ウォーレン・バフェット氏が保有する銘柄を日本株含めて一覧で紹介!

  • 資産運用
  • 公開日:2024.12.12
  • 更新日:2024.12.13

投資家のウォーレン・バフェット氏は、「投資の神様」として知られている世界的な大富豪です。

ウォーレン・バフェット氏がCEOを務める投資会社は、長期的な成長を重視して銘柄を選定しており、日本株を含め様々な企業の株式を保有しています。

バフェット氏の投資方法に注目し、理解することで投資における初心に立ち返り、将来を見据えることの重要性について学ぶことができます。

この記事では、バフェット氏の保有銘柄である「バフェット銘柄」を一覧で紹介し、海外株・日本株に分けて解説します。

同時に日本でバフェット銘柄を購入する際に有用な、いくつかの証券会社についても知っておきましょう。

バフェット銘柄とは

投資家のウォーレン・バフェットが投資している「バフェット銘柄」が、国内でも注目を集めています。

まずはウォーレン・バフェットとはどのような人物でなぜ有名なのか、またバフェット氏が会長を務める「バークシャー・ハサウェイ」がどのような会社なのか、理解していきましょう。

投資家ウォーレン・バフェット氏について

出典:Wikipedia

アメリカのオマハに本社がある「バークシャー・ハサウェイ」の会長兼CEOを務めているのが、世界的に有名な投資家である「ウォーレン・バフェット」です。世界三大投資家の一人であり、2023年時点で14兆円以上の資産を保有しているといわれています。

バフェット氏が「オマハの賢人」と言われるほど優秀な投資家であるのは、単に多額の利益を上げているだけでなく、投資方法が卓越している点にあります。基本的には長期投資を行い、将来的に価値が「戻る」と予測される企業に集中的に投資する手法を用いて、膨大な額の利益を出してきました。

またバフェット氏はこれまでに多額の寄付をしてきた慈善家としても有名です。直近の2023年11月には慈善団体へ日本円にして約1,300億円相当の寄付を行いました。また死後も資産のほとんどを寄付すると表明しています。

投資会社「バークシャー・ハサウェイ」の概要

ウォーレン・バフェットが会長兼CEOを務める「バークシャー・ハサウェイ」は、1888年に設立された投資会社です。1985年までは綿紡績事業が中心でしたが、現在の収益の半数を占めているのは保険業および投資によるものです。2021年には年間2,700億ドルを超える売上、総資産も約9,600億ドルを記録しています。

投資家「ウォーレン・バフェット」の投資方法

 

次はウォーレン・バフェットが実践しているとされる、2つの投資方法について解説していきます。

①バリュー投資

 

出典:三菱UFJ銀行

バリュー投資とは、現時点で「割安な株式」に多く投資することです。ここでいう「割安」とは、企業がもつ本来の価値より株価がかなり安い状態のことであり、将来的に株価が本来の価値に近づくことで、大幅な値上がりが期待できる株式を優先的に買い付けます。

株式投資は「安く買い高く売る」ことが基本ですから、バリュー投資は基本に忠実な投資方法のように思われるかもしれません。しかし実際は単に「安いだけ」の株ではなく、PER(株価収益率)やPBR(株価純資産倍率)などの数字を元に、投資先を決める必要があります。

実際にバフェット氏も、安いだけでなく「割安である」ことを重視して投資しているようです。今後伸びる「可能性があるだけ」の企業よりも、すでに企業としての価値が高い(高い内在価値を持つ)優良企業への投資比率が高いです。

②10年以上株式を保有する長期投資

 

出典:みずほ証券

ウォーレン・バフェットの基本的な投資スタイルが長期投資であることは、同氏の「10年以内に売る株は買わない」という旨の発言からも明らかです。

ここでいう長期投資とは、単に「買った株を値上がりするまで放置しておく」ことではなく、将来的に値上がりすることを「確信して保有」しておくことです。株価が一時的に値下がりすることがあっても、基本的には短期的な変動を理由に売却することはありません。

この点でバフェット氏は買った株を「永遠に保有することもあり得る」とも述べています。投資初心者が陥りがちな「短期売買で無理やり利益を出そうとする」ことを避け、少なくとも10年先を見越した長期的な戦略が重要である、という点を学ぶことができます。

バークシャー・ハサウェイが保有する主なバフェット銘柄一覧

次は、ウォーレン・バフェットが会長CEOを務める投資会社「バークシャー・ハサウェイ」が保有している株式の銘柄について、海外と日本に分けてそれぞれ解説していきます。

保有海外株式上位10選

バークシャー・ハサウェイ社が保有する海外企業銘柄の上位は、次の5社です。

順位 社名 保有割合
1 Apple(アップル) 30%
2 バンク・オブ・アメリカ 15%
3 アメリカン・エキスプレス 13%
4 Coca-Cola(コカ・コーラ) 9.1%
5 Chevron(シェブロン) 6.6%
6 オクシデンタル ペトロリアム 5.7%
7 クラフト ハインツ 3.7%
8 ムーディーズ 3.7%
9 チャブ 2.5%
10 ダヴィータ 1.8%

Apple(アップル)

バークシャー・ハサウェイ社の投資先のうち、ほぼ半分を占めるのが、アメリカのビックテック(GAFAM)の一つにも挙げられる、IT大手の「Apple(APPL)」です。

  • Q3 2023時点投資額:$156,753,093,000
  • 投資額(日本円換算):約23兆円
  • 保有割合:50.04%

Appleは「iPhone」や「Mac」などの電子機器端末製造・販売事業を主としており、2023年9月には3832億ドルの売上高を記録しています。また「インターブランド」が行うブランド格付けでも同じくビックテックのGoogleやMicrosoftを抑えて、11年連続1位を記録しています。

バンク・オブ・アメリカ

バークシャー・ハサウェイ社の投資先のうち1割近くを占めているのが、アメリカの最大手銀行である「バンク・オブ・アメリカ(BAC)」です。

  • Q3 2023時点投資額:$28,279,489,000
  • 投資額(日本円換算):約4.2兆円
  • 保有割合:9.03%

東京都にも支店があるバンク・オブ・アメリカは、40を超える国と地域で銀行事業を展開しています。個人間や企業間の預金はもとより、貸付やクレジットカード、保険商品の販売や証券仲介、資産運用や買収・合併に伴うアドバイザリーなど、多様なサービスを展開しています。

アメリカン・エキスプレス

バークシャー・ハサウェイ社の投資先のうち約7%を占めているのが、世界三大カードブランドの一つである「アメリカン・エキスプレス(AXP)」です。

  • Q3 2023時点投資額:$22,618,800,000
  • 投資額(日本円換算):約3.3兆円
  • 保有割合:7.22%

1850年に設立されたアメリカン・エキスプレスは、クレジットカードブランドにおける世界3大シェアの1つであり、世界の8,000万を超える店舗で利用できるクレジットカードを発行しています。

とりわけ日本において通称「AMEX」のクレジットカードは高ステータスカードとして知られており、レストランやホテル・空港などで様々な特典を受けられるカードとして、富裕層を中心に高い評価を得ています。

Coca-Cola(コカ・コーラ)

バークシャー・ハサウェイ社の投資先の上位4番目は、世界中誰もが知っている炭酸飲料の製造元「Coca-Cola(KO)」です。

  • Q3 2023時点投資額:$22,392,001,000
  • 投資額(日本円換算):約3.3兆円
  • 保有割合:7.15%

その名の通り日本でも大人気の飲料「コカ・コーラ」の原液を製造・販売している「Coca-Cola」社はアメリカのアトランタに本社を構える大企業であり、日本の東京都渋谷区に日本法人も構えています。

Coca-Colaは知名度はもちろん、数多くの投資家から信頼されるだけの安定した収益性やブランド力があります。実際にバフェットもかなりの長期で同社の株を保有しており、今後も成長し続ける企業だと評価しています。

Chevron(シェブロン)

最後に紹介するのは、バークシャー・ハサウェイ社の投資先のうち約6%を占める石油会社「Chevron(CVX)」です。

  • Q3 2023時点投資額:$18,590,066,000
  • 投資額(日本円換算):約2.7兆円
  • 保有割合:5.93%

本社がアメリカのカリフォルニア州にあるChevronの主な事業は、石油や天然ガス、また代替エネルギー等関連製品の生産・輸送・販売等であり、世界の石油シェアのうち多くを占める「国際石油資本(石油メジャー)」の一つでもあります。

バークシャー・ハサウェイもChevronの株を長期で保有していましたが、2023年11月には保有していたChevron株のうち約1割(3,000億円相当)を売却し、ポートフォリオのうち米国債が占める割合を高めた、と報道されています。

日本では5大商社の株式に投資

バークシャー・ハサウェイ社が保有する日本企業銘柄は、次の5社です。

順位 社名
1 伊藤忠商事
2 丸紅
3 三菱商事
4 三井物産
5 住友商事

伊藤忠商事

日本の5大商社の1つである「伊藤忠商事」は、繊維や機械、エネルギーや化学品、金融や情報など非常に多くの事業を手掛ける国内最大手の総合商社です。

伊藤忠商事はバフェット氏率いるバークシャー・ハサウェイ社との協業も検討しており、バフェット氏も伊藤忠商事を含む5大商社への投資比率を増加させると名言しています。

丸紅

「丸紅株式会社」は日本5大商社の1つであり、とりわけ穀物や電力に関する事業に圧倒的な強みを持っています。2023年5月にバフェット氏が来日した際には直接会談を行い、協業に関する具体的な話し合いは行われなかったものの、丸紅側は複数の協業に関するアイデアをバフェット氏に提案したとされ、今後の見通しが期待されます。

三菱商事

天然ガスなどの資源エネルギーや金属・化学・モビリティなど多角的な事業を展開しているのが、日本5大商社の1つである「三菱商事」です。とりわけ総合力の高さに定評がある三菱商事の株式は、バークシャー・ハサウェイ社が「8.31%」を保有しており、成長を続ける総合商社として期待されています。

三井物産

東京都千代田区に本社を構える「三井物産」は、金融資源やエネルギー事業、生活産業や鉄鋼製品等に強みを持つ、日本5大商社の一つです。2023年10月には当社の業績予想を過去2番目に匹敵する9,400億円に情報修正するなど好調であり、バークシャー・ハサウェイ社も、三井物産の平均持ち株比率を「8.09%」にまで引き上げています。

住友商事

最後に挙げる日本5大商社の一つが「住友商事」です。設立から100年以上の歴史を持つ住友商事は、金属や輸送機、メディア関連や化学品事業に強みを持っています。他の商社と同様に非資源分野が安定している住友商事の株式に関しては、バークシャー・ハサウェイ社の持ち株比率が「8.23%」と高くなっており、今後の動向が注目されます。

バフェット銘柄の購入におすすめの証券会社3選

最後に、ウォーレン・バフェットが投資先に選ぶ「バフェット銘柄」を購入したい人におすすめできる、3つの証券会社について解説していきます。

SBI証券

SBI証券

 

運営会社 株式会社SBI証券
口座開設数 約1,100万口座(2023年時点)
商品取扱数 国内株式:約3,200本
米国株式:約5,400本
投資信託:約2,600本
取引手数料 0円~
ポイント制度 Tポイント・Vポイント・Pontaポイント
dポイント・JALマイル
専用アプリ

利用者の多さおよび実績の高さ、さらに手数料の安さを重視する方は「SBI証券」がおすすめです。

SBI証券の最大の強みは米国株の多さや、ベトナムや韓国・中国等の株式に対応している点ですが、国内株式に関しても3,200本以上に対応しています。国内・海外それぞれの株式にバランスよく投資したい方におすすめします。

国内では初となる口座開設数1,000万件超えを記録した理由の一つが「手数料の安さ」です。もともと取引手数料は国内最安級であり、2023年9月からは、条件を満たした場合に取引手数料が無料となるよう変更されました。

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松井証券

松井証券

 

運営会社 松井証券株式会社
口座開設数 約145万口座(2022年時点)
商品取扱数 国内株:約1,000本
米国株:約1,600本
投資信託:約1,700本
取引手数料 0円~
ポイント制度 松井証券ポイント
専用アプリ 松井証券 日本株アプリ

最後に紹介するのが、独自の料金体系を導入している松井証券です。松井証券は25歳以下なら取引手数料が無料、さらに26歳以上でも約定金額が50万円以下なら取引手数料が無料となります。

実際のところ松井証券が取り扱っているほとんどの株式が50万円以下で買えるため、人によっては松井証券がベストの選択肢となるでしょう。

加えて松井証券はサポートの充実度に関しても高く評価されており、2023年には調査会社が実施する顧客満足度調査の初心者部門において、第1位を獲得しました。

たとえバフェット氏の投資方法に倣うとしても、初心者だからこそ積極的にサポートを活用し、不安な点を都度解消したいという方におすすめできます。

\初心者に優しい

楽天証券

楽天証券

 

運営会社 楽天証券株式会社
口座開設数 約900万口座​(2023年時点)
商品取扱数 国内株式:約4,000本
米国株式:約4,900本
投資信託:約2,600本
取引手数料 0円~
ポイント制度 楽天ポイント
専用アプリ ◯(iSPEED)

バフェット銘柄を含め、株式投資投資の選択肢を増やすために国内株式の取扱数で証券会社を選びたい方は「楽天証券」がおすすめです。

楽天証券は国内最大級となる約4,000本の国内株式を取り扱っており、2023年4月からは1株単位から購入できる「単位未満株」にも対応しているため、投資初心者にもおすすめできます。

また楽天証券なら投資信託の買付手数料が無料であるため、余計なコストが発生しません。通常の株式投資でも「ゼロコース」を利用すれば、約定金額に関わらず取引手数料が無料になります。

まとめ

日本円にして23兆円を超える資金を保有するウォーレン・バフェット氏の投資術は見習うべきところが多い反面、誰でも「同じように投資すれば儲かる」という訳では決してありません。

常に10年またはそれ以上先の将来を見据えて投資するために、同氏のように企業の安定性や先進性を熟知しましょう。市場に目を光らせ続けて「割安」な投機を見逃さないなら、株式投資における収益性を向上させることができます。

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この記事を書いた人

ikebukuro

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