不動産クラウドファンディングはやめとけって本当?おすすめできる5社を紹介

  • 資産運用
  • 公開日:2025.01.14
  • 更新日:2025.01.23
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「不動産投資は数百万円の初期投資が必要なのでハードルが高い」と考えている方にとって、1万円という少額から投資できる「不動産クラウドファンディング」は強くおすすめできるサービスです。

ただしサービスを提供している運営会社は不動産クラウドファンディングの企業を比較するポイント多いため、どのような基準で、どれを選べば良いか分からないと感じている方は多いでしょう。

そこで今回は不動産クラウドファンディングの基礎知識やメリット・デメリットにくわえて、多くの方におすすめできる20のサービスを紹介していきます。

目次

不動産クラウドファンディングとは

まずは不動産クラウドファンディングの仕組みについて解説します。

不動産クラウドファンディングの仕組み

不動産クラウドファンディングとは、特定の事業者を通じて不動産に投資を行うことです。従来の不動産投資との違いについて、次の表をご覧ください。

比較項目 不動産クラウドファンディング 不動産投資
定義 複数人で不動産事業のファンドに投資 一人で不動産に投資し、管理・運用する
最低投資額 少額(1万円程度)から可能 数百万円から数千万円の初期投資が必要
運用期間 有限(事業期間内) 長期運用が可能
収益 事業者が投資家へ収益を分配する 投資家自身が家賃収入や物件の売却益を得る
途中解約 原則不可 不動産を売却することで可能
元本保証 なし(救済措置あり) なし

従来の不動産投資では投資家自身が個々の物件に投資し運用する必要がありますが、不動産クラウドファンディングでは事業者が集めた資金で物件に投資・運用し、家賃収入などによる収益が投資家に配分されます。

ファンドにお金を「集める」方式であるため、投資家は直接物件を購入する必要がありません。そのため一口「1万円」という少額から投資が可能であり、不動産投資よりも投資のハードルが大幅に下がっています。

ハードルが下がるということは、次のようなリスクも大幅に軽減されます。

  • 物件選びに失敗する→物件選びは投資のプロが行う
  • 利益率が低く初期投資分を取り戻せない→投資額が少ないので損失も少ない
  • 物件を常に運用・管理しなければならない→運用・管理は全て事業者が行う

不動産クラウドファンディングのメリット

ここからは不動産クラウドファンディングを始める3つのメリットについて、それぞれ解説していきます。

  • 1万円から投資できる
  • 自分で投資するよりも低リスク
  • 物件を管理する必要がない

1円から投資できる

不動産クラウドファンディングは1万円という小額から投資が可能です。個人で不動産投資を行う場合は初期投資だけで数百万円必要であるのと比較すると、初心者にとっても大幅にハードルが低い投資方法だといえます。

自分で投資するよりも低リスク

少額で始められる分、リスクも低いです。物件価格の暴落によって短期間で数十万円を失うようなことも少ないですし、「優先劣後」という仕組みにより、損失が出ても出資割合に応じて運営会社が先に補填してくれます。

物件を管理する必要がない

個人で不動産投資を行う場合は物件のオーナーとなって管理業務を行う必要がありますが、不動産クラウドファンディングは運営会社がオーナーとなるため、投資家は出資するだけで管理業務を行う必要が一切ありません。

このような「手軽さ」も、個人で行う不動産投資にはない魅力の一つだといえます。

不動産クラウドファンディングが「やめとけ」と言われるデメリット

次は不動産クラウドファンディングのデメリットについて、3つの点をそれぞれ解説していきます。

  • 運用期間内は原則途中解約できない
  • 元本割れの可能性がある
  • 事業者選びが難しい

運用期間中は原則途中解約できない

不動産クラウドファンディングは運用のすべてを運営会社が担っているため、投資家の判断で物件を売却したり、運用期間中に解約することも原則できません。

元本割れの可能性がある

また、保険商品などの元本保証型ではない投資方法は、基本的に「元本割れするリスク」と常に隣り合わせです。

不動産クラウドファンディングは投資家が直接運用しませんが、たとえ事業者が適切に運用していても急激なインフレ等に対応するのは難しく、元本割れする可能性はあります。

事業者選びが難しい

また、不動産クラウドファンディングはサービスごとに扱っている案件の数や平均運用期間、また最低投資金額や救済措置(優先劣後方式など)の有無が異なります。

自分のスタイルに合っていない、また実績および信頼性が低い運営会社を選んでしまうと、たとえ少額投資でも失敗してお金を失う可能性が高くなります。

不動産クラウドファンディングのおすすめランキング5社

不動産クラウドファンディングを始めようと考えている方におすすめできる、5つの運営会社(ファンド)を紹介していきます。

それぞれの特徴だけでなく、メリット・デメリットや口コミ、開催中のキャンペーン情報にも注目してみましょう。

COZUCHI(コヅチ)

次はLAETOLI株式会社が運営する「COZUCHI(コヅチ)」を紹介します。

中〜長期案件が多いため放置運用にも向いていますが、短期運用型ではさらに多くのメリットを得られます。

運営会社 LAETOLI株式会社
サービス開始年 2019年
期待利回り 3.0~12.0%
運用期間 3~24ヶ月
対象物件 マンション、テナント

COZUCHI(コヅチ)の特徴

  • 1万円から出資可能
  • 高い利回りを期待できる案件が多い
  • 利回りに上限がない

COZUCHI(コヅチ)は少額から投資が可能であり、さらに中長期案件だけでなく高い利回りを期待できる「短期案件」も充実しているサービスです。利回りに関しても低リスク運用を実現しながら年利で「3〜12%」が達成できるとしています。

さらに、一般的な不動産クラウドファンディングでは普通に設定されているような「利回りの上限」が設定されていないため、利益は出た分だけフェアに投資家に還元されます。

短期運用型なら24時間・365日にわたって換金が可能である点も魅力的です。

COZUCHI(コヅチ)の口コミ

COZUCHIは少額から投資できるため、初心者でも損失を心配しすぎずに投資を開始できる。また他のサービスと比べて平均的に利回りが高く、失敗したと思っても途中解約できるのでリスクを最低限に抑えられる。

(30代男性)

元本保証がない点は確かに心配だが、実際のところ今まで元本割れを起こしたことはないと認識している。SNSで話題になった人気のサービスであるためか、抽選に外れてしまうことが多い点は少し残念に思う。

(40代男性)

COZUCHI(コヅチ)のキャンペーン情報

2024年6月現在、COZUCHI(コヅチ)では、特にキャンペーンは開催されていません。

ただファンドによってポイントがもらえるキャンペーンが開催されていたり、初めて登録した人向けのキャンペーンが開催される可能性がありますので、公式サイトを確認してみましょう。

1万円から不動産投資が始められる

利回りくん

株式会社シーラが運営する「利回りくん」は、投資により貯まるポイント制度が魅力的な不動産クラウドファンディングサービスです。

投資を社会貢献につなげたいと考えている方にもおすすめです。

運営会社 株式会社シーラ
サービス開始年 2010年
期待利回り 3.0%〜5.71%
運用期間 6ヶ月〜20年
対象物件 マンション、工場、敷地

利回りくんの特徴

  • 1万円から投資可能
  • 投資で楽天ポイントが貯められる
  • 有名人との共同案件あり

「利回りくん」は少額から投資可能であり、さらに出資額に応じて「楽天ポイント」も獲得できる不動産クラウドファンディングサービスです。

利回りくんのアカウントと楽天IDを連携させることで、出資額の「0.5%」を最大5万ポイントまで受け取ることができます。

また利回りくんでは有名人と連携した案件があり、ファンは案件に参加し投資することで有名人の支援および社会活動に貢献できます。

利回りくんの口コミ

利回りくんについては、ある有名人がSNSで情報を発信していたことから知った。自分自身がその有名人のファンでもあったため、実際に投資することで活動を支援できた。今後もその人が関わっている案件があれば、積極的に参加していきたい。

(30代男性)

もともと投資に興味はあったが、ギフト券がもらえるとのことで会員登録をした。実際に投資も行い、地方創生や興味のある事業の応援につながった。楽天ポイントが獲得できるのも大きなメリットだと思う。

(40代男性)

利回りくんのキャンペーン情報

2024年6月現在、「利回りくん」では、キャンペーンは開催していません。

しかし、過去には定期的にキャンペーンを開催しているので、定期的にチェックしてみることをおすすめします。

\楽天ポイントが貯まる/

CREAL(クリアル)

クリアル株式会社が運営する「CREAL(クリアル)」は300億円を超える運用資産残高実績がある不動産クラウドファンディングサービスです。

マンション以外の形態の物件へ投資したい方にもおすすめできます。

運営会社 クリアル株式会社
サービス開始年 2018年
期待利回り 4.0%〜5.5%
運用期間 12~24ヶ月
対象物件 マンション、保育園、オフィス

CREAL(クリアル)の特徴

  • 373億円を超える累計調達実績
  • 2023年4月まで元本割れ0件
  • 社会貢献につながるファンドが多数ある

「CREAL(クリアル)」には現在まで累計96の組成ファンド数がありますが、累計での調達額は「373億円」を超えています。2023年4月までの元本割れ案件も0件であり、多くの投資家から信頼を得ていることが分かります。

さらに当サービスは学校や保育園など、投資することが社会貢献につながるファンドも多く、マンションやアパート等の住居以外に投資してみたい、という方にもおすすめできます。

もちろん1万円という少額から投資できるため、投資初心者にもおすすめできます。

CREAL(クリアル)の口コミ

以前よりも数は減ったように思うが、学校や幼稚園・保育園などの施設に投資できる案件が多くて、サービスとしても企業としても魅力的である。くわえてアプリ版の視認性の良さや、楽天銀行口座を開設すれば手数料を節約できるのもメリットだと思う。

(20代男性)

利回りが飛び抜けて高いわけではないと思うが、よく探せば質の高い案件は多い。サービス面に関してはウェブ版・アプリ版ともに使いやすい。今まで元本割れも起こしたことがないということで、サービスとしての信頼性も高い。

(20代女性)

CREAL(クリアル)のキャンペーン情報

2024年6月現在、CREALではキャンペーンは開催されていません。

以前はキャンペーンが開催されていた時期もあるため、公式サイトを確認してみましょう。

\償還実績元本割れ0件/

ASSECLI(アセクリ)

株式会社エボルゾーンの「ASSECLI(アセクリ)」はマンションやアパート、戸建てや商業ビルのファンドが豊富な不動産クラウドファンディングサービスです。

プロが厳選する案件は収益性・安全性に優れています。

運営会社 株式会社エボルゾーン
サービス開始年 2020年1月
期待利回り 4~8%
運用期間 3~24ヶ月
対象物件 戸建て、マンション、アパート

ASSECLI(アセクリ)の特徴

  • 不動産投資のプロが収益性の高い物件を厳選
  • 優先劣後方式により安全性を確保
  • 申し込みはネットで完結できる

最少額1万円から始められる「ASSECLI(アセクリ)」は、不動産投資に関して知識・景観が豊富なプロが物件を選び、さらにファンドの情報は事細かに開示されるため、投資家としては安心して納得のいく案件を選ぶことができます。

また当サービスは申し込みにかかわる手続きをネットで完結できるため、書面でのやり取りが必要ありません。

最小投資額は1万円から、優先劣後方式で投資家のリスクマネジメントも確保されているため、投資初心者でも安心して利用できます。

ASSECLI(アセクリ)の口コミ

1口あたり1万円という少額から投資できる優秀なクラウドファンディングサービス。利回りも4~8%と悪くない。自分はマンションとアパートそれぞれ1棟ずつに投資しているが、6%以上の年利が期待できる点も良いと思う。

(40代男性)

ASSECLIは審査スピードが早く、手続きも難しいことはなかった。ファンドの種類は少なくないが、人気が高いためか数分で完売してしまうことも多い。人気が高いものはなおさら即終了してしまうため、今以上に案件の件数を増やしてほしい。

(40代男性)

ASSECLI(アセクリ)のキャンペーン情報

2024年6月現在、ASSECLI(アセクリ)では、キャンペーンは開催されていません。

過去には、一定の投資額を満たした人を対象に高額なAmazonギフト券をプレゼントしたり、新規登録者全員を対象に1,000円分のデジタルギフトをプレゼントするキャンペーンを開催していました。

今後も同様の内容でキャンペーンが開催される可能性があるため、定期的にチェックしてみましょう。

LEVECHY(レベチー)

次に紹介するのはジャパン・プロパティーズ株式会社が運営する「LEVECHY(レベチー)」です。

その名の通り「レベルが違う」不動産クラウドファンディングサービスを目指しており、不動産特定共同事業3号・4号事業としての許可も受けています。

運営会社 ジャパン・プロパティーズ株式会社
サービス開始年 2023年
期待利回り 8%~10%
運用期間 12ヶ月〜
対象物件 マンション

LEVECHY(レベチー)の特徴

  • 2023年開始の新鋭サービス
  • ローンを活用したレバレッジ投資が可能
  • 「倒産隔離」という仕組みで投資家を守る

かなり新しい不動産クラウドファンディングサービスである「LEVECHY(レベチー)」は、他のサービスと差別化できる独自の仕組みを取り入れています。

その一つがローンを用いた高配当案件であり、一般的なクラウンドファンディングよりも高い配当が期待できます。

また当サービスでは「優先劣後方式」だけでなく、SPCスキーム(特別目的会社による分離)を用いた「倒産隔離」という仕組みを採用しています。

これにより、万が一運営会社が倒産しても不動産名義は別会社のものであるため、債権者の資産を差し押さえられることがなくなります。

LEVECHY(レベチー)の口コミ

今まで様々な投資関係の会社を利用してきたが、新しい選択肢を増やすためにLEVECHYへ登録した。スマホから登録したが、登録後数分で本人確認が完了したというメールが届いたので、かなりスピーディーな方だと思う。

(40代女性)

自分が申し込んだ案件が特別なのかもしれないが、人気が高いためか案件の倍率が20倍を超えており、かなり狭き門のように感じた。何度も抽選に落ちたので半ばあきらめていたが、やっと当選できて嬉しかった。

(40代男性)

LEVECHY(レベチー)のキャンペーン情報

2024年6月現在、「LEVECHY(レベチー)」では、キャッシュバックやプレゼント等の新規登録者向けキャンペーンを開催していません。

過去にも開催していないため今後開催される可能性は低いですが、最新情報をすぐ確認できるように、会員登録しておくことをおすすめします。

不動産クラウドファンディングの企業の選び方

不動産クラウドファンディングの仕組みを理解したとき、投資家が「どの事業者を選ぶか」がとても重要であることに気付かれたかもしれません。

そこで次からは、不動産クラウドファンディングを手掛ける企業をどのような基準で選べば良いのか、5つのポイントについてそれぞれ解説します。

  1. 運用期間や分配金の頻度
  2. 投資する案件の規模
  3. 運営会社の出資割合
  4. 物件情報の詳しさ
  5. 口コミ・評判の良さ

①運用期間や分配金の頻度

不動産クラウドファンディングは、選ぶファンドによって運用期間が異なります。

基本的には短期間と長期間のものがあり、それぞれ平均的な運用期間は次のとおりです。

  • 短期:3ヶ月・半年・1年程度
  • 長期:1年・3年・10年以上

運用期間が短期のファンドは市場の影響を最小限に留められるため、より低リスク・低コストでの運用が可能です。途中解約ができない分、他のファンドに乗り換えやすいのも短期ファンドのメリットです。

それに対して長期のファンドは利回りが高いものを選択できれば、短期ファンドよりも多くの利益が得られます。どちらを選択するかは、資金の流動性と安定したリターンのどちらを優先するかで変わります。利益を得たいものの早めに資金を回収したいなら短期、資金の流動性よりも安定性を取るなら長期のファンドを選択できます。

②投資する案件の規模

ファンドごとに異なる規模は、投資可能性およびリスクとリターンを見極める一つの方法です。

一般的に募集金額が高いファンドは規模が大きいため投資しやすく、それだけ大きなリターンを期待できますが、リスクも高くなります。

逆に募集金額が小さいファンドは規模が小さいため投資機会が限られ、期待できるリターンもそれほど高くありませんが、低リスクで運用できます。

  • 大規模ファンド:募集数が多く参加しやすいが、リスクは高くなる
  • 小規模ファンド:募集数が少なく参加しにくいが、リスクは低くなる

投資は「検討しているだけ」では無意味であるため、人気が高くても参加しやすいファンドは多くの人におすすめできます。

投資可能性を優先するか、それとも案件の内容にこだわるか、自分が求めているものや目標に応じて適切なファンドを選びましょう。

③運営会社の出資割合

ファンドにおける運営会社の出資割合も重要です。なぜなら、運営会社の出資割合が大きい方が、投資家が抱えるリスクが小さくなるからです。

一例として、次のように出資額が異なるファンドがあるとします。

  • ファンドAの出資割合:投資家「50%」・運営会社「50%」
  • ファンドBの出資割合:投資家「80%」・運営会社「20%」

上記の出資割合は、運営会社が負うリスクに直結します。仮に、ファンドA・B両方とも募集金額が「1億円」であり、物件価格の急激な下落で「5,000万円」の損失を出したとします。

ここで重要になるのは、損失を補填する「順番」です。不動産クラウドファンディングの多くは、運営会社が損失分を優先的に補填する「優先劣後方式」を採用しています。

この場合、それぞれが負う損失は次のとおりです。

  • ファンドAの損失:投資家「0円」・運営会社「5,000万円」
  • ファンドBの損失:投資家「3,000万円」・運営会社「2,000万円」

ファンドAは運営会社の出資額が大きいため損失分を全てカバーできているのに対して、ファンドBは運営会社の出資額が少ないため、運営会社が補填できない残りの分を投資家が補填しなければなりません。

以上の点から、どれだけ高い利回りが期待できるファンドであっても、運営会社の出資割当が低い場合は高リスクであるため注意が必要なのです。

④物件情報の詳しさ

運営会社が公式サイトで掲載している、ファンドに関する「情報量」にも注目しましょう。一般的に、運営会社は次の情報を公開しています。

  • ファンド(プロジェクト)の概要:運用期間や募集金額など
  • 物件の情報:住所や種別、土地情報や交通アクセスなど
  • 想定利回り(リターン):年間で期待できる利益率(年利)

このほか、事業者や管理会社、業務管理者や物件がある地域に関する情報を掲載していることもあります。掲載されている情報が多いほど透明性・信頼性が高いといえますが、より詳細な情報を知りたい場合は会員登録が必要な場合もあります。

登録するだけで料金が発生することはまずないため、事前に複数のサービスに会員登録し、常に最新の情報を受け取れるようにしておくことをおすすめします。

⑤口コミ・評判の良さ

不動産クラウドファンディングの運営会社を選ぶ際、評価サイト等に掲載されている口コミは一定の参考になります。

実際にそのファンドに投資している人の生の声を聞けますし、ポジティブ・ネガティブ評価のどちらも判断材料にできるからです。

不動産クラウドファンディングを始める流れ

次は、不動産クラウドファンディングを始める流れについて、5つのステップに分けて解説します。

  1. サービスに会員登録する
  2. ファンドに応募し出資する
  3. 運用が開始される
  4. 分配金(配当金)を受け取る
  5. 運用期間が終了する

①サービスに会員登録する

まずは不動産クラウドファンディングの運営会社が運営しているウェブサイトから、会員登録をしましょう。

会員登録には氏名や住所、電話番号やメールアドレス、出金先の口座などを登録する必要があります。運転免許証やマイナンバーカードなどの本人確認書類も必要です。登録時には必ず、それらの情報を元に利用審査が行われます。

②ファンドに応募し出資する

会員登録および審査が完了したら、そのサービスで募集している案件の詳細を確認し、希望する案件に出資の申し込みをしましょう。このとき、自分の出資額(口数)を提示する必要がありますが、入金はまだ行いません。

応募期間終了後に抽選が行われ、当選したら追加で必要な手続きの詳細がメールや郵便物等で送付されます。

この段階で手続きが遅れるとキャンセルされてしまうため、運営会社からの連絡事項は必ずチェックしましょう。

③運用が開始される

契約が完了したら、運営会社が指定する口座に入金しましょう。運営会社の方で入金が確認され次第、ファンドの運用がスタートします。

運用中は特別な手続きが必要ありませんが、マイページからいつでも運用状況をチェックできます。マイページへのアクセス方法はそれぞれのサービスに従いましょう。

④分配金(配当金)を受け取る

分配金はファンドごとに決められている「配当月」に、申し込み時に指定した出金用口座へ振り込まれます。

短期で終了する案件の場合は、運用期間が終了したタイミングで支払われる場合もあります。

⑤運用期間が終了する

運用期間が終了したら、投資した元金が払い戻されます。

ただし払い戻しではなく預託金制度を利用して資金をプールしたり、新しく組まれる案件への再投資を選択することも可能です。

不動産クラウドファンディングに関するFAQ

最後に、不動産クラウドファンディングに関してよく寄せられる5つの質問に回答していきます。

不動産クラウドファンディングは失敗しやすい?

不動産クラウドファンディングは、投資家が物件の運用に直接関与しない投資形式であるため、少なくとも投資に関する知識が少ない初心者が自分で不動産投資を始めるよりは「失敗しにくい」といえます。

言い換えれば、投資家が自分でできることは少ないため、成功するかどうかは事業者の運用能力にかかっています。

不動産の急激な価格変動や、入居率の低下など不測の事態にも十分対応できる、信頼できる事業者を選ぶことが何よりも重要です。

不動産クラウドファンディングは元本割れする?

個人で不動産投資を行う場合よりも投資家自身のリスクは低いですが、不動産クラウドファンディングも元本割れする可能性があります。

あくまで投資家は運営会社に運用を「任せている」だけであり、不動産投資に存在するインフレや家賃収入の減少等による元本割れリスクがなくなるわけではありません。

不動産クラウドファンディングは確定申告が必要?

不動産クラウドファンディングによって得た利益を確定申告するべきかどうかは、利益が20万円を超えるかどうかで変わります。

  • 20万円を超える:確定申告が必要
  • 20万円を超えない:確定申告は不要

「20万円」が確定申告のボーダーラインなのは、不動産クラウドファンディングで得る利益がすべて「雑所得」として扱われるからです。

また、すでに年収が2,000万円を超える会社員も確定申告する必要があります。

確定申告することで一定の還付を得られるケースもあるため、自分が対象かどうか必ずチェックしましょう。

不動産クラウドファンディングは節税になる?

不動産投資では物件の減価償却や損益通算による節税が可能ですが、クラウドファンディングの場合は物件を保有しているのが運営会社であるため、所得税や住民税を節税することはできません。

ただし優先劣後方式ではなく投資者も所有者の一部となる「任意組合型」を選択した場合は、所有権があるため所得税や住民税の節税が可能です。

ただし出資した人も損失を負う義務がある「無限責任」方式であるため、通常の不動産クラウドファンディングよりも大幅にリスクが高くなります。

不動産クラウドファンディングはいつでも解約できる?

不動産クラウドファンディングは原則、運用期間中の解約は認められていません。

ただし契約後8日以内であれば「クーリングオフ制度」を利用して解約できます。

法的に認められた制度であるため、違約金を請求されるようなこともありません。

まとめ

今回は多くの不動産クラウドファンディングサービスを紹介しましたが、平均利回りや運用期間、リスクヘッジの有無など、それぞれ異なるメリット・デメリットがありました。

サービスの基盤が同じ「クラウドファンディング」であっても、運営会社ごとに違いがあるということは、サービスの「選び方」が最終的な利益にも影響を及ぼすということでもあります。

初めて投資する人も、よく比較考慮してから決めましょう。

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この記事を書いた人

ikebukuro

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