太陽光発電の発電ロスはどのくらい?原因別の損失割合と対策・効率を上げるポイントを解説【2026年版】
- 公開日:2026.06.08
- 更新日:2026.06.08
太陽光発電で発電や送電ロスが起こる理由・発電や送電ロスを防ぐ対処法・注意点などを解説します。
太陽光発電を導入したいと考えている方は、送電の仕組みや送電ロスが発生する原因について理解する必要があります。
太陽光発電システムの変換効率は一般的に15~23%程度で、80%近くが発電ロスになっているといわれています。
効率よく導入するためには、発電ロスや送電ロスが発生する原因や対処法、発電ロスや送電ロスの注意点について十分理解した上で導入を検討しましょう。
・発電ロスを防ぐ予防法(メンテナンス・設置環境の見直し・蓄電池・高効率パネルやパワコンへの交換・過積載)と対策別の費用対効果
・「思ったより発電していない」と感じたときに行う手順
・太陽光発電のエネルギー変換効率は約20%にとどまること、送電時のロスや発電量シミュレーションに誤差が含まれる可能性など運用上の注意点
目次
太陽光発電における発電ロスとは
太陽光発電の発電ロスとは、光エネルギーを電気エネルギーに変換する際に生じる損失のことで、太陽光発電では約8割がロスになるとされています。
太陽光発電を長期間運用して収益につなげるためには、発電ロスの対策を実施する必要があります。
発電ロスは全体の何%?要因別の損失割合
太陽光発電の発電ロスは全体の約20~30%とされており、おもな要因はパワコンの変換ロス・温度上昇・汚れの3つです。
オムロン社の調べによると、発電システム全体の損失係数(K値)は約70%とされており、発電量の約30%が発電ロスにより失われるとされています※1。
▼要因別の発電ロス内訳
| 要因 | 損失割合の目安 | おもな原因 |
|---|---|---|
| 温度上昇 | 約15% | パネル表面温度の上昇による変換効率の低下 |
| パワコンの変換ロス | 約7~8% | 直流→交流変換時に発生する電力損失 |
| 配線・汚れ | 約5~7% | 配線抵抗・パネル表面の汚れや影による損失 |
| 合計 | 約30% |
※1 出典:オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社-太陽光発電の年間発電量は?日本国内地域別の比較や影響を与える要因まで解説
年間どのくらい劣化する?経年劣化率の目安
太陽光パネルの発電量は年間約0.3~0.8%程度ずつ低下し、20年間で最大15~20%程度の出力低下が目安となります。
劣化は緩やかに進行するため、ある日突然発電量が大きく落ちる場合は、経年劣化ではなく故障の可能性が高いです。
前年同月比で10%以上の低下が見られた場合は、早めに専門業者へ点検を依頼しましょう。
なお、年間劣化率が想定より大きい場合はメーカーの出力保証の対象となる可能性があります。
発電量データを日頃から記録・保管しておくと、スムーズな保証申請につながります。
太陽光発電の発電・送電の仕組み
太陽光発電は半導体に光を当てて電気を発生させ、パワコンで交流に変換後、変電所を経由して各家庭に送電される仕組みです。
発電所で発電した電気が実際に自宅に届くまでに送電ロスが起こるのです。なぜ送電ロスが起こるのか、太陽光発電の発電仕組み・送電の仕組みについて解説します。
発電の仕組み

ソーラーパネルとして利用されているひとつひとつの太陽電池は、p型半導体とn型半導体という2つの種類の半導体を貼り合わせて作られています。
その2種類の各半導体が、電気の流れる導線で繋がれている構造です。
ソーラーパネルに太陽光が当たることで、太陽電池のp型半導体側に正孔(+)が、n型半導体側に電子(-)が集まります。
そして、2つの半導体を繋いでいる導線を伝わり、電子(-)が正孔(+)側に移動する流れを利用し、電気を発電するのが太陽光で電気が発電される仕組みです。
送電の仕組み

発電所で作成された電気は、27万5,000V〜50万Vのとても高い電圧まで昇圧され、送電線に送り出されます。
送り出すときに、ここまで電圧を高くする理由は、送電線の抵抗により電気の一部をロスしてしまうため、このロスを可能な限り少なくするためです。
送電時に発生するロスが少なくできれば、長距離の区間で送電する場合でも、より効率的に送電できます。
発電所から送られてくる電気は、各地に設置された超高圧変電所により15万4,000Vに変換され、その後に一次変電所で6万6,000Vまで降圧されます。
このタイミングで、一部は多くの電気を使う大規模工場や鉄道会社に送電され、それぞれの企業内に設置されている変電設備により使用可能な電圧に変換されるシステムです。
残った電気は、二次変電所に送電され、2万2,000Vまで降圧されます。
この際にも、一部の電気がコンビナートや大規模工場などに送電されています。
そして、2万2,000Vに降圧された残りの電気は、配電用変電所に送電される仕組みです。
送電された電気は、配電用変電所で6,600Vまで下げられ、中規模工場や大規模なビルなどへに配電されるシステムです。
6,600Vの電気は、街中の電線にも送られており、この送られた電気を電柱の上に設置されている柱上変圧器により、100Vもしくは200Vに電気を変換し、引き込み線を通じて各家庭に送られます。
「思ったより発電していない」と感じたときに確認すべきこと
発電量の低下=故障とは限らないため、まずはシミュレーションと実績を比べて原因を絞り込んでいきましょう。
「発電量が少ない気がする」と感じても、実は想定通りというケースも多いため、きちんと数値で確認することが大切です。
実際の発電量とシミュレーションを比較する
発電量が少ないと感じたら、まず設置時のシミュレーション値と実際の発電量を月別・年別で比較してみましょう。
1.設置時のシミュレーション資料を用意する
施工業者から受け取った発電量シミュレーション表を確認します。
月別や年間の予測発電量が記載されていることが一般的です。
手元にない場合は、施工業者や販売会社に問い合わせてみましょう。
2.実際の発電量データを確認する
パワコンのモニターや遠隔監視システムから、同じ月・年の実績発電量を確認します。
3.乖離率を計算する
「(実績発電量÷シミュレーション発電量)×100」で達成率を算出します。
達成率が85%を下回る場合は何らかの異常が発生している可能性があります。
なお、シミュレーション値はあくまで平均的な日射量をもとにした予測値です。
天候不順や日照時間の変化によって実際の発電量が変動することもあるため、単月だけで判断せず、前年同月比や複数年の平均と比較しながら確認することをおすすめします。
要因別ロスを切り分ける手順
発電量の低下が確認できたら、次は原因を絞り込みます。
Step1:天候・季節の影響を除外する
前年同月比で比較し、日照時間が少ない時期であれば発電量低下は自然な現象です。
気象庁の日照時間データと照らし合わせることで、天候起因かどうかを判断できます。
Step2:パネルの汚れ・影を確認する
目視でパネル表面の汚れ・鳥のフン・影の有無を確認します。
Step3:パワコンのエラー表示を確認する
パワコンの画面にエラーコードが表示されていないか確認します。
Step4:発電量の低下パターンを確認する
・特定の時間帯だけ低下している場合 → 影・方位の問題
・全体的に緩やかに低下している場合 → 経年劣化・汚れ
・急激に大幅低下している場合 → パネル故障・配線トラブルの可能性
Step1~4で原因が特定できない場合や急激な発電量低下が見られる場合は、自己判断せず専門業者への点検依頼に進みましょう。
自分で対処できるロス/業者依頼が必要なロス
発電ロスの原因によって自分で対処できるものと、専門業者への依頼が必要なものにわかれます。
自分で対処できるのは基本的に目視で確認でき、電気系統に触れない作業のみです。
電気系統に関わる作業は電気工事士の資格が必要であり、無資格での作業は法律違反になります。
| 原因 | 自分で対処 | 業者依頼 |
|---|---|---|
| パネル表面の軽い汚れ | ○(水洗い・柔らかいブラシ) | △(費用が必要) |
| 鳥のフン・花粉・黄砂 | ○(水洗い) | △(費用が必要) |
| パネル周辺の草・影 | ○(草刈り・剪定) | △(費用が必要) |
| パネルのひび割れ・破損 | × | ○ |
| パワコンのエラー・異音 | × | ○ |
| 配線の劣化・断線 | × | ○ |
| 絶縁抵抗の低下 | × | ○ |
| 架台・固定金具の緩み | × | ○ |
太陽光発電で発電・送電ロスが起こる理由

太陽光発電の発電・送電ロスは、天候不良・パネルの汚れや破損・経年劣化・影・ケーブル破損などがおもな原因です。
1.パネルの温度上昇(損失割合 約15%)
太陽光パネルは温度が上がるほど発電効率が低下し、夏季には温度上昇だけで約15%の発電ロスが生じることがあります。
太陽光パネルの性能は25℃を基準温度として測定されていますが、屋外に設置されたパネルの表面温度は夏季だと60~80℃に達することも珍しくありません。
シリコン系パネルの場合、表面温度が25℃を超えると1℃上昇するごとに約0.3~0.5%出力が低下します。
例えば、パネル温度が65℃まで上昇した場合、条件によっては15%前後の出力低下が発生する可能性があります。
温度による発電ロスは晴れた日ほど大きくなりやすく、「晴天なのに発電量が伸びない」と感じる原因のひとつです。
2.パワーコンディショナでの変換ロス(損失割合 約7~8%)
パワコンはパネルが発電した直流電力を交流に変換する際に約7~8%の電力ロスが発生しますが、これは運用上避けられない損失です。
太陽光パネルが発電する電力は直流ですが、家庭や電力系統で使用できる交流に変換するためにパワコンが必要です。
この変換プロセスで熱として一部のエネルギーが失われるため、どのパワコンでも一定の変換ロスが生じます。
一般的なパワコンの変換効率は92~98%程度で、変換効率が高いほどロスを抑えられます。
パワコンは定格出力付近(=パワコンの最大出力に近い状態)で最も効率よく動作するため、劣化が進む設置から10年以上の機器は交換する必要が出てきます。
3.太陽光パネルの汚れ・破損(損失割合 約7%)
発電ロス・送電ロスが発生する2つ目の理由は、太陽光パネルの汚れ・破損です。
太陽光パネルの表面に汚れが付いていると、発電ロスが増加します。
太陽光発電を設置していると、風や雨によりパネルの表面に塵やホコリだけでなく、鳥のフンなどが付着し汚れてしまうことも多いです。
また、汚れなどにより太陽電池へ光が当たらなくなり、発電効率が低くなるといった問題に繋がってしまいます。
そのため、住宅用太陽光発電における発電ロスを減らすためには、定期的に太陽光パネルのメンテナンスや洗浄をすることが必要です。
関連記事:太陽光発電のメンテナンスに必要な維持費用はどのくらい?
4.太陽光パネルの経年劣化(年間約0.3~0.8%)
発電ロス・送電ロスに至る3つ目の理由は、太陽光パネルの経年劣化です。
太陽光を吸収し発電させるための機器の「太陽光パネル」は、残念なことに経年により必ず劣化してしまいます。
太陽光発電の経年劣化の度合いはメーカーによりさまざまですが、1年ごとに少しずつ、発電量が下がってしまうものもあれば、10年以上経過したタイミングで発電量が一気に下がるものもあります。
関連記事:太陽光パネルの寿命は実際何年?耐用年数や経年劣化率、廃棄方法を解説!
5.太陽光パネルに影が出来ている
発電ロス・送電ロスが発生する4つ目の理由は、太陽光パネルに影が出来ている場合です。
太陽光パネルの汚れと同じで、太陽パネルに影が出来ていると発電量が下がってしまいます。
影の影響についても、パネルの汚れと同じように、そのパネルに限らず回路全体に影響が及んでしまい、発電量が大きく下がるため注意が必要です。
6.太陽光発電システムのケーブル破損
5つ目の理由は、太陽光発電システムのケーブル破損です。
太陽光発電に使われているケーブルは、劣化や破損により故障や大きな送電ロスに繋がってしまいます。
送電用ケーブルでは、太陽光発電により発電された電気が流れているため、劣化した場合に電気抵抗の影響により発電ロスが増加してしまいますし、破損したことで発電した電気を使えません。
特にケーブルでは、ネズミなどに噛まれ破損してしまう可能性がある部材で、定期的に点検や交換の必要がある部分です。
7.天候不良
発電ロス・送電ロスが起こる1つ目の理由は、天候不良です。
天候は、太陽光パネルの発電に影響を及ぼす要素です。
雨の日では、晴れの日に比べ20分の1から5分の1程度に発電量が下がってしまいます。
また、曇りの日は10分の1から3分の1程度と、発電ロスが大きな状態が続きます。
さらに、シリコン結晶系である太陽光パネルは熱に弱く、パネル表面の温度が25℃以上の段階で、1℃上がるごとに0.45%の発電ロスが発生します。
つまり、晴れている日でも真夏のような気温が高い時期は、本来の性能を発揮できません。
関連記事:ソーラーパネルは熱に弱い?太陽光発電の発電効率を上げる熱対策・冷却方法
太陽光発電の発電・送電ロス予防法

発電・送電ロスを防ぐには、定期メンテナンス・設置環境の見直し・蓄電池の活用・高効率パネルやパワコンへの交換が有効です。
定期的にメンテナンスを行う
発電ロス・送電ロスを防止するための1つ目の対処法は、定期的にメンテナンスを行うことです。パネルの汚れや破損などの要因で発電ロス・送電ロスを発生させやすいからです。
太陽光発電は可動部が存在しないため、摩耗やオイルの補充といった必要がないため、メンテナンスフリーと言われることもあり、他の発電装置より手間が少ないのですが、屋外に設置するためどうしても汚れてしまいます。
表面がガラスで出来ているため多少の汚れなら雨で流れますが、鳥のフンや花粉、黄砂などの水で落ちにくい汚れが付着してしまうことも多いので、定期的にメンテナンスや点検を行いましょう。
月に1度、パネルが効率的に電気を発電できる状態を点検してください。
関連記事:太陽光発電のメンテナンスに必要な維持費用はどのくらい?
設置場所の環境を確認する
発電ロスと送電ロスを防ぐ2つ目の対処法は、設置場所の環境を確認することです。
太陽光発電は、一日の日射量により発電効率が変わります。
発電効率を向上させるには、太陽光パネルを設置する場所や角度の見直しがおすすめです。
太陽光パネルは、1日のどの時間帯においても日影が出来るように、日射量が多い場所に設置しましょう。
周辺に高い建物がある場合、時間帯により影が発生し、発電ロスと送電ロスの要因になってしまう可能性が高くなります。
夕方のような影ができやすい時間帯の場合でも、パネルに影がかからないか確認して発電ロスと送電ロスを防ぎましょう。
最も日射量が多くなり、発電効率がよい方角は真南です。南からずれればずれるほど、発電効率は低下しますが、南東や南西なら誤差は4%以内で済むため、設置場所として十分です。
蓄電池を設置する
発電ロスと送電ロスを起こさないための3つ目の対処法は、蓄電池を設置することです。
太陽光発電と蓄電池を一緒に設置することでお互いのデメリットを補うことができます。
太陽光発電のデメリットは、夜間や悪天候などの、太陽から光エネルギーが受けられない場合、発電ロスが発生する点です。一方で、蓄電池のデメリットは単独で発電が不可能であり、外部から電力を供給しない限り充電できず、発電ロスの原因になること。
日中に太陽光発電で発電しておいた電力の余剰分を蓄電池に貯めることで、夜間に貯めた電力が使用可能です。
このように、セットで活用することで、効率的にエネルギーが消費できます。
発電効率の高いパネルに交換する
パネルの性能は発電ロスに大きく影響するため、発電効率が高いパネルを選ぶことで発電ロスの軽減が可能です。
パネルの発電効率は技術の進歩により上昇し続けているので、高評価を得ている新しいパネルに交換するだけでもそれまでの発電ロスを抑制できます。
発電効率の高さの基準は、単結晶モジュールが20%以上あるかどうかなので、買い替える時にはかならず単結晶モジュールのパーセンテージをご確認ください。
関連記事:太陽光発電のリパワリングとは?メンテナンスとの違い・費用・メリットを解説
変換効率の高いパワコンに交換する
パワーコンディショナーの交換も発電ロス対策になります。
パワコンは最大出力が出るように電圧調整を行うMPPT(最大電力追従制御)を搭載しています。しかし、従来のセントラル型(集中型)パワコンはMPPTが1つしかないため、影が少しかかっただけでも全体に影響するため、発電ロスが大きくなります。
そのセントラル型から切り替えるのがおすすめなのは、小型のパワコンの台数を増やして設置することです。
この方式はストリング型(分散型)と呼ばれています。ストリング型ならエリアごとにMPPTが制御できるので、影の影響が全体に及ばないようになるのです。
関連記事:パワーコンディショナー(パワコン)とは?太陽光発電を最大活用するための選び方やおすすめメーカー解説
パネルの過積載を検討する
太陽光パネルを過積載することでも、発電ロス軽減が可能です。過積載というのは、発電ロス対策を意識してパネルを上乗せ設置することです。
たとえば、発電ロスが10%出ることを見込んで設置枚数をあらかじめ増やすようにすると、発電量を増やすと共に発電ロスを減少させられます。
また、パネルの過積載を行うと、日射量が少ないなどの天候不良(曇り・雨など)の日でも、過積載を行わないよりも電力を多く発電できるというメリットもあります。
パネルの過積載はパワコンに負荷がかかるという点、メーカーの機器製品保証を受けられない可能性がある点などの注意点もありますが、過積載対応のパワコンも販売されています。
過積載に切り替える際には、設置前に必ずパワコンの耐久性やメーカーの保証範囲をご確認ください。
関連記事:ピークカット・ピークシフトとは?太陽光発電や蓄電池との重要な関係と過積載について
対策別の費用対効果の目安
発電ロス対策は費用と効果がそれぞれ異なるため、設備の状況に応じて優先順位をつけて実施することが重要です。
| 対策方法 | 費用目安 | 発電量改善効果 | 優先度 |
|---|---|---|---|
| 定期メンテナンス・清掃 | 年間1〜15万円 | 5〜7%程度 | 高 |
| 設置環境の見直し(影対策) | 数万円〜 | 状況により大きく異なる | 中 |
| パワコン交換 | 50〜150万円/台 | 5〜10%程度 | 中 |
| 高効率パネルへの交換 | 100万円〜 | 10〜20%程度 | 低〜中 |
| 蓄電池の設置 | 80〜200万円 | 自家消費率向上・電気代削減 | 中 |
| 過積載 | 設置枚数による | 10〜20%程度 ※設置条件やパワーコンディショナの容量設計によって効果が異なる。 | 中 |
最も費用対効果が高いのは定期メンテナンス・清掃です。
低コストで汚れや軽微な不具合を解消でき、5~7%程度の発電量改善が見込めます。
その他は、必要な費用が高額であるため、どの方法が手持ち物件にとって最適かを事前によくご検討ください。
特に、高効率パネルへの全量交換は改善効果が大きい一方、初期投資の回収にFIT残存期間との兼ね合いが必要なため、導入前に収支シミュレーションを行うことをおすすめします。
太陽光発電の発電・送電ロスに関する注意点
太陽光発電の変換効率は約20%にとどまり、送電時のロスや発電シミュレーションの誤差にも注意が必要です。
太陽光発電のエネルギー変換効率は20%程度
現在、国内ではさまざまなメーカーの太陽光パネルが流通し、それぞれで性能が多少変わってきますが、一般的な変換効率は20%程度です。
こちらは世界共通の条件で、太陽の光エネルギーのうち、2割が電力に変えられることを意味しています。
太陽光発電以外の再生可能エネルギーにおける変換効率や発電効率では、水力発電は約80%、風力発電が約30〜40%、バイオマス発電および地熱発電は約20%です。
その一方で、火力発電は細かい発電の仕組みや燃料の種類などで数値に違いがありますが、約40〜60%の発電効率です。
送電時などは必ずエネルギーロスが発生する
発電所で発電した電気は、超高圧変電所から一次変電所を通り、中間変電所、配電用変電所、柱上変圧器の順で通り住宅や工場、ビルなどに送電されます。
また、電力は送配電線や変電所の消費電力、変圧器の電気抵抗など、いろいろな影響に左右されるため、発電ロスや送電ロスが発生して数%程度減ってしまいます。
発電量シミュレーションに誤りがある場合も
発電シミュレーションには、業者が伝えない「落とし穴」が存在します。
その落とし穴とは、発電シミュレーションを考慮していない発電量の損失です。考慮している場合でも、概算や予想として一律計算されている場合が多いです。
発電シミュレーションの多くは、影の影響による発電ロスが考慮されていません。含まれていても、一律何%で計算されている場合があります。
電圧抑制とは、発電所から電線網に向けて上手く電気が送れず、発電しているにもかかわらず売電できていない状態です。
基本的にどこの業者であっても、電圧抑制は発電シミュレーションで考えられていません。
理由は、実際に設置するまでに、どの程度発生しているか分からないからです。場所次第では、電圧抑制が多く発生し、順調に売電できないケースもあります。
太陽光発電の送電ロス対策が負担ならメンテナンスもおすすめ

送電ロス対策にコストや手間がかかる場合は、専門業者へのメンテナンス委託が費用対効果の高い選択肢です。
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まとめ
太陽光発電における発電ロスと送電ロスが発生する理由には、天候不良や太陽光発電システムのケーブル破損などがあります。
発電ロスと送電ロスを起こさずに効率よく発電や送電するためには、定期的にメンテナンスを行って発電ロスと送電ロスを防止したり、設置場所の環境を確認したりすることが必要です。
また、太陽光発電を導入するにあたり、太陽光発電のエネルギー変換効率は20%程度なこと、発電量シミュレーションが間違っている可能性もありますので注意しましょう。
太陽光発電を導入したい方は、今回紹介した発電ロス・送電ロスの原因、対処法、注意点について十分理解することが大切です。

