太陽光発電は今後も儲かる?メリットデメリットと仕組みを紹介!
土地付き太陽光発電の投資や売却、運用に関するブログ
2012年頃に大ブームを呼んだ太陽光発電投資。当時より売電価格が下がっていることから「今から初めても遅いんじゃないの?」と考える方も多いのではないでしょうか?
しかし、太陽光投資には今からでも遅くないメリットがたくさんあります。
この記事では、ソルセル編集部が太陽光発電 (ソーラーパネル)の仕組みや導入する際のメリットやデメリット等を解説していきます!

太陽光発電とは?特徴を解説!
太陽光発電(Photovoltaic Power Generation)とは、太陽電池を用いて太陽光エネルギーを電力に変える発電方式のことです。
太陽光発電は1954年にアメリカで開発され、日本ではFITの制定を機に2012年頃から大きく注目されるようになりました。
太陽電池、太陽光パネル、ソーラーパネル、太陽電池モジュールなど様々な呼び名がありますが、中でも大規模なものはメガソーラーと呼ばれ、自宅や企業等様々な場面で活用されています。
太陽光は、石油や石炭とは違って有害物質を発しないクリーンなエネルギーであることから、環境汚染や地球温暖化といった環境問題が叫ばれる現代で最も注目されている再生可能エネルギーの1つです。
また、寿命50億とも言われる太陽光を活用してエネルギーに変換するため、枯渇しない「再生可能エネルギー」としても非常に注目を浴びています。
太陽光発電の仕組み


建物の屋根や野立てに見られる太陽光パネルは『太陽電池が集まったもの』だということをご存知でしょうか?
簡単に太陽光発電の特徴を説明すると、太陽光が太陽電池に当たることで太陽電池の中にある電子が動き出して電気が発電される仕組みとなっております。
太陽電池は小さな半導体で形成されていて、電線を繋ぐことによって太陽光が当たっているあいだ電力に変換することができます。
上の図のように昼間太陽が出ている間に太陽光パネルで電気を作って、家庭用電力に変換し普段の生活に使用することができます。
また、蓄電池があると夜や災害時に溜めた電気を使用することができるので便利です。
住宅用太陽光発電と産業用太陽光発電の違い




『住宅用太陽光発電』と『産業用太陽光発電』の違いについてみてみましょう!
出力 | 10kW未満 |
設置場所 | 屋根 |
固定買取期間 | 10年間 |
買取方法 | 余剰電力のみ |
売電価格 | 19年(2021年度) |
目的 | 光熱費の節約・災害の備え |
出力 | 10kW以上 |
設置場所 | 屋根・地面・他 |
固定買取期間 | 20年間 |
買取方法 | 余剰電力or全量電力 |
売電価格 | 12年(2021年度) |
目的 | 光熱費の節約・投資 |
上の表の出力の欄に注目してみましょう。
ポイントとして、「どこに設置するか」ではなく「どれだけの出電量があるか」で変わってきます。
例えば、自宅に導入する場合でも10kw以上の出力が見込めるパネルを設置するなら『産業用太陽光発電』という扱いになります。
逆に、企業として導入する場合でも10kw未満であれば『住宅用太陽光発電』という扱いになります。
日本では、住宅用太陽光発電が約8割、産業用太陽光発電が2割の割合で設置されています。
住宅金融支援機構が発表したフラット35利用調査(2018年度)によると、注文住宅の場合の床面積平均は約38坪。屋根面積はもっと狭くなりますので、15坪のパネルを家庭に設置するのは容易ではありません。
そのため、一般住宅に設置する場合には10kw未満の「住宅用太陽光発電」が選ばれることが多いです。(住宅用の太陽光発電は、3~5kwが平均的です)
もちろん、既に他の広い土地を持っているという方や、本格的に投資として運用する予定だという方は地面に設置する野立て方式を活用すれば、10kw以上の太陽光発電を設置することができます。

太陽光発電の初期費用・イニシャルコスト


※三菱総合研究所が資源エネルギー庁に提出した報告書を参考にしました。

・国内シェア数No1のPanasonic製太陽光パネルを地面に設置(野立て)
・発電量10kwの産業用太陽光発電
・年間平均発電量No1の山梨県に設置
項目 | 単価 | 小計 |
太陽光パネル(36台) | 約50,760円 | 約1,830,000円 |
パワーコンディショナー(1台) | 約300,000円 | 約300,000円 |
接続箱(2台) | 約20,000円 | 約40,000円 |
架台(1台) | 約260,000円 | 約260,000円 |
蓄電池(1台) | 約1,200,000円 | 約1,200,000円 |
土地(甲府市/18坪) | 約110,400円/坪 | 約1,987,200円 |
設置工事 | – | 約530,000円 |
電気工事 | – | 約320,000円 |
手続き他、諸手数料 | – | 約30,000円 |
調整値引(業者による) | – | ▲1,000,000円 |
補助金 | – | ▲0円 |
合計 | – | 約5,497,200円 |
土地も新規で購入するとなると、10kWの太陽光発電システムを設置するのにおよそ5,500,000円近くかかる見込みです。
今回シミュレーションした山梨県には補助金制度が設けられていませんでしたが、たとえば長野県の軽井沢市であれば上限40万までの補助金を受けることができます。
太陽光発電による発電が普及すれば排気ガスを抑えて地球温暖化対策に大きく貢献できるので、設置費用を支援する補助金制度が設けられています。
補助金の金額や条件は各自治体によって異なりますので、「環境ビジネスオンライン」のような補助金一覧を掲載しているサイトで自治体の補助金を確認することをおすすめします。
また、補助金制度は基本的に先着順での申込となってしまうので、補助金を活用して太陽光発電を購入したいと考えている方は、お近くの自治体に受付可能かどうか確認する必要があります。
太陽光発電に必要なものは?
そもそも接続箱って何ですか?


上の図の通り、太陽光発電は太陽光パネルを設置しただけでは発電できないので注意が必要です。
この章では太陽光パネルの設置・導入に必要なものを簡単に説明していきます。
①太陽光パネル
太陽光をエネルギーに変換してくれる太陽電池が集結したものです。
太陽光パネルに太陽が当たることで、太陽電池の中にある電子が反応して電気を作ることができます。
太陽光モジュールとも呼ばれます。
②パワーコンディショナー
PCS(Power Conditioning System)と呼ばれるもので、太陽光パネルによって造り出した電力を家庭で使う家電製品に対応できるよう『交流電力』へと変換する機械です。
太陽光発電システムで発電したものは『直流電力』と言い、そのままの状態だと家庭用電力として使用することができません。
せっかく太陽光パネルで電気を作っても、パワーコンディショナーがなければ普段使っている電気として使用することができないのです。
そのため、このような変換機械を使って電力を変換する必要があります。
ただし、直流電力を交流電力へ変換する際には多少の電力ロスが発生してしまうので注意が必要です。

③架台
屋根ではなく地面に直接設置する際に必要なもので、ステンレス・スチール・アルミの3種類あります。
耐久性と強度が最も高いのはステンレス製ですが、価格もステンレス>アルミニウム>スチールの順となっています。
野立て設置を検討している方は、これも費用として事前に加えておきましょう。
④接続箱
複数の太陽光パネルで発電したエネルギーを1つに集約し、パワーコンディショナーに届ける役割を持つ機器のことです。
太陽光パネルで電気を作ったものを接続箱に集めて、パワーコンディショナーで変換するイメージです。
パワーコンディショナーと一体化しているものもあるため、購入の際は接続箱とパワーコンディショナーが別売りなのかセット売りなのかを確認しておく必要があります。
⑤蓄電池
充電式で何度でも使用できる電池です。
太陽光パネルを導入しただけでは電力を貯めておくことができません。
蓄電池があることで、昼間に太陽光パネルで貯めた電気を貯めておけるため、夜間や災害などで電気が止まってしまったときに電力を賄えるようになります。
太陽光発電の導入は面倒臭い?


道具の相場価格や変換効率など調べることが多そうなイメージがあると思いますが、自分で色々と用意する必要はありません!
Amazonや楽天など大手ECサイトでも販売していますが、ソルセルを始めとする太陽発電業者が手配してくれるので、自分で一から見つけなければいけないということはないので安心してくださいね。
土地も費用や立地などの希望条件に沿った場所も探してきてくれるので意外と手軽に始められます!

太陽光の発電投資はどれくらいで儲かるの?
そもそも太陽光発電の投資ってどれくらいで儲かるのでしょうか?
結論から言うと、初期費用の回収期間は10年程度と言われています。
ただし購入した後もランニングコスト(維持管理費用)がかかるためプラス1、2年ほどかかると考えておいた方がよいでしょう。
大規模な投資ということもあり数年で回収というわけにはいきませんが、初期費用回収後は売電収入の全てが利益になるので長い目で見たらお得な投資と言って良いでしょう。
太陽光発電なので時代の流行や景気にも左右されないのも嬉しいポイントですね。
ソルセルでは、すべてのシミュレーションをランニング費用(メンテナンス費用や税金などを含む)込みで計算しています。
購入してから「こんなはずではなかった」なんてことにならないようにも、まずはお気軽にお問い合わせください!
太陽光発電の導入っておすすめ?


この章では太陽光発電投資がおすすめな人、逆にそうでない人を解説していきます!
太陽光発電の導入がおすすめな人
太陽光発電の導入がおすすめな人は下記のようなタイプです。
・初期投資の資金があり、家庭の電気代を節約していきたい
・時価に左右されない投資で副収入を得たい
・長期的に資産を運用したいと考えている
・環境問題に対して積極的に取り組み社会的な評価を受けたい(ESG対策)
・企業の電気料金のコストを抑えたい
・時価に左右されない投資で利益を得たい
太陽光発電の導入がおすすめではない人
逆に、太陽光発電の導入がおすすめではない人は下記のようなタイプです。
・雨や雪の日が多い地域に住んでいる(あるいは設置しようとしている)
・賃貸マンションなどマイホーム以外の場所に住んでいる
・高層マンションやビルに囲まれて太陽光が当たりにくい
太陽光発電の4つのメリット・長所
ここからは、太陽光パネルを自宅や企業に導入した場合のメリットを4つご紹介いたします。
①投資目的で活用できる
太陽光発電(ソーラーパネル)は、電気料金の節約や環境保全の目的で導入するイメージが大きいかもしれません。しかし、実は投資商品としてとても魅力的なものなんです。
2012年7月、国によってFIT(電力固定価格買取制度)が制定されました。
FIT制度によって、安定した収益を得られる投資性の確立という点で投資家たちからも注目を浴びました。
FITの適用期間は20年あるため長期的な運用が可能です。
もちろん、FIT適用期間が満了しても電力会社への売電は継続することが可能。
経済産業庁によって売電可能な電力会社一覧も紹介されていますので、FIT機関満了後はこちらを参考に各電力会社と契約を結ぶ形となります。
FIT適用期間中に太陽光発電で得た電力は、下記の条件で各電力会社に売電することができます。
システム容量 | 売電価格 | 条件 |
〜10kW未満 | 19円 | 余剰売電 |
10kW〜50kW未満 | 12円 | 余剰売電 |
50kW〜250kW未満 | 11円 | 全量売電 |
250kW〜 | 入札制度 | – |


余剰売電とは、太陽光発電で発電した電気を自家消費した上で、余った電気を電力会社に売電することです。
10kW以下の住宅用太陽光発電は余剰売電の対象となり、家庭内で使いきれなかった電気を売ることで利益を出すことができます。
一方、全量売電とは、太陽光発電で発電したすべての電気を売電することができる仕組みです。
こちらは産業用太陽光発電が対象となっています。
▶︎もっと全量売電と余剰売電について詳しく知りたい方はこちら
②電気料金の節約になる

蓄電池と組み合わせて活用すれば、陽の当たらない夜でも貯めた電力を活用できるので電気を全て自給自足・電気料金を0にすることも可能です。
加えて家庭内で消費できなかった電力(余剰電力)は電力会社に売電することができるため、電気代を節約できて所得も得られるという金銭面でのメリットが大きい点が嬉しいですね。

③環境保全へ貢献できる(ESG投資対策)
太陽光は、石炭や石油とは違って二酸化炭素(CO2)や大気汚染の原因となる硫黄酸化物(SOx)などを排出しない、環境にやさしいクリーンなエネルギーです。
太陽光パネルを導入するだけで環境問題へ大きく貢献できます。
また、ESG投資も注目されている今、企業として太陽光発電を導入することで社会的評価を高める効果にも期待できます。

④災害・停電対策になる
災害時や非常時に停電が起こった場合に、備蓄しておいた電気を使って発電することも可能になります。
太陽光発電に加えて別途、蓄電池が必要になりますが、蓄電しておくことで企業であれば停電時でも営業を止めるリスクがなくなり、スマホやPCの充電も行うことができるためです。


太陽光発電の3つのデメリット・短所


①設置費用が高い
太陽光発電は、新規から中古・土地付きなど様々な商品がありますが、「光熱費を節約したい」「投資を始めてみたい」と気軽に始めるには初期費用がネックとなってしまいます。



年度 | 1kWhの設置価格 |
2012年 | 49.6万円 |
2016年 | 36.3万円 |
2019年 | 25〜30万円 |
2012年ごろから、生産設備への大規模な投資によって叶った安価な中国製モジュールの普及や、ヨーロッパの経済不況による太陽光システムの在庫過多によりシステムの導入価格は大幅に減少しています。
価格が安くなっている一方で、暑さに弱いというパネルの弱点を補う新素材の開発や集光能力を上げる研究などが進められており、パネルの性能は向上し続けています。

出典:資源エネルギー庁
一度導入してしまえばFITにより時価に左右されない安定した売電収益を長期的に得られるため、10~12年と比較的短期間で初期費用を回収できる点からも、太陽光発電システムの導入件数は2020年以降から再び増加すると予想されています。
出典:資源総合システムHP
また、環境問題に配慮したエネルギーである太陽光発電は金融機関からも注目されています。
そのため、法人だけでなく個人でも太陽光発電購入のための融資を受けられる機関も多いです。
かつては年収1,000円以上でないと通りにくいと言われていた銀行融資ですが、昨今は貯金無し・年収400万からでも融資を受けられる可能性が高くなってきています。


②売電価格の低落
固定価格買取制度(FIT)が制定された2012年は売電価格が42円でした。
しかし価格は毎年下落しており、2020年時点で太陽光発電を購入した場合の売電価格は21円と半額まで低落しています。


しかし以前よりも初期費用が抑えられるため導入費用も10~13年程度で回収可能になってきているんです!

ちなみに、太陽光発電の平均実質利回りは5%~10%と言われています。
株式投資の平均利回りは2%~5%なので、投資商品として見てもまだまだ魅力的と言えるでしょう。
③発電量の不安定さ
太陽光発電システムはその特性上、発電量が天候に左右されやすいというデメリットがあります。
晴れの日の発電量 | 100% |
曇りの日の発電量 | 40〜60% |
雨の日の発電量 | 5〜20% |
夜間 | 発電不可 |
しかし、これらは太陽光エネルギーから電気エネルギーへの変換時の「変換効率」を工夫することによって改善することができます。
また、近年では耐熱や積雪に対応した太陽光パネルも開発・研究されていますので、今後は天候の影響もさらに少なくなっていくでしょう。


保険に加入しなかった場合、全額自己負担になってしまい失敗したなんて声もよく見受けられます。
もしものことがあっても大丈夫なように保険に加入しておくことをおすすめします。
▶︎もっと太陽光発電の保険料について詳しく知りたい方はこちら
太陽光発電の保険料の相場は?メーカー保証対象外の火災や台風でも補償が受けられる!
太陽光発電の今後はどうなる?


①FIT期間終了後も売電を継続できる
FIT期間の20年間が経過すると売電できなくなると勘違いしている方もいますが、21年目以降も電気を売り続けることはできます。
ただし、FIT価格ではなくなるので、各電力会社が決めた買取価格になります。
現時点での大手電力会社(東京電力や関西で電力など)の買取価格は8〜11円程度です。
2016年の電力自由化から電力事業へ参入してきた新電力であれば、もう少し高い価格で売電できる可能性もあります。
どちらにせよ太陽光発電は、FIT期間の20年間で初期費用は回収できるので、FIT期間終了後の売電価格でも利益を出すことは可能です。
②蓄電池を設置し自家消費へ移行
蓄電池は家庭用のイメージがありますが、産業用太陽光発電でも蓄電池を設置して自家消費に切り替えることができます。
発電した電気を自社内で消費し、電力会社から購入している電気の量を減らすことで電気代を浮かせることができるので、その浮いた分が利益になるという考え方です。
蓄電池の価格はまだまだ割高で、導入している家庭や企業は少ないです。
しかし今後、FIT期間が終了する発電所が増えていくことから、蓄電池の普及率が増え、価格も低下していくことが予想されます。
③撤去費用はいくらかかる?
固定価格買取期間が終わる20年後、売電を継続せずに太陽光発電設備を撤去することを考える方もいるかと思います。
撤去する場合、初期費用の5%程度の費用がかかると言われています。
2018年より定期報告において廃棄費用の報告も義務化されました。20年後に困らないように、撤去費用の積み立てをしておくようにしましょう。
太陽光発電まとめ
太陽光発電はデメリットもありますが、初期費用さえ用意できれば継続的に安定した収益を得ることのできる優秀な投資商品です。
地球温暖化や大気汚染といった環境問題にも益々世界で注目が集まっています。節約や投資目的だけでなく、環境保全にも繋がる太陽光発電。

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