ウェルスナビはやめたほうがいいって評判は本当?メリット・デメリットや手数料を中心に解説
- 公開日:2024.12.11
- 更新日:2024.12.11
ウェルスナビとは、投資家の代わりに自動で資産運用してくれるサービスのことです。初心者の人や忙しい人などでも手軽に資産運用を始められます。
ウェルスナビは、所定の手数料を支払えるなら、誰でも利用できます。しかし、ウェルスナビには利用をやめたほうがいい、手数料がもったいないなどの悪い評判があります。
今回は、ウェルスナビに寄せられている悪い評判について解説するとともに、投資初心者におすすめできる理由などを解説します。
目次
ウェルスナビの特徴・サービス概要
ウェルスナビとは、ウェルスナビ株式会社の全自動の資産運用サービスのことです。
ウェルスナビ株式会社は、「働く世代に豊かさを」をミッションに掲げ、テクノロジーを駆使してお金の悩みをサポートすることを目指しています。2015年に創業し、2024年7月には預かり資産1.3兆円突破、運用者数は40万人を超えました。
運用方法はリスクを最小限に抑えられる分散投資を採用しています。NISAの利用も可能なので、ウェルスナビは中長期的に資産を増やす目的で利用している人が多いです。
「資産運用に興味はあるけど損をしないか不安」と感じている人の利用が多い傾向にあります。NISAを活用した運用時も自動で非課税枠を使ってくれますし、資産バランスを崩さないためのリバランスも自動で行ってくれます。
ただし運用には一定の手数料がかかる上、短期的な投資には向きません。これらの注意点を踏まえて賢く活用しましょう。
申込年齢 | 満18歳以上 ※WealthNavi for ソニー銀行は満20歳以上 |
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利用手数料 | 預かり資産のうち年率1%(税込1.1%) | |
最低投資額 | 1万円〜 ※自動積立も「1万円/月〜」 |
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口座開設手数料 | 無料 | |
積立プラン | 月1回定額 | シンプルなコース |
月5回定額 | 毎月5回まで積立可能 | |
複数回定額 | 毎月複数回の積立が可能 | |
カスタム | 毎月複数回、引落し日ごとに金額設定可能 |
ウェルスナビはどんな人に向いている?
ウェルスナビが向いている人の特徴は次の3点です。
- 資産運用をロボアドバイザーに任せたい人
- 資産運用に時間をかけたくない人
- 1.1%(税込)の手数料を受け入れられる人
ウェルスナビでは、ロボアドバイザーが最適な方法で資産を運用してくれます。ポートフォリオの調整や取引のタイミングなど、手間のかかることも任せられるため、資産運用に時間をかけたくない人におすすめです。
世界中の株式や債券、金などに分散投資してくれるため、低リスクで着実な資産の増加が期待できます。ただし、ウェルスナビの手数料は預かり資産の1.1%(税込)です。増えた資産から手数料を抜かれてしまうことを許容できるなら、安心して利用できるでしょう。
ウェルスナビはやめたほうがいい?悪い評判・デメリット
ウェルスナビは、「利用しないほうがいい」などの悪い評判を多く受けています。主な理由は次の4点です。
- 手数料が高い
- 元本保証がない
- 運用実績が悪いときもある
- 短期投資には向いていない
自分の資産を預けるなら、本当に良いサービスであるかを見極める必要があります。そのため、ウェルスナビのメリットだけでなく、悪い評判やデメリットにも目を向けるべきでしょう。
手数料が高い
ウェルスナビは手数料が高いと言われています。ウェルスナビに資産を預けると、預け入れた資産に連動した手数料がかかるのです。手数料率は預け入れた資産の1.1%(税込)と設定されています。
例えば、100万円の資産をウェルスナビに預け入れると、年間で約10,000円の手数料と、手数料にかかる消費税が発生します。資産額は相場変動によって変動するため、手数料も一定ではありません。預け入れた資産や運用で増えた資産に手数料率がかけられる点には注意しましょう。
※預け入れ資産が3,000万円を超える場合は「0.55%(税込)」
※長期割が適用される場合は「0.99%(税込)」
元本保証がない
ウェルスナビには元本保証がありません。そのため、運用成績が悪いと元本割れする恐れがあります。なお、直近だとコロナショック時に元本割れしています。中長期で運用できるなら元本割れリスクを最小限に抑えられますが、相場の変動で不安になる人には不向きです。
ウェルスナビで運用する資産は、生活資金ではなく余剰資金がおすすめです。万が一元本割れしても、焦って売却をしないのが資産運用の鉄則と言えます。
運用実績が悪いときもある
ウェルスナビは、分散投資によってリスクを最小限に抑える方法で運用しています。とは言え、絶対に儲かる投資はありません。たとえロボアドバイザーが最適な運用方法を採用していても、世界情勢などの外的な要因で運用実績が悪くなることもあるのです。
「ウェルスナビに資産を預けたから絶対に安心」と考えて運用するのは控えるべきでしょう。ただし、中長期で運用するなら利益を生み出せる可能性は高いです。
短期投資には向いていない
ウェルスナビには短期投資に向いていない特徴があります。なぜなら、自分の売りたいタイミングで売却できないからです。ウェルスナビでは、平日の20時までに売却依頼をすると、その日の夜間にETF(上場投資信託)が売却されます。
例えば、平日の午前10時に利益がでているから売却を依頼しても、ウェルスナビが売却するタイミングには相場が下落している可能性もあるのです。ウェルスナビは、中長期的な資産運用を行うときに検討するべきサービスと言えます。
ウェルスナビのメリット
ウェルスナビには悪い評判だけでなく、次の5つのメリットもあります。
- 運用プランを診断してもらえる
- 1万円から投資できる
- ポートフォリオの参考になる
- おまかせNISAで非課税投資枠が使える
- 自動リバランスで手間がかからず楽
投資初心者にとっては、ロボアドバイザーに運用を任せきりにできる点は大きなメリットです。デメリットを許容したうえでウェルスナビの利用を検討するなら、メリットについても確認しておきましょう。
運用プランを診断してもらえる
ウェルスナビでは、無料で運用プランを診断してもらえます。「年齢」「年収」「金融資産」「毎月の積立額」「資産運用の目的」「株価下落時の対応」の6項目に答えるだけで最適な運用プランが提案されるのです。
なお、ウェルスナビで運用をしない人でも、運用プランの診断はできます。資産運用に興味があるなら、無料診断によってどの程度のリターンを得られるか確認してみましょう。
1万円から投資できる
ウェルスナビの最低投資額は1万円からです。余裕資金が生まれてから資産運用を開始しようとしても、なかなか上手くいかない人も多いのではないでしょうか。そこでおすすめしたいのがウェルスナビです。
1万円なら無理なく始められますし、万が一株価が暴落しても過度に落ち込む心配も少ないでしょう。仕事や家事、育児などで忙しいから投資をする暇がない、と考えている人でも、ウェルスナビなら放ったらかしで資産運用できます。
試しに資産が増えていく感覚を覚えるためにも、1万円からはじめてみるのがおすすめです。なお、自動積立も毎月1万円から行えます。
ポートフォリオの参考になる
ウェルスナビでは、リスクを最小限に抑えられるポートフォリオで資産運用をしています。特にリスク許容度1の運用プランは、とにかくリスクを抑えたい人向けにポートフォリオが組まれています。自分で資産を運用したい人にとっても、ポートフォリオの参考になるでしょう。
ウェルスナビで投資を実践的に学び、得た知識を活用して自分で資産運用するのもおすすめです。
おまかせNISAで非課税投資枠が使える
ウェルスナビの「おまかせNISA」なら、非課税投資枠を活用して資産を運用できます。非課税枠を活用して得た利益には税金がかからないため、効率的に資産を運用できます。
通常の投資では20%の税金がかかるため、50万円の利益を得ると約10万円が税金として差し引かれます。一方でNISAの非課税枠内で得た利益には税金がかかりません。同じ利益でも、数万円〜数十万円もの手取りの差が生じるのです。
自動リバランスで手間がかからず楽
ウェルスナビは自動でリバランスをしているため、ポートフォリオの管理に手間がかかりません。リバランスとは、ポートフォリオの最適な状態を維持するために資産全体のバランスを調整することです。
どれだけバランスの取れたポートフォリオを組めたとしても、相場が変動すると運用バランスは崩れます。中長期で高い運用成績を得るために、リバランスは重要です。手間をかけずにバランスの取れたポートフォリオで資産運用できる点は、ウェルスナビの最大のメリットとも言えるでしょう。
ウェルスナビの最新キャンペーン情報
2024年10月24日現在、ウェルスナビでは3つのキャンペーンが行われています。キャンペーンを活用することで、資産運用をより効率的にできるかもしれません。新規登録を検討しているなら、プレゼント内容や獲得条件などを確認しましょう。
新規ご利用プログラム
新規ご利用プログラムでは、50万円以上を入金した人を対象に、入金額と「おまかせNISA」の利用状況に応じて最大5,000円がプレゼントされます。NISA口座を開設しているとプレゼント金額が高くなる点が特徴です。
友達招待プログラム
友達招待プログラムは、家族や友人をウェルスナビに招待することでお互いに500円を受け取れるキャンペーンです。招待した側も、された側もお互いにプレゼントを貰えるのは嬉しいメリットです。
積立開始プログラム
積立開始プログラムに参加するには、エントリーする必要があります。エントリー後に3ヶ月連続で自動積立を行うと、最大15,000円の現金がプレゼントされます。なお、15,000円のプレゼントを受けるには3ヶ月で100万円以上を積み立てる必要がある点に注意しましょう。
ウェルスナビの口座開設方法〜利用の流れ
ウェルスナビを利用するには、口座開設が必要です。申込みはオンラインで完結し、最短2営業日目で資産運用を開始できます。ここでは簡単な手続きの流れを4ステップに分けて解説します。
ステップ1.必要書類の準備
ウェルスナビの口座開設に必要な書類は次の2点です。
- 本人確認書類
- 銀行の口座番号
本人確認書類は、「運転免許証+通知カード」もしくは「マイナンバーカード」のいずれかとなります。また、入金時に必要な銀行の口座番号を控えておきましょう。
ステップ2.運用プランの無料診断を受ける
ウェルスナビの公式サイトより、運用プランの無料診断を受けましょう。診断内容は6つの質問に答えるだけで、最短1分で完了します。自分にとって最適な運用プランを選択したいなら受けるべきですが、既にプランを決めているなら診断を受ける必要はありません。
ステップ3.口座開設の申込み
ウェルスナビではWeb上で口座開設の手続きを完結できます。申込みの流れは次の通りです。
- メールアドレスの登録
- 認証コードとパスワードの入力
- お客様情報の登録
- 本人確認書類のアップロード
- 規約等の同意
- 簡易書留の配達希望日の選択
以上の手続きは最短3分で完了しますので、時間がない人にもおすすめです。
ステップ4.入金(資産運用開始)
口座開設の審査が完了すると、登録した住所へ簡易書留が郵送されます。簡易書留を受領すると、ウェルスナビに入金できるようになります。資産運用を開始するには、リスク許容度の設定と1万円の入金が必要です。
ウェルスナビの運用実績
ウェルスナビの運用実績を、リスク許容度1・3・5に分けて紹介します。許容度が高いほどハイリスクな運用になりますが、その分高いリターンにも期待できます。
なお、運用開始時期はウェルスナビがサービスを開始した2016年1月19日です。運用成果は2023年9月末時点のものとなります。
リスク許容度1(円建て)
リスク許容度1は、安全に資産を運用したい人向けのプランです。運用成果は、サービス開始から2023年9月末時点で「+56.9%」となっています。
サービス開始時に100万円を放ったらかして運用していた場合は「56万9千円」の利益です。リスク許容度1のプランは、コロナショック時の下げ幅も比較的小さいと言えます。そのため、初心者でも安心して運用できるでしょう。
リスク許容度3(円建て)
リスク許容度3は、多少のリスクを受け入れられる人向けのプランです。運用成果は、サービス開始から2023年9月末時点で「+93.2%」となっています。
サービス開始時に100万円を放ったらかして運用していた場合は「93万2千円」の利益です。コロナショック時には多少の元本割れがありますが、それでも安心できる水準と言えます。バランス重視の資産運用ができるでしょう。
リスク許容度5(円建て)
リスク許容度5は、ハイリスクハイリターンで資産運用したい人向けの運用プランです。運用成果は、サービス開始から2023年9月末時点で「+115.6%」となっています。サービス開始時に100万円を放ったらかして運用していた場合は「115万6千円」の利益です。
リスク許容度5ではコロナショック時の下げ幅が大きい為、相場が暴落したときにメンタルが不安定になる人には不向きと言えます。ただし、長期的にはリターンが一番大きいため、じっくり資産運用できる人におすすめです。
ウェルスナビに関するよくある質問
ウェルスナビに関するよくある質問をまとめて解説していきます。
ウェルスナビの手数料は毎月いくら?
ウェルスナビの手数料は預かり資産の年率1%(税込1.1%)となっています。
100万円を預け入れての資産運用を行う場合、年間11,000円(税込)の手数料が発生します。つまり、毎月916円程度の出費です。
また、預かり資産が3,000万円を超える部分については、手数料の年率が0.5%(税込0.55%)となります。もし4,000万円を預け入れた場合は、3,000万円×1.1%+1,000万円×0.55%という計算式となり、年間385,000円(税込)の手数料が発生します。
出金するときに手数料はかかりますか?
ウェルスナビでは、出金時の手数料がかかりません。ただし、全額出金する場合は、出金日前日時点の預かり資産に応じた手数料が発生します。
長期運用とは具体的にどのくらいの期間ですか?
ウェルスナビが推奨している長期運用とは、10年・20年以上の期間での運用です。生活費や防衛資金などを除く「余剰資金」を活用して資産運用を行うと、相場の急変時にも慌てずに対応できます。
ウェルスナビで運用をやめるにはどうする?やめどきはいつ?
ウェルスナビの口座から全額出金し、自動積立の解除を行えば、運用を休止できます。休止中は手数料は発生しません。
自動積立の解除は、引き落とし日の8営業日前までに行う必要があります。自動積立が解除できずに、資金がウェルスナビに振り込まれると、ETFが自動で購入され手数料が発生してしまいます。
自動積立による資金がウェルスナビに反映された日の20時までに、口座から全額出金をすることで、ETFの購入を止められます。
ウェルスナビを解約するには?注意点は?
口座解約には、口座解約請求書と本人確認書類を書面で提出する必要があります。公式サイトから書面を印刷するか、口座解約の手続きに必要な書類を送付してもらいましょう。
一度も入金したことがない場合には、書面の手続きが不要な場合もあります。
注意点は以下の通りです。
- 解約前に全額出金と自動積立解除を行い口座残高をなくす
- おまかせNISAを利用していた場合はNISA口座も同時解約される
- 電子交付された書面が見られなくなる
口座解約前に、口座の全額出金と自動積立解除を行い、口座残高をゼロにしてください。残高があると、口座解約の手続きがキャンセルされます。
また、NISA口座も一緒に解約され、その年の非課税投資枠を利用した購入が行われないよう制限されます。
解約後はウェルスナビにログインできなくなり、電子交付された書面が見られなくなるため、必要な書類は解約前に印刷しておきましょう。
まとめ
ウェルスナビには「手数料が高い」「運用実績が悪いときもある」などの悪い評判があります。自分でポートフォリオを組んで資産運用したい、確実に利益を得たい人にとっては不向きのサービスでしょう。
しかし、ウェルスナビなら資産運用におけるリスクを最小限に抑えられます。リバランスや一般NISA枠の活用などを放ったらかしで行ってくれる点は大きなメリットです。
1万円から手軽に資産運用してみたい人や、手間なくバランスの取れた資産運用をしたい人は、ウェルスナビの利用をおすすめします。
この記事を書いた人
ikebukuro