太陽光発電が原因で雨漏りする?理由・対策や保証が使えるかどうかを解説
- 公開日:2026.01.15
- 更新日:2026.01.15
住宅用太陽光パネルを設置が原因で雨漏りする確率や、万一雨漏りした場合の対策や使える保証について解説します。
住宅用太陽光パネルを設置する際には屋根に穴を空ける必要があるため、施工に不備があると雨漏りが発生してしまうことがあります。
自宅屋根に太陽光発電を設置する際に、雨漏りが起こらないための対策も紹介していきます。今後太陽光発電設備を自宅に導入しようと考えている方は、是非参考にしてください。
目次
太陽光パネル設置が原因で雨漏りする確率・件数は?
住宅の屋根に太陽光発電設備を設置したために雨漏りすることがあるのは、残念ながら事実です。ただし、正しい施工であれば雨漏りすることはありません。なんらかのミスが原因となっていることがほとんどです。
2020年以降、国民生活センターによると太陽光発電システム全体のトラブル報告件数は2000件程度。雨漏りに限定すれば、相談件数はごくわずかなのが特徴です。
一般的な屋根の構造は以下のようになっています。
出典:スーモ
太陽光パネルを取り付ける際には、架台を垂木に固定する必要があります。このとき、屋根材・防水シート・野地板にも穴を開けるのです。
しかし、そもそも屋根材を取り付ける際にも防水シートや野地板に穴を開けます。つまり、防水シートや野地板に穴をあけても、通常は雨漏りは起こりません。
そのため、太陽光パネル設置後に雨漏りしてしまう確率は、非常に低いと言えるでしょう。
太陽光パネルの設置後に雨漏りする原因は施工不良

雨漏りの原因としてよくあるものを紹介します。
施行者の技術不足
住宅用太陽光パネルを設置した後に起こる雨漏りの最も多い原因は、施工者の技術不足です。
太陽光パネルの設置の際には、屋根に穴を空けて設置するため雨漏りや防水加工に関してもしっかりとした技術を持った施工者が設置しないと、雨漏りが起こってしまう原因になります。
具体的には、ビスを打った後のコーキングを正しく施工していなかったり、瓦などの屋根材を戻す際に隙間を残したりしてしまった場合です。
設置する屋根の強度不足
設置場所の屋根が太陽光発電システムの設置に耐えうる強度を持っていない場合、雨漏りが起こってしまうことがあります。
具体的には、住宅用太陽光パネルの設置に向いていない構造が入り組んでいる屋根や経年劣化が激しい屋根、小さすぎる屋根に無理やり住宅用太陽光パネルを設置したケースです。
設置前に、屋根や住宅をしっかりチェックしてくれる業者に依頼する必要があります。
経年劣化による雨漏り
太陽光パネルは、経年劣化によって雨漏りが発生する場合があります。経年劣化による雨漏りを防ぐためには、定期的な点検とメンテナンスが必要不可欠でしょう。
とくにパネルの表面に汚れが溜まると発電効率が低下するため、定期的に清掃を行う必要があります。
また、劣化のリスクを少なくするためには信頼性の高いメーカーのパネルを選ぶことも重要です。
太陽光発電が原因で起きた雨漏りの事例
太陽光パネル設置から数年が経過したある住宅では、居間の天井に水染みが現れ、雨天時に天井から水が滴り落ちる被害が発生しました。
当初は結露と判断していたが、状況の悪化により専門家へ相談したところ、取付金具の施工不良と判明しました。防水対策が不十分だったこともあり、金具周辺の隙間を通じて雨水が建物内部へ浸入していたのです。
早期発見により大規模な被害は回避できたが、対応が遅れれば屋根材の全面交換など多額の費用が発生する恐れもあったでしょう。
こうしたトラブルを防ぐには、施工経験が豊富で評判のよい業者を選定することが重要です。費用面だけで判断せず、防水施工の技術力や保証制度についても十分に確認しましょう。
太陽光パネルの施工不良による雨漏りを避ける対策

雨漏りなどの施工不良が起こらないようにするためには、どのような対策を取れば良いのでしょうか。
ここでは施工不良を避けるための対策について解説していきます。
①施工業者が保険に入っているかを確認する
住宅用太陽光パネル施工業者が保険に入っていれば、雨漏りが発生した場合にも対応してくれるケースがほとんどです。
この保険とはリフォーム瑕疵保険のことで、住宅用太陽光パネルの設置だけではなく住宅のリフォームやその他の工事が原因となる不具合や被害を受けた場合に保証を受け取れる保険のことを言います。
住宅用太陽光パネルの設置後に、雨漏りなどが発生した場合には(修理費用ー10万円)×80%の金額を負担してもらうことができます。
太陽光発電パネルの設置業者に対しては、国土交通省によりリフォーム瑕疵保険への加入が義務付けられています。
そのため、リフォーム瑕疵保険に加入していない業者は「もぐり」であるといえるので、このような業者に施工を依頼することがないよう気を付けましょう。
リフォーム瑕疵保険を取り扱っている保険法人は、以下の法人です。
②施工IDを所有している業者を選ぶ
太陽光発電における施工IDとは、太陽光パネルの施工や販売を行うために各メーカーが独自に付与する資格のことを言います。
太陽光パネルのメーカーは国内では10以上、海外の太陽光パネルのメーカーも合わせると20以上もあります。
施工IDを取得するためには、各メーカーが行う研修に参加し座学を受講するとともに実技試験に合格しなければならず、取得後にそのメーカーの太陽光パネルの施工が可能になります。
しかし、メーカーAの施工IDを取得していればA社の太陽光パネルの施工は可能になりますが、その他のメーカーの施工にはそれぞれのメーカーのIDが必要になるため注意しましょう。
設置する住宅用太陽光パネルのメーカーを決めたら、そのメーカーの施工IDを取得している業者を選んで設置を依頼することで、施工不良のリスクを低く抑えられます。
③定期的にメンテナンスを実施する
住宅用太陽光パネルの設置後に発生する雨漏りを防ぐためには、定期的なメンテナンスを行うことも重要です。
メンテナンスの主な点検項目はパワーコンディショナーや太陽光パネルに汚れや破損がないか、配線に傷がないか、配線の端子の接続が誤った方法でなされていないかまた緩んでいないか、固定金具や架台に錆や破損がないかといった4点に加えて太陽光パネルの動作試験を行うというものになります。
このようなメンテナンスは自分で行うのではなく、施工してもらった業者やメーカーなどのプロに依頼することをおすすめします。
特に多くの太陽光パネルのメーカーではメンテナンス保証を行っているため、住宅用太陽光パネルを設置する前に設置に関わるだけではなく、その後のメンテナンスについても確認しておきましょう。
④屋根一体型の太陽光パネルを選ぶ
屋根と一体型になった太陽光パネルは、屋根材に太陽光パネルを固定するための穴を開けないため、施工不良や経年劣化によって雨漏りするという事態を防げます。太陽光パネルと屋根の接合部分がシームレスとなることでも雨漏り防止対策になります。
また、デザイン性が高く、家の雰囲気を損なわずに太陽光発電を導入することが可能です。
ただし、屋根一体型の太陽光パネルを導入すると、家自体の価値があがり、固定資産税が高くなる可能性があるので事前に確認しておきましょう。
⑤屋根に穴を開けない設置方法を選ぶ
屋根に穴を開けないのは最大の雨漏り対策なので、屋根に穴を開けない設置方法を選択するのは非常に有益です。
屋根の形によっては屋根に穴を開けて設置することになります。たとえば、スレート屋根や瓦屋根だとほとんどの場合屋根に穴を開けることになるのです。
しかし、縦ハゼや横ハゼの金属屋根なら、つかみ金具を用いることで屋根に穴を開けずに施工可能です。
スレート屋根や瓦屋根でも穴を開けたくないという場合は施工会社と相談しましょう。
⑥太陽光パネル後付け前に屋根のメンテナンスをする
太陽光パネルを取り付ける前の屋根のメンテナンスも不可欠です。パネルを設置する前に施工会社が必ず屋根の状態を確認するので、屋根の塗装や葺き替えの必要があるかをチェックしてもらいましょう。
ろくに調査をしない、あるいは法外な屋根補修工事費を請求する施工会社なら、他の施工会社に乗り換えることをおすすめします。
優良な太陽光発電業者を探すなら相見積もりサイトがおすすめ
住宅用太陽光パネルを設置する際に依頼する業者を選ぶ場合は、IDを持っている複数の業者に相見積もりを出してもらうことも大切です。
相見積もりは、住宅用太陽光パネルの設置に必要な業者ごとの費用を比較するためにも重要ですが、それ以外にも出してもらった見積書があまりに簡略化されていないかという点をチェックする点も大切です。
簡略化されすぎた見積書の場合には、どのような作業を行いその作業に対してどの程度の費用がかかるかといったことを確認することができないため、不当に高額な費用を請求される可能性もあります。
複数の業者に相見積もりを取り、見積書の内容を比較・検討してから、施工を依頼する業者を決めましょう。
おすすめの相見積もりサイトは以下の通りです。
ソーラーパートナーズ

| 加盟業者数 | 600社以上 |
| 業者選定基準 | ・施工実績100棟以上 ・メーカー保証及び工事保証に対応する ・処罰実績がないこと など計7種類 |
| 対応エリア | 全国 |
| 一括見積もり数 | 3社 |
| 利用料・手数料 | 無料 |
| アフターフォロー | あり |
| 公式サイト | ソーラーパートナーズ公式サイト |
ソーラーパートナーズの特徴
- 7種類の厳しい審査基準
- 独自の施工基準設定
- あんしん完了保証制度を実施
ソーラーパートナーズは、加盟業者に7つの厳しい審査基準を実施しているサイトです。
独自の施工基準や工事完了保証を設定しているので、施工基準は安全・品質・工期・価格などの施工基準をクリアした業者しか登録されていません。
契約業者の倒産などに備えてあんしん完了保証制度を設けているので、安心して利用できます。
タイナビ

| 加盟業者数 | 300社以上 |
| 業者選定基準 | ・施工IDの写し提出 ・損害保険証書の写し提出 ・機密保持契約締結 など計7種類 |
| 対応エリア | 全国 |
| 一括見積もり数 | 5社 |
| 利用料・手数料 | 無料 |
| アフターフォロー | あり |
| 公式サイト | タイナビ公式サイト |
タイナビの特徴
- 最大5社を一括見積もりできる
- 2種類の見積もり方法を選べる
- 厳しい選定基準を実施
タイナビは、一括見積もりが最大5社までできるサイトです。
見積もり方法は簡易見積もり・訪問見積もりの2種類で、蓄電池も加えた見積もりもできます。
加盟業者の選定基準7種類の内容は非公開ですが、厳しい選定基準だと評判があるため、タイナビに登録している業者はどこを選んでも間違いがないと信頼されています。
グリエネ

| 加盟業者数 | 450社以上 |
| 業者選定基準 | ・工事保険加入 ・過去2年間に法的処置をされていない ・財務状況が健全 |
| 対応エリア | 全国 |
| 一括見積もり数 | 5社 |
| 利用料・手数料 | 無料 |
| アフターフォロー | あり |
| 公式サイト | グリエネ公式サイト |
グリエネの特徴
- 最大5社を一括見積もり可能
- 完全個別対応実施
- 選定基準は少ないが審査内容が厳しい
グリエネは、タイナビと同様に一括見積もりが最大5社までできます。
完全個別対応しているので、他の太陽光発電業者からの営業電話などが入る可能性が低いという利点もあります。
加盟業者の選定基準は他社より少なめの3つですが、財務状況チェック・工事保険加入の有無・法的処置の有無など、必要な審査を行っています。
太陽光発電の雨漏りで保証は受けられる?

住宅用太陽光パネルを設置後に雨漏りが発生した場合、メーカー保証により修理はできるのでしょうか。
施工業者の保証をまずは確認しよう
雨漏りの原因は、施工不良であることがほとんどです。まずは、取付を依頼した施工業者に修理を依頼し、保証を確認しましょう。
太陽光発電システム設置の契約をする際に、雨漏りやその他の瑕疵が発生した場合の保証をしている施工業者を選ぶようにしてください。
メーカー保証は対象外が多い
住宅用太陽光パネルメーカーの保証期間内であれば、住宅用太陽光パネルが故障したり、災害により破損したりした場合に保証対応などの様々なサポートを受けることが可能です。
ただし、住宅用太陽光パネルのメーカー保証は、あくまで住宅用太陽光パネルの故障や初期不良を対象としたものであり、工事の過程で発生した雨漏りなどに関する保証や補償は義務付けられていないため、メーカーにより設置後の雨漏りへの対応は異なります。
そのため、購入した住宅用太陽光パネルのメーカーによっては、メーカ保証の対象外となり、自腹で雨漏りの修理を行う必要が出てくるケースもあります。
住宅用太陽光パネルを設置する場合には、そのメーカーに雨漏りなどの修理に関する補修が補償内容に含まれているかを確認しておくとよいでしょう。
ちなみに雨漏りの保証を行っているメーカーは、サンテック・長州産業・シャープの3つのメーカーです。
太陽光発電で雨漏りした時の修繕費用は自分で負担するの?

住宅用太陽光パネルを設置した際の工事の不備により雨漏りがするようになってしまった場合、修繕費用は自分で負担しなければならないのでしょうか。
結論から言うと「施工業者の保証期間内であれば保証を受けることが可能」です。
取り扱いメーカーの正規の資格を持っており、なおかつ施工保険に加入している業者に住宅用太陽光パネルの設置を依頼すれば、保証期間内に雨漏りが発生してしまった場合には無償で修理を行ってくれます。
しかし、保証期間を過ぎている場合や施工保険に加入していない業者に住宅用太陽光パネルの設置を依頼した場合には、自分で修理費用を負担しなければなりません。
この時の費用は、雨漏りの修理費用が5万円から30万円程度、瓦など屋根材の交換が1平方メートルあたり3万円程度、天井の雨漏りの修理費用が15万円程度になります。
太陽光パネルによる雨漏りに関するよくある質問
太陽光発電を家庭に導入する際に、気になる点をまとめました。
太陽光発電は屋根を傷める?
屋根材の上に架台を設置する屋根置き型の場合でも、正しく施工すれば屋根を痛めることはほとんどありません。
むしろ、太陽光パネルが直射日光や風雨を遮り、屋根が傷みにくくなるメリットもあります。
ただし、築年数が長いなど、太陽光パネルの設置に耐えられない家屋の場合、ソーラーパネルの重さが屋根や柱に負担をかけて、耐震性が下がったり、劣化が進んだりする原因になることもあります。
事前の調査が重要です。
太陽光発電は雨でも発電する?
晴れの日よりは発電量が落ちますが、曇りや雨の日でも発電はできます。
晴れの日に比べると、曇りの日の発電量は40~60%程度、雨の日は5~25%程度とされています。
毎日の発電量でみると上下がありますが、年間発電量ではシミュレーションと大きく差が出ることはない傾向です。
太陽光発電を陸屋根に設置すると雨漏りする?
他の形状の屋根と同様、正しく施工ができれば雨漏りの可能性は低いです。
陸屋根(ろくやね)とは、地面と水平に1面で設置される屋根のことです。平坦なので、太陽光発電の設置がしやすくなっています。
ただし、太陽光パネルは角度をつけて設置した方が発電量が多いため、追加で専用の架台が必要になる場合があり、費用が増えることがあります。
太陽光パネルをスレート屋根に後付けすると雨漏りする?
スレート屋根に太陽光パネルを後付けする場合には屋根に穴を開けることが多いため、雨漏りを心配する人が多いです。
しかし、堅実な施工を行う施工会社なら、スレート屋根に穴を開けた場合にも雨漏りの心配はないのでご安心下さい。
ガルバリウム鋼板屋根は太陽光パネルが原因の雨漏りリスクが低い?
結論として、工法次第で雨漏りリスクは大きく変わります。立平や縦ハゼの山を挟み金具で固定する非貫通工法なら、屋根に穴を開けないため侵入経路が生まれにくく、相対的にリスクは低く抑えられます。
一方、折板や波板にビスを貫通させる施工では、熱伸縮によるパッキンの痩せやシーリングの劣化、取り合いの段差、締め付け不良が重なると漏水に発展しやすくなります。
対策としては、屋根メーカーが承認した専用金具の採用、ブチル系テープとゴムガスケットの併用、下葺き材など二次防水を切らない設計、異種金属の接触回避、完工時の散水試験と定期点検が有効です。
配線の取り込み部はスリーブと防水ブーツで立ち上げ処理すると安心です。また、穴あけは材質保証の対象外となる場合があるため、非貫通を前提に仕様と保証条件を事前に確認しましょう。
まとめ
ここまで、住宅用太陽光パネルを設置する際に雨漏りがする理由や、それを防ぐ方法について解説してきました。
住宅用太陽光パネルの設置に伴う雨漏りを防ぐための方法がお判りいただけたと思います。
施工会社を選ぶ際には雨漏りをした場合などの保証があるかどうかも確認した上で選ぶことをおすすめします。
雨漏り対策をはじめ。ここで記述した内容をもとに、施工業者やソーラーパネル業者を選ぶ基準なども再確認して、失敗のない住宅用太陽光パネルの設置を行いましょう。
この記事を書いた人
ikebukuro


