コインランドリー投資は?利回りやメリット・デメリット、失敗するという噂について解説!
- 公開日:2024.12.25
- 更新日:2024.12.25
コインランドリー投資は、コインランドリーのオーナーになって利益を得る投資方法です。
不動産投資と比較すると利回りが良く、近年注目を浴びています。
現代ではほぼ全ての家庭に洗濯機があるため、需要は少ないのでは?
と思う人も多いと思いますが、現在コインランドリー市場は成長段階にあります。
節税対策としてコインランドリー投資を始めるサラリーマンも多く、利回り10%以上にも期待できます。
コインランドリー投資を検討している方や、基本的な概要を知りたい方に向けて、評判やメリット・デメリット、失敗しないコツなどを紹介します。
- コインランドリー投資の初期費用と表面利回り
- コインランドリー投資のメリット&デメリット
- コインランドリー投資よりもリスクを抑えて副収入を得られる投資がある
目次
コインランドリー投資とは
コインランドリー投資とは、コインランドリーのオーナーになって利益を得る方法です。
通常の不動産投資では賃貸として家賃収入を得る仕組みですが、コインランドリー投資は家賃収入ではなくランドリーサービスを提供することによって、利益が生じる仕組みです。
近年では共働き世代も増えており、コインランドリーの需要は高まっています。
初期費用は約2,000万円
コインランドリー投資には、おおよそ2,000万円ほどの初期費用が必要です。物件購入費用はもちろんですが、洗濯機や乾燥機の設置、搬送費などが含まれます。
洗濯機は家庭用とは異なる、業務用を設置することになります。1台あたりの値段は100万円~150万円ほどが相場です。乾燥機付きの洗濯機となると、200万円以上するケースも多いです。
コインランドリーの利回りはどのくらい?
コインランドリー投資に注目が集まっているのは、コインランドリー投資の利回りの高さです。現状でどれだけの表面利回りがあるのかを見てみましょう。
表面利回りは10~20%程度
コインランドリー投資の利回りは、基本的に10%~20%ほどです。株式投資では利回り3~5%が平均になることを考えると、コインランドリー投資の利回りはかなり高いと言えるでしょう。
表面利回りとは、物件価格に対してどの程度の収入が得られるかという表面的な収益性を表す指標です。例えば、1,000万円の物件を購入した場合、100万円~200万円ほどの表面利回りに期待できるということです。
賃貸か自己保有かによっても利回りは前後しますが、平均は10~20%程度です。ただし、立地や設置台数、フランチャイズのロイヤリティによっても大きく前後するので、事前にきちんと試算してから投資を行うようにしましょう。
不動産投資とコインランドリー投資で利回りを比較
不動産投資とコインランドリー投資の利回りにどれだけ差があるのかを見てみましょう。
不動産投資 | コインランドリー投資 | |
利回り | 3~5% | 10~20% |
不動産投資と比較するとコインランドリー投資は3倍から4倍近くの利回りが期待できます。
コインランドリー投資は地獄?悪い評判やデメリット
コインランドリー投資について調べてみると、悪い評判もあります。
ここでは、コインランドリー投資の悪い評判やデメリットについて紹介していきます。
初期費用が高額
コインランドリー投資では、初期費用が2,000万円ほどかかります。不動産投資と比べると安く感じるかもしれませんが、それでも多額の初期費用が発生します。
初期費用が高額になる理由は、設備費です。例えば、電気や水道などのインフラ設備や洗濯機や乾燥機の設置、集客のためのチラシやホームページ作成などがかかります。
コインランドリー投資は洗濯機を置くスペースさえ確保できれば開業できますが、洗濯機や乾燥機の数によっても大きく費用が変わるため注意してください。
また、土地代がかかる場合は3,000万円ほどの初期費用がかかるケースも多いです。土地代を節約しようと自身が保有する土地にコインランドリーを出店するのも良いですが、収益性に優れたエリアかどうかをきちんと調査したうえで選ぶようにしてください。
防犯対策が必須
コインランドリーを健全に運営するためには、防犯対策は必須です。コインランドリーは一般市民の生活のための施設なので、怪しい人が近づいてくることは少ないです。しかし、近年無人販売店で会計機を壊される被害や、盗難の被害なども多くなっています。
また、コインランドリーでは女性の下着が盗まれる被害も多発しています。盗難や現金窃盗などの防犯対策が必要です。
維持費や管理費がかさむ
コインランドリー投資は、意外と維持費や管理費などのランニングコストがかかるのもデメリットの一つです。
維持費は店舗の坪数によっても大きく変わってきますが、だいたい売上の20%ほどと言われています。水道や電気などの光熱費はもちろん、保険料、固定資産税などが含まれます。
また、コインランドリーをフランチャイズで経営する場合、手数料としてフランチャイズ料が発生することも多いです。ロイヤリティは売上の5〜10%程度が相場です。
出店地域によっては赤字になる
コインランドリー投資はあくまでも投資なので、100%儲かるとは限りません。出店する地域によっては、赤字になってしまう可能性もあるのです。
当たり前ですが、コインランドリーの需要が少ない地域に出店しても、利用者は少なく売上も見込めません。出店してから毎年赤字になってしまうリスクもあるので、出店先を慎重に選ぶことは非常に重要です。
▶︎▶︎完全無料!太陽光投資でいくら儲かる?!◀︎◀︎
コインランドリー投資の良い評判・メリット
ここからは、コインランドリー投資の良い評判・メリットを紹介します。
空地を有効活用できる
空地を上手く活用すれば、固定資産税や維持費・管理費のコストを削減しながら収益を得られます。空地は、保有しているだけで固定資産税が発生します。そのため、「空いている土地をどうにか活用したい!」という人は意外と多いです。
コインランドリーは10坪くらいあれば十分に経営でき、アパートやマンション経営に比べると初期費用が少なくて済みます。
住宅地に空地がある場合、顧客層がある程度決まっているコインランドリーは収益化まで早いというメリットもある投資方法です。
人件費を抑えられる
コインランドリー開業後は基本的に無人での運営のため、基本的に人件費がかかることはありません。毎日の清掃が必要になるケースもありますが、アルバイトを雇えば十分です。アルバイトの人件費も削りたいなら、オーナー自ら清掃をしてしまえば人件費を0にすることも可能です。
無人ということで、セキュリティや防犯対策を強化する必要はありますが、毎月かかる人件費のコストがかからないうえに人を管理する必要もないため、手軽に始められる投資方法と言えるでしょう。
長期的に安定した収益が見込める
コインランドリー投資は、長期にわたって安定した売り上げに期待できます。近隣住民の固定客ができれば、定期的に利用してくれることが多いため収益も安定します。
洗濯は衣食住と同じように、生活に欠かせないジャンルです。便利な家庭用洗濯機なども多く販売されていますが、それでもコインランドリーの需要は増えています。
景気に左右されることなく安定した収入に期待できるビジネスとして、コインランドリー投資は注目されています。
特定事業者なら節税効果がある
コインランドリー投資には、節税効果もあります。「中小企業経営強化税制」では、一定の資産を取得した場合に、その資産を購入年度に全額経費にできる制度です。
例えば、設備投資に1,000万円かけた場合、1,000万円を全額経費にできたり、10%の税額控除を受けられます。中小企業経営強化税制は、特定の法人・個人事業主が設備を取得した際に、恩恵を受けられます。
【中小企業経営強化税制の特定事業者の条件】
- 特定の法人
- 個人事業主
- 医業、または歯科医業を事業とする法人
- 社会福祉法人
- 特定非営利活動法人
また、土地や建物を保有していると固定資産税が発生しますが、「固定資産税の特例制度」を利用すれば一定の機材装置などの償却資産を購入した場合、固定資産税の3年間0円~1/2まで軽減することもできます。
融資を活用できる
- 日本政策金融公庫の融資制度
- 地方銀行の融資
- 保証協会融資の融資枠増加
- 経営革新計画の優遇制度
コインランドリー投資では、始めるにあたって資金が必要ですが、融資を受けることができます。
すでに資金があるならいいですが、いきなり2,000万円近くもの投資は、できない人がほとんどでしょう。融資を利用すれば、自己資金を減らすことなくコインランドリー開業ができます。
自己資金が0円だと評価が下がることも多いですが、事業計画をしっかりとプレゼンできれば、融資を受けられる可能性が高いです。
▶︎▶︎完全無料!太陽光投資でいくら儲かる?!◀︎◀︎
コインランドリー投資に失敗しないためのポイント
コインランドリー投資は、融資が受けられるといっても多額の初期費用がかかる投資方法でもあるので、絶対に失敗したくないですよね。
そこで、ここではコインランドリー投資に失敗しないためのポイントを紹介します。
- 出店する場所をしっかり検討する
- 競合他社との差別化を図る
成功の秘訣は事前準備にあります。しっかりと比較検討してから決めるようにしましょう!
出店する場所をしっかり検討する
- ファミリー層が多く住んでいる住宅街
- 駅チカ
- 主婦の生活圏内
- 小中学校の近く
自身が保有している土地にコインランドリーを出店すれば、固定資産税の節税や、土地代がかからないなどのメリットがあります。
しかし、コインランドリーはどのエリアに出店しても成功するわけではありません。自分の保有している土地にこだわるのではなく、儲かる立地を探して出店することをおすすめします。
コインランドリーは主婦の方でも利用する人が多いですが、それでも根強い利用客層は単身世帯です。都市部であれば、駅チカや単身世帯の多いエリアに出店することで顧客を確保できる可能性が高くなります。駅チカであれば駐車場を用意する必要もなく、宣伝にもなることから顧客獲得に期待できるでしょう。
競合他社との差別化を図る
コインランドリー投資で失敗しないためには、競合他社との差別化を図ることも大事です。
では、どんなところで差別化を図ればいいのでしょうか?以下にて、他のコインランドリーとの差別化を図る2つの方法を紹介します。
設備で差をつける
- 運動靴やペット用品を洗える専用の洗濯機
- 洗濯アレルギーの人を対象にした洗濯機
- 布団も洗える大型洗濯機・乾燥機
コインランドリーは競合が発生しやすく、差別化が難しいジャンルではあり、新しい設備や機器もどんどん登場しています。
新しい店舗の方が最新の設備を導入していることが多く、需要が高いです。新しい設備や機器を導入することはもちろんですが、差別化を図るために上記のような対策を取るのもおすすめです。
ただし、最新の設備を設置するとなると、多くの設備投資が必要になるため注意してください。
快適性で差をつける
- 座り心地の良い椅子を置く
- 自動販売機を設置する
- 支払い方法を拡大する
コインランドリー投資で失敗しないため、快適性で差をつける方法もおすすめです。
コインランドリーは洗濯が終わるまで時間を潰す必要があります。自宅が近かったり、用事があれば時間を潰せますが、それ以外ではコインランドリーにいる時間が多くなる人もいます。
そのため、座りやすい椅子や自動販売機を設置して、快適性をアップすると利用客が増える見込みが上がるでしょう。
また、近年ではキャッシュレス化が進んでいるため、現金だけでなくさまざま支払い方法を拡大するのもおすすめです。
コインランドリー投資に関するよくある質問
最後に、コインランドリー投資に関するよくある質問にまとめて回答していきます。
次のような質問に回答していきますので、参考にしてください。
- コインランドリー投資はフランチャイズがいい?
- コインランドリー投資は本で学べる?
- コインランドリー投資は詐欺ばかり?
- コインランドリーオーナーの年収は?
- コインランドリーの1ヵ月の売り上げは?
コインランドリー投資はフランチャイズがいい?
コインランドリー投資を個人で始める場合、全て個人で行う必要があります。
一方で、フランチャイズ経営の場合は、立地調査や商圏調査、経営のプランニングなどを委任できるため、より収益性に優れた経営に期待できます。
ですが、フランチャイズの場合はロイヤリティが発生するため、実質利回りは下がってしまいます。さまざま点を比較して、個人かフランチャイズ経営かを決めるようにしてください。
コインランドリー投資は本で学べる?
コインランドリー投資を本で学ぶことはできます。コインランドリー投資の本は、Amazonなどでも気軽に購入することが可能です。
ですが、中には情報の古い本もあるので、コインランドリー経営セミナーなどで勉強することをおすすめします。
コインランドリー投資は詐欺ばかり?
コインランドリー投資を提案する不動産投資会社の中には、騙して利益を得る詐欺業者が存在することは事実です。
しかし、きちんとした不動産投資会社がほとんどで、会社選びに失敗しなければ詐欺被害に遭うことはありません。さまざまな会社が存在するため、実際にコインランドリー投資の成功事例を豊富に持っていたり、不動産投資会社の売上や安定経営であるかもしっかり比較してから選びましょう。
コインランドリーオーナーの年収は?
コインランドリー経営の収入は、経費を引いた年収が平均300万~360万円程度が目安です。個人経営かフランチャイズかや、立地で収入は変わります。
コインランドリーの1ヵ月の売り上げは?
コインランドリーの平均的な売り上げは、月50~80万円程度です。これは、15~20坪の店舗に、洗濯乾燥機3~4台・乾燥機4~5台が置かれた一般的なケースの目安になります。
もちろん、集客や立地によって売り上げは変わります。また、開店したばかりの期間は認知度が低いため、売り上げが低くなる傾向です。
コインランドリー投資のまとめ
コインランドリー投資は、他の投資方法と比べても節税効果が大きく、無人で運用できるため人件費もかかりません。
ですが、コインランドリー投資は立地条件が悪いだけで失敗する可能性が高くなってしまいます。そのため、コインランドリー投資をする際はどのエリアに出店するかを重点的に考えて、しっかりとした経営戦略を練る必要があります。
他にも、他のコインランドリーと差別化を図るために、設備投資や快適性を図る設備を設置する必要もあるので、まずはコインランドリー投資に関する知見を深める必要があるのです。
不動産投資会社では定期的にコインランドリー投資に関する無料のセミナーを開催しているので、一度参加してみてください。
この記事を書いた人
ikebukuro