企業の取り組み事例・私たちにできること

国際的なNPOであるMSC(Marine Stewardship Council)の認証基準を満たした環境ラベル。水産資源や環境に配慮し持続可能な漁業で獲られた天然の水産物として認定されたもの。

参考:MSC(Marine Stewardship Council)JAPAN HP

世界の環境マーク

国際的な環境ラベルに関する組織としてGEN(Global Ecolabelling Network)があります。日本のエコマークのように、各国でGENに加盟している主な環境マークには以下のようなものがあります。

国・地域 名称 運営主体
アメリカ Green Seal(グリーンシール) Green Seal(独立非営利団体)
EUEU15か国+ European Union Eco-Label(EUエコラベル) EC、EUEB
中国 中国環境表示計画 国家環境保護局、他
オーストラリア Good Environmental Choice Australia (グッド環境チョイス・オーストラリア) オーストラリア環境ラベリング協会(AELA)

(参考:環境省 環境ラベル等データベース

エコフレンドリーマークとは?

その名前に「エコフレンドリー」を取り入れた環境マークもあります。

トルコの国際的エコ認証機関「TÜRCERT」の、衣類、バッグ、アクセサリーなどの服飾品や室内装飾品などについて環境に配慮した製品を認証する「エコフレンドリー証明書」です。

日本には「エコフレンドリーマーク」はありませんが、国際的にはエコフレンドリーの名称が定着しつつあるようです

(参考:SCIENCEテクニカルドキュメンテーション株式会社 HP

エコフレンドリーの取り組み具体例・私たちにできること

エコフレンドリーの取り組みは、エコフレンドリーな商品やサービスを購入することだけではありません。

私たちの生活の中で、エコフレンドリーの取り組みとしてできることを以下にまとめてみました。

3Rに沿って、1~3はReduce(リデュース)、4はReuse(リユース)、5はRecycle(リサイクル)に対応しています。

1.食品ロスを減らす

まだ食べられるのに廃棄される食品のことを食品ロスまたはフードロスと呼びます。フードロスは食べ物がもったいないというだけでなく、エネルギー資源が無駄に使われているという点からも問題です。

消費者庁の統計によると日本の食品ロスは年間523万トンで、世界の食料支援量(2021年で年間約440万トン)の1.2倍に相当すると言われています。

家庭から食品ロスが出る主な3つの原因は「食べられる部分まで捨ててしまう『過剰除去』、食品の消費期限切れや賞味期限切れなどで捨ててしまう『直接廃棄』、そして『食べ残し』です。

このような家庭からの食品ロスを減らす具体的な例としては以下のようなことが挙げられます。

  • 野菜などは皮付きのまま調理する
  • 野菜の皮や茎などの部分についても工夫して調理して食べる
  • よく食べるものは賞味期限の近いものから購入する
  • 賞味期限間近のセール品などを活用する
  • まとめ買いを避けて食品を使い切る
  • 冷凍や保管容器など保存方法を工夫する
  • 余った食材はフードロスバンクに寄付する

2.節水する

家庭で1人が1日に使う水の量は平均214リットル程度と言われています。(東京都水道局HPより)

昭和40年代には平均使用量は160リットル代であったものが、時代とともに増加してきているのです。

水資源は限られているだけでなく、水道水を使用することで電気代や施設、下水処理などのコストも発生します。

水はなくてはならないインフラですが、下水として処理される水の量を少しでも減らすためにも、家庭内での節の取り組みが重要です。

  • 水栓やシャワーを節水タイプのものにする
  • 残り湯を洗濯やトイレに使う
  • 水道の出しっぱなしをしない
  • 食器は汚れを拭き取ってから洗う
  • トイレのタンク水を節水する

3.マイバッグやマイ箸、マイボトルなどを持ち歩く

マイバッグや、マイ箸、マイボトルなどを持ち歩くことで、外食や買い物時に出るゴミを削減することができます

日本では、2020年7月からレジ袋有料化がスタートしマイバッグを持ち歩く人が増えました。マイバッグを持ち歩くことで、無駄なプラスチック買い物袋の消費量を減らし、結果としてゴミを減らすことができます。

マイ箸やマイカトラリーを持ち歩くことで、割りばしや使い捨てカトラリーの使用量も減らすことができます。

また、最近では便利で軽量な水筒が増え、マイボトルを持ち歩く人も増えました。マイボトルを利用することで、ペットボトルや紙コップなどのゴミを減らすことに繋がります。最近では、スーパーや無印良品などで給水コーナーが設けられているところもありますので、うまく活用すると良いでしょう。

4.リサイクル品を活用する

3RのうちのReuse(リユース)には、リサイクル品をうまく活用することが大切です。

洋服や服飾品にうまくユーズドを取り入れるのも良いですし、本やゲーム、家電、おもちゃなどのリサイクル市場も充実しています。

専門のリサイクルショップを利用する他、最近ではメルカリや楽天など、ネットのフリマも人気です。

人気のフリマアプリなどは、購入するのも出品するのもとても便利になっています。自分が欲しいものを購入する際に利用してみるのはもちろん、不用品を捨てる前にリサイクル品として売れないか、試してみると良いでしょう。

5.ゴミの分別

Recycle(リサイクル)のためには、私たちがゴミを出す時点できちんと分別を行うことが必要です。

日本の一般ゴミのリサイクル率は平均20%程度と、OECD加盟国の中では残念ながら低い水準にとどまっています。(参照:国立環境所

国際的なリサイクル率の基準は単純比較が難しい部分はありますが、日本で最もリサイクル率が高い市町村では、リサイクル率80%を超えるところもあります。

ゴミの分別ルールは、各市町村で規模や基準も様々ですが、まずは地域のルールを守ることを徹底しましょう。その上で、リサイクルステーションの利用など個人的にできる分別に協力すると良いでしょう。

エコフレンドリーに取り組む企業事例

エコフレンドリーの取り組みとして、企業が行っている事例にはどんなものがあるでしょうか?

日本でも有名な企業3社の取り組み事例を紹介します。

マクドナルド

世界一のハンバーガーチェーン・マクドナルドでは、地球環境に配慮した様々な取り組みを展開しています。中でも、エコフレンドリーな取り組みとしては以下のようなものがあります。

  • 簡易包装の徹底
  • プラスチック対策として、2022年10月より紙ストロー、木製カトラリーの提供を順次導入
  • 紙製容器包装類には認証済み資材を使用
  • 店舗の消費電力効率化
  • 廃食用油(フライオイル)を鶏の配合飼料としてリサイクル
  • ハッピーセットのおもちゃリサイクル

引用元:マクドナルド公式HP

ユニクロ

日本を代表するアパレルブランドとなったユニクロ。ユニクロも国連の掲げる目標SDGsを積極的に推進し、多種多様なエコフレンドリーの取り組みを行っています。主な取り組み事例としては以下のようなものがあります。

  • 店舗、サプライチェーン、商品使用などで温室効果ガス排出量削減
  • ペットボトルなどのリサイクル資源を原料とした製品の開発
  • 水の使用量を従来に比べ最大99%削減した「BLUE CYCLE JEANS (ブルーサイクルジーンズ)」の開発
  • 服のリサイクル活動

ユニクロでは、マイバッグとして「エコフレンドリーバッグ」を販売しています。

参照:ユニクロ公式HP

フランスベッド

フランスベッド株式会社は、2010年に創設されたエコマークで初めての表彰制度であるエコマークアワードの2022年最優秀賞を受賞しています。最優秀賞で評価されたフランスベッドのエコフレンドリーな取り組みは以下のようなものがあります。

  • 福祉用具のレンタルサービス
  • エコマーク認定の取得
  • マットレスの分別やリサイクル方法の改善

特に、フランスベッドは、1980 年代から介護ベッドのレンタルサービスを開始するなど、業界の中でもエコフレンドリーな活動を先駆けて行ってきたことが評価されています。

参照:フランスベッド公式HP

まとめ

最近話題のエコフレンドリーについて、エコフレンドリーとは何か、私たちができる身近な取り組み、大手企業の取り組み事例などを紹介しました。

日本で推進される3R運動や環境マークとも深い関りがあるエコフレンドリーの取り組み。

エコフレンドリーとは何か、私たちにどんなことができるのか、この記事を読んで考えるきっかけにし、できることから地道に取り組んでいきたいですね。

参考サイト:

経済産業省HP
経済産業省 省エネポータルサイト
(公財)日本環境協会HP
一般社団法人日本有機資源協会
MSC(Marine Stewardship Council)JAPAN HP
環境省 環境ラベル等データベース
SCIENCEテクニカルドキュメンテーション株式会社 HP
東京都水道局HP
国立環境所HP

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