ソーラーカーポートは後悔する?設置した人の口コミやメリット・デメリットを解説

  • 公開日:2026.07.02
  • 更新日:2026.07.02
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太陽光発電を家屋やカーポートの屋根に設置すれば、太陽の光をエネルギーとして発電することができるため、自家消費用の電力の発電が可能です。

しかし、ソーラーカーポートを設置する場合には、固定資産税の問題もあり「後悔する」という口コミがあるのも事実なので、メリットデメリットを把握することが大切です。

設置後に後悔しないように、家屋の屋根に設置する場合とは異なる知識を持っておく必要があります。

この記事の概要

・ソーラーカーポートは、駐車場の屋根として車を守りながら、太陽光発電による電気代削減や売電収入を狙える設備です。
・ソーラーカーポートで後悔しやすい原因は、発電量の見込み違い、初期費用の高さ、メンテナンス費用、建築確認申請や固定資産税の確認不足です。
・ソーラーカーポートで後悔しないためには、日照条件、設置場所の広さ、地盤の強度、申請の要否、施工実績、保証内容を契約前に確認することが大切です。

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ソーラーカーポートとは?

ソーラーカーポート

ソーラーカーポートとは、そのカーポートの屋根に太陽光パネルを設置して太陽光発電を行えるようにしたものを言います。

ソーラーカーポートを設置することで、車を守りながら太陽光発電を行うことができ、自家消費用に充てたり売電を行ったりすることができきるのが特徴です

EV(電気自動車)との相性も良く、再生可能エネルギーが普及していることからも、ソーラーカーポートに注目が集まっています。

ソーラーカーポートを実際に設置した人の口コミ

ここでは、実際にソーラーカーポートを実際に設置した人の口コミを3つ紹介します。

駐車場の屋根として使いながら電気代削減もできる

駐車場の屋根として使いながら電気代削減もできて一石二鳥。雨の日も車が濡れず助かっています。夏場は車内の暑さもやわらぎ、快適さがぐっと増しました。初期費用は高いですが、春先は蓄電池との併用で自宅の電力の約7割を賄えているから満足です。

口コミから分かるソーラーカーポートのメリットは「電気代削減」と「車の保護」、さらに「暑さ対策」まで期待できる点です。一方で初期費用が大きいため、導入ハードルは高めです。

想定以上に工事期間が長かった

家の屋根に太陽光パネルは載せたくなくてソーラーカーポートを選択。見た目がスタイリッシュで家全体の印象も良くなりました。電気自動車の放電量が減り、充電も売電も十分できています。ただ、施工に時間がかかり想定以上に工事期間が長かったのは少し不満です。

また、外観やデザイン面での満足度は高いものの、「工期の長さ」がデメリットとして挙げられています。設置までの期間や工程を事前に確認しておくことが重要です。

売電収入があり家計が楽になった

太陽光パネル付きなので売電収入があり家計が楽になりました。台風シーズンの耐久性が心配でしたが、しっかりした造りで安心しています。実際に数年使っていますがトラブルもなく、長期的に見ても導入してよかったと感じています。

安定した発電・売電で経済面のメリットが大きい一方、設置前は耐久性への不安を抱く人も多いようです。ただし施工業者選び次第で安心感が高まるでしょう。

口コミから分かるソーラーカーポートで後悔しやすいポイント

ソーラーカーポートは、駐車場の屋根として使いながら発電できる点が魅力です。一方で、設置後に後悔しやすいのは、工事期間や費用、発電量を十分に確認しないまま契約してしまうケースです

ソーラーカーポートは建築物に該当するため、地域や規模によっては建築確認申請が必要になる場合があります。その分、一般的なカーポートより手続きや工事に時間がかかることもあります。

また、屋根の向きや日当たりによって発電量は変わるため、想定していたほど電気代削減や売電収入につながらない可能性もあります。

後悔を防ぐには、見積もり金額だけでなく、工事期間、申請の有無、発電シミュレーション、メンテナンス費用まで事前に確認しましょう。

ソーラーカーポートで後悔したデメリットとは?

ソーラーカーポートで後悔したデメリットとは?

ソーラーカーポートを設置するデメリットには、以下のようなものがあります。

①発電量が予想を下回った

ソーラーカーポートも住宅用太陽光発電システムと同様に、導入前に発電量のシミュレーションを行うのが一般的です。

しかし、ソーラーカーポートの設置を行う場所の条件によっては、シミュレーション通りの発電量を得ることができないこともあります。

原因としては、「近所にマンションの建設予定があり日陰の時間帯が増える」「街路樹がソーラーカーポートに影をつくる時間帯がある」などといったものが考えられます。

発電量の低下を防ぐためには、ソーラーカーポートの設置前に周囲に日影を作るものがないかなど、発電量低下の要素になるものがないか、設置業者にチェックしてもらうようにしましょう。

②初期費用が高額だった

ソーラーカーポートを導入する場合には、カーポートのみではなく架台や太陽光パネル本体、そしてそれらの設置費用が必要になります。

そのため、一般的なカーポートを設置するよりも初期費用が高額になってしまいます。

ソーラーカーポートの支払いは、ローンを組むこともできます。家計の大きな負担となることがないよう、設置費用の支払い方法についてもよく検討しておきましょう。

費用相場は、2台用サイズでの200万円前後、3台用サイズで270万円前後となっています。

③メンテナンス費用を考慮していなかった

ソーラーカーポートを設置する際、メンテナンス費用も考慮して考えなければなりません。

定期点検やパネル清掃などは専門業者に依頼する必要があり、年間2~3万円は費用がかかると考えておいて下さい。

ただし、PPAモデルを利用すれば、メンテナンス費用は毎月のサービス利用料に含まれており、基本的に不要です。

④建築確認申請が必要になる場合がある

ソーラーカーポートは、通常の太陽光パネルとは違い、駐車場の屋根として使う設備です。

そのため、設置する場所や大きさによっては建築物として扱われ、建築確認申請が必要になる場合があります。環境省の資料でも、ソーラーカーポートは建築物として認識し、建築基準法や関連法規に準拠する必要があるとされています。

申請が必要になると、書類作成や審査に時間がかかり、工事開始までの期間が長くなることがあります。

また、建ぺい率や耐風性、積雪への強さなども確認されるため、希望どおりのサイズで設置できない可能性もあります。後悔しないためには、契約前に建築確認申請の要否や追加費用、申請にかかる期間を施工会社へ確認しましょう。

⑤施工不良が発生した

ソーラーカーポートを設置した際、施工不良がないか確かめるのも大切です。施工不良が原因で、雨漏りが生じる可能性もあるでしょう。

施工不良の原因として、雨漏り以外には、下記のようなことが挙げられます。

  • 自然被害
  • 飛来物

設置して後悔する前に設置する際は、値段だけで業者を選ばず、信頼性や施工実績を必ず確認して業者を選ぶようにしてください。業者を選ぶ際は、企業のホームページや口コミなどを確認することをおすすめします。

⑥近隣住民への配慮が足りなかった

ソーラーカーポートは、パネルの反射によって周辺住宅に光害を引き起こす可能性があります。光害とは、本来必要でない人工的な光によって環境に悪影響を与える現象のこと。

さまざまなトラブルの相談を受け付けている国民生活センターの2011年から2015年までの記録では、太陽光発電のトラブルの年間相談件数は2011年の3935件から上昇を続けていることが分かります。

ソーラーカーポートを設置する際は、設置前に近隣住民に設置の計画を説明し、理解を得ることが大切です。

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ソーラーカーポートを設置するメリット

ソーラーカーポート

ソーラーカーポートを設置するメリットには、次のようなものがあります。

①売電で利益を得られる

太陽光発電システムが付いていないカーポートを購入した場合、初期費用はソーラーカーポートを導入するより低く抑えることができます。しかし、利益を得ることはできません。

ソーラーカーポートを導入すれば電気を発電することができ、自家消費用に使わなかった電気は電気会社に売電を行うことができます。

この売電による利益を挙げることができるため、ソーラーカーポートの設置にかかった導入費用を上回る収入を得ることができる可能性もあります。

太陽光発電による売電価格は年々下降していますが、太陽光発電システムのコストパフォーマンスは向上しているため、この点はあまり心配しなくて良いでしょう。

そのため、売電価格が下降している今からソーラーカーポートを導入しても、十分に元をとることは可能です。

②電気代を削減できる

ソーラーカーポートの太陽光発電システムで発電した電気を利用すれば、電気料金の削減を行うことができます。

太陽光により発電することができるのは、日光が太陽光パネルに当たる時間帯だけですが、昼間は電気料金が高額な電力購入プランを選択している場合には、さらに大幅な電気料金の削減を行うことが可能です。

③デッドスペースを活用できる

ソーラーカーポートを設置すると、デッドスペースを活用できるといったメリットもあります。具体的には、ソーラーカーポートの上に太陽光パネルを設置します。

ソーラーカーポートは屋根部分に太陽光パネルがあるので、デッドスペースが発電所に早変わりしてくれるのが特徴です。

カーポートは車を守る役割をしっかりと担いつつ、太陽光を電力に換えてくれるため無駄のない利用法と言えるでしょう。

ソーラーカーポートの導入費用は、状況によって大きく異なるので状況に応じて調べてみてくださいね。

④電気自動車の充電に使える

電気自動車(EV車)を所有している方や電気自動車の購入を検討している方に、ソーラーカーポートは特におすすめです。

ソーラーカーポートに電気自動車対応のプラグインスタンドを設置すれば、自宅で発電した電気で電気自動車の充電を行え、経済的に電気自動車を利用することができます。

現在のところ、電気自動車の充電ステーションはガソリンスタンドのように多く設置されていません。自宅で電気自動車の充電を経済的にできるという点は、ソーラーカーポートの大きなメリットであるといえます。

⑤蓄電池と組み合わせると災害時にも活用できる

ソーラーカーポートは、蓄電池と組み合わせることで災害時の備えにもなります。太陽光発電だけでも停電時に自立運転で電気を使える場合がありますが、基本的には日中に発電している時間帯の利用が中心です。

蓄電池があれば、昼間に発電した電気をためておき、夜間や天気の悪い時間帯にも使いやすくなります。たとえば、停電時にスマートフォンの充電、照明、冷蔵庫、最低限の家電などを動かせる可能性があります。

特に、台風や地震による停電が不安な地域では、電気代削減だけでなく防災面でもメリットを感じやすいでしょう。ただし、使える家電や時間は蓄電池の容量によって変わるため、非常時に何を使いたいかを事前に決めておくことが大切です。

ソーラーカーポートの種類「搭載型」と「一体型」

ソーラーカーポートには、2つの種類があります。

ここでは、それぞれの種類のソーラーカーポートの特徴について解説していきます。

種類 特徴
太陽光発電システム搭載型 カーポートの屋根に後付けで太陽光パネルを設置
太陽光発電システム一体型 太陽光発電用に屋根がフラットに設計

①太陽光発電システム搭載型

引用元:新エネルギー新聞

太陽光発電システム搭載型のカーポートとは、カーポートの屋根に太陽光発電パネルを搭載したものを言います。

この太陽光発電システム搭載型のカーポートは、金属の屋根材を使用した折板屋根と言われるカーポートの上に架台を設置して、太陽光パネルをその架台の上に固定したものです。

最大のメリットは、架台の角度を太陽光発電を行うのに最適な角度に調節することができるという点です。

その場合、架台の重量が重くなることもあります。架台の従量に耐えられる強度のカーポートが必要だと覚えておいてください。

また、太陽光発電システムが使用できなくなった場合に、パネルを取り外して一般的なカーポートとして利用できるという点も、メリットのひとつです。

現在あるカーポートの上に、太陽光発電システムを「後付け」することも可能です。

しかし、太陽光発電システムの設置に適していないポリカーボネートを使用したカーポートの場合には、後付け設置ができないため注意が必要です。

②太陽光発電システム一体型

引用元:三協アルミ公式

太陽光パネルを設置するために設計されたカーポートのことです。一般的な曲線状の屋根のカーポートとは異なり、屋根がフラットな形状になっています。

屋根の上に太陽光パネルを設置する際に、スペースを無駄なく利用して設置できるため、小さなスペースでも効率よく発電量が得られます。

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ソーラーカーポートの設置費用・価格相場

ソーラーカーポートの設置費用はいくらくらいなのでしょうか?大体の相場を見ていきましょう。

ソーラーカーポート1台分の価格相場

ソーラーカーポート1台分の価格相場は、太陽光発電システム搭載型と太陽光発電システム一体型で違いがあります。下記をご覧ください。

  • 太陽光発電システム搭載型・・・約170万円前後
  • 太陽光発電システム一体型・・・約150万円前後

ソーラーカーポート2台分の価格相場

ソーラーカーポートの設置費用は、台数によって異なりますが、車2台が止められるソーラーカーポートの場合の設置費用は約200万円です。

当然止められる車の台数が増えれば増えるほど、パネルの枚数が多くなるので発電量も増えます。

駐車台数 価格
2台 180~240万円
3台 250~300万円
4台 300~380万円

ソーラーカーポート設置の際には太陽光パネルだけでなく、電気を家庭で使えるように変換するためのパワーコンディショナーや柱、工事費用が必要になります。

ご家庭の駐車場の面積によって費用にブレが生じるので、まずは無料見積もりサイトでシミュレーションを行うことをおすすめします。

ソーラーカーポートの後付けにかかる費用

ソーラーカーポートを後付する場合の費用は、下記の通りです。

  • 1台用カーポートの価格相場:10万~60万円
  • 2台用カーポートの価格相場:20万~90万円
  • 3台用カーポートの価格相場:40万~180万円

太陽光パネルや架台を載せられる形状で、耐久性があれば、後から取り付けることもできます

既存のカーポートに太陽光パネルを設置できるかは、見積もりを依頼する業者に現地を見て判断してもらうと良いでしょう。

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ソーラーカーポートの補助金制度【2026年度】

ソーラーカーポート

ソーラーカーポートを設置する際に補助金が利用できると、初期費用を抑えられます。活用できる補助金制度があるのか確認してみましょう。

個人が使える国の補助金制度はない

2026年1月現在、個人がソーラーカーポートの設置に使用できる国の補助金制度はありません。

ただし、自治体では独自に補助金事業を行っている場合があります。お住まいの自治体のホームページを確認してみてください。

民間企業向けのソーラーカーポートに使える補助金制度

企業が事業用として設置する場合、環境省が実施する「新たな手法による再エネ導入・価格低減促進事業」の補助金が使用できる場合があります。

申請が認められれば、設置費用の3分の1が補助されます。

参考:一般社団法人環境技術普及促進協会

自治体によっては補助金制度がある

都道府県や市区町村などの自治体単位では、太陽光発電の導入を促進するための補助金制度を実施している場合があります。これらの制度の中には、敷地内に設置するソーラーカーポートも補助対象となるものがあります。

自治体の補助金制度は地域のニーズや課題に応じて設計されているため、居住地域の自治体ウェブサイトや広報誌を定期的にチェックしてみることをおすすめします。

例えば、東京都豊島区では「令和6年度豊島区エコ住宅普及促進費用助成金(個人住宅)」という助成制度を行っています。(参考:豊島区)

住宅用太陽光発電システムも対象の1つで、出力1kWあたり2万円(上限8万円)の助成金が受けられます。

この他にも、ソーラーカーポートと名前はついていなくても、使用できる補助金制度があるので、お住まいの自治体の公式サイトをチェックしてみてくださいね。

ソーラーカーポートに固定資産税がかかるパターン

そもそも固定資産税とは、土地や建築物などの固定資産に対して課税される税金です。そのため、ソーラーカーポートが建築物として認識されると、固定資産税がかかります。

ソーラーカーポートの発電出力が10kW以上の場合固定資産税がかかる

以下の2つの条件を満たしているとき、ソーラーカーポートに固定資産税が必要になります

  • 屋根と太陽光パネルが一体化していること
  • 発電量が10kW以上であること

基本的にソーラーカーポートは、屋根が地面に固定されており、作業場としても使用できる環境であることがほとんどです。この場合、建築物とみなされ固定資産と位置付けられます。

そのため、発電量が10kWを超えているかどうかが、固定資産税がかかる基準となることが多いです。

ソーラーカーポートの固定資産税の計算方法とは

ソーラーカーポートの固定資産税は、どのように計算すればよいのでしょうか。

ソーラーカーポートの固定資産税の計算方法は

  • 購入額(取得額)×(1-原価率)=価格(評価額)

となり、この価格(評価額)に1.4%の税率を掛けた金額が固定資産税として毎年課されます

ただし、評価額が150万円以下の場合には課税対象にはなりません。

具体的にソーラーカーポートにどの程度の固定資産税が必要になるかを例に挙げると、400万円のソーラーカーポートを導入した場合、、初年度は

  • 400万円×(1-0.064)=374.4万円(評価額)

となり、この評価額に固定資産税の税率である1.4%を掛けた52,416円が固定資産税として課されます。

初年度のみ原価率が0.064と計算され、2年目以降には原価率が0.127となるため、2年目以降のソーラーカーポートの固定資産税は

  • 400万円×(1-0.127)=349.2万円(評価額)

となり、この金額に固定資産税の税率である1.4%を掛けた48,888円が固定資産税として課されます。

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ソーラーカーポートで後悔しないための確認ポイント

ソーラーカーポートで後悔しないための確認ポイントについて詳しく解説します。

日照条件や影の影響を事前に確認する

ソーラーカーポートで後悔しないためには、設置前に日照条件や影の影響を確認することが大切です。太陽光パネルは日当たりがよいほど発電しやすく、建物や電柱、樹木などの影がかかると発電量が下がります。

特に、朝や夕方だけでなく、季節ごとの太陽の高さも考えて確認する必要があります。夏は問題なくても、冬になると隣家や樹木の影が長く伸びるケースもあるためです。

事前に発電シミュレーションを出してもらい、影の影響がどこまで反映されているか確認しましょう。日当たりが悪い場所に無理に設置すると、電気代削減や売電収入が想定より少なくなる可能性があります。

設置場所の広さや地盤の強度を確認する

ソーラーカーポートは、車を停めるスペースに柱や屋根、太陽光パネルを設置する設備です。そのため、設置場所の広さが足りないと、車の出し入れがしにくくなったり、ドアを開けるスペースが狭くなったりすることがあります。

現在の車だけでなく、将来大きい車へ買い替える可能性も考えておくと安心です。また、ソーラーカーポートは通常のカーポートより重くなるため、地盤の強度も確認しておく必要があります

地盤が弱い場合は、基礎工事や補強工事が追加で必要になるかもしれません。契約前に現地調査を受け、設置できるサイズや柱の位置、追加工事の有無を確認しましょう。

建築確認申請が必要か自治体や業者に確認する

ソーラーカーポートは、駐車場の屋根として使うため、建築物として扱われる場合があります。そのため、設置する地域や規模によっては、建築確認申請が必要になることがあります。

申請が必要になると、書類の準備や審査に時間がかかり、すぐに工事を始められない場合もあります。また、建ぺい率や高さ、構造の安全性などを確認されるため、希望していた大きさで設置できない可能性もあるでしょう。

後から申請が必要だと分かると、工期の遅れや追加費用につながります。契約前に自治体や施工会社へ相談し、申請の要否、費用、期間を確認しておくことが大切です

施工実績や保証内容を確認する

ソーラーカーポートは、カーポートの設置工事と太陽光発電設備の工事を組み合わせた設備です。そのため、施工会社を選ぶときは、価格だけでなく施工実績や保証内容も確認しましょう

実績が少ない業者に依頼すると、柱の位置や配線、雨漏り対策、パネルの固定方法などで不安が残る場合があります。保証については、カーポート本体、太陽光パネル、パワーコンディショナー、工事部分で対象や期間が異なることもあります。

故障や施工不良が起きたときに、どこまで無償で対応してもらえるかを確認しておくと安心です。施工事例や口コミ、アフターサポートの窓口もあわせて見ておきましょう。

複数社の見積もりを比較する

ソーラーカーポートを設置する際は、1社だけで決めずに複数社の見積もりを比較しましょう。同じような設備に見えても、本体価格、工事費、申請費用、保証内容、メンテナンス費用は業者によって差があります。

最初の見積もりが安く見えても、あとから基礎工事や電気工事、申請手続きの費用が追加されるケースもあります。比較するときは、総額だけでなく、発電シミュレーションの内容や保証期間、施工実績まで見ることが大切です。

安さだけで選ぶと、発電量が思ったより少なかったり、トラブル時の対応に不満が残ったりする可能性があります。費用と対応内容のバランスを見て判断しましょう。

ソーラーカーポートを実質無料で設置する方法

ソーラーカーポートの設置を、実質的に無料で行うことができる方法には、2つの方法があります。

ここでは、その2つの方法について解説していきます。

①ソーラーPPA

ソーラーカーポートの設置を実質的に無料で行う方法のひとつに、ソーラーPPAがあります。

ソーラーPPAとは、電気購入契約とも呼ばれ、ソーラーカーポートを設置業者が用意した資金を利用して太陽光発電システムの導入を希望しているカーポートの屋根に取り付けるサービスのことを言います。

業者は太陽光発電システムをカーポートに設置する費用を、一般の個人ではなく金融機関や投資家から集めます。

初期費用は業者が負担するため、カーポートを提供している人に対しては契約期間中の売電収入は一切入ることはありません。

しかし、契約期間を過ぎると設置された太陽光発電システムは、カーポートの所有者に無償で譲り渡されます

ソーラーPPAの最大の特徴は、初期費用やメンテナンス費用が契約期間の間全くかからないということです。

デメリットとしては、電気代も契約で決められた金額を支払う必要があるため、電気代の節約効果は自費でソーラーカーポートを設置した場合に比べると、限定的になってしまうということです。

契約期間内であっても、停電時などの昼間に電気を使うことができるというメリットがあります。

また、契約期間が終了したら太陽光発電システムがそのまま譲渡されるため、その後は太陽光によって発電した電気を売電を行って収入を得たり、自家消費用に使用して電気代の削減に役立てることができます。

ソーラーPPAを申し込むためには、下記の3つの条件を満たす必要があります。

  • 低圧で50kWh以下の太陽光発電システムを設置すること
  • 事業及び契約期間は10年としその間の所有権は設置者にあること
  • 配線は余剰配線という方法で行われるため家庭用と売電用の配線が設置当初からセットになっていること

この3つの条件に加えて、業者は提示する契約内容に同意して初めてソーラーPPAを開始できます。

メリット
ソーラーPPAの大きな利点は、導入時の初期費用だけでなく、契約期間中のメンテナンス費用や修理代もすべて事業者が負担するため、家計への負担を最小限に抑えられる点です。

また、契約期間中であっても災害などによる停電が発生した際には、日中の発電している時間帯に限り、自立運転機能を使って電気を無料で使用できるため、防災対策としても非常に有効です。

さらに、契約期間が終了すればシステム全体の所有権が自分に移るため、それ以降は発電した電気をすべて無料で使ったり、余った電気を売って収益を得たりと、長期的な家計の助けになります。

デメリット
一方で注意すべき点は、契約期間中は発電した電気を自分のものとして自由に使えるわけではなく、あらかじめ決められた単価で事業者から購入する必要があるため、自費で設置した場合に比べて電気代の削減効果が限定的になることです。

また、売電収入もすべて事業者の利益となるため、設置直後から収益を得ることはできません。さらに、この仕組みを利用するには、設置するシステムが低圧50kWh以下であることや10年程度の長期契約に同意すること、配線方法に制限があることなど、一定の条件をすべて満たす必要があります。

誰でも手軽に申し込めるわけではないというハードルもあります。

②屋根貸し

屋根貸しとは実質無料でソーラーカーポートを設置するもう1つの方法で、文字通りカーポートの屋根を業者へ貸し出す方法です。

屋根貸しを行うためには3つの条件があります。

  • カーポートに10kWh以上の太陽光発電システムを設置することができる
  • 契約期間は20年
  • 配線方法は全量配線であること

屋根貸しの場合も、初期費用の全てが業者の負担となり、カーポートの屋根を提供する側は初期費用を全く負担することなく太陽光発電システムを導入できます。

契約期間中の太陽光発電システムの所有権は業者にありますが、カーポートの屋根を貸している側は、その契約期間中に売電収入の一部をカーポートの屋根の使用料(賃料)として受け取ることができます。

太陽光発電システムを設置するカーポートの屋根を提供するだけで安定した収入を得るることが可能になります。

屋根貸しを行う場合の太陽光発電システムの初期費用やメンテナンス費用などは全て業者の負担となるため、カーポートの屋根を貸し出す側は一切の費用の負担がないというメリットがあります。

この屋根貸しで高収入を得ることはできませんが、長期的に業者と契約を結び続けることで安定した収入を得ることができるというメリットがあります。

しかし、条件によっては発電した電気をカーポートの屋根を貸した側が使用できないこともあり、その場合には電気料金の削減効果はありません。

メリット

最大のメリットは、一切の費用負担をせずにカーポートをアップグレードでき、さらに契約期間中に「屋根の賃貸料」として安定した現金収入が得られる点です。初期費用だけでなく、期間中のメンテナンス費用や故障時の修理費もすべて事業者が負担するため、利用者はリスクを負うことなく屋根を貸し出すだけで利益を得られます。

一つひとつの賃料は決して高額ではありませんが、20年という長期にわたって確実に収入が入るため、土地の有効活用として非常に優秀です。もちろん、契約満了後には設備が譲渡され、自分の資産にすることが可能です。

デメリット

一方でデメリットは、発電した電気を自分の家で直接使うことができないケースが多い点です。全量売電を前提とした契約の場合、太陽光で発電したクリーンな電気を自家消費して月々の電気代を削減するという効果は期待できません。

また、契約期間が20年と非常に長いため、その間にカーポートを撤去したり、家を建て替えたりすることが難しくなるという制約もあります。

導入にあたっては、10kW以上のパネルを載せられるだけの大型のカーポートが必要になるため、一般的な住宅用の小さなカーポートでは条件を満たせず、審査が通らない可能性があることも注意点です。

関連記事:太陽光発電の屋根貸しとは?無料設置の仕組みやメリット・デメリットを解説

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ソーラーカーポートにおすすめのメーカー

ソーラーカーポートにおすすめのメーカー3社をご紹介します。

ネクストエナジー「デュライト」

社名 ネクストエナジー・アンド・リソース株式会社
創業 2003年
所在地 長野県駒ケ根市
事業 太陽光発電システムの開発・販売
太陽光リサイクルセンターの運営
O&Sサービス事業
電力サービスブランド「GREENa」

『ネクストエナジー』は太陽光発電システムを販売している会社です。海外メーカーとの価格競争に対抗できるメーカーとしても人気です。

ネクストエナジーは、最先端の太陽光発電技術を駆使して、高効率なソーラーパネルの設計と導入を行っています。

全国的にサービスを展開し、顧客のニーズに応じた最適なソリューションを提供しています。

参考:ネクストエナジー

リクシル「ソラエルⅡ」

社名 株式会社 LIXIL (英文社名:LIXIL Corporation)
創業 1949年
所在地 〒141-0033 東京都品川区西品川一丁目1番1号大崎ガーデンタワー24F
事業 ウォーターテクノロジー事業・ハウジングテクノロジー事業

「リクシル」は、ウォーターテクノロジー事業やハウジングテクノロジー事業を中心とした会社です。

リクシルの「ソラエルⅡ」は、架台を使わず、フラットなフォルムが魅力のソーラーパネル搭載カーポート。

すっきりとしたデザインで景観を損ねず、住宅地や住宅の外観と調和しているのが特徴です。

参考:リクシル

スカイジャパン「スカイポート」「IBUKI」

社名 スカイジャパン株式会社
創業 1999年
所在地 〒670-0064 兵庫県姫路市東夢前台3-62
事業 エネルギー商社 太陽光発電システム 鋼材 アルミ建材の企画・開発・設計

「スカイジャパン」は、太陽光発電システムなどを中心とした会社です。

スカイジャパンの「スカイポート」は、コストパフォーマンスと施工性を追求しているのが特徴。

また「IBUKI」は、国内トップクラス最大150cm積雪強度で東北や北海道などの地域でも安心して設置可能です。

参考:スカイジャパン

ソーラーカーポートに関するよくある質問

ソーラーカーポートの設置を考える時に、気になる疑問を解決しておきましょう!

ソーラーカーポートにプラグインソーラーは使える?

結論をいえば技術的には可能ですが慎重な検討が必要です。

プラグインソーラーは、パネルで発電した電気を家庭用コンセントに差し込むだけで家庭内の電力になる手軽さが魅力です。しかし、カーポートに設置する場合、破損事故や風圧でのパネル飛散リスクが伴います。

また、多くのプラグイン製品は、家電扱いのため、売電ができなかったり、10kW以上のシステムで必要となる事業計画認定の対象外となったりするケースがあります。

さらにカーポートは固定資産税の判定(建築物としての該当性)に関わるため、後付けの際も後悔しないよう、防水・耐風性能が保証されているか、法令に抵触しないかをあらかじめ専門業者に確認するのが安全です。

ソーラーカーポートの費用はいくら?

太陽光パネル一体型の場合、2台用サイズで約200万円、3台用で約270万円、4台用で約450万円程度が相場です

また、カーポートに太陽光パネルを架台で取り付ける場合、2台用サイズで約210万円、3台用サイズで約280万円、4台用サイズで約430万円と、一体型よりも高くなります。

取り付けるパネルの枚数や、カーポートのサイズによって価格は変わりますので、無料見積もりを依頼するのが確実です。

ソーラーカーポートの耐用年数は?

法定耐用年数で言えば、カーポートは15年、太陽光発電装置は17年となっています。

しかし、太陽光パネルの寿命は20~30年と言われています。適切なメンテナンスや部品交換を実施すれば、FIT期間を過ぎても発電を続けることが可能です。

ただし、パワーコンディショナーの寿命は10~15年程度なので、交換が必要になります。

ソーラーカーポートの税金はいくら?

ソーラーカーポートに固定資産税がかかる条件は次の2つです。

  • 屋根と太陽光パネルが一体化している
  • 容量が10kW

つまり、カーポートの上に10kW未満の太陽光パネルを架台で設置する場合、固定資産税は発生しません。

固定資産税が発生する場合の計算方法については、「ソーラーカーポートの固定資産税の計算方法とは」をチェックしてみてください。

ソーラーカーポートの維持費はいくら?

ソーラーカーポートの維持費は、年間2~3万円程度かかります。

維持費の内訳は、定期点検、清掃、パワーコンディショナーの交換費用、故障時の修理代金、固定資産税(対象の場合)などです。

ソーラーカーポートはDIYで後付けできる?

ソーラーカーポートのDIYでの後付けは、基本的におすすめできません。ソーラーカーポートは、カーポート本体の強度だけでなく、太陽光パネルの重さや風への耐久性、配線工事まで考えて設置する必要があります。

既存のカーポートに太陽光パネルを載せる場合も、屋根や柱が重さに耐えられるとは限りません。また、太陽光発電設備の工事では、電気工事士の資格が必要になる作業があります。

さらに、ソーラーカーポートは建築物として扱われるため、条件によっては建築確認申請が必要になる場合もあります。安全性や法令面でのトラブルを避けるためにも、DIYで対応せず、施工実績のある専門業者に相談しましょう。

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まとめ

ソーラーカーポートの種類や設置するメリットとデメリット、固定資産税がかかるソーラーカーポートの条件と、その課税額のシミュレーションなどについて解説してきました

ソーラーカーポートには建物用の太陽光発電システムとは異なる特徴や、メリット・デメリットがあることがお分かりいただけたと思います。

また、条件によっては固定資産税がかかるケースもあるため、太陽光発電を行う際にランニングコストの計算に組み込み、収支がマイナスにならないかをしっかりとシミュレーションしておきましょう。

当記事の監修者
馬橋聖生

馬橋 聖生(Mabashi Sei)
SOLSEL Unit マネージャー

【専門分野・領域】
・太陽光発電所の売買契約およびコンプライアンス実務
・プロダクトの全体マネジメント

【経歴】
2022年にSOLSELへ参画。
参画後はわずか1年半でユニットマネージャーに昇格。
現在はマネージャーとして、案件全体の統括から契約実務までを幅広く担当。
投資家にとって最も安全で収益性の高い資産運用モデルの構築を徹底している。

【メディア掲載・登壇実績】
2025.08.29:Forbes Japan 掲載(掲載記事

【編集・監修ポリシー】
当メディアでは、太陽光発電投資や節税対策を検討される投資家の皆様へ、実務に即した正確な情報提供を徹底しています。
自社で太陽光関連事業を多角的に展開しているからこそ、シミュレーション上の収益性だけでなく、投資判断に不可欠なリスクや前提条件を明示。
実数値に基づいた「持続可能な資産運用と確実な出口戦略」をお届けすることを約束します。

執筆者

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ikebukuro

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始め方・買い方」
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