外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)は儲からない?メリット・デメリット解説

  • 資産運用
  • 公開日:2024.11.27
  • 更新日:2024.11.27
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数ある投資方法の中でも、新しい投資・ビジネスとして注目されているのが、外貨両替機投資・外貨両替機ビジネスです。

数ある投資方法の中で現在、外貨両替ビジネスが注目されています。しかし、この記事を閲覧している方の中には、「外貨両替ビジネスは儲からない」と思っている方も多いのではないでしょうか?

今回は、外貨両替ビジネスのメリット・デメリット、ビジネスの収益シミュレーション、ビジネスを始める際の手順などについて、詳しく解説していきましょう。

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)とは?

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)とは、外貨を日本のお金に両替する機械を設置して、その手数料を得る投資方法のことです。外貨両替ビジネスを行うときに必要な資格はとくにありません。

外貨両替ビジネスの流れは下記の通りです。

  1. 両替機を購入して設置する
  2. 両替用の現金の残高を確認しながら、減った分を補充する
  3. 外貨が回収され銀行に届けられる
  4. 両替手数料が引かれた分が売上として振り込まれる

下記では外貨両替ビジネスがなぜ儲かるといった理由も解説していきましょう。

外貨両替ビジネスは2種類ある

外貨両替ビジネスには、フランチャイズと個人の2種類があります。

フランチャイズとは、加盟店(フランチャイジー)が本部(フランチャイザー)に対して加盟金やロイヤリティなどの対価を支払うことです。本部が持っている商標を使用する権利を与えられたり、経営のサポートやサービスの販売権を受けられること。

個人は、出店地探しや資金計画、運営企画、外貨両替機の調達、工事、開業、営業などをすべて個人で行うことです。

需要に対して外貨両替機が不足している

現在多くのニーズがある外貨両替機を所有すれば、多大な利益が見込めるといわれています。

外貨両替機ビジネスと同様の投資型フランチャイズ・無人店舗ビジネスに該当する業種は、コインランドリー・トランクルーム・自動販売機などですが、その中で外貨両替ビジネスが儲かるというイメージがあるのは、外国人観光客の増加です

日本各地の観光都市・東京の浅草・原宿・秋葉原を見てわかる通り、休日・大型連休になると、日本各地には多くの外国人を見かけます。そして多くの外国人観光客が不便に感じているのが、紙幣問題です。

海外ではクレジットカード決済が主流で、日本でもクレジットカード・電子マネー決済が浸透しつつあるとはいえ、まだまだ現金払いの風習が根深く残っています。そのため、外国人観光客は、手持ちのお金を両替しなくてはいけません。

それに対して、外貨両替の専用機は日本各地にそれほど設置されておらず、多大な需要に対して供給が追いついていない状況なのです。

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)のメリット・デメリット

外貨両替ビジネスには、具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。以下よりデメリットも合わせて説明しましょう。

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)のメリット

外貨両替ビジネスのメリットは、主に4つあります。以下よりその4つについて説明しましょう。

  • 専門知識は不要
  • 狭いスペースでも始められる
  • 設置場所を後から変更することも可能
  • フランチャイズなら解約時に外貨両替機を買い取ってもらえる

専門知識は不要

外貨両替ビジネスの特徴は、他の投資方法のような専門知識が不要という点です。投資の代表格といえば、株や不動産投資を思い浮かべる人も少なくないでしょう。

このような投資は市場動向などを随時チェックしておかないと、利益は発生しません。また、運用するための専門的な知識・スキルを持っていないと、利益どころか損失が生じて、マイナスになってしまう恐れがあります。

このようなイメージがあるため、「資産投資ってギャンブルみたいなイメージがある」と思い込んで、投資にでを出さない人もいるかもしれません。

しかし、外貨両替ビジネスはただ両替機を設置するだけで、利用者さえいれば本人が随時管理などをしなくても勝手に利益が発生する仕組みです。

他の投資方法のように投資のための学習・知識やスキルの習得をする必要がないので、簡単に始められます。

狭いスペースでも始められる

外貨両替ビジネスは、他の無人店舗型ビジネスと比べて、わずかなスペースさえあれば開始できることもメリットです。

無人店舗型のコインランドリーを運営するために必要なスペースは、15〜20坪ほどといわれています。それに対して、外貨両替は、両替機を一つ設置するだけのスペースさえあればいいので、0.25坪ほど、広くても1坪ほどです。

これだけのスペースなので、自分のスペースを所有していなくても、他店舗の空いているスペースを間借りして運営することもできます。

外国人観光客の多いエリアで営業している店舗に両替機を設置すれば、高い利益が期待できるでしょう。

設置場所を後から変更することも可能

先述した通り、外貨両替ビジネスは両替機を設置するわずかなスペースさえあれば、運営可能です。そしてわずかなスペースあれば運営開始だけでなく設置場所の変更も手間をかけずに行なえます。

外貨両替機ビジネスで思うような利益がでない場合、それは外国人観光客など利用者が少ないエリアである可能性が高いです。この場合、利用者が多そうで利益が出やすいエリアに移動するといったことが簡単に行なえます。

他の投資方法・無人店舗型であれば、ある程度のスペースを確保しているため、すぐに場所変更といったことができません。さまざまな手続きをする必要があり、また移動するための引っ越し費用・人件費などもかかります。

しかし外貨両替ビジネスは、両替機1台を移動するだけなので、手間がかかりません。

フランチャイズなら解約時に外貨両替機を買い取ってもらえる

外貨両替機を所有するには、個人で両劇そのものを購入・フランチャイズ契約という2つの方法があります。

外貨両替ビジネスを始めて、思うように収益が出ない・自分に向いていないとわかった場合、困るのが使わなくなった両替機の処分です。

個人で購入した場合、高額の費用をかけて購入した両替機が無駄になってしまいますが、フランチャイズならその心配はありません。

フランチャイズの場合、解約してもフランチャイズ本部が下取りをしてくれます。両替機のコンディションなどによって下取り価格は変化しますが、下取りをして引き取ってくれるので、処分に困ることはありません。

ただし、すべてのフランチャイズ本部が下取りを受け付けているわけではないので、注意が必要です。

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)のデメリット

他の投資方法・無人店舗型ビジネスに比べて手間がかからないなど、メリットの多い外貨両替ビジネスですが、デメリットも存在します。そのデメリットについて以下より説明しましょう。

  • 初期費用は安くはない
  • 防犯面に細心の注意を払う必要がある
  • 設置場所によっては競合が激しく儲からないことも

初期費用は安くはない

他の投資方法・無人店舗型ビジネスに比べると、コストがかからないといわれている外貨両替ビジネスですが、初期費用は決して安くはありません。

外貨両替機の金額は、タイプ・運営会社によって異なりますが、以下の金額が相場となっています。

  • 両替機の購入費用:500万円
  • デポジット:500万円

初期費用は、合計で1,000万円もの大金を用意しなくてはいけません。ただしデポジットは、預かり金なので撤退時・契約満了時に返金されます。そのため、実質的にかかる費用は500万円です。

購入をしないでリースを利用する手段もありますが、リースの場合は収益から手数料が引かれます。

防犯面に細心の注意を払う必要がある

外貨両替ビジネスのような無人店舗型の長所は、両替機を設置するだけであとは何もしなくても良いという点です。しかし無人店舗型は、防犯面を心配しなくてはならないというデメリットも発生します。

常に誰かが外貨両替機を監視していれば問題ありませんが、外貨両替機はそうではないため言ってみれば無防備な状態です。

盗難を回避するために、セキュリティ体制が万全な外貨両替ビジネスもあります。しかし個人で両替機を所有して盗難対策を何もしていない場合、特に治安の悪いエリアだと、盗難が発生する可能性が高くなるといえるでしょう。

設置場所によっては競合が激しく儲からないことも

外貨両替ビジネスで円滑に収益を出すには、利用者の多い立地を選ぶことです。しかし、そのような外貨両替ビジネスにとっての人気エリアは、当然ながら同じことを考えている競合もいます。

競合の外貨両替機が自分のものより高性能であった場合、両替希望者が選ぶのは性能が良く使いやすい方です。そのため人気エリアであっても必ず利用者が増えるとは限りません。

かといって、競合の少ないエリアを選んでも、利用者が少ないので儲けにはならないでしょう。競合が少なくてさらに利用してくれる人が見つかりやすい地域を選ばないといけません。

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外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)の収益シミュレーション

外貨両替ビジネスを開始した場合の収益のシミュレーション結果は以下の通りです。

  • 利用者1人が両替する外貨の平均額:1万円
  • 手数料:10%
  • 月のコスト(提供スペースの支払い、保険など):15万円(月額)

仮に1日20人利用した場合の収益は下記の通りです。

  • 20×1,000円=20,000円
  • 1ヶ月で60万円、コストを引いて45万円
  • 年間にして45万円×12=540万円

このようなシミュレーション結果となりました。初期費用がデジポットを入れて1,000万円だった場合、2年で回収できる見込みです。

手数料のパーセンテージや周囲の環境(利用者が多い・少ない)によって収益は変化しますが、上記の数字を目安と考えていいでしょう。

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)の始め方

では、外貨両替ビジネスはどのようにして始めるのか、具体的な手順を、個人・フランチャイズ別に説明しましょう。

個人で始める場合

外貨両替ビジネスを個人で始める場合の手順は、以下の通りです。

  1. 両替機を入手
    購入かリースを選択
  2. 両替機を設置
    自分で所有している土地、間借りしたスペースに設置
  3. 両替機内部の残高を確認・補填
    残高はネットで確認可能、減った分を補填
  4. 手数料を引いた金額が日本円になり口座に振り込まれる
    両替機内の外資は銀行に届けられる仕組み

フランチャイズ契約をする場合

フランチャイズ契約とは、本部事業者(フランチャイザー)が加盟者(フランチャイジー)との間に、自社の商標やマークなど営業の象徴になる標識や経営のノウハウを使い、商品販売事業の権利を与え、加盟者がそれに対して一定の対価を支払う契約方式のことです。

外貨両替ビジネスにおけるフランチャイズ契約は、以下の手順で実施します。

  1. フランチャイズ本部を比較して選ぶ
    フランチャイズ本部を選ぶ際には「立地選びの強さ「」集客力のある高性能両替機の取り扱い」「取扱外貨の種類が豊富」の3つのポイントを備えているフランチャイズを選択
  2. フランチャイズ本部と契約
    この際に契約金を支払い、両替機の設置場所を選択
  3. 両替機運営の開始
    本部からメンテナンス・アドバイスを受けることも可能
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外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)に関するよくある質問

外貨両替機投資を検討する場合に、気になる点についてまとめました。

フランチャイズ本部にはどんな企業がある?

以下のような企業が外貨両替機のフランチャイズを行っています。

企業によって、サポート内容・料金・取扱通貨などに違いがありますので、詳しく確認して比較検討してください。

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)を始めるには語学力が必要?

外貨両替ビジネスの相手のほとんどは外国人観光客なので、個人で始める場合は語学力が必須です。

ただし、フランチャイズで始める場合は、スタッフのサポートが受けられるのところを選べば、語学力は必要ありません。

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)を始めるなら早い方が良い?

できるだけ早めに検討することをおすすめします。

外貨両替ビジネスは立地や競合相手の影響をが大きいため、人気の場所にできるだけ早く両替機を設置することで収益を上げやすいです。

後から参入したとしても、すでに供給が満たされていると十分な利益を得られない可能性があります。

まとめ

外貨両替ビジネス(外貨両替機投資)は、他の投資方法に比べて人件費などがかからない、専門的な難しい知識が不要、すぐに始められるといったメリットがあります。

投資を始めたいが、何をやっていいのかわからないという人に、おすすめの投資方法です。しかし、メリットがある反面、初期費用がかかる、必ず利益が出るとは限らないなどといったデメリットもあります。

メリットとデメリットどちらも把握して、本当に自分に適しているのか検討しましょう。また、外貨両替ビジネスを始める際は、事前にその手順を覚えておくとトラブルなく開始できます。

注意点を頭に入れて、スムーズに外貨両替ビジネスを始めましょう。

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この記事を書いた人

ikebukuro

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