家庭用蓄電池はやめたほうがいいと言われる理由は?メリット・デメリットや後悔しないポイントを解説

  • 太陽光発電投資
  • 公開日:2024.11.25
  • 更新日:2024.11.25
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家庭用蓄電池とは、太陽光パネルで発電した電気や電力会社から購入した電気を貯めておける充電器のことです。

一方で、蓄電池がやめたほうがいいと言われている理由は、下記のようなことが挙げられます。

  • 設置費用が高い
  • 10年で経年劣化する
  • 蓄電容量が限られる

この記事では、家庭用蓄電池はやめたほうがいいのか、価格やメリット・デメリット、実際に電気代がどれくらい節約できるのか、設置費用は回収できるのかどうかなど、家庭用蓄電池に関する気になるあれこれを分かりやすく解説していきます。

目次

家庭用蓄電池はやめたほうがいい?

蓄電池は、停電時でも電気が使用できたり、電気料金を節約できたり、環境に配慮した再生可能エネルギーを使用できるといったメリットがあります。

一方で、初期費用が高くついたり、設置スペースが必要だったり、メンテナンス費用がかかるといったデメリットもあります。

ですが、蓄電池は太陽光パネルを設置している家庭にはおすすめと言えます。理由としては上記でも紹介しましたが、停電の際でも電気が使用できたり、電気代を節約できたりするメリットがあるからです。

ここからは、蓄電池をおすすめしない人の特徴を具体的に紹介していきましょう。

蓄電池をおすすめしない人の特徴

家庭用蓄電池は、以下の特徴に該当する人にはおすすめできません。おすすめできない人の特徴を見ていきましょう。

電気料金がすでに安い家庭

電気料金がすでに安い家庭では、節約できる電気料金が少ないです。

しかし、蓄電池の導入に際しての初期投資が高くなってしまうと、逆にコストパフォーマンスが悪くなってしまう可能性が高いので、電気料金節約の必要がない家庭での導入は避けましょう。

設置スペースに余裕がない場合

設置スペースに余裕がない家庭も、蓄電池設置がおすすめできません。蓄電池には、屋外タイプと屋内タイプがありますが、設置場所には条件があるからです。

屋外タイプと屋内タイプどちらも一定の設置スペースが必要なので、設置スペースが狭すぎるなど、設置条件が満たされていない家庭での蓄電池の導入が難しいでしょう。

太陽光発電を使用してない人

太陽光発電を使用していない人は、蓄電池の利便性を最大限に利用するのは難しいと言えます。

太陽光発電は蓄電池がなくても導入可能ですが、蓄電池と併用することで大きなメリットが生まれます。蓄電池の導入は太陽光発電の使用を決めてから検討しましょう。

蓄電池はやめたほうがいいと言われる理由・デメリット

蓄電池 やめたほうがいい

蓄電池はやめたほうがいいと言われる場合もあります。設置するリスクやデメリットはどのようなものなのでしょうか。

ここでは、家庭用蓄電池のデメリットを解説していきます。

①設置するのに高額な費用がかかる

容量 価格相場
5.0kWh 約95万円
6.4kWh 約120万円
7.0kWh 約131万円
7.5kWh 約140万円
8.0kWh 約150万円

蓄電池は設置するのに高額な費用がかかります。具体的には、上記の表をご覧ください。蓄電池の機能性などによっても、価格は違ってくるため、上記の表よりも高額な製品もあるでしょう。蓄電池を設置する際は、設置する目的を明確にして、蓄電池の設置によるデメリットも包み隠さず説明してくれる業者を選ぶようにしてください。

蓄電池で2,000〜3,500円の電気代を削減できたとしても、元をとるには10年かかると言われています。

また、太陽光発電と一緒に設置しない場合も高い経済効果が期待できないでしょう。

補助金を設置したり、太陽光パネルと合わせて設置すれば、電気代の削減が期待できます。ほかにも、0円ソーラー事業を利用して蓄電池の初期費用は削減できる可能性もあります。

②設置する際に考慮することが多い

家庭用蓄電池は屋外or屋内設置の2種類あります。

屋外に設置する場合には「直射日光や高温多湿を避ける」「海沿いのように重塩害の地域を避ける」といった条件がありますし、屋内設置であれば約35~40db以下の運転音(室外機や換気扇よりやや小さい音)を考慮する必要があります。

家庭用蓄電池のサイズはエアコンの室外機と比較して一回りほど小さいサイズですので、設置できるスペースに余裕があるかどうかも確認しておきましょう。

③メンテナンス費用がかかる

家庭用蓄電池には、サイクル寿命といって蓄電容量を100%発揮可能な期間の限界があります。そのため、メンテナンス費用がかかってきます。必要になる主なメンテナンスは、下記の通りです。

  • 点検
  • 清掃
  • 部品交換

ですがメンテナンス費用は、蓄電池の保証期間内であればメーカーが負担してくれるケースもあるでしょう。

蓄電池によく用いられているリチウムイオン電池であれば、平均サイクル寿命は6~10年ほど。

サイクル寿命を迎えると蓄電性能が20~30%低下してしまいます。

サイクル寿命後も使い続けることは可能ですが、蓄電性能が低下してしまうことと、メーカー保証が10年間で設定されていることからも、蓄電池の交換目安は10年程度と考えておきましょう!

④蓄電できる容量が限られている

蓄電池はその機種によって容量が決まっています。容量を超えて蓄電することはできないので、充電した電気を効率よく使う工夫が必要です。

一般的な家庭用蓄電池の容量は、2kWh前後の少ないものから、16.6kWhの大容量のものまでさまざまです。

もし容量が足りない蓄電池を設置した場合、太陽光で発電した余剰電力を貯めきれなかったり、災害時に十分な電力を賄えなかったりする可能性があります。

目的に合わせた容量の蓄電池を選ぶと同時に、どのように使用するかも検討することが大切です。

⑤補助金が使えないケースもある

蓄電池を設置しても、補助金が使えないケースがあります。具体的な例としては、下記の通りです。

  • 補助金の予算が尽きて終了している場合
  • 自治体によっては補助金がない場合もある

上記のケースが見られる場合は、蓄電池の導入ややめたほうがいい、といった意見が多く見られました。もしも補助金が受けられない場合は、蓄電池の費用をすべて自己負担する必要があります。

蓄電池を導入するメリット・おすすめする理由

蓄電池 やめたほうがいい

やめたほうがいいといわれる家庭用蓄電池ですが、実はメリットもたくさん。

家庭用蓄電池を設置することで、どんな効果があるのでしょうか。

ここからは、家庭用蓄電池のメリットを4つ解説していきます。

電気代を節約できる

電力会社によっては、夜間の電気料金が日中よりも安くなるプランを設けている場合があります。

たとえば、東京電力には夜トクプランといって、1kWhあたりの金額が日中よりも10円程度安くなるプランが用意されていますよ。

蓄電池を設置することにより、電気料金が安い夜間のうちに1日分の電力を貯めておくことが可能となるため、総務省の統計結果を基準に考えた場合、4人世帯であれば1日あたり約130円、1カ月で計算すると約4,030円の節約が可能になります。

太陽光発電(ソーラーパネル)と連携ができる

家庭用蓄電池は、太陽光発電と一緒に導入するメリットが大きいです。

蓄電池だけを設置した場合、4人世帯の月々の電気料金を約4,030円節約できます。

しかし太陽光発電と蓄電池を一緒に設置した場合は、節電を徹底すれば自家発電だけで家庭の電力を賄えるため、電気料金を0円にすることも可能です。

4人世帯の場合だと月々の電気料金平均は11,719円/月(※総務省統計)なので、蓄電池のみを設置した場合と太陽光発電と一緒に設置した場合との差額は7,689円。年間で考えると、太陽光発電と組み合わせた方が92,268円電気代が安くなります。

さらに太陽光発電によって自家発電した場合、余った電力は電力会社へ売電することができます。

太陽光発電協会JPEAが算出した年間予想発電量によると、全国的な1kWhあたりの年間平均発電量は1,005kWh。これを365日で割ると、1kWあたりの発電量は2.75kWh/日となります。

仮に太陽光パネルを5kW分設置した場合、1日当たり13.75kWhの発電が可能となるため、余った電力を電力会社に売電して利益を得ることができます。

災害や非常時に電気が使える

2011年の東日本大震災を機に、需要が高まった家庭用蓄電池。容量に応じて電気を貯めておけるので、いざという時の電力を確保できるというのは心強いです。

停電により、エアコンが使用できないと健康を害してしまう可能性も高まります。また停電してしまうと、情報を得るためのスマホやテレビなどがつかえません。

日頃から蓄電池に電気を貯めておくことで、停電になったとしても必要な家電が使用できます。

電気自動車と合わせて導入すると相性が良い

蓄電池と電気自動車(EVやPHV)を一緒に導入することで、さらに効率的に電力を貯めることができます。

V2H(ビークルトゥホーム)という自動車の電池を家庭の電力として使用するためのシステムがあれば、蓄電池が2台あるのと同じです。災害時に停電した場合でも、冷蔵庫や電子レンジ、洗濯機などに電気を使った生活を4~5日送ることができます。

参考:ダブル発電とは?メリット・デメリットと仕組みをわかりやすく解説

後悔しない蓄電池の選び方ポイント

蓄電池 やめたほうがいい

ここからは、蓄電池の選び方について解説していきます。設置目的を明確にしておくと選びやすくなりますよ!

蓄電池の容量

最も重要なのが、容量を決めることです。容量が大きくなるほど蓄電池の価格は上がりますが、容量が足りないと目的が果たせないこともあります。

家庭用蓄電池はやめたほうがいいといわれがちですが、容量を適切に設定すれば、電気代の節約やコストの削減につながっていきます。

家庭での電気の使用状況や、太陽光パネルの有無から、ぴったりなものを検討しましょう。

蓄電池の充電をすべて使うと起動できなくなる機種もあるため、容量の全てを使えるわけではありません。停電時に利用できる電力量は、「実効容量」の数値を確認してください。

太陽光発電の余剰電力から選ぶ

太陽光発電の余剰電力を蓄電し、夜間に使用したい場合に考慮します。

例えば、前述のシミュレーションでは、1日の余剰電力が14.4kWhとして試算していました。これを全て蓄電したいと思うなら、14.4kWh以上の容量が必要でしょう。

太陽光パネルの発電量は季節や天気によって増減しますので、最も余剰電力が多くなる時期に合わせた容量にするのは現実的ではありません。

電力使用量から選ぶ

単価が安い夜間電力を使用して蓄電池に充電し、昼間の電力を賄いたい場合には、1日分の電力使用量に合わせて容量を選びましょう。

例えば、前述のシミュレーションでは1日に必要な電力量を13.1kWhとしていました。このうち昼間に利用する電力量が半分程度の6kWhである場合、蓄電池の容量は6kWh以上必要です。

電気の使用状況は、契約している電力会社のマイページや、検針票で確認できます。

停電時に使用できるよう選ぶ

太陽光発電システムを導入している家庭の場合、停電時の備えとして蓄電池設置を考えている方が多いでしょう停電時にどの程度電力を使うつもりかによって、必要な蓄電池の容量は変わります。

「長期的な停電時にもエアコンやエコキュートを使用して普段と変わらない生活がしたい。」という場合は、1日分の電力使用量を賄える容量が必要になるのに加え、一度に使用できる出力が十分な蓄電池を選びましょう。(出力については、あとで詳しく解説します。)

「一時的な停電時に必要最低限の電化製品が使えるように備えたい。」という場合には、照明・冷蔵庫・テレビ・スマホの充電程度が賄えればいいため、蓄電池の容量を下げることができます。

蓄電池の性能

蓄電池と一口に言っても、その性能には大きな違いがあります。

単機能型・ハイブリッド型から選ぶ

単機能型蓄電池は、太陽光発電システムとは別のパワーコンディショナーを使用します。

単機能型は本体価格が安く、太陽光発電システムは工事せずに蓄電池を設置できるため、工事費も抑えられるというメリットがあります。

対してハイブリッド型蓄電池のパワーコンディショナーは、太陽光発電と蓄電池に1台で対応できます。

ハイブリッド型の蓄電池は電気の変換ロスが少なく、効率よく利用可能です。蓄電池の設置とともに太陽光発電システムのパワーコンディショナーを新しくできるというメリットもあります。太陽光発電システムのパワーコンディショナーを10年以上使用していて、交換時期が近いという方におすすめです。

100V対応と200V対応から選ぶ

蓄電池には、100V対応機器と200V対応機器があり、100V対応の蓄電池では200Vの電源が必要な家電製品は使用できません。

200Vの電源が必要な家電製品には、一部のエアコン・IHクッキングヒーター・エコキュート・大型の電子レンジなどといったものがあります。停電時にもこれらの電化製品を使用したい場合は、200V対応の蓄電池を選びましょう。

ただし、200Vの家電製品は消費電力量が多いので、停電時の使用は控えた方が無難です。

全負荷型と特定負荷型から選ぶ

「全負荷型」とは、停電時に家中の電化製品に、全て蓄電池の電力を使用できる形式です。停電時にも普段と変わらない生活をしたい方に向いています。

対して「特定負荷型」は、停電時に事前に選択した回路のみの電力を賄うタイプです。必要最低限の回路で電気を使用することで、蓄電池の電力を節約できます。

一般的に、蓄電池の100V対応の機種は特定負荷型で、200V対応の機種は全負荷型ですが、例外もありますので確認しておきましょう。

出力から選ぶ

出力とは、蓄電された電気を一度にどれくらいの量使えるのかを表す数値です。出力が大きいほど、同時に使用できる家電製品が多くなります。

停電時にも多くの家電製品を使用したい方は、出力が十分なものを選びましょう。

出力は1500W~5900Wと、機種によってかなり幅があります。容量が大きい蓄電池でも、出力が大きいとは限らないので、事前に確認が必要です。

蓄電池のメーカー

蓄電池のメーカーによっても違いがあります。

デザインから選ぶ

蓄電池の容量が同じでも、メーカーによって大きさが異なります。設置場所に限りがある場合には、重視するポイントです。

保証内容から選ぶ

メーカーによって、保証期間が10年のところと15年のところがあります。

蓄電池の耐用年数は15~20年と言われていますから、より長い保証期間があると安心して使用できるでしょう。

太陽光パネルと同じメーカーを選ぶ

基本的に、太陽光発電システムと蓄電池のメーカーが違っても、対応しているメーカーであれば問題なく使うことができます。

ただし、HEMSに接続したり、ハイブリッド型のパワーコンディショナーを使用したり、メンテナンス・アフターサービスを一括管理したりしたい場合には、同じメーカーを選ぶのがおすすめです。

パナソニック・シャープ・京セラといったメーカーなら、蓄電池と太陽光発電システムをそろえることができます。

蓄電池は種類によって1kWhあたりの価格が異なる

蓄電池 やめたほうがいい

二次電池である蓄電池は、主に5つの種類に分類することができます。

蓄電池の種類 価格
(1kWあたり)
寿命 サイクル数
リチウムイオン電池 20万円 6~10年 4,000回
鉛蓄電池 5万円 ~17年 3,000回
ニッケル水素電池 10万円 5~7年 2,000回
NAS電池 4万円 15年 4,500回
レドックスフロー電池 20年 10,000回〜

このうち、家庭用蓄電池としてよく用いられているのは、小型で充電期間の短い「リチウムイオン電池」です。

表にある「サイクル数」というのは、充電&放電を繰り返しできる回数を表したもの。サイクル数が多ければ多いほど蓄電と放電を多く繰り返せるということになります。サイクル数が尽きるまでの目安を年数で表したものが「寿命」です。

しかし、寿命を迎えたからといって蓄電池が使用できなくなる訳ではありません。スマートフォンを数年利用するとバッテリーの消耗スピードが早くなってしまうのと同じように、あくまでも蓄電の性能が劣化してしまうというだけで、使用を続けることは可能です。

日本の主要な蓄電池メーカーを例にあげると、寿命を迎えた蓄電池の蓄電容量・性能は下記の通りになります。

京セラ 20%程度の蓄電容量減少
東芝 10%程度の蓄電容量減少
シャープ 70%以上の蓄電容量維持

蓄電池を購入する際は、寿命だけでなくその後の蓄電容量まで確認しておきましょう。メンテナンスをしっかりとしていれば、長く使用することが可能です。

また、容量が大きくなるほど蓄電池の価格は上がりますが、容量が足りないと目的が果たせないこともあります。

家庭での電気の使用状況や、太陽光パネルの有無から、ぴったりなものを検討しましょう。

蓄電池の価格推移|昔と比べて安くなっている?

蓄電池 やめたほうがいい

出典:三菱総合研究所「定置用蓄電システムの普及拡大策の検討に向けた調査

家庭用蓄電池の価格は、年々下がっています。これは、蓄電池の普及が広がったことや、技術革新が進んだためと考えられます。

ただし、今後もどんどん価格が下がるかといえば、そうも言いきれません。近年の半導体不足や、蓄電池の需要の高まりによるリチウムの高騰がその原因です。

家庭用蓄電池の設置費用と工事費用

蓄電池の種類別1kWhあたりの価格については説明しましたが、費用相場は、蓄電池と工事費用合わせて100〜200万円ほどです。

一般家庭で導入される10kWh程度の蓄電池であれば約150万円です。

ご家庭に適した蓄電池の容量は、使用したい家電の電力数×使用したい時間で計算することができます。今回は、1日にどの程度の電力を消費しているのかを調査した総務省統計局の「世帯別平均使用電力」データをもとに、世帯人数別に必要な蓄電池の容量・価格をまとめました。

世帯人数 使用電力
平均
蓄電池
容量目安
蓄電池価格
一人暮らし 6,100W/日 6.1kWh/日 約150万円
2人世帯 10,500W/日 10.5kWh/日 約200万円
3人世帯 12,200W/日 12.2kWh/日 約250万円
4人世帯 13,100W/日 13.1kWh/日 約280万円
5人世帯 14,800W/日  14.8kWh/日 約300万円
6人以上世帯 18,400W/日  18.4kWh/日 約380万円

上記の表にある蓄電池価格はおおよその相場ですので、メーカーによってはもう少し安くなる場合もあります。

この値段に加えて、工事費用が20万~25万円ほどプラスされます

蓄電池販売店を選ぶ時の注意点

蓄電池販売店を選ぶ時は、以下の項目に該当しているかをチェックしましょう。

自社施工を行っているか

自社施工を行っている自社一貫型店舗を選んだほうが、外注する店舗よりも中間マージンがかからない分施工費用が安くなります

また、自社施工を行っている店は施工を外注する店よりも責任感が強い傾向があるだけではなく、施工についても専門的知識を持っているので必要な情報を提供してもらえるというメリットもあり、信頼感と安心感があります。

蓄電池の取り扱いメーカーが多いか

蓄電池のタイプは1種類ではなく、家庭や太陽光発電設備によって最適な蓄電池が違うため、最も適した蓄電池を自宅に設置したい場合には蓄電池の取り扱いメーカーが多い販売店を選びましょう

取り扱いメーカーが少ない販売店だと、自宅に最も適した蓄電池を設置してもらえない可能性が高いからです。

保証やアフターフォローが充実しているか

蓄電池は設置した後に故障する可能性があるので、蓄電池に保証・アフターフォローが付加されているかも重要な要素です。

蓄電池は長年にわたって利用する設備なので「保証やアフターフォローがない分安い」という製品を選ぶと後悔する羽目に陥るので、多少のお金がかかっても保証とアフターフォローが充実している店舗を選びましょう

蓄電池に関するよくある質問

蓄電池を導入する前に気になるポイントについてまとめました。

蓄電池の導入をやめたほうがいい場合はある?

以下のような場合は、蓄電池を導入するメリットが出にくいでしょう。

  • 電気の使用量が少なく電気代が安い
  • 蓄電池に適切な設置場所がない
  • 電気自動車(EV)の購入を検討している

もともと電気代が安い場合、電気代の削減によるメリットが少なく、蓄電池の導入費用の元が取れない可能性があります。

また、蓄電池は直射日光が当たらず風通しのいい場所に設置する必要があるため、スペースが確保できない場合は設置できません。

電気自動車は、V2H(電気自動車から家に電力供給できる設備)を設置すると、蓄電池としても使用できます。蓄電池のみ導入する前に、電気自動車の購入を検討した方が良いでしょう。

家庭用蓄電池の寿命はどのくらい?

リチウムイオン蓄電池の場合、約10~30年(4,000~12,000サイクル)と言われています。1サイクルとは、充電0%の状態から100%に充電した後、また0%まで利用することです。ただし、メーカーや使用状況によって寿命は異なります。

蓄電池は寿命が来たら突然使えなくなるというわけではありません。スマホの充電池と同じように、だんだん蓄電できる量が少なくなり、電池の減りが早くなってきます。

家庭用蓄電池の寿命を長持ちさせるには?

家庭用蓄電池の性能をできるだけ長持ちさせるために、以下のようなことに気を付けましょう。

  • 過充電・過放電を避ける
  • 適切な容量の畜電池を選ぶ
  • 25度を超えない場所に設置する

蓄電池はできるだけこまめに充電するようにしましょう。容量ギリギリまで電気を使用したり、充電が満タンになっているのに充電し続けたりすると、寿命が短くなります。

また、蓄電池は充電サイクルによって寿命が決まっています。1つの蓄電池を長く使用したい場合は、容量の大きい蓄電池を選びましょう。家庭での消費電力に合っていない蓄電池を導入すると、1日に複数回充電しなければならず、使える期間が短くなってしまいます。

設置場所は直射日光が当たらない、できるだけ高温にならない場所を選んでください。蓄電池本体の温度が上がりすぎると、寿命の低下を招きます。

まとめ

今後も需要が高まっていくことが予想される蓄電池。長い目で見れば初期費用の回収も可能ですが、設置には向き不向きがあります。

蓄電池を導入したほうがいい人としないほうがいい人の特徴をそれぞれ解説します。

蓄電池をつけた方がいい人の特徴は、下記の通りです。

  • 停電に備えたい
  • 太陽光発電の設備を設置した人や設置を検討している人
  • 電気代を節約したい人

すでに太陽光発電設備を導入している家庭であれば、蓄電池の費用対効果が高いでしょう。また、昼間家庭で使いきれなかった電気を蓄電池に貯めておくと、夜間でも電気を使用できます。

太陽光発電の設備を設置している人や設置を検討している人も、蓄電池をつけるとメリットがあります。

ほかにも、電気代を節約したい人に向いているでしょう。

蓄電池を導入しないほうがいい人の特徴は、蓄電池をおすすめしない人の特徴の章で解説した通りです。

  • 電気料金がすでに安い家庭
  • 設置スペースに余裕がない場合
  • 太陽光発電を使用してない人

このように、人によっては導入をやめたほうがいい場合もありますが、基本的には電気代が節約でき、災害時にも活用できるのが家庭用蓄電池のうれしいポイントです。

補助金制度もあり、お得に設置できる場合もあります。電気自動車とも相性が良く、一緒に導入するものおすすめです。

電気代の高騰への対策や災害への備えといった観点で優秀なアイテムなので、ご自宅への設置をぜひ検討してみてくださいね!

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この記事を書いた人

ikebukuro

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