アーリーリタイアとは?後悔しないためのポイントや必要資金など体験談を解説
- 公開日:2024.11.26
- 更新日:2024.11.26
アーリーリタイアとは定年を迎える前に仕事を退職することです。
仕事を一切せず自由に暮らすことに憧れている人は少なくありません。しかし、退職後も自由に暮らすためには、相応の貯金が必要です。
逆にいえば、今後何十年と収入がなくても生きていけるぐらいの資金がある人は、40代・50代という若い年代で仕事を辞めて自由に暮らす「アーリーリタイア」が可能です。
早期退職を現実的に考えたとき、老後も含めて余裕のある生活をするためにはどれだけのお金が必要なのか、また仕事がないことでどのようなデメリットがあるのか、という点も考える必要があります。
本当の意味で「自由な生き方」をするためには「何が」・「どれだけ」必要なのか、改めて考えていきましょう。
目次
アーリーリタイアとは
アーリーリタイアとは、今後生活に困らないほどのお金を貯めて、定年を迎える前に仕事を退職することです。退職後は基本的に短時間勤務や資産運用などを全く行わずに、貯蓄だけで生活することを指します。
最近は40代という若さでアーリーリタイアをする人も増えており、新しい「生き方」として注目を集めています。
FIRE(ファイア)との違い
アーリーリタイアとよく混同される「FIRE」も、今後生活に困らないだけの資産を築いてから退職することですが、こちらは「FI(経済的独立)」という意味を含んでいます。主に投資(資産運用)で利益を出し、その運用益と貯蓄を組み合わせて、金銭的に余裕のある生活を送ることを意味しています。
FIREも「自由な生活」が目的になりますが、基本的には生活と「投資」を両立させることが前提となっている点で、アーリーリタイアとは異なるものです。
アーリーリタイアに必要な資金はいくら?
これからアーリーリタイアを検討している方の中には、そもそも「どれだけの資金があれば余裕のある生活を送れるのか分からない」という方も多いでしょう。そこで次はアーリーリタイアに必要な資金について、リタイアする年代ごとに解説していきます。
45歳でアーリーリタイアする場合の必要資金
45歳でアーリーリタイアする場合のライフプランを、次のように設定するケースを考えます。
- 退職:45歳
- 年金受給開始年齢:65歳
- 想定扶養家族:一人
アーリーリタイアの資金をシミュレーションする場合、「寿命」と「年金受給までの必要資金」、さらに「年金生活になってからの必要資金」を考える必要があります。80歳または90歳まで生きるとして、ひと月の生活に必要な資金を「20万円」、年金受給額を夫婦合わせて150万円と想定した場合、少なくとも次の資金が必要となります。
- 年金受給(65歳)まで:4,800万円
- 年金を受給しながら80歳まで生きる:1,350万円
- 年金を受給しながら90歳まで生きる:2,250万円
シミュレーションの結果、45歳でアーリーリタイアする場合は6,150万円~7,050万円必要になることが分かりました。
ただしこれは生活費のみを想定した金額です。さらに医療費や趣味に掛ける費用など、他の突発的な出費が発生することを考えると、8,000万円~1億円程度あれば余裕が生まれる計算となります。
50歳でアーリーリタイアする場合の必要資金
次は50歳でアーリーリタイアするケースを考えてみましょう。ライフプランは次のとおりです。
- 退職:50歳
- 年金受給開始年齢:65歳
- 想定扶養家族:一人
最初と同じ条件で、寿命を80歳または90歳、またひと月の生活に必要な資金を「20万円」、年金受給額を夫婦合わせて150万円と想定します。それでアーリーリタイアに必要な資金をシミュレーションした場合、次のような結果となります。
- 年金受給(65歳)まで:3,600万円
- 年金を受給しながら80歳まで生きる:1,350万円
- 年金を受給しながら90歳まで生きる:2,250万円
必要な生活費は変えていないため年金受給後の資金は45歳と同様ですが、年金受給までに必要な資金は1,200万円ほど少なくなり、生活費だけで4,950万円~5,850万円が必要になります。また医療費や趣味に掛ける費用など、他の突発的な出費が発生することを想定するなら、7,000万円~8,000万円程度が必要となるでしょう。
55歳でアーリーリタイアする場合の必要資金
次は55歳でアーリーリタイアするケースでシミュレーションしてみます。ライフプランは次のようになります。
- 退職:55歳
- 年金受給開始年齢:65歳
- 扶養家族:一人
この場合年金受給までの年齢が10年となるため、少なくとも10年分の生活費があればアーリーリタイアは可能です。ただし老後資金に関しては他の年齢で想定したケースと同じだけかかる点を忘れてはいけません。
これまでと同様に、寿命を80歳または90歳、ひと月の生活費を「20万円」、年金受給額を夫婦で150万円と想定した場合の、アーリーリタイアに必要な資金をシミュレーションしてみると、次のような結果となります。
- 年金受給(65歳)まで:2,400万円
- 年金を受給しながら80歳まで生きる:1,350万円
- 年金を受給しながら90歳まで生きる:2,250万円
55歳でアーリーリタイアする場合、少なくとも生活費で3,750万円~4,650万円が必要となります。さらに余裕をもって生活したい場合は6,000万円程度が目安となるでしょう。
アーリーリタイアをするメリット
ここまではアーリーリタイアの費用に関して解説してきました。
中には「それだけ安定した給料をもらいながら資産形成できる環境にいるのに、敢えてアーリーリタイアをする意味が分からない」という方もいるでしょう。
そこで次は、40代または50代でアーリーリタイアをする3つのメリットについて、それぞれ解説していきます。
時間を自由に使うことができる
アーリーリタイアはFIREとは異なり、収益を得られるような仕事・活動を一切行わない生き方であるため、基本的にすべての時間を自由に使うことができます。
自由な時間を活用して趣味に没頭するのも良いですし、世界中を旅行することもできるでしょう。
- アーリーリタイア:仕事から「完全に」開放されるので、いつでも好きなことが好きなだけできる
- FIRE:仕事から「限定的に」解放されるため、少なくとも一定の時間は収益を得るための活動を行う必要がある
未婚・既婚に関わらず、アーリーリタイアした人は「自分のやりたいこと」や「配偶者・家族のやりたいこと」に没頭できます。
ただし、当然ながら充分な資金力があることが前提です。十分な資金を用意せずにアーリーリタイアしてしまった場合、ただ質素な生活を送るだけで好きなことが全くできない、という事態に陥る可能性があります。
職場の人間関係から解放される
アーリーリタイアすれば、職場の人間関係に煩わされることが一切なくなります。上司のハラスメントが原因で心を病んだり、残業続きで体を壊すようなリスクとは切り離された生活ができます。
ただし「職場の人間関係から解放される」ことをアーリーリタイアの主目的としている方は、他の選択肢についても検討することをおすすめします。
今の職場に問題があるだけで、転職すれば問題がすべて解決することもあるからです。また短時間の仕事だけを行う「サイドFIRE」を選ぶ方が良い場合もあります。
- アーリーリタイアの主な理由は「職場の人間関係」でない:後悔しにくい
- アーリーリタイアの主な理由が「職場の人間関係」である:後悔しやすい
後悔したくないなら、常に自分自身にとっての最適解を考えましょう。アーリーリタイアをすると収入が突然ゼロになるわけですから、人間関係の悩みだけで無収入の状態になることが本当に適切なのかどうか、よく考えてから決めましょう。
趣味に時間を十分に使える
アーリーリタイアをすると、自分の趣味に集中して取り組めるようになります。
現代は特に趣味にできるものの種類が多く、最初は趣味としてはじめたものが、将来の成功につながることも珍しくありません。
もっとも避けるべきなのは「ただ無為な時間を過ごす」ことです。心身の健康に良くないだけでなく、ふとした時にアーリーリタイアしたことを後悔するかもしれないからです。
趣味のためにアーリーリタイアするなら、そもそも自分が何を行いたいか、また何を達成したいかを明確にしておきましょう。
目標の規模は関係ないので「世界を一周する」でも「一つの作品を作り上げる」でも良いのです。たとえ給料をもらうような仕事をしなくても、アクティブに生き続けることをおすすめします。
アーリーリタイアで後悔した人の口コミ・デメリット
ここまではアーリーリタイアをするメリットについて解説してきましたが、次はデメリットに数えられる6つの点をそれぞれ解説していきます。アーリーリタイアを現実的な手段として検討するためにもデメリットを無視せず、必ず熟慮してから決定しましょう。
ローンが組めなくなる
早期退職して無職になってから、賃貸の審査に通らない(通る場合もあるけど条件が多い)と実感。持ち家購入の方がメリットが大きいです。ローンは組めませんが、一括現金払いだと割引がきく物件もありました。
アーリーリタイアすると「職がなくなる」ため、基本的にローンは組めなくなります。基本的にローンは審査が必要であり、審査では利用者の返済能力・信用情報が重視されるため、仕事をしていない人は「返済能力が低い人」と判断されやすいです。
再就職が難しい
アーリーリタイア後は貯金を切り崩さない暮らしを目指しています。私は月5~10万円をフリーランスで稼ぐようになり、余裕ができました。正社員で再就職というのは意外と難しいので、発送の転換が必要です。
一度アーリーリタイアすると再就職が難しくなるケースが多いです。たとえば45歳でアーリーリタイアしたにも関わらず、50歳で再び就職したくなったとします。前の会社に変わらず勤めていれば50歳を過ぎても働けていた可能性が高いのに、いざ50歳から新しい仕事を探そうとすると、年齢がネックとなりなかなか就職できないことがあります。
そのため、アーリーリタイアするなら少なくとも「今後一切就職しない」ことを想定して、十分な資金を用意しましょう。それが難しい場合は、主に投資で利益を出しながら生活する「FIRE」や、短時間の仕事をして生活に最低限必要なお金だけを稼ぎ続ける「サイドFIRE」も検討することをおすすめします。
福利厚生が受けられなくなる
勤めていたころは、福利厚生や海外出張手当でお金が貯まった。社宅に安く住め、接待特典で入手困難チケットをもらうこともあった。ただ、昨今の経済悪化で大企業も最近は制度面を改悪しているから、いつまでも安泰とは言えないだろう。
アーリーリタイアする場合は、今まで当然のように享受していた会社からの福利厚生が受けられなくなるリスクを考えるべきです。厚生年金を脱退するため、自分で国民年金に加入して保険料を支払い続ける必要があります。健康保険(共済)に関しても同様で、自分で国民健康保険に加入する必要があります。
年金の受取額が減る
20代・30代でのアーリーリタイアを考える人も増えているようだけど、その年から倹約生活はつらいと思うし、年金額もかなり落ちると考慮できてないと思う。50代のアーリーリタイアでも、断捨離やミニマリストを楽しめない人には向かない。
アーリーリタイアにより厚生年金を脱退し、さらにその後国民年金にも加入しない場合、将来受け取れる年金額が大幅に減る可能性があります。実際に年収が500万円の会社員が、45歳で厚生年金を脱退した場合と、60歳まで支払い続けた場合の年金額を比較してみましょう。
- 45歳まで支払い65歳から受け取る:月々10.4万円
- 60歳まで支払い65歳から受け取る:月々15.3万円
最低限度の生活を送れる月々の金額を「20万円」と想定した場合、45歳でアーリーリタイアした人と60歳まで働き続けた人では、65歳以降に自分で賄う必要がある資金に5万円もの差が出ます。アーリーリタイアするなら、定年後少なくとも月々10万円程度を貯蓄から賄えるだけの資金を用意する必要があるのです。
孤独感を感じやすくなる
アーリーリタイアは暇です。特に独身の場合、おひとり様で楽しめるメンタルがないとツライでしょうね。退職当初はアイデンティティが失われたように感じ、自分は働きもせずに何をしているんだという気持ちになったこともありました。
アーリーリタイアにより仕事を辞めると自分自身の時間が作れますが、その反面人間関係が希薄になり、孤独感を感じやすくなります。自分は働いていないのに、元同僚が忙しく働いている姿などを見たときに、自分が社会から切り離されている感覚に陥る可能性もあります。
これを避けるためには、やはり「アクティブに生活すること」が重要です。給料をもらうような仕事をしないとしても、常に目標を持ち続けてさまざまな活動に打ち込むことができます。もちろん一人だけでなく、友人やパートナー、地域の人たちと一緒に行動することもできるでしょう。
貯金が減ることに対するストレスがある
資金が減り続けることはかなりストレスです。家計簿で日々の生活費と資産状況を管理し、100円単位で支出を削ることで、無駄を省けるようになりました。我慢したというよりむしろ面白く、経済の不安も和らぎました。
アーリーリタイアすると、その後の生活費をすべて貯蓄で賄うことになるため、当然ながら資金は目減りしていきます。人によっては、この「日々お金が確実に減っていく」ことや「お金が増えないこと」がストレスに感じるかもしれません。
たとえば1億円貯めた資金が9,000万円になっても問題は感じにくいですが、50代のうちに残り資金が1,000万円を切ってしまった場合は、今後の生活が不安になり、リタイアしたことを後悔してしまうかもしれません。だからこそ、余裕すぎるぐらいの資金を用意したうえでアーリーリタイアすることが重要なのです。
常にお金が減っていくことに耐えられない、という人は「FIRE」や「サイドFIRE」をおすすめします。こちらの方法であれば少なくとも収入があるため、常に資金が減り続けるストレスからは解放されます。
アーリーリタイアの必要資金を貯める方法
アーリーリタイアに必要なおおよその資金は把握できたものの、そもそもどうやって大金を貯めれば良いか分からない」という方は多いでしょう。そこで次はアーリーリタイアのための必要資金を貯めるための、2つの効果的な方法について解説します。
①貯蓄をする
アーリーリタイアのために資金を貯めるもっとも簡単な方法は「貯蓄」です。文字通り誰でもできる方法であり、ある程度家計に余裕のある方は「今すぐ」に、余分なお金を取り分けておくことができます。
たとえば、45歳でアーリーリタイアするために「1億円」を貯めるとします。アーリーリタイアを決意した30歳から貯蓄を始める場合、毎月55.5万円も積み立てしなければいけません。20歳から行うとしても、毎月33.3万円の積み立てが必要となります。このことから、次の点が明確です。
- 目標資金が高い人ほど、毎月の貯蓄額を多めに設定する必要がある
- リタイアする年齢が若い人ほど、貯蓄を早めに始める必要がある
この2つのポイントは、それぞれ文節ごとに入れ替えが可能です。余裕をもってアーリーリタイアしたいならできるだけ若い年齢で準備を始めるべきであり、そして40代のうちにリタイアするなら、退職までの期間が短くても確実に目標金額を達成できるように貯蓄計画を立てることが必須となります。
しかし現実問題として、貯蓄だけで余裕のあるアーリーリタイアを迎えるのは簡単ではありません。毎月数十万円を取り分けておけるほど経済的に余裕のある人は少ないですし、銀行に預金しても雀の涙ほどの金利であるため、お金が増えることはほぼ期待できません。そこでおすすめできるのが、次に解説する「投資」です。
②投資を行う
アーリーアクセスのために資金を効率よく増やしたいなら、ぜひ「投資」を選択肢に入れましょう。一口に投資といっても色々ありますが、今回は特におすすめできる3つの投資方法について、それぞれ解説していきます。
株式投資
株式投資は長期的な資産形成に向いているため、特に20・30代という若い年代から、アーリーリタイアの資金作りを考えている方におすすめできます。
株式投資では、主に株式会社が発行する株を価値が高いときに売却することで利益を得られますが、それ以外にも配当金(インカムゲイン)を得られますし、さまざまな株主優待を受けることもできます。
ただし株式投資は価格の暴落というリスクを常に抱えています。ここで重要なのが「卵を複数のカゴに分ける」ことです。低リスクで安定的な株と、高リスクだが大きな利益が出る可能性の高い株をバランスよく持つことで、資産形成とリスクヘッジを両立できます。
投資信託
投資を「自分で行う」ことに自信のない方や、できるだけ低リスクで資産運用したい方は「投資信託」がおすすめです。投資信託とは自分の資産を投資のプロに預けて、ファンドという大きな資金源をもとに多額の資産を運用してもらうことです。
投資信託ではポートフォリオの設計をプロが行ってくれるため、個人投資家は難しいことを考えなくても分散投資ができます。また株式投資のように最初からまとまったお金を必要としないため、ハードルが低く初心者にもおすすめできます。
不動産投資
アーリーリタイアだけでなくFIREも視野に入れている方は「不動産投資」を検討してみても良いでしょう。不動産投資は購入した物件を賃貸することで安定した収入を得られるため、退職してからでも無理なく続けることができます。
不動産投資で失敗する多くの人は、事前調査を十分に行っていません。どれだけ豪華な物件であっても、住人が入らなければ家賃収入が得られないからです。また継続的に発生する管理費・修繕費に関してもシミュレーションする必要があります。
太陽光発電投資
太陽光発電投資は、太陽光発電設備を購入し、売電収入で収益を得る投資方法。FIREを検討していて、リスクが低く手間のかからない投資をしたい方におすすめです。
太陽光発電は固定価格買取制度(FIT制度)の対象で、産業用太陽光発電設備の場合20年間は市場より高い固定価格(FIT価格)で電力会社に売電できるため、収入が安定しています。
年に数回の点検・メンテナンスで維持でき、管理会社に委託も可能なので、手間がかかりません。設備の故障や自然災害のリスクはありますが、メーカー保証や保険で備えられます。
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アーリーリタイアのための資産運用におすすめのネット証券
資産運用に使えるおすすめのネット証券をご紹介します。
SBI証券
口座数 | 1100万口座 |
取引手数料 | 国内株式の売買手数料0円 |
NISA | 〇 |
積立NISA | 〇 |
投資信託 | 2,684本 |
外国株 | 5,400銘柄以上 |
スマホアプリ | あり |
ポイント | Tポイント / Pontaポイント / dポイント / Vポイント(クレカ積立) |
SBI証券は、証券総合口座数が国内でもっとも多く、1100万以上と多くの人が利用しているネット証券で、取り扱い商品も数多く、他社に比べると手数料が安い点も人気を集めています。
国内株式の取引手数料はかからず、スタンダードプラン・アクティブプランなどのプランも手数料は無料です。
投資額に応じてポイントが貯まるのも、SBI証券の特徴で数種類のポイントから選べます。普段利用しているポイントが、効率よく貯められるのもメリットです。
マネックス証券
口座数 | 222万口座以上 |
取引手数料 | 単元未満株の買い付け手数料無料 |
NISA | 〇 |
積立NISA | 〇 |
投資信託 | 1,300本以上 |
外国株 | 4,900銘柄以上 |
スマホアプリ | あり |
ポイント | マネックスポイント |
マネックス証券は、投資信託・外国株の取扱数も多く、グローバルなオンライン金融機関です。日本株の現物取引手数料はかかるものの、業界水準の中では安いため、できるだけコストを下げたい人にもおすすめなネット証券です。
数千円から投資を始められる単元未満株「ワン株」も提供されていて、買い付け手数料がかからないため、初心者からも人気を集めています。
ポイントもマネックスポイントが貯まるので、投資信託の購入や手数料に充てられます。スマホアプリも提供されているため、どこでも情報を確認できます。
松井証券
口座数 | 145万口座以上 |
取引手数料 | 約定50万円まで手数料0円 |
NISA | 〇 |
積立NISA | 〇 |
投資信託 | 1,600本以上 |
外国株 | 2,700銘柄以上 |
スマホアプリ | あり |
ポイント | 松井証券ポイント |
松井証券は1日50万円以下の取引の場合、売買手数料が無料なので初心者の方にもおすすめできるネット証券です。
信用取引を始めて行う人に向けてのサポートも充実していて、電話での問い合わせ窓口も設けています。口座を開設している人用の窓口はもちろん、口座の開設を考えている人に対する窓口も開設されています。フリーダイヤルなので、通話料もかからず相談ができるのでおすすめです。
日本株・米国株・投信など商品ごとにアプリが分かれているので、購入する商品のみのアプリなので操作感も簡潔でわかりやすいと評判です。
GMOクリック証券
口座数 | 100万口座以上 |
取引手数料 | 手数料0円のプランあり |
NISA | 〇 |
積立NISA | – |
投資信託 | 130本以上 |
外国株 | 4,900銘柄以上 |
スマホアプリ | あり |
ポイント | – |
GMOクリック証券は、FXやCFD、株やバイナリーオプションなどの取引手数料がかからずに取引できるネット証券です。
NISA口座なら売買手数料が恒久的に無料なのも、人気を集めています。
「GMOクリック証券株」というスマホアプリを提供していて、ほしい情報がまとめて表示できたり、ウォッチリストに登録している銘柄の情報が通知で届いたりといった、使いやすい機能がたくさんあります。
アーリーリタイアを後悔しないためのコツ
最後に、これからアーリーリタイアする人向けに「失敗しないためのコツ」を4つ解説します。
リタイアする目的を明確にする
アーリーリタイアするなら、リタイアする目的を明確にしておきましょう。単純に「仕事をせずに楽したいから」とか「今の仕事を辞めたいから」という漠然とした理由だけで見切り発車すると、十分な資金が用意できなかったり、結局は最低限度の生活をするために仕事をしなければならなくなる可能性が高いからです。
リタイア後の資金計画を立てておく
アーリーリタイアした後に「どのようにお金を使うか」計画を立てることも重要です。自由に生活することと「お金を湯水のように使う」ことは全く異なることです。たとえば1億円の資金を用意できたとしても、毎日10万円使うような散財生活を続ければ、なんと3年も持たずに資金が底をついてしまいます。
アーリーリタイアに備えて、現実的な資金計画を立てる必要があります。毎月の給料から貯蓄・投資に回す分だけでなく、退職金や年金を上手に活用できる計画を立てましょう。退職時にまとまったお金が手に入るなら毎月の貯蓄額を抑えられますし、65歳以降(早ければ60歳以降)に毎月振り込まれる年金も生活費に含められるからです。
節約を心がける
これは「浪費」の話にもつながる点ですが、基本的には退職する前よりも生活レベルを上げずに(または下げて)生活し、常に節約を心がけることをおすすめします。多くの人にとってアーリーリタイアの資金は「自由に使えるだけのお金」ではなく「今後不自由なく生活するための資金」だからです。
投資などで資産を増やすことを検討する
アーリーリタイアは基本的に貯蓄だけで生活することを指すので、投資などを一切行わないつもり、という方も多いでしょう。しかし一度アーリーリタイアしたからといって「お金を稼がない」ことにこだわる必要はありません。今後の生活のために必要と考えたなら、投資で資産運用を始めても良いでしょう。
まとめ
人生の自由を求めて、アーリーリタイアという選択をするためには多額の資金が必要です。本業である程度貯蓄が出来たら、株式投資・太陽光発電投資・不動産投資などの資金運用に取り組んでください。
しかし、それ以前に「アーリーリタイアをする理由」は重要です。仕事を辞めた後も充実した生活を送るためのカギとなるからです。明確な目標を立てて、確実にその目標が達成できるような貯蓄・投資を進めていきましょう。
この記事を書いた人
ikebukuro