太陽光パネル1枚の価格はいくら?生産数が多い国や日本・海外産の違いを解説

  • 太陽光発電投資
  • 公開日:2024.12.12
  • 更新日:2024.12.12
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太陽光パネル(ソーラーパネル)は発電量を左右するため、どのメーカーを選ぶかによって売電収入や削減できる電気代が大きく変わります。

そのため、発電効率が優れている太陽光パネルを選びたくなりますが、発電効率だけで選ぶと価格が上がってしまうことがあり、初期費用が高額になってしまいます。

この記事では、太陽光パネルの1枚当たりの価格相場や、国内メーカーと海外メーカーの比較などを説明してきます。

ニーズに合わせた太陽光パネルの選び方についても解説するので、太陽光発電の導入を検討している方はぜひ参考にしてください。

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太陽光パネル(ソーラーパネル)1枚・1kWhあたりの価格相場

太陽光パネルの1枚あたりの大きさは約1.5m×1mほどで、パネル1枚の発電出力はメーカーによって異なりますが、200W~300W程度となっています。

太陽光パネルは、1枚あたりの発電出力が大きくなるにつれて高いです。メーカーや日本産か外国産かどうかによって異なるので、多少のバラツキはありますが、概ね70,000~160,000円でしょう。

10kW以上50kW未満の低圧の産業用太陽光発電の設置を考えているのであれば、パネル1枚の出力が180W~250Wで、100,000円程度のパネルをおすすめします。

太陽光パネルの国内・海外メーカーの価格の違い

国内メーカーと海外メーカーでは以下のような違いがあります。

国内メーカー 海外メーカー
価格 やや高い 安い
寿命 耐久性が高い
30年以上の発電実績
実績がない
アフターケア 手厚い 手厚い
撤退の可能性がある
発電効率 とても高い 高い
販売実績 長年の実績がある 実績が短い

国内メーカーは、日本の気候や住宅事情に合わせて研究開発が行われ、その品質の高さと信頼の厚さが魅力です。発電効率が高いものが多くなっています。

国内にメーカーの拠点が数多くあり、アフターケアをきめ細かく受けられるのも嬉しいポイントです。海外メーカーはコストパフォーマンスの高さが一番のメリットです。

国内メーカーよりも2割ほど安い場合もあります。以前は海外メーカーの品質が低いものもあったのですが、近年では発電効率が高いものや、保証期間が30年と長期に渡るものも出てきています。

産業用太陽光は海外産が多い

産業用の太陽光発電は、数多くのソーラーパネルを設置する必要があるため、初期費用が抑えられる海外メーカーの人気が高いです。20年という長いFIT期間中に、できるだけトラブルを抑えたいという場合には、耐久性に定評のある国内メーカーが選ばれています。

例えば、世界シェア5位の「カナディアンソーラー」のCS6R-410MS場合、パネルが16枚で相場価格は143万円です。

住宅用太陽光は国内産が多い

住宅用では、太陽光パネルの設置場所が限られています。限られた面積で発電量を増やしたい場合には、発電効率の高い国内メーカーを選ぶ方が多いです

特に新築で太陽光発電システムを設置する場合、HEMSや蓄電池も同じメーカーで揃えて導入することができます。

例えば、日本のメーカーである「パナソニック」のVBM240FJ01N場合、205,700円/枚(税抜187,000円)となっています。初期費用を抑えて太陽光パネルを設置したいという方には、もちろん海外メーカーも選ばれています。

海外メーカーは比較的価格が安い


SPV Market Research を元に資料作成(2020年データ)

現在、太陽光パネルの生産国別出荷シェアは、ほとんどが中国産で、マレーシア・ベトナムなどのアジアが主体となって構成されています。

外国産のパネルの特長はなんと言っても、コストの安さになります。

以前では、その安価さから「耐久性が低くて壊れやすい」「発電効率が良くない」と言われていましたが、中国製などの海外産パネルも、技術力が向上し「日本産とは大きな違いがある」という訳ではなくなってきています。

当然ですが、太陽光発電は規模が大きくなればなるほど費用も増加しますよね!投資として太陽光発電の導入を考えるのであれば、低コストでも高品質な外国産のパネルを導入したほうが初期費用も抑えられ、結果として早く利益を生み出すことができます。

また、国産パネルメーカーの保証期間は10~20年なのに対して、外国産パネルメーカーは20~25年と比較的長いこともメリットと言えるでしょう。

しかし外国産パネルメーカーの場合、国内の拠点が国産のパネルメーカーと比べると少ないため、修理や点検がスムーズに進まず、アフターケアやサポート対応に時間がかかるのです。

そのため、参入してきて間もない外国メーカーより、カナディアンソーラーやQセルズなど日本でも導入されている外国メーカーを選ぶのが無難でしょう。

外国産と国産のパネルメーカーを比較すると、下記のようになります。

価格の安さ 保証期間 対応スピード 安心感
外国産
国産

コストの安さや安心感など、何を重視するかによって外国産にするか国産にするか分かれます。

太陽光パネルの種類による1枚あたりの価格・寿命の違い

太陽光パネルの価格はパネルの種類によって異なります。主な太陽光パネルの種類は、単結晶シリコン、多結晶シリコン、アモルファスシリコン、ヘテロ接合型、CISです。

種類 費用 発電量 寿命
単結晶シリコン
多結晶シリコン
アモルファスシリコン
ヘテロ接合型(HIT)
CIS

初期費用を抑えたい方は、単結晶シリコン・多結晶シリコン・アモルファスシリコンのパネルがおすすめとなります!多少初期費用が高くなっても、発電効率を優先する場合は、CISのパネルが経年劣化も比較的遅いのでコスパが良いです。

「とにかく価格の安い太陽光パネルを選びたい」と価格重視で判断する方も多いですが、あまりにも安いと経年劣化が早く、寿命短かったり、短期間で発電量が少なくなってしまう可能性があるとのこと。

経年劣化や発電効率も考えた上でどのメーカーのパネルを使うかを検討しておきましょう。

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有名太陽光パネルメーカーごとの価格帯相場

京セラや東芝、シャープ、パナソニックなど、有名メーカーで太陽光パネルが販売されていますが、産業用太陽光発電のためのパネルの場合、値段が公表されていないケースが多いです

どのような特徴のある太陽光パネルがいいかを決めた上で、施工会社に見積もりを出してもらい比較検討するようにしましょう。施工会社によっては、同じメーカーの太陽光パネルを使用していても、見積もりが変わる場合もあります!

また、太陽光パネルだけを購入するケースはほとんどありません。

太陽光発電所を新たに新設する場合は、パネル・架台・パワーコンディショナーなどすべて合わせて見積もりをするのが一般的です。複数社の見積もりを比較し、発電効率が一番良く、かつ費用が低い施工会社を選ぶのが最適です。

特徴 変換効率 寿命
京セラ 厳しい環境下に強い 約20%
シャープ 独自の耐久試験 約15~20%
パナソニック 無償の出力保証25年 約20%

京セラ

厳しい環境下でも、発電効率が低下せずに性能を保つことができるのが特徴です。

高温多湿・温度サイクル・結露凍結・バイパスダイオードといった厳しい条件で1年間行われる「長期連続試験」に、世界で初めて認証されました。塩水噴射試験にも合格し、沿岸部にも強いことが証明されています。

京セラ独自のアルミフレームを採用した「防汚タイプモジュール」は、表面ガラスの汚れが雨水で流れやすくなっています。屋外で吹き曝しになる産業用太陽光発電の場合でも、汚れによる発電量低下のリスクが抑えられるでしょう。

例えば、京セラの「(KT370-120HL4)」パネルが18枚の場合、相場価格は203.8万円となります。

シャープ

1959年から半世紀以上にわたって太陽電池の開発を行ってきた実績があります。

JISやIECの品質基準よりも厳しい独自基準の試験を行い、強風・高温多湿・低温・衝撃に対する強い耐久性を保っています。

多彩なラインナップが用意されているのも大きな特徴です。積雪地域対応モジュールや、メガソーラーに適した高出力モジュール、環境性能を備えたシースルーモジュールなど、設置場所に合わせてモジュールを選ぶことができます。

例えば、シャープのBLACK SOLAR「NQ-256AF」 希望小売価格 161,040円(税込)です。

パナソニック

高い変換効率で、安定した発電量を確保できます。産業用太陽光パネル設置の実績が豊富で、長期間にわたる太陽光発電システムの運用にも安心して採用できるでしょう。

無償の出力保証が充実しているのも、耐久性の高さへの自信の表れです。最大で25年の出力保証を受けられます。10年で81%未満、または25年で72%未満になった場合に保証対象となります。

例えば、パナソニックの「VBM410FJ03N」の希望小売価格は、351,780円(税抜価格 319,800円)です。

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太陽光パネル以外に必要な設備の価格も確認

太陽光発電システムを設置する場合は、ソーラーパネルだけではなく、パネルを並べるための架台やパワーコンディショナーなどの周辺機器が必要です。

この記事では太陽光パネルの価格相場について解説していますが、太陽光パネルだけ購入することは基本的にありません。太陽光発電システム以外の設備も合わせたトータル価格で見積もりしてもらうのが主流です。

太陽光発電の設置費用は1kWあたり、約29万円となっています。また、住宅用で多い容量は3〜5kWです。下記の表では、太陽光発電の設置費用の内訳を解説します。

項目 3kWの場合 4kWの場合 5kWの場合
ソーラーパネル 約44万円 約59万円 約74万円
パワーコンディショナー 約14万円 約19万円 約24万円
架台 約9万円 約12万円 約15万円
その他の設備 約1万円 約1.3万円 約1.7万円
工事費 約23万円 約30万円 約40万円

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まとめ

太陽光パネルはパネルの種類やメーカーによって価格や発電効率が大きく異なり、最高品質で高価格なパネルもあれば、その半分以下の値段のパネルも存在します!

太陽光パネルを選ぶ際は、住宅用か産業用か、価格を重視するか発電効率を重視するかといったポイントで選択肢が変わります。

今回の記事を踏まえて規模別おすすめの太陽光パネルは、

種類 国産or外国産
産業用の太陽光発電
(10~49.9kW)
シリコン系の単結晶
(50kWを超えるなら多結晶)
外国産
(価格の安いパネル)
住宅用の太陽光発電
(10kW未満)
シリコン系の単結晶 国産
(サポートが充実してるパネル)

となります。

「どのパネルにしようか迷ってる……」とお悩みであれば、一度ソルセルに相談してみてください。発電所の規模、設置する地域、発電量によってどのパネルが最適なのかアドバイスがもらえますよ!

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この記事を書いた人

ikebukuro

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