悪質な業者を見破れ!太陽光発電に関する詐欺に遭わないための3つの対策
太陽光発電はローリスクで安定した利益を出せる有益な投資のひとつです。
しかし、太陽光発電はまだまだ普及段階にあり、十分に知識がない方がたくさんいます。
悪質な太陽光発電の売買業者がこのような知識のない方を狙って詐欺を働くため、残念ながら被害にあったという口コミや報告を受けることがあります。
この記事では、太陽光発電売買における詐欺にあわないように、よくある詐欺のパターンや対策を解説しています。
太陽光発電で詐欺に遭う可能性はあるの?
地球温暖化や環境問題が深刻化し、石油や石炭のようなエネルギーを生み出す際に有害物質を発生する資源ではなく、環境に優しいクリーンな再生可能エネルギーを活用した発電所の普及が進められています。
再生可能エネルギーには太陽光や風力、地熱などがあります。
太陽光発電は近年少しずつですが、導入を進めている方が増えてきましたが、普及率でいうとまだまだこれからの段階です。
このような状況を利用して、太陽光発電の売買詐欺を働く悪質な業者が残念ながら存在します。
太陽光発電は、優良な業者から購入すれば十分に利益を出すことができます。
これから太陽光発電の購入を視野に入れている方は、詐欺に遭わないためにもよくあるケースや対策方法を知って備えておきましょう。
【太陽光発電詐欺事件…】実際にあった事例
ここからは、実際に起こった太陽光発電詐欺を紹介していきます。よくあるケースを知っておくことで、騙されることがないよう対策しておきましょう。
パターン①高額な工事費用を請求される
見積もり内容に不要な工事を追加していたり、平均的な工事費用を上回る高額な費用を請求されるケースもよくある詐欺のパターンです。
太陽光発電を購入する多くの方は初めてで、太陽光発電に関する知識があまりないということを逆手にとって、このような詐欺をするようです。
太陽光発電の設置や工事費用にどのくらい費用がかかるのかを自分で調べたり、他の会社で同じ規模の太陽光発電の見積もりを出してもらったりといった対策をしていれば防げたかもしれない詐欺です。
パターン②架空の投資話を持ちかけてくる
本来太陽光発電投資は、その他の投資に比べてローリスクハイリターンで初心者でも始めやすい安定投資です。
しかし、太陽光発電が知られるようになった当初は太陽光発電を利用した悪質な投資話を持ちかける業者がありました。
その頃に比べると太陽光発電投資の詐欺はかなり少なくなりましたが、まだまだ詐欺を働いている業者がいるのも事実です。
太陽光発電投資の詐欺でよくあるパターンは、収益シミュレーションを水増しして利回りの低い物件を売ったり、太陽光発電があるといってお金だけ支払わせたあとに実は太陽光発電そのものがなかったと発覚するといった話が多いです。
太陽光発電投資の収益シミュレーションは、日射量データをもとに計算できるのでほぼズレがなく正確なシミュレーションを出すことができます。
業者がもってきたシミュレーションが正しいものかどうかは実際に計算すればわかります。
また、太陽光発電の架空の投資詐欺に引っかからないためにも、その業者の実績や口コミを確認してから契約するようにし、その場で判断しないようにしましょう。
パターン③初期費用以外にはお金がかからないと嘘の情報を伝える
悪質な詐欺を働く業者の中には、太陽光発電は初期費用以外にかかる費用は一切ないと説明するケースがあるようです。
太陽光発電は、高額ではないもののメンテナンス費用や保険料、撤去費用の積立といったランニングコストがかかります。
これらのランニングコストと初期費用を合わせても固定価格買取期間で回収できるのが太陽光発電の魅力です。
しかし、メンテナンス費用などはかからないと言われたから契約したのに、いざ稼働してから諸々のコストがかかることが分かると、「騙されてしまった…」と残念な気持ちになってしまうことは間違いありませんよね…。
詐欺に遭わないためにとるべき3つの対策方法
太陽光発電詐欺に遭わないために、具体的にどのような対策をとればいいのか解説します。大きな金額が動く取引ですから、全ての項目をチェックして慎重に進めましょう。
①販売実績や業者の口コミを確認する
業者が悪質か良質かを見極めるための手っ取り早い方法として、販売業者の過去の影響実績や口コミ・評価を調べることが挙げられます。
口コミはインターネットで簡単に調べることができ、消費者のリアルな声が反映されているため信用できる情報です。
口コミサイトはもちろん、Yahoo!知恵袋やSNSなどあらゆる手段を利用しましょう。
また、訪問販売の場合、近隣の家にも営業している可能性があるので、近所の方に話を聞いてみるのも良いですね。
②消費者ホットラインに相談
悪質な詐欺を働く業者では、しつこく契約を迫ってくるパターンが多いです。
特定商取引法といって、一度契約しないことを伝えれば、それ以上の勧誘は禁止するという法律があります。
詐欺業者の勧誘は特定商取引法に反する場合もあるので、契約するようにプレッシャーをかけてきたり、断ったにも関わらずしつこく契約するように誘導してくるようであれば、消費者庁が設置している消費者ホットラインに相談するようにしましょう。
③「他社でも見積もりをしてみます」と一旦断る
詐欺に陥れるような悪質な業者なのか、それとも優良で安心してお任せできる業者なのかを見極めるためには、他の業者であればどうするかを判断する必要があります。
そのため、一旦他社でも見積もりをしてもらうことを伝え、その場を回避するようにしましょう。
施工にかかる費用や使用する設備のメーカー、工事内容を比較し、適切な価格なのか、必要な施工が見積もりに含まれているのかを確認し、悪質であればもちろん契約は断り、安心できる業者と契約するようにしてください。
見積もりは最低でも2〜3社から出してもらうことをおすすめします。
優良な太陽光発電業者の選び方
ここまで、注意すべき業者の説明をしましたが、信頼できる業者はどのように選べばいいのでしょうか?確認ポイントを解説します。
①太陽光発電投資の基礎知識をつける
基本的な知識がないと、業者の説明を全て信じるしかありません。ネット・書籍・無料セミナーなどで、太陽光発電投資の仕組みを理解しておきましょう。
②リスクについても説明してくれる業者を選ぶ
「必ず儲かる」「損はしない」など、都合の良いことばかり説明する業者はあまり信頼できるとは言えません。
太陽光発電投資には、リスクもあります。例えば、以下のような項目についても説明してくれる業者は、信頼できる可能性が高いです。
- 日陰や温度上昇による発電ロス
- パワーコンディショナーによる発電ロス
- 出力抑制の可能性
- メンテナンスコスト
③保証・アフターフォローが手厚い業者を選ぶ
太陽光発電業者の中には、施工保証やメンテナンスサービスがあるところもあります。
価格ばかりを見て、高い利回りを謳う業者から物件を購入しても、後々施工不良で不具合が発生したり、適切なメンテナンスが行われず発電量が下がったりすれば、損をしてしまいます。
コストが多少かかったとしても、保証・アフターフォローが手厚い業者を選ぶことで、安定した運用が続けられるでしょう。
④中古の太陽光発電設備を購入できる業者を選ぶ
中古の太陽光発電設備の場合、発電実績・メンテナンス実績・出力抑制履歴などを確認できるので、シミュレーションをより正確にできます。物件価格は低いのに加え、FIT価格が新設より高いので、初期費用回収が早くできるでしょう。
⑤購入前に現地を見せてくれる業者を選ぶ
太陽光発電設備が投資に向いている立地かどうかを、できれば現地を見に行けるとベストです。特に中古の場合、何か問題があって売りに出されている場合もあります。
太陽光発電設備を購入する前に、日当たり・周辺環境・パネルの状態などを自分の目で確認できれば、信頼できるでしょう。逆に、現地を確認する前に契約を促す業者は怪しいかもしれません。
⑥即決せず、慎重に比較・検討する
「今なら安い」「今契約しなければすぐに売れてしまう」と、即時契約を煽る業者もいるかもしれません。実際、人気の物件は早く売れてしまうこともありますので、全てが詐欺とは言い切れませんが、納得せずに購入してしまうと後悔の元となります。
必ず複数の業者を比較し、衝動買いはやめましょう。
もしも騙されてしまったらどうすればいい?
もし、契約後に悪質な詐欺業者だと判明した場合、クーリングオフの適用になるケースがあります。
クーリングオフとは、一度契約をしてしまっても契約を再度考え直せるように、一定期間内であれば契約を解除できる制度です。
クーリングオフできる期間は、販売方法によって異なりますが、訪問販売の場合8日間となっています。
契約内容や契約書類に不備があれば、期間を過ぎていてもクーリングオフできるケースもあります。
万が一「騙された!」と気づいたときは、最寄りの消費者センターに相談するようにしましょう。クーリングオフできるかどうか判断してもらうことができます。
太陽光発電の詐欺被害に関するよくある質問
太陽光発電の詐欺被害に関してよくある質問を解説していきます。
太陽光発電の詐欺にはどのようなものがありますか?
高額な設置費用を提示されたり、渡された発電シミュレーションと実際のシミュレーションを比較したときに想定の発電量を大幅に下回るなどといった事例があります。
太陽光発電に関しての知見が少ないと思われると、こういった詐欺にあってしまう可能性が高くなりますので、事前に価格や発電量の計算式などは調べておきましょう。
太陽光パネルは有毒だと言われました。本当ですか?
太陽光パネルによっては、鉛やセレン、カドミウムなどの有害物質が使われている場合があります。
破損したパネルから有害物質が流れ出てしまう可能性もあるので、破損を見つけたらご自身でパネルを触らずに業者に対応してもらうようにしましょう。
太陽光パネルが人体に影響があるって聞いたけど本当?
太陽光パネルからは、家電製品と同じように電磁波を発生することがあります。
しかし、家電製品と大差はないため、太陽光パネルが原因で健康に問題が生じることはほぼないと言って良いでしょう。
まとめ
太陽光発電に関する詐欺は、太陽光発電の普及に伴い少しずつ減ってきていますが、それでも訪問販売や投資の話を持ちかけて詐欺を働く業者が今も存在しています。
本来、太陽光発電投資は、国の制度の上に存在しており安心・安全に利益を出せる投資方法です。
詐欺が多いという情報に惑わされずに、優良な業者や仲介会社から購入すれば、長期に渡って資産を増やすことができます。
詐欺に遭わないように、あらかじめ太陽光発電に関する情報を得て対策をし、正しい方法で太陽光発電投資を始めましょう。
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