太陽光発電投資がフルローン・融資を受けられる理由!銀行・信販会社・公庫で金利を比較
- 公開日:2024.12.06
- 更新日:2024.12.16

太陽光発電投資は、国のFIT制度により売電価格が保証されているため、不動産投資よりもリスクが少ない投資として人気となっています。
ただし、初期費用が1,000万円以上と高いため、融資(ローン)を受ける場合がほとんどです。
太陽光発電投資の場合、不動産投資よりも審査に通りやすく、頭金0円のフルローンを組むこともできます。
しかし、初期費用は回収できるのか?年収がいくら以上なら融資を受けられるのか?といった疑問を持つ方も多いでしょう。
この記事では、太陽光発電購入時に融資を受けることができる銀行・信販会社・政策金融公庫などの特徴や審査に通るポイント、太陽光の物件購入時は融資(ローン)がおすすめな理由などを紹介しています。
目次
太陽光発電投資にフルローン・融資が最適な理由
現金購入ではなく、あえて融資を受けて太陽光発電を購入すると、手元に現金を残すことができます。太陽光発電投資は融資を受けられる可能性が高いのです。
ここからは、融資を受けるメリットについて詳しく解説していきます。
ローリスクだから融資を受けられる可能性が高い
太陽光や風力といった再生可能エネルギーを利用して電気を発電すると、一定期間決められた価格で電力会社に電気を売ることができる仕組みがあります。
それをFIT制度(固定価格買取制度)といい、2012年に制定されました。
FIT制度があることで、産業用太陽光発電(10kW以上の発電所)は20年間売電することができます。
そのため、20年間の収益シミュレーションを立てやすく、シミュレーションに使われる予想発電量も過去のデータを参考に計算されるため正確性が担保されています。
これらのことから、融資を受けても初期費用は12〜14年程度で回収することができるので(金利・利回りによって異なる)、ローンの返済、つまり初期費用の回収が終われば全額利益になるということです。
手持ちの資金を別の投資に回せる
太陽光発電投資のための物件を購入するためには、基本的に1,000万円以上の費用がかかります。
1,000万円の資金が手元にあれば、利子を払うのがもったいないからと、現金で一括購入するという考えになるでしょう。
しかし、手元から一気に1,000万円という多額の現金がなくなると、万が一現金が必要になったときに不安になりかねません。
金融機関から融資を受けることで、手元に現金を残しておくことができる上、
「2基目・3基目の太陽光発電所を買いたい!」と思った時に頭金があるほうが、融資を受けやすくなるというケースもあります。
太陽光発電の融資先を比較【銀行・信販・政策金融公庫】
太陽光発電を購入する際に利用できる融資方法は、銀行・政策金融公庫・信販会社の3つの金融機関です。
金融機関によって金利や審査基準が異なり、どの融資方法が適切かを選ぶ基準となります。
3つの金融機関の金利・審査基準・審査期間を簡単にまとめると下記のようになります。
金利 | 審査基準 | 審査期間 | |
銀行 | 1.5~2.3% | やや厳しい | 1ヶ月以上 |
政策金融公庫 | 1~2% | 厳しい | 約3週間 |
信販会社 | 2.3~2.7% | 易しい | 即日〜3日以内 |
それぞれの金融機関の特徴、メリット・デメリットについて解説していきます。
①銀行
ソーラーローンという太陽光発電投資用の融資を用意している銀行もあります。特徴は以下の通りです。
- 低金利で借り入れができる
- 初期費用の回収スピードが早い
- 信販会社からの融資と比較して審査が厳しい
- 個人事業主への融資は行なっていない銀行が多い
- 太陽光発電投資のための融資をしている銀行が限られている
銀行でローンを組んだ場合の金利は、2%前後と低金利のケースが多くなっています。
また、法人企業や不動産などの資産価値のある担保を所有している方、年収が高い方であれば、融資に通る可能性は高いです。
ただし、メガバンクでは個人向けの融資は行なっておらず、銀行でローンを組みたい場合は地方銀行での融資を検討する必要があります。
千葉銀行・常陽銀行・武蔵野銀行は太陽光発電に対しての融資をしている銀行として知られています。
しかし銀行融資に申し込みたい方でも、購入予定の太陽光発電所の所在地などで申し込みができる銀行がない場合もあります。
銀行融資を検討している方は、購入予定の発電所で銀行融資が利用できるのか、仲介業者に確認するようにしてください。
また、銀行融資の場合、準備しなければいけない書類の種類も多く、審査に時間を要するケースがあります。すぐに太陽光発電を購入したい方は、銀行融資はあまりおすすめできません。
②信販会社(オリックス、アプラス、ジャックスなど)
信託会社から融資を受ける場合の特徴を見ていきましょう。
- 審査に通りやすい
- 個人の方でも融資を受けられる
- 審査結果が短期間でわかる
- 銀行融資と違い金利がやや高い
信販会社のローンは、販売会社が提携している信販会社のみ審査の申し込みをすることができます。
審査手続きも申し込み書類さえ記入すれば、あとは仲介業者に丸投げしてしまえば審査申し込み〜審査後の対応をしてもらえるので、手続きが面倒だと感じる方に向いている融資方法です。
信販会社の場合は銀行融資と違い、担保が不要になるケースが多いので担保や保証人がないから不動産投資ができないという方や、できるだけリスクがなく投資を始めたいという方や、年収は低いけどお金を借りて太陽光発電所を購入したいという方におすすめです。
一般的に信販会社の金利は、2.3~2.7%程度と銀行よりは高めになっています。とはいえ20年間のFIT期間でローンを返済し、利益を出すことは十分可能です。
③政策金融公庫
政策金融公庫から融資を受ける場合には、以下のなメリット・デメリットがあります。
- 金利がダントツで安い
- 審査がかなり厳しい
金利は、1%台〜であり、利子をとにかく少なくして融資を受けたいという方が融資を検討するケースがほとんどです。
ただし、審査申し込みの際には事業計画が求められ、審査結果が出るまでに時間を要します。審査は信販会社や銀行よりも厳しい傾向です。
そのため、すぐにでも太陽光発電投資を始めたいという方にはおすすめできません。
太陽光発電でローンを組んだときのシミュレーション
金融機関から融資を受けた場合と現金で太陽光発電所を購入した場合、どのくらい初期費用の回収期間に差がでるのかを簡単にシミュレーションしてみましょう。
<シミュレーションの条件>
・初期費用(土地代込み):1,311万円
・システム容量:50.4kW
・年間発電量:約55,500kWh
・売電価格:24円
・1年間の売電収入:約133万円
(メンテナンスや経年劣化による発電量の低下は考慮しません)
現金で購入した場合、初期費用の回収は約9.8年かかります。
銀行で金利2%・15年間で融資を受けると、利息が約400万円となり、返済総額は1,700万円になります。
この場合、初期費用を回収するまで12.8年かかる計算です。
太陽光発電の購入のためのローン審査に通る条件・コツ
太陽光発電の融資を受けるために知っておきたい下記4つのポイントを解説します。
①借り入れがゼロの状態で申し込む
②年収が高い
③自己資金や担保を準備できるかどうか
④太陽光発電についての知識がある
①借り入れがゼロの状態で申し込む
融資の申し込みをする時点で、すでに金融機関でローンを組んでいる方は融資を受けづらいです。
太陽光発電投資に興味を持ち、初期費用の資金繰りのために融資を受けることを考えている方の中には、不動産投資をしている方も多く、融資方法について悩んでいるということもしばしばあります。
このようなお悩みがある方は、ぜひソルセルに相談してくださいね!
②年収は600万円以上が基準
もちろん年収が高ければ融資を受けやすいです。
融資を受けられる金融機関の幅も年収が高いと広がります。
かと言って、年収が低いと融資を受けられないというわけでなく、年収に応じて、融資先や融資額を選択する必要があるということになります。
一般的に年収が600万円あれば融資の申し込みが可能です。
③自己資金や担保を準備できるかどうか
信販会社から融資を受ける際は担保は不要ですが、銀行から融資を受ける場合は頭金がいくらあるか、不動産などの価値のある担保を所有しているのかが審査に通るために重要となってきます。
なぜなら、融資を受けるためには金融機関からの信用を得る必要があるからです。
金融機関にとって重要なのは、貸したお金がきちんと返ってくるかどうかです。そのため、自己資金や担保があるほうが審査に通りやすくなります。
まとめ
融資を受けるとなると、年収や現在の借り入れ状況によって金融機関を選択する必要があります。
太陽光でローンを使うメリット
- ローリスクだから融資を受けられる可能性が高い
- 現金は別の投資に回せる
太陽光でローンを使うデメリット
- すでに金融機関でローンを組んでいる方は融資を受けづらい
- 年収が低いと融資を受けられない場合もある
しかし太陽光発電投資の場合、どの金融機関から融資を受けたとしても返済が滞ってしまうリスクがかなり低く、初期費用全額回収できる上に、利益も十分に得ることができます。
一度、融資を受けることを前提としたシミュレーションを実施し、理想としている利益が出るのかを確認してみることをおすすめします。
ソルセルでは融資方法についてのご相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
ikebukuro