カルガモでんきは電気代が高すぎてやばい！？その理由と実際の評判を調査

以前は電力を供給してもらう電力会社は関西ならば関西電力、九州ならば九州電力と、ほぼ固定されていました。

しかし2016年の制度改革によって、電力を供給してもらう会社を自由に選べるようになったため、さまざまな企業が電力供給に参入しています。

カルガモでんきも新たに参入した電力供給企業のひとつですが、カルガモでんきの評判があまり良くないことから不安な方もいると思います。

結論からいえばカルガモでんきは向き・不向きがかなり激しく、万人受けするとはいえません。

その理由や、「高すぎてやばい」「カルガモでんきの電気代がいきなり高くなった」という方の評判を調査しました。

カルガモでんき（株式会社エフエネ）の基本情報

カルガモでんきを供給している、株式会社エフエネの基本情報を表にまとめました。

会社名	株式会社エフエネ
設立	2012年8月1日
代表取締役	齋藤 昌義
売上	2023年3月期 230億円
本社所在地	東京都中央区日本橋蛎殻町2-13-6 EDGE水天宮6階
電話番号	0570-011-063
主な事業	・電力売買事業 ・発電事業

株式会社エフエネの創業は2012年です。

電力自由化がスタートしたのは2016年なので、電力自由化が始まる以前から電力に関係する事業に携わっていたことになります。

カルガモ電気最大の特徴は、電気量料金で「単一化」を採用しているという点です。

多くの電力会社では電力使用量に応じて1kwあたりの電気代が変動します。

そのため、電気を使えば使うほど電気料金は割高になってしまうのですが、カルガモでんきの料金設定ならば、使用料がどれだけ増えても1kwあたりの料金は変わりません。

そのため、カルガモでんきでは電気を使えば使うほど他社と比べて電気代がお得になります。

また、電気代200円ごとにエフエネポイントが1ポイント貯まり、エフエネポイントは電気代の支払いに使えるほか、ギフトカードなどに交換もできます。

カルガモでんきの電気代が高すぎて「やばい」理由

カルガモでんきを供給している株式会社エフエネそのものは、かなり規模の大きな企業なのですが、そのエフエネが供給している電力である「カルガモでんき」に関してはあまりよい噂を聞きません。

X(旧Twitter)で検索すると、カルガモでんきを契約した人たちからの不満のツイートが数多く投稿されています。

 

エフエネ電気(うちはカルガモ電気)を契約する人は要注意。変動型の為、電気調達調整費がエグい。去年戸建に引っ越した時に「まるっとチェンジ」を介してカルガモ電気に入ったけど、本当に後悔。これから引っ越し予定の方は要注意。#エフエネ #カルガモ電気#まるっとチェンジ

— あいばみつのり200 (@neko1neko1aiba) February 15, 2022

 

電気会社がカルガモ電気ってとこを引越してから使ってるけど料金がいきなり3万超えになった！聞いてみたら原油高騰による電気調達費用みたいなのが加算されている！すぐに解約して東京電力にした！解約費用一万かかるというクソ設定されてたけど、来月も原油高いから調達費用また払うよりはいいやろ！

— TAKAOJAPAN (@takao170) February 17, 2022

主な理由は、下記が多く見られました。

• 電気代がいきなり3万円を超えた
• カルガモでんきは電気調達調整費がエグい
• カルガモでんきから東京電力に乗り換えたら電気代がめちゃくちゃ安くなった

総じてカルガモでんきの電気代はとても高いという意見が多かったです。

なぜカルガモでんきの電気代について多くの人が不満を感じているのか、その理由を詳しく解説します。

燃料費調整額・調達調整費が高い

カルガモでんきの電気代には、燃料費調整額・調達調整額という単価があり、燃料単価や電力卸売価格の変動に応じて加減されます。

市場連動型との記載はありませんが、電気使用料の単価が日本卸電力取引所（JEPX）の卸売価格が安ければ電気代も安くなり、逆に高くなれば価格上昇に比例して電気代も高くなります。

近年は燃料価格の高騰によって電力の卸売価格も高騰しているため、カルガモでんきもそれに伴って電気代が一気に高くなっています。

最近では、電力を調達する「電気調達調整費」の上昇が著しく、電気代が3万円以上になっている家庭ではそのうち半分が電気調達調整費として請求されていました。

解約金が9,800円かかる

カルガモでんきに対して不満を述べている人のなかには、解約の際に解約金が発生したことを理由に挙げているものもありました。

カルガモでんきの規約では3年契約となっていて、更新月、つまり3年目の最終月に解約することを伝えれば無料で解約できます。

一方で解約月以外の月でカルガモでんきを解約すると、規約違反に該当するため解約金が発生します。

解約金は9,800円とかなり高額であり、知らないまま解約した人にとっては不満を言いたくなるのも無理はありません。

とはいえ、規約にはしっかりと記載されており、エフエネ側が詐欺をしたり騙そうとしたりしているわけではないのも事実です。

しかし電力会社のなかには解約金を設けていないところも多く、無料で解約しようとすると3年間のうち1ヶ月しかチャンスがないカルガモでんきは評判が悪くなってしまうのも仕方ありません。

解約後も引き落としが続く

カルガモでんきに関するクレームのなかには、解約したのにも関わらず料金が引き落とされていたといった内容のものもありました。

結論からいえば、カルガモでんきでは条件によっては解約後も料金が引き落とされる場合があります。

解約後に引き落とされる料金は電気調達調整費です。

電気調達調整費は元々年間費用を24ヶ月分で割った金額を請求するという取り決めになっています。

つまり、更新月に解約したとしても、電気調達調整費は12ヶ月分残っていることになるため、支払いが終わるまでは引き落とされ続けるというわけです。

分割請求ではなく、一括で支払うことも可能ですが、一括で支払う場合はこちらからカルガモでんきに問い合わせなければなりません。

解約後すぐに一括で支払うよう請求すると、一度に12倍の金額を支払うことになるため、請求する前に支払えるだけのお金があるかは必ず確認しましょう。

解約後12ヶ月もの間、お金が引き落とされ続けるのは気分のよいものではありません。

不満に感じる人が出てくるのも当然です。

カルガモでんきの料金プラン

カルガモでんきの電気料金プランは地域ごとに異なっていますが、一例として東京都内で契約した場合の料金プランを確認することにします。

カルガモでんきの東京エリアは、「東京電力エリア」というプラン名になっています。

東京電力プランにはSプランとLプランとがありますが、ここではSプランの料金を紹介します。

Sプランは最低料金が設定されていて、その料金に使用した電力の料金が加算されるという構成になっています。

カルガモでんきSプランの基本料金は契約電力10Aあたり257円40銭（税込）で、1kw使用するごとに25円71銭が加算されます。

同じエリアにあるメインの電力会社である東京電力の電気料金プランと比べると、東京電力のスタンダードプランでは基本料金311.75円、1kw電力を使用するごとに発生する追加料金は29.80円（最初の120kwhまで）です。

カルガモでんきSプランの料金（東京電力エリア）と東京電力のスタンダードプランの料金を表で比較してみましょう。

	基本料金（税込）	電力量料金（1kwhごと）（税込）
カルガモでんきSプラン	257.40円	25.71円
東京電力スタンダードプラン	311.75円	120kwまで 29.80円 121kw～300kwh 36.40円 301kwh～ 40.49円

基本料金と電力量料金を比較すると、カルガモでんきは東京電力のスタンダードプランよりも低価格です。

ただし、カルガモでんきではこの料金に電気調達調整額が加算されます。

一方東京電力では燃料費調整額という費用が電気代に上乗せされますが、燃料費調整額は電気調達調整額と比べると加算額はそれほど大きくありません。

カルガモでんきの電気代が高い要因は、電気調達調整額にあるといえるでしょう。

カルガモでんきの解約方法

電力会社を乗り換えることによって解約する場合は、新規契約する電力会社がカルガモでんきに対して解約を申し出てくれます。解約の手続きをする必要はありません。

しかし、引っ越しによって解約する場合は、こちらから解約手続きをしなければなりません。

カルガモでんきは3年契約となっており、無料で解約ができるのは更新月にあたる3年目の最終月のみです。更新月以外で解約すると9,800円の解約金が発生するため注意しましょう。

ここからは、引越しをする際の解約手続きについて解説していきます。

①カルガモでんきに電話をして解約の意思を伝える

引っ越しによって解約が必要になった場合は、引っ越しの3営業日前までにカルガモでんきの連絡先、0570-011-663に連絡し、解約する意思を伝えます。

電話の受付時間は平日10:00〜17:30までで、土日祝日・年末年始は受け付けていません。

②引越し後に継続して使う場合は解約の連絡時に先に伝えておく

引っ越し先でカルガモでんきを継続で利用する場合は、引っ越し先での利用開始希望日から2週間前までに連絡する必要があります。

したがって、継続して利用する場合は2週間前までに継続手続きと引っ越しによる解約手続きを同時に済ませておくとよいでしょう。

③解約時に必要な情報を伝える

解約の意思を伝えたら、解約時に必要な情報を伝えます。

解約時に伝えなければならない情報は以下の通りです。

• お客様番号
• 停止希望日
• 最終の支払い方法（口座の残高・最終請求日の確認）
• 電話番号

④新規契約時に必要な情報を伝える

引っ越しが完了したら、改めて新規契約する際に必要な情報を伝えます。

新規契約時に必要な情報は以下の通りです。

• 契約する住所
• 契約者の名前（名義）
• 希望の電気料金プラン
• アンペア容量
• 電気使用開始日
• 電気料金の支払い方法（クレジットカード、銀行振替）

カルガモでんきよりおすすめなのは楽天でんき

カルガモでんきから別の電力会社に乗り換える際や、カルガモでんき以外の新電力会社にする際、どの会社を選べばよいか迷っている人は多いのではないでしょうか。

電力自由化によって参入企業が大小含めて非常に多いため、比較するのも一苦労です。

各電力会社はさまざまなサービスを提供することで差別化を図っていますが、電力会社に迷っているならば楽天でんきをおすすめします。

楽天でんきの運営会社の基本情報を表にまとめました。

会社名	楽天エナジー株式会社
設立	令和1年10月18日
代表取締役社長	鈴木 和洋
本社所在地	東京都世田谷区玉川一丁目14番1号 楽天クリムゾンハウス
株主構成	楽天グループ株式会社 100%
事業内容	・電気事業法に基づく小売電気事業 ・その他エネルギー関する事業

楽天エナジーは楽天グループの子会社であり、楽天グループが提供している電力サービスと考えればよいでしょう。

楽天でんきは基本料金が0円なのが大きな特徴で、契約していても一切電気を使わなければ電気料金は0円です。

一方、電気量料金を見てみると、一般家庭用のプランであるプランSの場合、東京電力の電気量料金と比較すると、東京電力では最初の120kwhまでは1kwごとに29.80円、120kwh超300kwhまで36.40円、300kwh以上は40.49円となります。

楽天でんきでは電気量に関係なく一律36.85円で、300kwhまでならば楽天でんきのほうが東京電力よりも高額です。

基本料金はかからない一方で、電気量料金は高めの傾向にあるため、環境によって電気代が高いと感じる人も、やすいと感じる人もいることでしょう。

しかし、楽天でんきには電気代がそのまま楽天ポイントになるというほかにはないメリットがあります。

また、楽天ポイントを楽天でんきの電気代に充てられるため、上手く活用すればしはらう電気代を大幅に減らせます。

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まとめ

カルガモでんきは基本料金はほかの電力会社と比べると低価格であるものの、電気調達調整費が非常に高額です。

近年は燃料費の高騰によって電気調達にかかるコストはますます上昇する可能性が高いので、今後も価格低下はあまり期待できないでしょう。

じっさいにカルガモ電気を利用した人たちの多くが電気代の高さに不満を感じており、カルガモでんきは現時点ではあまり契約をおすすめできない電力会社です。

もし電力会社の選択に迷っているならば、楽天でんきを候補に入れてみてはどうでしょうか。

楽天でんきは電気代に応じて楽天ポイントが溜まり、楽天ポイントを電気代の支払いに使えるので、活用すれば実際の支払いを大幅に減らせます。

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