フィデリティ証券の口コミ・評判を調査!メリット・デメリットや初心者が使う際の注意点を解説
- 公開日:2024.12.11
- 更新日:2024.12.11
数多くの証券会社があるなかで、資産運用を始めるために「フィデリティ証券」の口座開設を検討しているかもしれません。
フィデリティ証券はよく「投資信託に強い証券会社」と言われていますが、実際にフィデリティ証券を利用している人の評判が気になる方も多いでしょう。
そこで今回はフィデリティ証券利用者の評判や、フィデリティ証券の基本情報や利用するメリット・デメリット、株式取引や投資信託における手数料などについても詳しく解説します。
目次
フィデリティ証券の基本情報
企業名 | フィデリティ証券株式会社 |
所在地 | 東京都港区六本木7-7-7 |
設立 | 1998年4月 |
業種 | 証券、商品先物取引業 |
代表者 | 代表取締役社長 デレック・ヤング |
資本金 | 126億5750万円 |
「フィデリティ証券」とは東京都港区に拠点を構える証券会社であり、個人投資家向けに様々な資産形成のためのサービスを提供しています。
- 資産運用商品:各種NISA・投信積立・日本株・ETF・ETN・REIT
- おまかせ運用:フィデリティ証券が長期の資産運用をフルサポートしてくれる
- 投資信託(ファンド):個人投資家向けの豊富な投資信託を販売
- 投資信託の健康診断:他社の投資信託も含めたポートフォリオ分析など
とりわけ投資信託に関しては20年以上の実績があり、外部の顧客満足度調査では4年連続でトップ評価を受けています。
近年「おまかせ運用」や「投資信託の健康診断」を導入したことで、より投資初心者にもおすすめしやすい証券会社となっています。
フィデリティ証券の良い口コミ・メリット
次はフィデリティ証券に関するポジティブな口コミ・メリットを紹介していきます。
長期的な資産運用に向いている
長期の運用を前提とする「つみたてNISA」を始めるにあたって、自分の力だけで資産運用することに不安があったので、ロボアドバイザーが利用できるフィデリティ証券の口座を開設した。登録や口座の開設手続き等に難しいことはなく、実際の投資信託選びもロボアドバイザーに任せた。半年ほど経過したが、順調に利益を計上できている。(40代男性・会社員) |
数多くの証券会社がある中でどの証券会社で資産運用を始めようか迷ったが、長い歴史や実績があるということでフィデリティ証券を選んだ。もともと長期的な資産運用を検討していたが、フィデリティ証券なら信頼性が高く、サポート体制も充実していると思った。実際に手厚いサポートを受けられた点は満足している。(30代男性・会社員) |
フィデリティ証券のつみたてNISAは、指定インデックスファンドが39本、アクティブファンド11本の、計50本のファンドに対応しています。豊富な選択肢があるため、長期的に資産をプラスにしながら節税もしたい人に向いています。
ちなみにNISAに関しては2024年から新制度に切り替わるため「つみたてNISA」の新規買付も2023年12月で終了します。「新NISA」への移行に関する点はフィデリティ証券の公式サイト上に掲載されているため、必ずチェックしましょう。
「ザ・ハイブリッド」を利用できる
もともとつみたてNISAをはじめようと思っていたが、ロボアドバイザーサービスである「ザ・ハイブリッド」を提供している点が、フィデリティ証券を選ぶ決め手となった。口座開設後、実際にロボアドバイザーに銘柄選びをまかせてみたところ、現在半年程度の運用期間だが、安定して利益を出せている。まだ運用初期ではあるが、今のところは良い証券会社を選ぶことができたと思っている。(30代男性・会社員) |
昨今ではロボアドバイザーを提供している証券会社は珍しくないが、特に前から気になっていたフィデリティ証券の口座を開設してみることにした。手続き関係はかなり早く完了したし、投資信託に関しても良い商品を選び出せたと感じている。(40代男性・会社員) |
フィデリティ証券では、人とロボアドバイザーが共同(ハイブリッド)で個人投資家の投資をサポートする「ザ・ハイブリッド」というサービスを提供しています。
基本的に「ロボアドバイザー」とは、銘柄選びやポートフォリオの設計に関して全てをロボット・AIに任せるものを指します。しかしフィデリティ証券はロボットだけでなく「人」を置くことで、より最適なモニタリング・提案が可能となっています。
アドバイス担当者付きコースで投資初心者でも安心
今後の不景気のために資産運用を検討しておりいくつか選択肢はあったが、最終的に友人から紹介されたフィデリティ証券を選んだ。投資に関しては初心者だったが、アドバイス担当者付きコースでは専任の担当者が付いてくれたため、安心して投資を始められた。投資信託初心者におすすめだというのは本当だと実感した。(20代男性・会社員) |
海外の証券会社だということで不安もあったが、評判通りのサポートを受けられた。専任のアドバイザーが個別で担当してくれたため、投資初心者としての不安も解消できた。他の商品のラインナップに関しては他社に利があると思うが、投資信託に関しては強くおすすめできる。(30代男性・会社員) |
フィデリティ証券の「ザ・ハイブリッド」では、ロボアドバイザーにくわえて知識・経験が豊富な人間のアドバイザーが専任でフォローしてくれる「アドバイス担当者付きコース」が用意されています。
最低契約金額100万円から利用できる当サービスでは、個人のライフプランに応じて最適なポートフォリオを提案してくれるほか、専任のアドバイザーから電話やメール等で個別に資産運用に関するフォローを受けることができます。
カスタマーセンターの対応が親切
つみたてNISAを始めるにあたって、サポート体制が充実している証券会社を探していたところ、フィデリティ証券を見つけた。フィデリティ証券の良いところは、フリーダイヤルでいつでもかけられるカスタマーサポートが用意されており、困ったときに相談できることだと思う。また申し込みから口座開設までの時間が早く、待たされるようなことがないのもメリット。 |
日本国内ではそこまで知名度が高くない証券会社だと思うが、世界的には有名な証券会社であり、実績も十分なので安心して利用できた。自分は投資信託のために利用したが、とりわけカスタマーサービス含むサポート体制が充実していたので、初心者でも安心して運用ができた。今後も長期的に利用していきたい。(30代男性・会社員) |
フィデリティ証券はカスタマーサポートの対応が丁寧で親切である点も評価されています。フィデリティ証券では最初から経験豊富なカスタマーが対応してくれるだけでなく、オンライン会議サービスの「ZOOM」を用いて、操作説明などのサポートを受けることも可能です。
NISA口座の投資信託の購入手数料0円
将来のために資産運用を始めようと思い、ネットで評価の高かったフィデリティ証券の口座開設を申し込んだ。決め手は評価の高さだけでなく、ネットで投資信託を購入すれば、いつでも手数料が無料になる点にある。これによりコストを大幅に抑えられるため、自分のような投資・ネット証券初心者にもおすすめできると思う。 |
もともと大手の証券会社であることは知っていたので、口座開設に関しては不安はなかった。他社の口座も持っているが、ツールはかなり使いやすい方だと思う。特に手数料が無料であるため、老後に向けて資産形成したい人に向いている。大手と比較しても有力な選択肢になると思う。 |
フィデリティ証券は投資信託の購入時に手数料が発生しません。それもネット経由の取引だけでなく、一括購入や積立、電話での取引も対象となります。また口座の制限もなく、一般口座・特定口座、NISA口座のどれでも手数料が無料になるため、ランニングコストを大幅に削減できます。
フィデリティ証券の悪い口コミ・デメリット
次はフィデリティ証券のネガティブな口コミ・デメリットを紹介します。
取り扱っている商品の数が少ない
自分は投資信託をするためにフィデリティ証券に申し込んだが、投資信託以外の分野に関しては、そこまで強くはないと思う。株式取引の手数料が一律である点や、取り扱われている商品数が少なく、やれることが限定されてしまう点はデメリットだと思う。(30代男性・会社員) |
フィデリティ証券は投資信託に関する評判は高いが、他の商品に関しては大手と比較すると弱いと思う。今はネット証券会社の選択肢も多く、商品数が豊富で手数料も安いところは多い。投資信託だけならフィデリティ証券でも良いが、他の取引なら他の大手証券会社の方が良いと思う。(40代男性・会社員) |
フィデリティ証券では約700本の投資信託を取り扱っていますが、特に利用者が多い大手の証券会社と比較すると少ないです。
- SBI証券:約2,600本
- 楽天証券:約2,500本
- マネックス証券:約1,400本
また信用取引やIPO、先物・オプションに対応していない点などが評価の分かれ目となっています。投資信託の手数料が無料である点は明確なメリットですが、取扱数が大手よりも少ない点も含めて比較検討する必要があるでしょう。
IPO株に対応していない
フィデリティ証券は投資信託に強い証券会社です。ただ株式取引に関しては強くありません。単元未満株には対応していますが、IPO株や先物・オプションなどに対応していないからです。そのため株ではなく、投資信託を始めたい方でなければ他の大手証券会社を選んだ方が良いかもしれません。(30代男性・会社員) |
フィデリティ証券に口座を開設し、株と投資信託をやっている。取引手数料が一律であるのは良いが、IPOに対応していないことをよく確認せずに申し込んでしまった。これから成長する企業に投資できないだけでなく、友人たちがIPOに関する話をしていても参加できないのは残念に思う。(40代男性・会社員) |
フィデリティ証券は「IPO株」に対応していません。IPOとは新規で上場した企業のことであり、その企業が多数の投資家向けに売り出す株が「IPO株」です。
企業にとっては資金を調達できますし、投資家はこれから成長が見込まれる企業に投資する良い機会となります。しかしフィデリティ証券はIPO株に非対応であり抽選も行っていないため、IPO株へ投資したい人は選択肢から外れてしまいます。
少額の株取引だと手数料が割高になる
フィデリティ証券の口座を開設したは良いものの、手数料でつまづいてしまった。なぜなら、約定代金にかかわらず手数料が一律設定だから。これにより、自分のような少量の株を小分けに買うと割高になってしまう。一律であるため料金体系はわかりやすいが、少額投資をしたい人にとっては良い環境ではない。(40代女性・会社員) |
手続きが簡単なことや、サポート体制が良いことなど、ほとんどのサービス内容には満足している。ただし株取引の手数料が一律である点には注意しなければならない。自分は取引をはじめてからまだ数ヶ月だが予想以上にコストが高くなる計算となったため、今後は頻度に注意して取引したい。 |
フィデリティ証券のメリットでありデメリットでもあるのが、約定代金にかかわらず株取引の手数料が一律である点です。
高額な取引をしても手数料が上がらない点はメリットですが、逆に少額取引をする人にとっては割高になるためデメリットとなります。
ただし資産評価残高に応じて適用されるプレミアム会員になったり、おまかせ投資の「ザ・ハイブリッド」を利用することで手数料を下げることは可能です。
NISAに対応している銘柄が少ない
投資信託をするために、実績があるフィデリティ証券に申し込んだ。投資信託で選べる銘柄は700あるが、大手の他社ならもっと選択肢が多いことを知ってしまった。特に投資信託以外のNISA等に関しては大手との差がかなり開いているため、今後フィデリティ証券でも取扱数を増やして欲しい。(30代女性・会社員) |
NISAを始めるために口座を開設したが、大手の証券会社と比べれば対応銘柄が少ないように思う。比較サイト等でよく表示される証券会社はほとんどの主要な取引に対応していることを考えると、NISA目的なら他社を選んだ方が良いように思う。(30代男性・会社員) |
フィデリティ証券はNISA・つみたてNISAに対応していますが、対応銘柄数が他の大手証券会社と比較すると少ないです。たとえば、つみたてNISAはインデックスファンド・アクティブファンド合わせて50本が対象となっていますが、大手なら100本以上の取扱があることも珍しくないため、NISAの対応銘柄数を重視する人にもおすすめできません。
フィデリティ証券以外でおすすめのネット証券5選
次はフィデリティ証券以外でおすすめできる、5つのネット証券を紹介していきます。
SBI証券
運営会社 | 株式会社SBI証券 |
口座開設数 | 約1,200万口座(2024年時点) |
商品数 | 国内株式:約3,200本 米国株式:約5,190本 投資信託:約2,600本 |
NISAの取扱い | ◯ |
iDeCoの取扱い | ◯ |
専用アプリ | ◯ |
取引手数料 | 0円~ |
貯まるポイント | Tポイント・Vポイント・Pontaポイント・dポイント・JALマイル |
1999年に設立されたSBI証券は、現在に至るまで1,000万を超える口座数を記録している国内最大手の証券会社です。同社によると口座数が1,000万件を超えるのは国内初であり、SBI証券は世代・性別を問わず多くの投資家に選ばれています。
SBI証券のおすすめポイント
- 取扱商品数が多い
- 先進国・新興国両方の株式に対応
- 取引手数料が無料になる取り組みを開始
SBI証券を選ぶ最大のメリットは、単に取扱商品数が多いだけでなく、対応する外国株の種類が多い点です。米国株だけでなく中国や韓国、インドネシアやシンガポール、タイやマレーシアといった、他の証券会社では取扱がないことの多い国の株式にも対応しています。
また「手数料の安さ」もSBI証券の特徴です。もともと他社と比較して手数料が安かったSBI証券ですが、2023年9月末からは国内株式の売買手数料が無料化されたため、さらに低コストで投資できるようになりました。
手数料が無料化された株式には、現物取引や信用取引、単元未満株(S株)も含まれます。また2024年1月からは「新NISA」における売買手数料も無料化されます。以上の点から、できるだけ手数料を抑えて、利益を最大化したい方におすすめできます。
松井証券
運営会社 | 松井証券株式会社 |
口座開設数 | 約157万口座(2024年時点) |
商品数 | 国内株:約1,000本 米国株:約4,000本 投資信託:約1,874本 |
NISAの取扱い | ◯ |
iDeCoの取扱い | ◯ |
専用アプリ | ◯ |
取引手数料 | 0円~ |
貯まるポイント | 松井証券ポイント |
1918年に創業した松井証券は100年以上の歴史がある老舗の証券会社であり、質の高いサービスや充実したサポート体制が高い評価を受けています。2022年までに140万を超える口座開設実績があり、多くの投資家から信頼されています。
松井証券のおすすめポイント
- 25歳以下なら約定代金に関わらず手数料が無料
- 徹底したリスク管理を実施
- 取引の種類ごとに異なる専用アプリを提供
松井証券を利用する大きなメリットの1つが、明確で分かりやすい手数料体系です。信用取引では「ボックスレート」という料金体系を導入しており、約定代金が一定額以内なら回数にかかわらず無料、さらに25歳以下なら約定代金にかかわらず手数料が無料になります。
徹底したリスク管理も松井証券の特徴です。たとえば信用取引では維持率が低下した際に追証を受けないようにするため、保証金を追加入金する必要があります。この点で松井証券は維持率をリアルタイム表示してくれるため、追証になるリスクを低減できます。
松井証券のアプリは日本株・米国株・FXや先物OPなど、取引の種類によって分かれています。アプリ単体で複数の取引を切り替えられる「スーパーアプリ」も便利ですが、取引ごとにアプリを切り替えたい方、また障害リスクを分散させたい方にはおすすめです。
マネックス証券
運営会社 | マネックス証券株式会社 |
口座開設数 | 約235万口座(2024年時点) |
商品数 | 国内株:約3,800本 米国株:約5,000本 投資信託:約1,761本 |
NISAの取扱い | ◯ |
iDeCoの取扱い | ◯ |
専用アプリ | ◯ |
取引手数料 | 0円〜 |
貯まるポイント | マネックスポイント |
1999年の設立から20年以上の歴史があるマネックス証券は、マネックスグループに所属する証券会社です。2022年時点で220万人を超える口座登録数があり、特に少額投資を目的とする人から高い評価を受けています。
マネックス証券のおすすめポイント
- 500円という少額から投資が可能
- 投資信託で「マネックスポイント」が貯められる
- 貯めたポイントを他社のポイントに交換できる
マネックス証券は、リスクを避けつつ少額から投資したい初心者の方におすすめできます。単元未満株(ワン株)なら1株あたり500円から購入が可能であり、買付手数料も無料です。またマネックス銀行に株を貸し出して貸株金利を得ることもできます。
投資信託を利用する人は、ファンドに出資し保有しているだけで「マネックスポイント」が貯まります。貯めたマネックスポイントは投資に利用できますし、「Tポイント」や「dポイント」などの他社ポイントに交換することもできます。
楽天証券
運営会社 | 楽天証券株式会社 |
口座開設数 | 約1020万口座(2024年時点) |
商品数 | 国内株式:約4,400本 米国株式:約4,668本 投資信託:約2,558本 |
NISAの取扱い | ◯ |
iDeCoの取扱い | ◯ |
専用アプリ | ◯ |
取引手数料 | 0円~ |
貯まるポイント | 楽天ポイント |
楽天証券株式会社は1999年に設立された証券会社であり、20年を超える歴史と実績があります。楽天証券は2023年に口座開設数が900万を超え、つみたてNISA口座数に関しても業界最多となる300万件超えを記録するなど、多くのユーザーに選ばれています。
楽天証券のおすすめポイント
- 取引に応じて楽天ポイントが貯まる
- 国内株式の取扱銘柄数の多さが国内最高水準
- 一つの専用アプリで様々な取引が可能
楽天証券は取扱商品数・手数料の安さともに国内最高水準ですが、おすすめできる最大の理由が「楽天経済圏との連携」です。会員は取引額に応じた楽天ポイントを獲得できるほか「JMBマイル」に交換することも可能です。
ポイントの使い道が幅広いのも大きなメリットです。楽天証券で貯めたポイントは、楽天市場や楽天モバイルなど、他の楽天グループサービスに流用できるからです。またポイントをそのまま投資資金の一部として用いることもできます。
さらに、複数の取引を1つのアプリで完結できる「iSPEED(アイスピード)」という専用スーパーアプリが提供されています。異なる種類の取引だけでなく口座へのリアルタイム入金も可能であるため、取引ツールの利便性を重視している方におすすめできます。
SMBC日興証券
運営会社 | SMBC日興証券株式会社 |
口座開設数 | 約400万口座(2024年時点) |
商品数 | 非公表 |
NISAの取扱い | ◯ |
iDeCoの取扱い | ◯ |
専用アプリ | ◯ |
取引手数料 | 137円~ |
貯まるポイント | dポイント |
SBMC日興証券は、2009年に設立された「SMBCグループ」に属する証券会社です。国内大手の三井住友銀行やカードローンのプロミスと同じグループであり、豊富な実績と高い信頼性が保証されています。
SMBC日興証券のおすすめポイント
- 多くの新規公開株(IPO)に対応
- 100円という超少額から投資が可能
- dポイントを利用して株が購入できる
SMBC日興証券は新規公開株(IPO株)に投資したい方におすすめできます。直近の2022年は40件を超える取扱実績があり、さらに20以上の銘柄で主幹事証券会社(幹事証券会社のトップ)となっています。
また同社が「キンカブ」と呼んでいるサービスでは、100円という超少額から投資が可能であり、銘柄ごとに金額および株数を指定できます。取引額に応じて「dポイント」が貯まるだけでなく、貯めたポイントは100ポイントから「キンカブ」の購入に充当できます。
フィデリティ証券の取扱い商品・手数料
次はフィデリティ証券の取扱商品および手数料について解説していきます。
投資信託(ファンド)手数料
フィデリティ証券において、投資信託を利用する場合の手数料は次のとおりです。
- 購入時手数料:0円
- 信託財産留保額:0.5%
- 信託報酬(運用管理費用):最大年率2.585%
フィデリティ証券の投資信託は、ネット取引・電話取引・一括購入など取引の種類にかかわらず無料です。預かり残高により手数料が変わることはありません。
さらに「フィデリティ・プレミアムクラブ」加入者は資産評価残高に応じて、信託報酬のうち「10%」相当のキャッシュバックを受けることができます。
株式・ETF/ETN・REIT手数料
フィデリティ証券において、株式・ETF/ETN・REIT取引を行う際の手数料は次のとおりです。
- ネット取引:1約定あたり一律1,500円
- 電話取引:1約定あたり一律10,000円
- 単位未満株:1銘柄あたり550円
すでに解説したように、ネット取引の手数料は約定代金に関わらず一律「1,500円」です。高額な取引を行う人にとってはメリットが大きく、少額取引を頻繁に行う人にはデメリットとなります。
電話取引に関しては2023年8月1日の約定分から手数料が変更となっており、「一律5,000円」から「一律10,000円」に値上げされています。単位株に関しては、どの銘柄を選んでも「550円」が発生します。
NISA手数料
フィデリティ証券におけるNISAの手数料は次のとおりです。
- 通常NISA・ジュニアNISAでの株式取引:通常の取引手数料と共通
- 株式投資信託の購入時手数料:0円
フィデリティ証券では、NISAで投資信託を購入した場合も手数料が無料となります。その他の株式取引手数料は通常の手数料と同様であり、ネット取引なら「一律1,500円」および所定の信託財産留保額と信託報酬が発生します。
フィデリティ証券で口座開設をする流れ
次はフィデリティ証券の口座開設をオンラインで行う流れについて、ステップごとに解説していきます。
申し込み方法を選択
まずは公式サイトの「口座開設/資料請求」にアクセスし「オンラインで口座開設」を選択します。
スマートフォンから申し込む場合は「必要なご本人確認書類をスマホで読み取る」を、PCから申し込む場合は「必要なご本人確認書類をアップロードする」を選択します。
申し込みに必要な情報を入力する
次は表示された「口座開設のお申し込み」画面に、名前・性別・生年月日・職業や住所・電話番号・メールアドレス等の基本情報を入力していきます。
入力ミスは申し込み遅延の原因となるため、一字一句間違わないように入力しましょう。
本人確認書類のアップロード
スマートフォンから申し込む場合は本人確認書類の読み取り、PCから申し込む場合は本人確認書類を画像としてアップロードします。
本人確認書類として利用できるのは運転免許証・マイナンバーカード(通知カード含む)のどちらかです。ただし「書類をアップロード」で申し込む場合のみ、健康保険証・住民票・パスポートを、マイナンバー通知カードと合わせて提出できます。
口座番号を受け取る
ネット申し込みの場合、最短2営業日で口座開設手続きが完了します。口座番号はフィデリティ証券から郵送されるため、番号を確認後ログインすると、入金・投資をはじめられるようになります。
フィデリティ証券に関するFAQ
最後はフィデリティ証券に関してよくある3つの質問に回答していきます。
フィデリティ証券で実施中のキャンペーンは?
フィデリティ証券では現在「お客様ご紹介プログラム」という紹介キャンペーンを実施中です。これは家族や友人にフィデリティ証券を紹介し新規で口座開設をしてもらうと、一人あたり「3,000円」がプレゼントされます。最高10人まで対象となるため、紹介者は最大30,000円が受け取れます。
フィデリティ証券に専用スマホアプリはある?
フィデリティ証券では専用のアプリは提供されていません。どの端末から利用するかに関わらず、すべての手続き・注文などの取引はウェブ上で行うことになります。
フィデリティ証券では未成年でも口座開設できる?
フィデリティ証券では未成年は口座開設できません。ただし2022年4月から成人年齢が引き下げられたことに合わせて、フィデリティ証券で口座開設できる年齢も「20歳以上」から「18歳以上」に調整されています。
フィデリティはどこの国にある会社?
フィデリティ投信株式会社の本社は日本にあります。
フィデリティ投信の母体である「フィデリティ・インターナショナル」は、アメリカのボストンで設立された「フィデリティ・インベストメンツ」の国際部門として、1969年に設立されました。
しかし、その後1980年にアメリカの組織から独立し、現在は経営陣と創業家が主要株主となっています。
フィデリティの信託報酬はいくら?
信託報酬(運用管理費用)は、最大年率2.585%です。
ファンドによって運用管理費用は異なりますので、購入申し込み前に確認してください。
ただし、預り残高が3,000万円以上の場合、「フィデリティ・プレミアムクラブ」のプラチナメンバー特典が適用され、販売会社分の10%が現金で還元されます。
フィデリティ証券の手数料は?
投資信託やNISAなど、全ての購入時手数料は無料です。
投資信託を換金する際には、信託財産留保額として、換金時の基準金額に対して最大0.5%がかかります。
また、ファンドによって、運用管理費用がかかります。
まとめ
フィデリティ証券は証券会社としての長い歴史があるため信頼性が高く、投資信託の購入時手数料が無料であるなどのメリットがあります。
ただし大手と比較すると取扱商品が少なかったり、株式の少額取引をしたい人には割高になるなどのデメリットもあるため、他社とよく比較検討してから申し込むことをおすすめします。
この記事を書いた人
ikebukuro